何回も書いたのですが、うまく書けず、時間がかかってしまいました。
戦闘シーンを書くのが特に苦戦してしまい、読みづらくなっているかもしれません。
<注意事項>
また、注意事項としましては、
①セラの能力について本文ですべて書けず、後書きに追加として書きましたので、もしよろしければ、読んだ後に見てもらえれると幸いです。
②私自身の構成能力がないため、原作にうまく組み込めず、オリジナルな展開やオリジナル設定が多いです。
長くなりましたが、
このセラの成長物語を楽しんでもらえれると嬉しいです!
<ハコベ山行きの馬車内>
「気持ちわりー。うっぷ」
「疲れがなかったらもっと耐えられたはずなのに・・。うっぷ」
「疲れてるセラはともかく、アンタ本当に乗り物弱いわね・・・。なんかいろいろと可哀そう・・」
「あい・・・・」
「は?」
乗り物酔いしたナツとセラが、ぐったりしており、ルーシィとハッピーはその様子を椅子に座って眺めていた。
ガタン
「「やっと、止まった!」」
馬車が止まると、二人は喜色満面の笑みを浮かべ、一目散に馬車から出る。それに続きルーシィとハッピーも外に出ると、
ヒョオオオーー
「久しぶりだな、ここ」
「あい!前は、セラと一緒にきたよね、ナツ」
「はい、久しぶりです・・」
夏季であるにもかかわらず激しい吹雪が吹いており、一面が銀世界に覆われていた。
「な、何コレ!?・・・てか、寒すぎー!!・・・ナツ、その毛布貸して・・あと、セラもこっちに来て」
「ぬお」 「わ、私ですか?」
ルーシィはあまりの寒さに耐えきれず、ナツの毛布をカバンから引っこ抜く。
そしてその毛布で、セラと一緒に包まる。
「はあー、暖かい」
「うわっ!わ、私は大丈夫ですよ!」
「無理しちゃだめよ。・・やっぱりまだ寒い。」
そう言うと、ルーシィは腰につけたカギを取る。
「開け 時計座の扉 ”ホロロギウム!!”」
「おお!」「時計だぁ!」
初めて見る魔法に驚くナツ達。
「『私達ここにいる。 私もですか!?早く見つけて治療しないといけなくて・・自分も探しに行きます! 途中で倒れたら元も子もないし、ここでナツが見つけるのを待ってた方がいいわよ、ね? で、でも・・ 』と申しております。」
「同じ声だから、なんかややこしいな・・」
「あい・・」
「まあいいや、行こうぜハッピー」
「あい!」
ルーシィ達は、ホロロギウムの中で団を取り、ナツ達は、マカオ捜索に向かった。
「はぁ。暖かい・・」
「はい。暖かいです。でも・・ナツさん達に申し訳ないです・・」
ルーシィ達は、ホロロギウム内で体を寄せ合って団を取っていた。
「アイツなら、すぐ連れて戻ってくるからきっと大丈夫よ。それにセラ、まだ体きついんでしょ?」
「うっ、はい。」
実際、一昨日の夜からろくに寝ておらず、馬車内でも気持ち悪くて眠れなかったため、ちゃんと休めたのは4時間程度であり、治癒魔法を何回か使ったことやその他諸々で、疲労が非常に溜まっていた。
「・・・そう言えば、ルーシィさんって、星霊魔導士だったんですね。」
「うん、そうよ!この魔法、知ってたの?」
渋々折れたセラは、ルーシィに話題を振る。
「はい。カギで星霊を呼び出し戦うのが、すごくオシャレで、今みたいに戦闘以外でも頼りになるので、すごくいい魔法だと思います。」
「ふふーん!照れるわねー!」
「わっ!?る、ルーシィさん?」
ルーシィはどや顔をしながら、ニタリと表情を崩し、セラの頭を何度も撫でる。
「あ、後・・いつもそばにいる感じがしていいですね・・・」
「そうなのよ!・・・・・あ、そういえば、セラはどんな魔法を使うの?」
魔法の話をされ、ナツ以外にギルドメンバーの魔法を知らないことを思い出す。
「わ、私は、主に治癒魔法を使ってます。」
「ええ!?ナツと同じ、
「あとは、片腕だけですけど、テ「女!!」うわっ、バルカン!?」
「人間の女が二人!」 「ぎゃあ!?」 「うっ、揺れる・・」
突如、目の前にバルカンが現れ、ホロロギウムごと担いで、走っていく。
バルカンの住処である、とある洞窟ではバルカンがホロロギウムの周りで踊っていた。
「『なんでこんな事になってる訳!?なんか、あのサル、テンション高いし!!』・・と申されましても」
