機動部隊と黒服のやり取りの記録を経て、財団はキヴォトスとの外交を行うことを決定した。サンクトゥムタワーにて「財団=キヴォトス提携協定」が締結されることなった。 財団、キヴォトス勢力の不可侵や技術共有などに関すること、卒業生への職業の斡旋、両勢力の要人警護やSCP、またはそれに準ずるもの取り扱いなどについて定められている。
表向きに財団はキヴォトスに表れた第二の警察組織のように扱われることとなる。面倒事も押し付けられることにもなるが、この時の財団は思いもよらなかったのだった。
財団と連邦生徒会は完全な協力関係を構築できた証であり、生徒会長と後の支部局長の署名が入っている。財団はこれに則り各自治区から土地を購入、サイトを建設しSCiPやアノマラスアイテムの収容準備を整えていくことになる。そして世界を繋ぐ門をSCP-355-jpに登録、ゲマトリアが放棄した施設をサイトとして改築を行い収容プロコルを用意するのだった。
アイテム番号:SCP-355-jp
オブジェクトクラス:safe
特別収容プロトコル: SCP-355-jpは日本の██県███町███山近郊のサイト〔編集済〕に設置されています。同サイト周辺地域は地質調査関係の財団フロント企業に買収させカバーストーリー「地質調査」を適用してください。また、昼夜を問わず警備員数名による見回りを行い、侵入者は即座に拘束し、尋問を行った上でクラスA記憶処理を施し解放してください。門の先のも建物も便宜上同じサイトととして扱い、キヴォトス支部の本部とします。こちらも
同様に昼夜を問わず警備員数名による見回りを行い、侵入者は即座に拘束し、尋問を行った上でクラスA記憶処理を施し解放してください。
説明:SCP-355-jpは洋の東西を問わない意匠が施された化粧石の枠の内側にワームホールがある門です。キヴォトス側の門にも同じ意匠が施されています。ワームホールは「向こう側」が見えており、両側ともに同じです。
調査ログ:(前話参照)
実験ログ:(前話参照)
キヴォトス支部で機動部隊を新設するにあたり、キヴォトスの内情を鑑みて主に10代後半から20代前半の隊員で構成された「Ξ-13(色彩の調停者)」が設立された。この部隊の隊員は全員が財団神拳を習得しキヴォトス人に対抗可能な精鋭がそろえられた。しかし年齢制限がある都合上〔編集済〕人しか集まらなかった。しかし個々人が緋色の鳥に〔編集済〕回以上勝利しているというという猛者ばかりであり、この人数でも暴徒の鎮圧には問題がほぼ起こらないだろう。
俺はそんな機動部隊で今はゲヘナ内のサイト3800に配属されている。
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ある日、俺はゲヘナの学食で昼飯を食べようとしていた。
「あら、京介さん、今日は学食で食事なんですね」
「えぇ、サイトの食事は少し飽きてきたのでたまにはこっちで、と」
「そうですか、機動部隊の隊員さんなんですよね?じゃあいっぱい食べていってくださいね!」
「ええ、いただきます」
ゲヘナ学園の給食部、牛牧ジュリと会話していると簀巻きにされて美食研究会に連れ去らわれる愛清フウカが目に入った。
美食研究会はキヴォトスに名が知られているテロリスト集団の一つであり、財団もサイトの食堂内で暴れられたため要注意団体としてマークしているゲヘナ学園の部活動である。構成員は部長の黒舘ハルナと獅子堂イズミ、鰐渕アカリ、赤司ジュンコの4名。簀巻きにされている愛清フウカは牛牧ジュリと同じく給食部に所属しておりこれの部長だ。何度か美食研に誘拐されており今回もまた被害にあってしまったようだ。
「…」
「あのぅ、京介さん、フウカさんをお願いします」
「任せてください、牛牧さんは風紀委員に通報をお願いします」
俺はまたこいつらか…とため息をつきすぐに追いかけた。
――――ハイウェイ――――
風紀委員と機動部隊で情報の共有を行い、美食研の車両がハイウェイを走行中という情報を得るとジャンプと二重反作用空歩術を使ってハイウェイに無理やり乗り込んだ。(二重反作用空歩術とは小石を地面に向けて投擲、それを左足で踏み疑似的に空を跳ぶという技である。)着地すると風紀委員会の車両がすでにおり中から空崎ヒナと銀鏡イオリが出てきた。
「空崎に銀鏡か、美食研を追うぞ」
「京介、丁度いいタイミング、行こうか」
「お前どうやってここまで上がってきたんだ…?」
「そんなこと気にすんなって、行くぞッ!」
そういいながら俺は折りたたまれた百式機関短銃を展開して弾倉を装填する。目の前には露払いとして出てきたと思われる獅子堂イズミと赤司ジュンコがいた。
「あなたたちは!」
「風紀委員会に機動部隊の!」
「Ξ-13の須田京介だ!覚えておけ!」
戦闘が始まるがゲヘナ最強の風紀委員会の長と 一番槍、そして緋色の鳥を〔編集済〕回以上仕留めた化け物が相手なため、露払いのつもりが逆に払われる結果となった。
戦闘内容を搔い摘んで書くとこのようになる。赤司対俺、空崎、獅子堂対銀鏡という構図になった。まず俺たちのほうだが赤司の攻撃は空崎がすべて弾き、リロードの隙をついて俺と空崎がワンマガジン分打ち尽くした。気絶はさせれず撤退を許したが心なしかふらついていたのでかなりダメージは入ったのだろう。
一方銀鏡は華奢な体と身軽さを生かしMG3の攻撃をかわしながら確実に射撃を当てていく。薬も毒もなく食っているだけありかなりのタフネスだったが一発が食べ物の入った鞄にあたり食べ物を撒き散らすと泣きぐずりながら撤退していった。
次回、フウカ部長を救え!Ⅱ 激突!美食研究会
陽ひらく彼女たちの小夜曲が元ネタの戦闘を挟みました。