FAIRY TAIL 内なる鼓動は誰の為に   作:タマン

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毎回言っており、大変申し訳ないのですが、遅くなってしまいすみませんでした。
遅くなりそうなときは、事前報告をするように致します。





感想を書いて頂いた方々、評価・お気に入りして頂いた方々、読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、読んでいただけると幸いです!




3.チーム結成

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁー・・、んんっー!」

 

目が覚めた少女セラは、屈伸をし「ここはどこだろう?」と周りを見渡す。

見慣れた光景から、ここが妖精の尻尾のギルド内であることが分かった。

 

(そっか、帰ってきたんだ・・・)

 

彼女は、なぜだが七日ほど前の出来事のように感じる、昨日のことを思い出す。

 

 

 

何とかハコベ山を下山し、マグノリアまで帰ってきた私たちは、マカオとロメオの再会を見届けると、ロメオ達に手を振り返しながら帰路に就く。

二人が泣きながら抱きしめあった時には、自分のことのように嬉しくて、つい涙を流してしまった。

 

そのあと、私は怪我の治療のため、一人でギルドに向かおうすると皆に止められ、結局全員で、ギルドに向かうことになった。達成感から満面の笑みでギルドに帰ると、あちらの方でも笑みを浮かべるミラさんが立っており、「ただいまー!」とミラさんに抱き着くと、なぜかそのまま医務室に運ばれる。ミラさんによって、シナシナになるまで叱られた私は、息を引き取るように眠ったのだった。

 

 

(今度からは、なるべく声を掛けてから行こう・・・、それよりも今は・・とりあえず、家に帰ろう!)

 

 

昨日の振り返りを終えたセラは、若干自分の体から香る血と汗の匂いを嗅いで、”とりあえず家に帰って風呂に入ろう”と決心し、ベットから出る。

 

 

(そう言えば、ミラさんが家がどうとか言ってたような・・)

 

 

セラは、昨日ミラが家のことで何か話していたと思い出すが、説教が長かったため、具体的な内容を覚えておらず、必死に記憶をたどる。

 

 

(家、家・・・・・・・・・・・・・・・あっ、そういえば、・・・この前のアレで、台所散らかったままだった!!やばっ!!)

 

 

記憶を大幅に超過して、たどっていると、自分が三日前にしでかしたことを思い出し、慌てるように家に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと着いた・・・」

 

 

「やっと帰ってきたね、セラ」

 

 

後ろから聞こえる声にセラは振り返る。

 

 

「ぎゃー!!なんで、大家さんが!?」

 

 

背後の人物に目を向けると、セラはまるでお化けを見たかのように大きく飛びのけ、しりもちをついてしまう。

それを見た大家さんは、「一体、私を何だと思ったんだい・・」と言いながら、手を差し伸べた。

 

「知ってると思うけど、三日前の騒音問題で、うちに電話が来てね。ここで、帰ってくるのを待ってたんだよ。」

 

 

「この度は、大変申し訳ありませんでした!事務作業から肉体労働まで、何でもやるので、お許しください!!」

 

ペコペコと何度も何度も頭を下げるセラ。

 

 

「じゃあ、今度新しいアパートを建てるときに、荷物運び、手伝ってもらうよ。」

 

 

「承知しました!」

 

ピシッと敬礼するセラ。

 

「まあ、そんなことより最近どうだい?うまくやれてんのかい?」

 

 

「はい!最近は自分宛に依頼してくれる方が増えたおかげで、家賃用のお金もかなり溜まりました!」

 

 

「いつも、家賃以上に払ってくれるけど、別に気にしなくてもいんだよ。仕事を手伝ってもらってくれるだけで、十分助かってるんだけどね。」

 

 

「いえいえ、そういうわけには!私が依頼を受けるようになるまで、無償で家を貸して頂きましたから、それにたまに一緒にご飯食べてくれてるのも助かってますから。」

 

セラは、かぶりを振りながらそう言うと、大家さんは苦笑する。

 

 

 

 

私が貸してもらっているこの家の大家さんとは、実はかなり長い付き合いなのである。

3年前のとある日、家の補修をしていた大家さんが、はしごから落ちてしまい、大けがをしてしまったのだが、そこにたまたま通りかかった私が助けたことをきっかけに話すようになった。

 