「『バルカンって、踊りも上手なんですね・・・』『 なんで、アンタは冷静なのよ・・・』と申しております」
「女!!」
ホロロギウム内で話していると、バルカンが近づき、顔を前のめりにして凝視してくる。
「・・・ずっと、見てるわね」
「今度はにらめっこですかね・・」
「そんなわけ「ポゥン」な?」
「あ・・」
「時間です。ごきげんよう」
ホロロギウムは消えてしまい、ルーシィとセラはバルカンの前に放り出されてしまう。
「延長よ!!延長!!ねえ!!」
「うほ うほ」
「私が戦います!ルーシィさん、掴まってください!!」
バルカンは、セラ達に向かって手を伸ばす。
トン
それを、ルーシィを抱っこしたセラが避け、腕の上に乗り、
バンッ!! 「うほーっ!?」
そのまま、跳躍したセラは、バルカンの顔に足を叩きつけ、蹴り飛ばす。
(す、すごい!まだ、魔法も使ってないのに・・)
「あ、ありがとうセラ・・うわっ!?」 「あ・・」
ゴツンッ!!
着地したとともに、セラの足がかくついてしまい、そのまま足を滑らせ転んでしまう。
「いたた・・セラ大丈夫!?」
「はい・・すみません。足がふら付いちゃって・・あ、ありがとうございます。」
ルーシィは、セラを抱きかかえるように持ち上げると、おんぶをする。そこに
「うおおおっ!!やっと追いついたーっ!!」
「ナツ!」「ナツさん!」
ナツが猛ダッシュでこちらに向かってくる。
「マカオはどこだぁぁーっ!!あっ」 ツルン
「「あ・・・」」
「あがっ!!」 ゴロゴロ 「うほっ!?」 ゴロンゴロン ドカーンッ!!!
足を滑らせたナツは、倒れているバルカンごと転がり、壁に激突する。
「ふ・・普通に登場とか・・できないのかしら・・」
「おい!サル!マカオをどこに隠した!?」
氷塊から飛び出たナツは、バルカンに詰め寄っていた。
「うわー!隠したって決めつけてるし!!」
(ま、待って、冷静に考えたら・・・)
「でも、ナツさんがいるなら一安心ですね」
ルーシィが考え事をし、セラが安心しきって油断していると
「?うほほ!」クイクイ
「おおっ!通じたっ!! どこだっ!? あ?」 ドカッ
「え?」「ナツさん!?」
「男いらん・・オデ、女好き・・」
バルカンに騙されたナツは、窓のような穴から外に叩きだされる。
「女、女・・」
少し疲れたのか、バルカンは、座り込んで地面を叩いていた。
「女、女って、このエロザル!!ナツが、無事じゃなかったらどーしてくれるのよ!!」
「あれ、そういえば・・」
ルーシィ達は、一旦バルカンから距離をとり、
「開け・・金牛宮の扉・・”タウロス”!!」
「
「牛!?」「おうし座ってこと?」
巨体の人型牛を召喚する。
「タウロスは、私が契約している中でも一番パワーがある星霊よ。やっちゃって、タウロス!!」
「
「そうだ・・こいつもエロかった・・」
タウロスは、ルーシィを見ながら目をハートにさせていると、ルーシィの背中に乗った少女に目が行く。
「
「へっ!?」
「なに・・・」
「セラにも痴漢してんのよおおぉぉ!!!」
「
顔を真っ赤にさせたセラを後ろに下がらせるとルーシィはタウロスを蹴飛ばす。
「大丈夫セラ?はい、よしよし」
若干のショックと恥ずかしさから、目元に涙が溜まっているセラを、ルーシィが優しく撫でる。
そこに
「よくも落としてくれたなァ・・・あ~ぶなかった~・・・・ん?」
「怪物増えてるじゃねェーか!!」
「もぶっ!!??」
ナツが味方?女の敵?であるタウロスに蹴りを入れながら洞窟内に戻ってくる。
「「・・・」」
「Mo・・ダメっぽいですな・・」
「「弱っ!!??」」
呆気にとられたルーシィ達は倒れたタウロスを見て、食い気味にツッコミを入れる。
「てゆーか、どうやって助かったの!?」
「たぶん、ハッピーの魔法、『
「あい」
「助かったハッピー、ありがとな」
ルーシィは、ハルジオンの船でのことを思い出し、納得するが、一つの疑問を思い浮かべる。
「ん?あんた、乗り物はダメなのにハッピーは平気なのね」
「何言ってんだオマエ・・ハッピーは乗り物じゃねえよ、仲間だろ?」
ルーシィの疑問に対し、ナツは引きながら正論を叩きつける。
「そ、そうね。ごめんなさい・・」(ひかれた!!)
