SCP財団キヴォトス支部   作:ホネギツネ

4 / 8
主人公と風紀委員会の共闘です


フウカ部長を救え!Ⅱ 激突!美食研究会

 美食研の二人が撤退したので追いかける俺、空崎ヒナ、銀鏡イオリ。しばらくハイウェイを全力ダッシュしていると車を路肩に止めいくらかの障害物を設置している美食研の面々がいた。

 

「ゲッ!あいつらもう来ちゃったよ、どうすんの!?」

「仕方ありませんわ。皆さん、迎撃しますよ!!」

 

「やっと追いついたぜ、全員まとめてしょっ引いてやるッ!!」

銀鏡が啖呵を切る

「ンン!…ンンン!!」

愛清は縄抜けしようともがいてるようだ。待ってろ、すぐにこいつら叩きのめして助けるからな。

「二人とも、くれぐれも車に攻撃しないでね。フウカが吹き飛んじゃう。」

 

 戦闘開始。人数はこちらが不利であったが風紀委員会とは何度か合同演習を行っていたこともあり連携はこちらが上手だった。しかしこの場にいる全員が指揮官としての適性が比較的低くそこを突かれながら戦っていくことになる。風紀委員の二人はともかく俺は腐ってもただの人間だ。一発が致命傷になる可能性を孕んでいる。二人や障害物をうまく使って防いでいるが障害物は鰐渕の「ボトムレス」のAG-HK416によって破壊されてしまうし、二人はカバーに入ろうとしても黒舘の狙撃に妨害されてしまう。要するに俺は防戦一方になってしまった。美食研側は黒舘の指揮や愛清を人質にしていてこちらが動きずらいことを利用し確実に消耗戦を強いてきた。更に…

(まずい、布陣が一対一の様相になってきている…)

 こういった戦いに慣れている空崎は全体を俯瞰できる程度の余裕はあった。そう、この戦い、こちらが人数不利であることを利用し黒舘が指揮とジャマ―に徹せる布陣を敷いてきたのだ。具体的には俺対獅子堂、空崎対鰐渕、銀鏡対赤司といった具合である。ハイウェイという構造上横幅が狭いためお互いに横槍が入れあえるのだ。実際、鰐渕がAG-HK416でこちらにちょっかいを出している。こちがやろうとしても黒舘がそれを許さない。空崎が一瞬余裕ができた時に障害物を破壊する程度のものだった。

 ただこちらもやられてばかりではなく、空崎が「終幕:デストロイヤー」の火力を生かし障害物を確実に壊しているのだ。銀鏡も身を乗り出すタイミングを読んで射撃しているし俺も破片を蹴り飛ばして避けた隙を百式機関短銃のバースト射撃で攻撃を仕掛けている。

(しまった、やられる!)

グレネード避けたはいいが獅子堂が回避先を読んで「デイリーカトラリー」のフルバーストで撃ってきたのだ。姿勢が完全に崩れてしまっているので甘んじて受けるしかない。っと一般人ならなるだろう。しかし俺は財団神拳の習得者だ、これくらいどうってことはない。無理矢理態勢を整えて確率的回避(確率的に軌道を予測することで銃弾を回避する)と散目(古来のインド拳法で僧侶たちが迫り来る矢を避け切るために編み出した技)を用いて気合で躱しきる。これには以前演習の際風紀委員の小隊と交戦した時に一度見せたもの(俺的には動体視力と脳の処理能力鍛えるいい機会だった)だが実戦で一発でやってのけたのは初めてだった。これを見ていた美食研の連中と愛清はフリーズしていたが風紀委員の二人はその演習の時に居合わせていたので驚いていない。寧ろでかでかと晒された隙を見て三人を再起不能にする。俺は黒舘の目の前まで急接近すると百式機関短銃をゼロ距離で射撃。こいつもその仲間に入れてやったのだった―――

 

 その後は風紀委員会の車両が到着し、拘束を外し保護した愛清とまだ伸びてる美食研を拘束して連行していったのだった。ついでに彼女らの車両は接収された。

 

 今俺たちは風紀委員会の車両に乗っている。愛清の保護をしたついでに食堂に戻って改めて飯を食おうと思ったからだ。どうやら風紀委員の二人もこれから飯というタイミングで通報を受けたようなのでせっかくだから一緒に食べようという話になった。あれ?今食堂には牛牧しかいない、昼真っ盛りに実力者数名が留守。

「…あっこれもう一仕事できるやつだ。」

「…言わなくても何考えてたか凡そ分かったわ。」

「あぁ、そうでした…また迷惑をかけてしまって申し訳ありません…」

「ん?なんだよ、まるでもう一仕事増えたみたいな言い草は」

「お前(あなた)鈍いな(わよ)(ですね)」

我々の懸念を銀鏡に話すと彼女は天を仰いでため息を吐いた。数分後、天雨から「食堂付近で巨大なパンケーキからタコ足が生えたクリーチャーと交戦中」という通報を受けたのは言うまでもない。

 

 次回、巨大パンちゃん撃破命令




やっぱりこうなりましたね。指摘感想等ありましたらコメントにどしどし。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。