その時、家がなくギルド内で住まわせてもらっていることを話すと、家の紹介や、ビラ配りなどの仕事を手伝うことを条件に、家をタダで貸してくれた。

 

 

そこからは、定期的に大家さんが来て、晩御飯などを作ってくれ、一緒に食べるようになっていた。仕事の手伝いをしていると、自分のことを知ってくれているお客さんが家を借りてくれるようになり、それなりに大家さんも儲かっていた。

 

でもそのため、大家さんも忙しくなり、私自身もギルドの依頼をこなすようになり、依頼先でご飯を頂くことも増えたため、会う機会が少なくなっていたのである。

 

 

「あ、そう言えば、ルームシェアの相手、見つかったわよ。」

 

「え?もう見つかったんですか!?」

 

 

このルームシェアの件とは、ちょうど一か月前に、半年ぶりの大家さんとの食事で持ち出された話であり、セラ自身、やっぱり一人は寂しいと思っていたこともあり、すぐに承諾したのである。

 

 

「その人って、いつから入居されるんですか?」

 

 

早く来るなら、いますぐに台所周りの清掃をしないと、これからの生活に支障をきたすかもしれないと、内心焦りながら、彼女は大家さんに聞いてみる。

 

 

「ん?それなら、今朝入っていったよ」

 

「なーー!?」

 

 

少女は、「また今度、会いに行きます!」と大家さんと別れを告げ、どんな言い訳をしようかと頭を悩ましながらも、急いで鍵を使い、扉を開ける。

 

目先に見える客用の居間では、見知った金髪少女がタオル一枚で、見慣れた桜色ヘアーの少年と青猫を足で踏んづけているという、特殊な光景が広がっていた。

 

「・・・・」

 

 

見知った顔しかいないのに、見慣れない光景に頭がパンクする。

少女は、先ほどの言い訳を考えることもできず、頭が真っ白になる。

 

 

「ゆ、ゆっくりしていってね・・・」

 

 

ロボット口調になりながら、ゆっくりと扉を閉める。扉の向こうでは、「違うから!!変なことなんてしてないから!!」と金髪少女が必死に叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、つまり、ナツさんが不法侵入したから、撃退しようとしたってことでしょうか・・・、てっきり、サディストとマゾヒストの交流かと・・・」

 

 

お風呂を済ませて落ち着きを取り戻したセラは、髪をタオルで軽くまとめたまま、ルーシィ達の話を聞いていた。

 

 

「私にそんな趣味なんてないから!!コイツが女子の部屋にピンポンもしないで窓から入ってきたのよ」

 

「でもよ、セラの時、よくやってたことだからなぁー」

 

「あい!」

 

「アンタ等・・・セラの時もやってたんかい、この変態!!」

 

「「へぶっ!?」」

 

ドン! ポキッ

 

ルーシィの華麗な回し蹴りによって、ナツ達は壁に叩きつけられる。

 

 

 

「セラは、大丈夫だったの!?急にこいつ等が家に入ってきて!」

 

 

「えっと・・・、私も最初はかなりびっくりしまして・・ビンタを・・・・・・・・・・一時間弱ほど・・」

 

 

「ははっー!!そ、そんなことあったなぁー・・・」

 

「あ、あい!」

 

 

ナツとハッピーは若干体を震わせ、ナツは、〇ッキーのような苦笑をしながら、目をそらす。そこからどれほどのトラウマが植え付けられたのかが、伺える。

 

 

「それ、サディスト超えて、ヴァイオレンスね・・・」

 

 

ルーシィも、脳内でその光景を想像しながら、顔を引きつらせていた。

 

それに対し、ナツとルーシィの反応を見たセラは、やっぱり少しやりすぎだったかなと頬をかくのだった。

 

 

「そ、それよりもルームメイトがルーシィさんで安心しました」

 

「うん、それは私もよ!セラとならなんかうまくやれそう!」

 

「でも、ルーシィ。さっき台所が汚くて落胆してなかった?」

 

「うっ・・」「だ、大丈夫だから。人には得意不得意があるから・・」

 

ハッピーの言葉に、急所を喰らったようによろめくセラ。

 

 

「ん?何だコレ」

 

「!!ダメェ―!!」

 

 

暇を持て余していたナツは、机にあった紙束を手に取ると、それに気づいたルーシィがダイビングキャッチで奪い取る。

 