「あっ、バルカンが・・」「ウホホ」
そんなやり取りをしていると、元気を取り戻したように立ち上がったバルカンはナツ目掛けてやってくる。
「いいか?妖精の尻尾のメンバーは全員仲間だ。じっちゃんもミラも」
「!!来たわよ!!」
「うぜェ奴だがグレイもエルフマンも」
「分かったから!!セラも何とか言ってあげて!!」
「ナツさんなら大丈夫です」
セラは笑みを浮かべて、そう答える。
「セラもハッピーもルーシィもみんな仲間だ」
もうナツに手が届く程の距離にバルカンが迫ると、
「だから・・・オレはマカオを連れて帰るんだ!!!」
迫る腕を避け、足に炎を纏わせると、その足で顎を蹴り上げる。
「うほっ!?」 ズズヴ!!
「早くマカオの居場所言わねえと黒コゲになるぞ」
「ムキッー!!」
怒ったバルカンは、近くにあった斧を持ち上げ、再びナツに迫る。
「タウロスの斧!!」
「キェエエエエッ!!!」
「わっ!!」 ブンッ
「うおっ!!」 ブンブンッ
「なっ!!」つるん
ナツは、バルカンの振るう斧を何とか回避していたが、足を滑らせる。
そのまま、斧を喰らうと思われたが・・
ガシッ!! 「ぐぐぐ!!」
間一髪で斧を受け止め、何とか耐える。
だが、力を押し付け合い、どちらも動けない。そこに
「ナツさん!そのまま抑えていてください!!」
「ん?おう!!」
返事を聞くのと同時に、俊敏な動きでバルカンの内に入り込むと、拳を腹に放ち、バルカンの体を空中に押し上げる。
「うほっ!?」 「ナツさん!!」
「いくぞぉ・・」
バルカンは斧から手を離し、空中に浮きあがる。そこに
「火竜の・・・鉄拳!!」
「うぼっ!!??」
ナツの火に纏った拳が顔面に叩きつけられる。
バルカンが壁に叩きつけられると体が光りだす。
「ん?なんだ?」「このかんじ・・」
光が収まるとそこには腹に深いキズを負ったマカオ本人がいた。
「大丈夫か、マカオ!!」
「ひどい傷だわ・・・」
「大丈夫です!私が治してみせます!!」
『
マカオの傷口の周りは、黄緑に光るオーブが何個も漂っており、あっという間にキズが塞がっていく。さらにオーブは体を包むように広がると、苦痛な顔が和らいでいく。
「んんっ?俺は・・・」
「マカオ!!」
「ふぅー・・、目を覚ましましたね」
「すまねェ、お前等。・・くそ、情けねェ・・19匹までは倒したのに、20匹目に
(うそ!?あの猿、一匹じゃなかったの!? そんな仕事を一人で・・・)
「これじゃあ、息子に合わせる顔がねェ・・・!!」
「ッ!バカなこと言わないでください!・・・・子供は、親がただそばにいてくれるだけで嬉しいんです・・・」
疲れで倒れそうになるセラは、マカオの言葉で、ついカッとなって、服を掴んでしまう。だが、すぐに服を掴む力を弱めると顔を俯かせ、マカオに言い聞かせる。
「だから・・、そんな顔しないで笑顔で『ただいま』と言って、会ってあげてください・・・・」
そう言い切ると、セラはゆっくりと地面に倒れる。
「セラ…、すまねェ・・」
マカオは、申し訳ないように、セラに目に浮かぶ涙を拭う。
「さっきのセラ・・・」
「ああ・・・セラも、ナツと同じ日に、親がいなくなっちまってよ。それ以来、一回も親に会えず、ずっと探してんだ・・だから・・・」
「セラも・・」
マカオとルーシィは、簡易マットで寝るセラとそのすぐ横で胡坐をかいているナツに目を向ける。
ドンドン・・
「ん?この匂い・・・」
「?ナツさん、何か音が・・」
セラは地面からする音で起き上がりナツを見ると、ナツは洞窟の入り口の方に目を向けていた。
「おでの女!」「女欲しい!」「女のにおいがする!!」
そこには数十頭のバルカンがこちらに向かってきていた。
「え?まだ、あんなにいたんですか!?」
「え!?嘘でしょ!?」
「いいじゃねェか。俺が全員ぶっ倒してやる!燃えてきたー!」
ナツは、一直線にバルカン共に向かっていく。それと同時に、
バゴンッ!!
