お願いだから誰にも言わないで!   作:山本二等兵

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~捕捉説明~
④大前提!柊だいは、あの柊うてなと一緒に育った弟だよ!

⑤柊だいは、他の幹部と違って基本はかなり省エネな戦いをするぞ!


 クソ!NIKKEのエレグって子すこなのだ!ヌッ!……1ガロンないなった(賢者)


そうか、あの子は!

 夜中は少し小雨だったが、土曜の今日もかんかんと日差しが降り注ぐいい天気。僕も1日寝たから身も心もスッキリ…

 

「…こりすちゃんは、おばあちゃん来てるから、ダメ。裁縫やさんぽって気分でもないし……CDでも、聞こうかな」

 

 …なんてあんまり出来ず。僕は昨日の僕のこと、そしてあの女の子の幹部のことについて考えている。

 

「今日は、どのジャンルに、しようかな…(ジャズにロック、何か配ってた微妙な音程のアイドルソング、トレスマジア音頭…)…うん、今日はクラシックに、しよ」カチ

 

 流れ出したベートーヴェンの序曲を背に、僕は後ろ髪を弄りながら考える。

 昨日初めての戦い…結果はまあまあ成功。最後辺り、捨ててあったリチウム携帯充電器の外枠を、指揮棒でマグネシウムとその他諸々(燃焼材)に変質させていた閃光弾のお陰で、すんなりゲートで逃げおおせたよ!

 

「けど途中がダメ、だよね…」

 

 魔法少女の2人に攻撃を当てたまではいいんだ…いやいや!よくはないけど、けど…僕は興味を無くして背を向いてしまうのが良くなかったんだ。

 相手は、この町の平和を守ってきた魔法少女なのに、侮ってしまった。これは失礼なこと!よくないことだよ…

 

「…なんであの時の僕、興味を失ったのかな」

 

 その後の感情の高まりもそうだ。何故あんなにも嬉しかったんだろうか、僕…いや、僕はまだいい。

 

「あの女の子幹部さんの人も、問題だ…!」

 

 僕は、女の子の幹部の出現場所を思い出す。

 最初はあの広い公園。次は廃工場(SNS調べ)、そして神社…

 

「工場は、ともかく…他の2つ、ねーちゃんの帰り道の、近く!」

 

 不味いですよ!僕もそうだけど、あんなにも教育に悪そうな格好の幹部が、ましてや魔法少女達がメチャクチャにされているのをねーちゃんの目にでも入ったら…ねーちゃん、気が動転しちゃうかもしれない!

 

「それに、僕みたいに手を、出されたら…!……ねーちゃんに影響とか出たら…辛い、耐えられない………ん、んん?そういえば…」

 

『えあ~?あは、へへへ…ホント夢みたい。こっちの魔法少女も、やっちゃおうかなぁ~』ニチャア

 

 その言葉とおしりや太もも、胸を撫で回されたことを思い出して身が縮まるが、今はそれは重要じゃない!…魔法少女(・・・・)だ。

 

「僕を……魔法少女と、勘違いしたの、かな?」

 

 可愛らしいねーちゃんみたいな美人はともかく、男の僕を魔法少女と勘違いするとか何考えて……待てよ、詳細な顔は全然思い出せないけど、表情や動きは思い出せる。

 

「そう、あれは…戸惑いとエッチなことへの衝動的な動き…後は……エモさ……いや愛?」

 

 戸惑いは恐初めて戦って、何かの切っ掛けで戸惑ったかな?エッチなことも初めてだったかも…前世の知識で照らし合わすと、何か手付きがどーていさんだったというか…

 …そして何より大事なところは、あの嗜虐的な笑顔の中に、何故か「愛おしさ」があった……気がする。

 

「……!…あの人は、魔法少女を、狙ってるだけかな…!」

 

 この町にも前から魔物が出てきており、今も人を襲っているけど…

 あの女の子の幹部さんは、僕を除いて魔法少女しか襲ってない!……まあ、ちゃん細かく調べてないから、おくそくってやつ。

 

「仮に好きなら…なんでメチャクチャなことする必要、あるのかな(正論)」

 

 うーん、う~~ん……ダメだ、堂々巡りしてきちゃった。はあ…一旦考えるの止めて他のことにしよう。

 

「…そうだ、ヴェナリータさんに渡された本」

 

 実は今朝、ヴェナリータさんに『君も名前考えようか。』って言われたんだよね。

 

『ドイツ語とか、カッコ良さそうでいいと思うんだけど、今あの子に貸すんだよね。だからだい、君にはこれを貸すよ。』

 

 と、言った感じで渡されたのが「ソロモン72柱の悪魔、堕天使図鑑」「聞いたことある?ギリシャ神話の教訓」「ギルガメシュ叙事詩」といったラインナップ。中二っぽいなあ…

 