 

「気になるな、何だソレ」

 

「・・確かに、私も気になります」

 

 

隠すほど気になるのが、人間の咎である。

 

 

「なんでもいいでしょ!これは誰にも見せられないわ!てか、アンタはさっさと帰ってー!!」

 

「やだよ、せっかく遊びに来たんだし。」

 

 

ナツは、まったく出ていく気がないと笑顔で答え、何か思いついたようにセラに尋ねる。

 

 

「そうだ!セラ、前やったボードゲームってあるか?」

 

「あのボードゲームは、ナツさんが遊びに来た時に壊しちゃったじゃないですか・・・」

 

「そんなこと、あったか?」

 

「はい・・・」

 

 

まったく覚えていないナツに対し、セラは、「結構高かったのに・・」と項垂れる。

 

 

 

「あ、でも最近買った、『リアル〇イジ 恐怖の電流鉄骨渡り』ならありますよ!」

 

 

「なんだぁ?それ」

 

 

「ボイス付きの小さなフィギア達に魔力を込めて操り、鉄骨の上を渡らせるゲームなんですけど、時間がたつとランダムのイベントが発生して、勝手に動くフィギアをうまく魔力で制御しなくちゃいけないんです!かなりボイスで精神削られるゲームではありますが、全員生還させることができた時は、感動して、涙が止まりませんでした!」

 

 

セラは、熱のこもった声で、ゲームの内容を説明する。

 

 

「オマエ・・・それ、楽しいのか?」

 

「うっ、それは・・・・・で、でも魔力の扱いは上手くなると思います!確か、この部屋のどこかに・・」

 

 

セラが、部屋を見渡していると、先ほどナツ達がぶつかった壁の方に目がいく。

 

その壁の下には、潰れてしまったお目当の物があった。

 

 

「「あっ」」

 

「ごめん・・私達が暴れたせいで・・・」

 

「全然大丈夫ですよ。ルーシィさんがルームメイトになってくれるだけで、十分プラスですから」

 

 

申し訳なさそうな顔をするルーシィ達に対し、セラは問題ないと笑顔で返した。

 

 

 

「暇だなー。あ、そうだ、ルーシィの持ってるカギの奴等全部見せてくれよ」

 

「私も見てみたいです」

 

「カギの奴等じゃなくて、星霊よ。全部の召喚はすごく魔力を消費するから、カギだけ見せてあげる。」

 

することがなくなり、暇になっているとナツがルーシィに提案する。それを承諾したルーシィは、テーブルにそれぞれ銀の鍵3本と金の鍵3本を分けて置いた。

 

 

「こっちの銀の鍵がお店で売っているやつ。時計座のホロロギウム、南十字星のクルックス、琴座のリラ。 で、こっちの黄金色の鍵が黄道十二門って言う超レアな鍵。 金牛宮のタウロス、宝瓶宮のアクエリアス、巨蟹宮のキャンサー」

 

「か、蟹かー!?」

 

「蟹ー!」

 

「また訳わかんないトコに、くいついてきたし・・」

 

 

ナツとハッピーは、なぜか蟹にテンションが上がっており、それを見たルーシィはあきれていた。一方、セラは

 

 

(蟹・・・カニクリームコロッケ、爆発、ベタベタ、暴走・・・・・)

 

 

蟹から連想されるものが、嫌なことばかりであり、酷く気分を落としていた。

 

 

「そーいえばハルジオンで買った小犬座の二コラ、契約するのまだだったわ。ちょうどいいわね!星霊魔導士と星霊との契約の流れを見せてあげる!」

 

「「おおー!」」

 

「・・・お、おお・・・」

 

 

ルーシィの言葉に一人を除く全員が期待に満ちた顔をしていた。だが、ハッピーが何か思いつき、顔を青ざめる。

 

 

「血判とか押すのかな?・・」

 

「痛そうだな・・ケツ」

 

「ルーシィさん、痔だったんですね・・・・」

 

「なんでそうなるのよ!?」

 

 

ひどく飛躍した会話に溜まらずツッコミを入れる。

 

 

「んんっ!まあ見てて。我・・星霊界との道を繋ぐ者。 汝・・その呼びかけに応え、門ゲートをくぐれ。 開け、小犬座の扉・・・ニコラ!」

 

 