大きな物音がし、セラ達が真後ろに目を向けると、大きな手がルーシィ目掛けて迫っていた。
「ルーシィさん!!! 」
セラがルーシィを庇い手を防ぐが、
「ぐっ!!・・うわぁ!?」 バゴンッ「ッう!!」
足元が滑るため踏ん張れず壁に激突してしまう。
「くっ!!」(左腕がしびれてるし、頭がくらくらする・・)
何とかすぐに立ち上がったセラは、先ほどいたところに目を向けると、マカオがルーシィの前に立ち、ルーシィ達の目の前にはまるでビッグフッドのような巨大なゴリラがいた。
「おい!!セラ、だいじょうぶかー!?」
「んっ!!私は大丈夫です!ナツさんはバルカン達をお願いします!こっちはルーシィさん達とでっ!?」
ナツと話していると先ほどの巨体がこちらに向かってくる。
「っく!」ドカンっ!!!
セラは、転がり何とか避ける。
「タウロス、セラを守って!」
「
続けて迫る拳をタウロスの斧で、方向をずらす。
「
「オデ達の縄張りを荒らす奴は、オデが倒す」
タウロスとデカゴリラが対峙している間に、セラはルーシィ達のところに向かって、フラフラと走っていく。
「大丈夫なのセラ!?」
「すまねえ・・反応できなかった」
「大丈夫?セラ」
「はぁはぁ・・。はい、何とか。・・それよりも、マカオさんもし動けそうなら、ナツさんと一緒にバルカンをお願します。ここは、私とルーシィさんとハッピーで持ちこたえます。」
「おい、何言って・・」
「そうよ、私達だけじゃ・・」「あい・・」
「ナツさんとマカオさんは相性がいいと思いますし、そちらが終わったらこちらの方もお願いします。それに・・」
「
会話の最中に先ほどの巨体がこちらにやってくる。
「うほーっ!」
「私だってっ」
セラは、迫りくる拳を回し蹴りで、ずらす。
「・・魔導士ですっ!」
「うぼおっ!!??」
そして、すぐに体勢を整えると拳を変形させ、デカゴリラの横っ腹にめり込ませる。
デカゴリラはそのまま、壁の方まで吹っ飛んでいく。
ボコンッ!!!
「す、すごい。あれって、前ギルドで見た・・」
「あい!あれは、
「小さいころすぎて、何を
凄まじいパワーに呆気にとられるルーシィ達。
「・・・マカオさん、お願いします!」
「お、おう!すぐ終わらせて戻るからな!」
マカオはナツのもとに走り出す。
「おい、ナツ俺も手伝うぞ!」
「?いらねェよ、そんなもん!」
「今はそんなこと気にしてんじゃねェ!・・ほら、俺の炎でも貰っとけ」
「お、サンキュー!マカオ」
一方、セラ達は、
「うっ・・」
(さっきは、見栄を張っちゃけど、かなりきつい・・)
セラは先ほどのダメージで少しふら付いてしまう。
「本当に大丈夫なの?セラ」
「でも、今ので倒れたはずだよ」
そこにルーシィとハッピーが近づきセラを支える。
(もっと長引いてたら、危なかった・・)
ボゴン!!
「うっほーー!!!よくも、やっでくでたな」
「え?」
倒したと思っていたデカゴリラがよろつきながら起き上がると、デカゴリラは怒ったように大きな咆哮をし、先ほどよりもスピードを上げて、こちらに向かって走ってくる。
「タウロス!!」
「お任せあれ!ルーシィさっ!?」
タウロスが斧を持って立ち向かうが、先ほどよりもスピードが乗った拳によって吹き飛ばされる。
「っ、私が・・」
呆気にとられたルーシィ達の腕をほどき、デカゴリラに向かうが、
(あれ、足が・・・)
足が思ったように動かせず、フラフラ歩くセラに、デカゴリラの拳が腹に叩きつけられる。
「ごはぁっ!!!!」 ドオオンッ!!!
