久しぶりにプロセカのストーリーを読んで号泣したので書きました。
初心者の作品ですので温かい目でご覧下さい。
厚かましいお願いですが感想等頂けたら幸いです。
自分の励みになります。
ようやく空の端が白み出す頃。
住宅街でバイクを走らせる配達員の耳にはアラームの音が聞こえた。
PI PI PI PI PI PI PI PI PI PI カチッ……
「ふぁ……おはようミク。今何時か教えてもらってもいい?」
『おはようございますマスター。ただいまの時刻は午前五時半、外は雲一つ無い快晴となっています』
青年の傍らにあるスマホから少女のホログラムが表示され答える。
「ありがとう。他に何か連絡は無い?」
『はい。マスターの就寝後一件のメールが届いています。差出人は神代様です。読み上げますか?』
ホログラムと会話をするなど、現代の技術を持ってしてもあり得ない光景である。
だが、それに突っ込む者はここにはいない。
「いや、今はいいかな。朝ご飯の時にお願いするよ」
『了解しました』
画面上からホログラムが消え、ただ黒い画面に天井を映すだけとなった。
「さてと、ずっとこのまま布団の中にいたいけど起きなきゃな。よし、それじゃ……」
そう言うと上体を起こし、おもむろに手を前に構える。そして……
パチン!
部屋に音が反響する中、何かに集中するように顔を下へと向ける。
その一、二分後、無意識のうちに出来ていた眉間のしわをほぐしながら言う。
「感度良好、今日も問題なし!」
ベッドから勢いよく飛び降り、そして自室を出ようと扉に手を掛ける。
がしかし、その手は扉を掠めることなく空をきる。
その結果…
「痛ッ~⁈」
“ゴツン”と言う鈍い音とともに思い切り額をぶつけ、その場に蹲る事になった。
「はぁ、やっぱ前言撤回。今日は調子悪いかもなぁ……」
とある高校生の朝の一幕である。
あれからしばらく、リビングのテーブルには、ほかほかのご飯と熱々の味噌汁。出汁のきいた卵焼きに目に優しいキュウリの漬物が並べられていた。
一部は弁当の余りだが……
「いただきます‼」
そんなことはさておき“これぞ日本”と言わんばかりの食事に舌鼓を打つ。
「うん、おいしい!特に漬物はうまくいったな。今回は一段と味がなじんでる。やっぱ白だしとみりんは正義!いやでも待てよ、他にもっといい組み合わせが……」
うだうだしてると声が掛かる。
『マスター。神代様からのメール読み上げてもよろしいでしょうか?』
「あぁ、そうだった。お願いしてもいい?」
『承知しました。以降が本文です」
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To:ダイキ先輩
件名:お久しぶりです
ダイキ先輩、自分が転校してからしばらくが経ちました。あれから全然連絡が出来なくてすみません。
いろんな事があってバタバタしてました。
先輩の方は何か変わったことがありましたか?
健康面は大丈夫でしょうか?
些細な事でも何か変化があればすぐに教えてください。
このままいくとすぐに話が逸れてしまうので早速本題についてお伝えします。
先輩には僕の仲間と会っていただきたいんです。
いきなりすぎて“何のことやら”となってると思いますが、メールで説明するよりも実際に見ていただいた方が分かると思います。
そこで、もし良ければ今週の日曜日“フェニックスワンダーランド”のショーを見にきてください。
仲間に紹介するのもそうですが、自分も久しぶりに直接会ってお話ししたいです。
来ていただけると幸いです。
楽しみにしてます。
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『以上です』
「ありがとミク。そっか――類にも仲間ができたか……良かったな」
微笑みを浮かべそう言う。
「ミク、確か今週の日曜はバイト入ってなかったよね?」
『はい。日曜日は特に予定は入っていません」
「そしたらフェニックスワンダーランドに行くか‼」
『承知しました。予定に加えておきます』
ピコン
『マスター新規の連絡です。差出人は白石様です。どうしますか?」
「連続で悪いけど読みあげてもらえる?」
『了解しました。以下本文です」
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To:ダイキ先輩
件名:ごめんなさい‼
ダイキ先輩ホンッとにごめんなさい!
今日委員会の集まりあるの忘れてた!