唱えるとカギ穴が現れ、大きくなりながら光りだす。

皆が、魔力が一か所に集まるのを感じると、光の中から何かが出てくる。

 

 

「プーン!!!」

 

 

そこには、ドリルのような鼻を付け、真っ白な体をした小動物が、プルプル震えていた。

 

 

「「ど・・・どんまい!!」」

 

「失敗じゃないわよー!!」

 

 

ナツ達は、想像よりもちんまりとした生物を見て、ルーシィに慰めの声を掛ける。

 

 

「セラは、可愛いと思うわよね?」

 

「か・・・・可愛い・・・」

 

 

セラは、少しの沈黙の後、顔を綻ばせると、二コラを優しく抱きしめ、頬をすりすりしだした。

 

 

「でしょ!可愛いわよね!!」

 

「そ、そうか?」

 

 

女子二人は、二コラを撫でながら、キャッキャしており、それを見たナツは疑問を抱いていた。

 

 

「二コラは、あまり魔力を使わないし、愛玩星霊として人気なのよ」

 

「ナツ、人間のエゴが見えるよ・・」

 

「ああ」

 

ルーシィのエゴに対し、ナツ達は顔を引きつらせる。

 

 

「じゃ・・契約に移るわよ」

 

 

そう言って、ルーシィはペンとメモ帳を持ってしゃがみ込む。

 

 

「月曜は?」

 

「プウゥーウーン」

 

 

二コラは、首を横にブンブンと振る。ルーシィは、メモ帳に「月曜日はダメ」とバツ印を付ける。

 

 

「火曜」

 

「プン」

 

 

二コラが今度は首を縦に振ると、ルーシィはすかさず、メモを取る。

 

 

「「「地味だ!!」」」

 

 

契約を見ていたナツ達は、まるで、バイトの出勤を聞くようなやり取りに思わず、声が出る。

 

 

「・・私、さっきのボードゲーム直してきます・・・」

 

 

先ほどの出来事で壊れたボードゲームの鉄骨とガラス板を直しに行くと、セラはテーブルに座る。

それについていくナツ達。

 

(テープで何とかなりそう・・・)

 

セラが、折れた鉄骨を直そうとしていると、

 

 カチッ

『リアル〇イジ! 恐怖の電流鉄骨渡り!』 CV立◯文彦

 

「いただだだっ・・・ちょっと!ナツさん、ハッピー!今、鉄骨直してるので、遊ばないでください!!」

 

 

「すげェー!!ほんとに電気が流れた!?」

「電気だー!」

 

 

「はぁ・・・、もうやらないで、くださいね?」

 

 

話を聞いていなさそうな二人の目を見て忠告し、スイッチを切り、作業に戻ろうとすると

 

 

 

カチッ『リアル〇イジ! 恐怖の電流鉄骨渡り!』 

 

 

「いただだっ・・・・・・・・ねぇ、ハッピー♪?」 

 

「あ、あい!?」

 

カチッ

『リアル〇イジ! 恐怖の電流鉄骨渡り!』 

 

「いただだ!?」

 

 

電気の擦り付け合いが行われていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい!契約完了!」

 

「ププ―ン!!」

 

「あ、終わったみたいですよ」

 

「案外、契約簡単なんだな」

 

「見た感じだとそうだけど、結構大切なことなのよ? 星霊魔導士は契約……すなわち約束ごとを重要視するの。だから私は約束は絶対破らない・・・てね!」

 

「おおー、すごくかっこいいです、ルーシィさん」

 

 

セラが、ルーシィの言葉に、純粋に感心しルーシィをほめると、ルーシィは、「ふふん♪」と鼻を伸ばしていた。

 

 

「そうだ!名前を決めてあげないと」

 

「二コラじゃないの?」

 

「それは、総称でしょ」

 

 

ルーシィは、顎に手を当てて、二コラを見ていると、

 

 

「可愛いですし、〇イップとかどうですか?」

 

「丸っこいし、〇イ・〇ックスでいいだろ」

 

「いやいや、Oラフがいいよ」

 

「「それだ!!」」

 

「アンタ等・・〇ィズニーに何されても知らないわよ・・」

 

 

ナツ達が、何とも危ない話をしており、ルーシィが冷静なツッコミを入れる。

ルーシィは、プルプル震える二コラに向き直ると、「分かった!」と声を出す。

 

 