体をくの字にしたセラは壁に激突する。
「え?セラ・・・?」
デカゴリラは止まることなく、ルーシィにも向かってくる。
「ルーシィ!危ないっ!!」
間一髪で、ハッピーによって空中に逃れる。
デカゴリラは、ルーシィ達に目を向けるが、あきらめたように目を背けると、目線をセラ達の方に向ける。
「アイツ!ハッピーお願い!」
「あいさー!」
「うっ!!!」
(痛い!痛い!!さっきより全然痛い!!体にも力が入らない!!)
セラはなんとか立ち上がろうとするが、激痛と疲れでうまく立てないでいた。
何とか、顔を上げ瞼を開くとそこには、デカゴリラが迫ってきていた。
「あっ・・・」
セラは、ただぼんやりと迫りくるデカゴリラを見る事しかできなかった。
「やめなさい!アンタっ!! ハッピーもっと引っ張って!!」
「あ、あいさー!」
もう無理だと、目をつぶっていたセラは、声に反応し目を開ける。
そこには、ルーシィとハッピーが、デカゴリラの指に鞭を引っ掛けデカゴリラを抑え込んでいた。
「んんっ!! わぁ!?」
だが、長くはもたず、鞭が外れてしまう。デカゴリラが拳を上げる。
「タウロス!!」
「お任せください!! っく、
デカゴリラの放った拳をタウロスが斧で受け止めるが、弾き飛ばされる。
「・・・っく!うぁっっああ!!」
(まだ・・・みんな諦めてない!皆がつなげてくれた!なら、私も仲間を信じて頑張らなきゃ!!)
激痛に顔を歪めながら、立ち上がる。それに気づいたデカゴリラがこちらに向かって拳を上げる。
「ふぅー・・・!」
セラは、足に力込めると、
足が仙斎茶色に変化し、立派な爪が生えてくる。
それによって、拳より早くデカゴリラの懐に入り、
「・・これでも、くらって!!」 「うぼっ!!??」
その足を使って、デカゴリラの顎に爪を突き刺し、天井に向かって打ち上げる。
ボゴッン!!!
天井に激突したデカゴリラは、痛みで顔をゆがませ、ゆっくり落ちてくる。
セラは、自分が落ちいていく中、こちらに向かってくる人影を見て、声を上げる。
「ナツさん、マカオさん!!!後は、お願いします!!!」
「おう!任せろ!!」「俺の最大限の炎喰ってけ!ナツ!!」
「ゴクンっ・・・・食ったら力が湧いてきた!!」
そう言って、ナツは拳に魔力を溜める。
「火竜の・・・」
デカゴリラは、落下によって地面に叩きつけられる寸前、
「鉄拳!!」 バンッ!!!
地面に叩きつけられるよりも何倍もの威力を持ったナツの拳がデカゴリラの頬にめり込む。
ドオオオオンッ!!!!!
「・・・・・」
再び壁に叩きつけられたボスゴリラは倒れこんだままピクリとも動かない。
「はぁ、はぁ。うっ、倒せましたか?」
「これは、さすがに倒せたんじゃねェか?」
「さすがに、もう何も起こらないわよね・・」
「それ、フラグだよ。ルーシィ・・」
「・・いや大丈夫だ!意識がねェ・・、俺たちで、倒したんだ!!」
「「「やったー!!」」」「おおー!」
セラ達は、達成感と喜びで笑みを浮かべる。
ぱらぱら・・
「「「「「ん?」」」」」
真上からぽつぽつと霰のように氷が落ちてくる。皆は目を上に向ける。
「ねえ・・・もしかして・・」「・・これって」「ああ・・」
バゴンッ!!!