お店に行けるのが遅くなります。
今日、お父さんもいないから来てたら冬弥と彰人に手伝ってもらってください。
なるべく急いでこっちの仕事片付けてからダッシュで向かいます。
改めてごめんなさい‼
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「はぁ~……彰人達には悪いけど手伝ってもらうか」
『お二人がいらっしゃるまで私がサポートしますのでご心配なさらず』
「ごめんミク、そうしてくれると助かるよ。それと、杏ちゃんに"朝のうちに連絡してくれてありがとう"って返信お願い」
『承知しました。それよりマスター、お時間の方は大丈夫ですか?本日は日直だと記録してありますが』
「げっ!そうだ、早く行かないとだった」
そうして残りの朝食を掻き込み、身支度を済ませ急いで玄関を飛び出すこととなった。
『マスター焦りすぎです。サングラス忘れてます』
「ヤバっ!ありがとミク!」
△▽△▽△▽
キーンコーンカーンコーン
「それじゃあ帰りのホームルーム終わり。全員気をつけて帰るように」
やっと終わった…
学校ってのは何でこんなにも疲れるものなのかね?
今日は確か俺と入れ替わりで源さんが出かけるんだったよな。
杏ちゃんも遅いって言ってったし、とっととWEEKEDDS GARAGEにいかなきゃな。
そう思い鞄片手に席を立とうとすると、後ろから複数人がこちらに向けて歩いてくるのに気がつく
この足音は……あいつらか。
「ウィーッスダイキ、さっきの六限の体育マジでやばかったじゃん。何あのダンクとドリブル、プロかよw」
「マジそれな!あんときのダイキ、バカヤバかった。てか気づいてた?同じ場所使ってた一年女子、皆おまえのこと見てたぜw」
「カァッーうらやましいね!そのクソイケメンフェイスだけじゃなくて運動も出来て勉強も出来る。ホント何なら出来ないんだよ!」
「何でも出来る分けねぇだろ。俺にも苦手なことぐらいある」
「またまたご冗談をw唯一のハンデになりそうなその“目”ですら全然問題ねぇじゃん。ぜってぇ見えてるだろそれ」
「それな、嘘は良くないぞダイキwサングラスもしちゃって、何だ五条先生でも目指してんのか?」
「うるせぇなバカヤロウ。まじで見えてないっつーの。てか目のこといじんのヤメロや」
「それもそうか、現実でアニメキャラ真似てたらイタいやつだもんな」
「「「ははははwww」」」
「話を聞けよこのボケども……ワリィけど俺今日バイトあるから帰るわ。じゃあな」
「おぅ、また明日~」
ガラガラ
後ろ手にドアを閉めて一息つく。
すると、胸元にしまっていたスマホから声がする。
『大丈夫ですかマスター?気分が優れないようでしたら一度どこかで休むことをおすすめします』
「いや大丈夫。あれでもあいつらが悪意を持って言ってるわけじゃないのは心臓の音で分かるから。それに、ああやって茶化してくるのもあいつらなりの気遣いだから」
イジりの加減を間違いすぎじゃあないかと思わなくもないが…
『……了解しました。また何かあったらお声がけください』
――本当にいい相棒を持ったよ
「ありがとねミク」
そう小さく言ったあとに廊下を進む
学校は相変わらず面倒くさいし、何の面白みもない。
一生消えないけがもしてるし、いろんな感情にさらされる事が多い。
しょうも無い上っ面だけの友好関係なんか捨てさってしまいたい。
いろんな事を投げ出してしまいたい。そう思う。
だけど絶対にしない。
なんでだって?
それは俺が人よりも少し“生きる”って事の意味を知ってるから。
限りある命の中でどんな選択をしても生きるってことだ。
自分がいいようにしてればそれで問題ないだろって思うかもしんないけど、案外そうでもない。
あんときの俺はそう思った。
だからいつ死んでも胸張って逝けるようにいたい。
後悔するような生き様を送りたくない。
はなっから切り捨てることを選ぶよりも、何十何百何千何万とぶつかって傷ついて、それからいったん休んで、またぶつかりに行く。
俺はそうやって生きていたい。
それに最近は目標も出来たしな。
夢へ向けて足掻くキミ達の背中を押させてほしい。
夢を叶えるための手伝いがしたい。
覚えていてもらわなくていい、忘れられてもかまわない。
むしろそうあってほしい。
これは俺のわがままだから……
随分遅くなったけど自己紹介を
夜辺大樹 高校三年生
目は見えないけど目標見据えて
一生懸命生きています