「ソロモンはちょっと違う気がするし、ギルガメシュは長いし、何かマヌケっぽい名前も、多いなぁ」

 

 「フンババ」とかつけた日には、皆から笑われそう。僕は残りのギリシャ教訓をパラパラめくる。

 

「うーん、メデューサ…オデュッセウス、アポロン…アステリオス、ミダス王…え、オリオンって、「放尿する男」って意味、なんだ。へー」

 

 …ダメだ。面白い話もあるが、これで適当につけるの難しいかも。

 

「…無難に、英語にしよう」

 

 確か、英和辞典がねーちゃんの勉強机の中段に入ってたよね。この前借りたから場所は分かる。僕は部屋を出て、ねーちゃんの部屋の前に立つ。

 

コンコンコン「ねーちゃん、入っていい?借りたい本、あるの」

 

ひゃえあ!?ちょ、だいちゃんまだダメ!…ナリータさん…れて!…いいから早くかく…さい!」ドタバタ

 

「?着替えてるの?」

 

「え、あうん!そうなの!……は、はいどうぞ」ガチャ

 

 あ、開いた。僕はねーちゃんに促され、部屋に入る……?

 

「「よいこのドイツ語じてん」…「かっこいいラテン語辞典」…?」

 

「へ…わー!?そ、それはあのちょっと違くて!いやその」アワアワ

 

 ラテン語にドイツ語…ねーちゃんは14歳……あ…そっかぁ(納得)

 

 …まあ、前世の僕も通っていると思われる道さ。ねーちゃんって魔法少女にあこがれてるし、そういう(中二病っぽい)名前を妄想することもあるよね…(慈愛の目)ここは僕が大人にならなきゃ(使命感)

 僕は、こりすちゃんとの人形遊びでも鍛えた演技力で何ともないよう、ねーちゃんに話しかけた。

 

「?調べ物してたんだ…奇遇だ!僕も調べ物が、あったんだよ。英和辞典、借りていい?」

 

「(ホッ…だいちゃんで良かったぁ)あ、うん。大丈夫だよ、だいちゃん」

 

「ありがと、ねーちゃん!確か辞典って、机の中段にある、よね。持ってくよ」ガラ

 

「うん…う゛!!だいちゃん待っ」

 

「え………え?……SM…Club…???」

 

「」

 

 …「桃色な吐息 過激なSM20連発」、「エロス#47 ハードに!!コアに!!」、「HOT SPOT マニアのための緊縛術」…他にも色々なエロ本が…しかも全てSM本…全てSM本(大事なことなのでsy)…アガガガガ…

 僕はカア…っと、顔に熱が集まるのを感じつつ、入ってる本をどかして目的の辞典を手にする。そして、そっと中段をもどす。

 

「あ、あー。お、おくにあったー。もってくね、ねーちゃん。しつれしますー(棒読み)」

 

「まってぇ~↑!!ちが、違うの!のこ…ここここれ」

 

「うんうんわかってるよ。ねーちゃん興味あるんだよね。おかあさんにも誰も言わないから、安心して…いや僕!何も見て、ないよ!」ニ ニコォ…

 

 僕はどこかフラフラとした足取りで出ていく。自分の部屋に戻った僕は、そのまま布団に寝込んで目を覆う。

 

「クーン…」

 

 ねーちゃんがエロ本を大量に……しかもSM本。…嗚呼、見かけたんだね……影響、出てますね……

 

~~~~~~

 

「…は!」

 

 ふと違和感を感じて起き上がる。窓を見ると、太陽が沈む少し前と言ったところ。

 

「…これは……気配、というやつ、かな?」

 

 場所は森………廃教会の方!…何故?魔物はよく町に出るから、外れにいるのは珍しすぎるよね。恐らく、この気配は魔法少女だ。

 

「…待ち伏せか、それとも誘って、くれているのか」

 

 …早めに行って様子を見てみようか。どうせヴェナリータさんも、遅かれ早かれ僕を連れていくだろうしね。僕は一旦下に行き、ポリ袋を持って戻ってくる。

 

「変身(トランスマジア)…!」ペカー!

 

 変身を終え、待っているだろう魔法少女の場所の、少し離れた場所にゲートを開く…ホント便利だね、これ。普段から使いたい。

 

 

ズズズ「だい、魔法少女が…だい?おやおや。もう向かったのかい?真面目だなあ。」

 

 

~~~~~~

 

 

「えい」ガサ

 

 ゲートから出た僕はすぐさまポリ袋を、指揮棒でポリエチレンから麻の布に変える。しかも周りの色に合わせた保護色だ。それを頭から被って気配を殺す。

 

「…」トトトトトト…

 

 そしてその辺の石やら枝をガラス、筒、針金等に変え、操作して加工。

 

「対物レンズ、正立レンズ、フォーカスレンズ…」

 

 キルフラッシュ対策のハニカム構造網(六角形の集合体)を作って実験…ボヤけてる、何枚か追加…あ、像が逆だ。もう1枚でピントを……よしスコープ出来た!これでいざと言う時は戻し、証拠隠滅も出来る。

 

キョロキョロ「どこ、どこだ……いた、教会側」

 

 あれは、マジアサルファ…!…1人?