「ぎゃあー!?天井がー!」
「オマエ等、外に走れェー!!」
セラはハッピーに運ばれ、ほかの皆は走って洞窟から出る。
「はぁ、はぁ。ここまでこれば、さすがに・・・」
「だから、それフラグだよ・・ルーシィ・・」
ズンズン
「あれ、地面が・・揺れてない!?」
「おいおい、まさか・・」
「くそ、またかよー!とにかく走れェー!」
洞窟の崩壊に留まらず、その揺れによって雪崩も起こってしまう。
「はぁ、はぁ、追いつかれる!!」
「あ、
「え?」
ハッピーの魔法が切れると、セラとハッピーは地面に転がり落ちる。
「ちょっと!?アンタ等何やってんの!」
「何やってんだハッピー、セラ!」
雪崩はそこまで迫って来ていた。そこに
「アイスメイク・・・”
「え?なんでグレイさんが!?」
「ミラさんに頼まれたんだよ!それより、てめえ等も早く乗りやがれ!」
「ありがとう!」
「助かるぜ!」
「なんで、てめえが・・うっぷ」
全員
「おいてめえ、うっぷ。追いつかれてるじゃねェか!」
「待って!目の前に岩が!」
「・・・ちょうどいいじゃねェか!」
「アイスメイク・・”
グレイが、雪ぎりぎりに触れ、岩の上まで続く氷の線路を作る。
「てめえ等、何かに捕まっとけ!」
「え?何?」「おい、まさか・・」
路線を走る
「うわあ!?飛んでる!?」「まじかよ!?」
「・・・気持ちわりィー」「お前、飛んでてもダメなのかよ・・」
ナツは気持ち悪くなり、つい手を口に持ってくる。
「「あっ」」
そのことにより無防備なったナツは、そのまま落ちると思われたが・・
ガシっ
「きゃあ!?」
グレイが抱えているセラの足に何とかしがみつく。
「ちょっとっ、ナツさん!?何してるんですか!?」
「おい、お前も落ちるぞ、落ち着け!」
「まっ、待て、落ちる!」
セラは、ナツの顔に向かって何度も蹴りを飛ばす。
「何やってんの!?アンタ等!?」
セラが落ち着くと、ナツは、やっとのことで
「んぱっ!ねえねえ、ルーシィこのまま落ちたらどうなると思う?」
グレイとセラに挟まれていたハッピーがルーシィに問う。
「なんで、私に聞くのよ・・そんなのやっ!?」
「ばばばば!?」「ばばば!?」
高く上がっていたは、重力によって降下を始める。
「ばばば!!」
「ばんば、ばふばばいぼば!」
※意味(なんか、策はねェのか!)
ルーシィは叫び、マカオが周りの皆を見やる。
「・・ば!!おび、あぼごぼぶぎばばび!」
※意味(・・あ!おい、あそこの雪山に!)
グレイが向こうにある雪山に気が付き、皆も目を向ける。
「おびび、なぶ!」
※意味(おい、ナツ!)
「ぽのぼぼ、やぶがば、ぼごにびがばぼ、くばえぼぼぼ」
※意味(炎、やるから、横に力を、加えろ)
ナツは、マカオの腕ごと口に入れることで、何とか炎を食べ、
「かびょぼぼ、ぼうごヴ!!」
※意味(火竜の咆哮!!)
ボー、ぽすっ
少し横にずれるが、弱弱しい炎が風によって消える。
「「「「「「ヴぁ・・」」」」」」
ボゴンッ!!!!!
「んっ・・・。どうなったんですか・・あ、ハッピー・・」
「あい・・・」
横に倒れていたハッピーを抱え、雪を落としながら前を向くとそこには、
雪山に、逆立ちした人柱が四本刺さっていた。
「・・・・」
「・・・・・」
読んでいただき、ありがとうございます!
<セラによる自身の能力評価>
治癒魔法
主な使用魔法。町の人々を何回も治癒した経験より、局所的に使えるようになった。例えば、骨折などでは、折れた骨周りのみに治癒魔法を使い、回復スピードを速くしている。今のところ、「治癒」のみ使用可能。
また、ナツさんいわくおいしいらしい。
接収 ???
治癒魔法が使えていることより、妖精などや、少人数からは女神の因子を持っていると言われているが、接収を使うと、本に出てくる妖精や女神に似つかわしくない大きな仙斎茶色の腕に鋭い爪が生えてくるため、自身ではあまり納得していない。
※「深緑色の腕に大きな爪」→「仙斎茶色の腕に鋭い爪」に変更しました。
急な変更で申し訳ありません。
また、片腕のみしか使えていなかったが、今回のことで足にも使用可能。
デメリットとしては、接種を使っている時と使った後は、なぜか魔力が安定せず、治癒魔法が使いずらくなる。時間がたつと元に戻る。
そのため、あまり使っていない。
ギルド内で、ナツさんを治癒した際も安定しておらず、外傷のみの治癒に留まる。
身体能力はかなり高い方