俺が特別課外活動部に入部してから1週間が経った。俺は毎日影時間の中を歩いていたから、体調とかに変化はないが、他の連中は空腹や体力の消費が普段以上に激しいようだ。そして、本日から戦えはしないが、真田先輩も同行するらしい。
真田「改めて自己紹介だ。俺は真田明彦」
翼「自分は佐藤翼です」
昭彦「美鶴達から聞いたぞ。何でもシャドウを食べたらしいな。あれが食えるとは知らなかった。俺も食ってみたかった!」
物凄く興味あるんだな。
ゆかり「その話はしないで下さい!」
やっぱまだ慣れないか。
美鶴「さて、今日は更に上を目指してもらう」
順平「了解ッス!今回もバシバシ行っちゃいますよ!」
美鶴「今日も頼んだぞ。汐見」
桐条先輩にそう言われて、汐見はコクンと頷いた。
順平「今日もコイツがリーダーなんすね…」
何故か順平がブー垂れてたが、そこは気にせずにいこう。ぶっちゃけ言っちゃ悪いが、お前がリーダーってイメージがない。
翼「それじゃ、今日も塔を攻略していきますか」
そして俺達は、前回登った場所まで転送装置で移動した。
美鶴『この先に強力な敵の反応があるぞ!心してかかってくれ』
少し進んでいくと、ランタンを持った鳥が2羽飛んで待機していた。
美鶴『…この先は敵のテリトリーだ。戦闘の準備はいいな?』
順平「いくぜっ!オレっちの活躍、見とけよ!」
そして3人は戦闘を開始する。俺は少し離れた場所で待機…のつもりだったが、まさか側に【冷酷のアイスレイヴン】の巣があるとは。
翼「もしかして…」
俺は巣の中を除くと…やっぱりあった。アイスレイヴンの卵が。
翼「向こうは汐見達が相手してくれてるから気付いてない。なら、ありがたく頂戴しますか♪」
俺は破れないように、レイヴンの卵を丁寧に包装して、リュックにしまった。
美鶴『よし、勝ったな。ご苦労だった!』
どうやら向こうも勝ったみたいだな。なら俺は早速レイヴンのランタン部分だけを切り落として回収する。
ゆかり「それも食べれるの?」
翼「当然だ。お前らも食うだろ?鶏肉」
ゆかり「いや…確かに鳥だけど…」
美鶴『とにかく、強敵相手によくやった』
順平「へへ、オレの活躍は置いといても、オレ等ってもう息ピッタリじゃね?」
ゆかり「ずっと置いといていいし…あんたと息が合ってる、って何かな〜…」
順平「何かってナニ!?つかチームワークは大事っしょ!まあ、1人を除いてだけど…」
琴音「まあまあ2人とも」
順平の言葉に、2人も俺を見る。別に戦ってもいいけどさ。そうなると、お前等の経験にならんのよね。
ゆかり「ま、それは置いといてチームワークはそうかも。これからも協力してこ、汐見」
美鶴『始めたばかりなのに大したものだ。この調子で進んでくれ。今はこのタルタロスが、影時間の謎を解く唯一の手掛かりだからな』
順平「うっす!んじゃ、ドンドン行きますか!」
翼「張り切り過ぎて、体力なくすなよ」
そして俺達は上に進んでいくのだった。
翼「さて、ここから少しだけシャドウの強さが上がるぞ」
順平「マジかよ!」
美鶴『ああ。佐藤の言う通りだ。前のフロアの強敵もそうだが、進めば厳しさは増していくな。だがその分、経験も積めている…そろそろ次のステップか』
そこからも順調に進み、俺達は11階までやって来た。ここから先は俺も未知の領域だ。だが、リーダーの判断で今日はここまでとなった。
美鶴「戻ったか」
昭彦「順調だったみたいだな」
順平「ヘヘっ。そりゃオレっちがいれば万事OKでさぁ!」
ゆかり「調子に乗ってんじゃないの」
美鶴「さて、今日はここまでにしよう」
グゥ~…
順平「ゆかりっち、腹の音で返事って器用な事するなぁ」
ゆかり「わ、私じゃないもん!!」
琴音「あ、あはは…ごめん。今の私///」
翼「腹が減るのは生きてる証拠。なら、今日獲った獲物で食事にしよう。まず、獲ったアイスレイヴンの尾と足を切断。軽く湯掻いて羽を毟る」
順平「うおっ!鶏肉になった…」
翼「内臓を取り香辛料をすりこみ、野菜と微塵切りにした香草を腹に詰め、切り口を縛る。肉に串を通して丁寧にローストし…完成だ!」
【ローストアイスレイヴン】
ローストしたレイヴンを俺は皆に配る。当然結城と今回は岳羽も先に食べた。
ゆかり「美味しい!これ街の食堂とかにも出てきそう♪」
昭彦「流石に味は鶏肉そっくりだな」
美鶴「これは…ウチのシェフが作る物より上品な味付けだ」
順平「うんめ〜!」
今回は鶏肉に似てた為、岳羽も抵抗はないようだ。卵は今回は使わなかったし、次の時まで後で【スキマ】に入れておくか。