「おいで、プルー!」

 

「プーン!」

 

「「「プルー?」」」

 

「なんか語感が可愛いでしょ。ね、プルー」

 

 

ルーシィは、いい名前つけたなと嬉しいそうにプルーを抱きしめた。一方、ナツ達は「〇イップ・・」「〇イ・〇ックス・・」「Oラフ・・」と言いながら、悲しそうな顔をしていた。

 

 

「プ、プーン!」

 

「「「?」」」

 

 

ルーシィの腕から抜け出したプルーは、突然項垂れていたナツ達の前で踊りだした。

 

 

「何でしょうか?」

 

「何か伝えようとしてる?」

 

 

プルーの急な行動に困惑していると、ナツに電撃が走る。

 

 

「プルー!!!おまえいいコト言うなぁっ!!」

 

「なんか伝わってるし!!」

 

「さすが、ナツさん」

 

 

ナツの謎の能力にルーシィは驚愕し、セラは感心する。

 

 

「よし、決めた!!俺たちで、チームを組もう!!!」

 

「いいですね!私もチーム組んでみたかったんです!」

 

「チーム?」

 

 

あまり、ピンとこなかったルーシィは、ハッピーから説明を受ける。

 

 

「いいわね!なんか面白そう!」

 

「よし、決定だ!」

 

「契約成立ね!」

 

「よろしくお願いします!」

 

「あい!」

 

 

皆、チームで依頼を受けることに気持ちを高ぶらせながら、笑顔でハイタッチをする。

 

 

「早速仕事行くぞ!!ほら!!もう決めてあるんだ!!」

 

 

ナツは、何か悪そうな笑みを浮かべながら、依頼書をテーブルに叩きつける。

 

 

「もう♡せっかちなんだから~」

 

 

ルーシィは、ナツに認められたことを喜びながら、依頼書を受け取る。

 

 

「うっそ!?エバルー公爵って人の屋敷から一冊の本を取ってくるだけで、・・・20万J!!??」

 

「え?エバルー公爵って・・・」

 

「な!オイシー仕事だろ?」

 

 

ルーシィは、金額の文字に、セラはエバルー公爵という文字に、驚いた表情をする。

 

金額に目を輝かしていたルーシィだが、依頼書をよく見ると、注意書きによくない文字が書かれていたことに気づく。

 

 

「あ、あら?女好きでスケベで変態・・ただいま金髪のメイドさん募集中!?」

 

 

「ルーシィ金髪だもんな」

 

「だね!!メイドの恰好で忍び込んでもらおーよ」

 

 

 

 

「あ、アンタ等もしかして、最初から・・・」

 

 

ルーシィは、体をピクピクと震わし、

 

 

「ハメられたー!!」

 

 

ぐわんと体を捻らせ、頭を抱え、大声で叫ぶ。

 

 

「星霊魔導士は契約を大切にしてるのかぁ。えらいなぁ」

 

「騙したな!!サイテー!!!!」

 

 

怒鳴り疲れたルーシィが一旦落ち着くと、先ほどから会話に入っていなかった少女を探す。

 

 

「あれ、セラは?・・・・・あっ」「あっ」

 

 

セラは、忍び足で玄関に向かっていたところを、ルーシィに見つかる。

 

 

「私達もう、チームよね?」

 

 

にじり寄るルーシィ、後退するセラ。

 

 

「わ、私には、台所の清掃という大事な使命が・・それに、私金髪じゃないですし・・」

 

「安心しろ!金髪のカツラなら持ってんぞ!!」

 

「ナツさん!?」

 

 

思わぬ、ナツの援護によって、セラに隙ができる。そこに好機とばかりに、飛び込むルーシィ。

 

 

「ぎゃあー!?嫌だー!行きたくないです!!」

 

 

周辺地域に少女の叫びが響き渡る。このことで、大家さんにまた怒られるのだが、それは、また別の話である。




読んでいただきありがとうございます!

余談ですが、このカイジの電流鉄骨渡りは、たまたま見かけた程度であり、話の内容はあまり分かっていません。
見る前までは、社畜の人たちが、きつい労働をしてキンキンのビールを飲みながら、賭博する作品だと思っていたので、電流鉄骨渡りのシーンを見た時はかなり衝撃的でした。



次の話も少し遅れるかもしれません。大変申し訳ございません。
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