 

「マゼンタや、アズールがいない…囮?でも、それだったら注意の散漫、が見られない、よね…」

 

 周りの方も見たり気配を探るが、誰もいない。ただ1人、サルファが静かに立って……!

 上空から気配がしたので、そちらにスコープを向ける。

 

「あれは!女の幹部さんにヴェナリータさん…何渡してるの?赤と白の長い物?」

 

 僕がいぶかしげに見ていると、幹部さんはムチを白い棒に振る………でっっっか!!

 

「ロオオオオオ~~」

 

「あんなに小さい物から、教会より大きいローソクの魔物が!」

 

 質量保存の法則はどうなってるの!いや、僕もポリ袋を布に変えたりしてるし、しかも2倍以上の大きさになっているけど!

 

「でもあれは規格外だ…ムチを一回振るうだけで、魔物を作れるのか!」

 

 あ、サルファ捕まって…………????

 

「…ローソクを垂らしてる?」

 

 幹部さんが何か言っている…えーと、低温で、熔ける…なんだ?ソイワックス(大豆が原料。50度くらいで溶ける)を含んだローソクを使っているのかな?

 

「また笑顔で……!そうか、顔!」

 

 あの幹部さんは、サルファが恐らく声や顔を歪ませる度、嫌がる度にニチャリと笑みを深めている!そうか、あの子は生粋のサディストだったんだね!

 

「だから僕を触ってた時、ニヤニヤしていたのか…!魔法少女(仮)が嫌がってたから!」

 

「ハァナアア~~~~!!」

 

 様子を見ていると、幹部さんは更に、あの時の巨大な花の魔物を作り出し、サルファに殺到させる!

 

「これじゃあ、なぶり殺しだ。僕の出番はなさ……?サルファの魔力が爆発的に…!」

 

「ハァナアア!?」「ロオオーン!!」

 チュドーーン!!

 

 なんだ!魔物も爆発したぞ!……あ、あれは!

 僕がもう一度目を凝らすと…そこには、彼女の胴回りよりもデカイ、黄色く輝く両腕拳を備えたサルファが立っていた!!か、カッコいい!!

 

 ねーちゃんは彼女を根っからのおしとやかで防御型と言って、反対の僕とケンカになったことがあったが…やはり僕の目利きは正しかった!彼女は仲間を思う物理パワー型だ!!

 

「!しかも早い!瞬足!」

 

 そんな…僕には、見せてくれなかったのに…幹部さんはサルファの本気を引き出せたのかぁ!!幹部さん間近で見れてズルい!……ズルい?え、ズルい???

 

「僕は、羨ましがったの?…あ、幹部さんが」

 

 腹を拳で貫かれ…いや、蝋だ!貫かれた蝋はドロリと熔け落ちる!そしてサルファの周りに同じく、幹部さんを模した蝋人形が複数体現れる!!…囮で撤退か!!

 

「なんという才能、能力、応用!何より周りを見ての判断能力と戦闘センス!なんという輝き…」

 

 思わずほぅ…と熱い息が漏れる。ああ良い…あんな輝きを持つ人達が今後も衝突しあい、輝きが増していくと言うのか…!

 それに、合ってきた魔法少女達や幹部さんには、まだまだ底知れぬ力を感じた!!……気になるなぁ…

 

「ああもっと…もっと間近で見ていたい…!……れたい…!」

 

 もう少し近くで見たい!…だが、今は2人の時間だ。百合に挟まるのは重罪だと、前世の知識は言っている。この1キロメートル以上前からの感じで満足し……お、サルファが……「あんたあんの」…「あん」じゃなくて「はん」か……「名前は?」…幹部さんの名前か…!

 

「なんだろう……マジア…べ、……べー…ゼ?ベーゼ!」

 

 マジア…ベーゼ…!マジアベーゼ…魔法少女の、悪となる者!か?それとも魔法少女とキ、キスする者?いや悪か。

 

「ん、キョロキョロとどう……おっと…帰ろ」ズズズ

 

 どうやら殺気?が漏れたようだ。サルファが僕の存在に気づいて探し初めてくれている!

 だが、まだ倒される気はない。今のままの僕のレベルでは、各方面に失礼だ!僕はゲートに飛び込んだ。

 

 

~~~~~~~

 

 

「やぁだい。結局出なかったけど、どうかしたかい?」

 

「ああ、ヴェナリータさん。どうもすいません。あの戦いに、割り込むのは、野暮だなと思いまして、静観していました」

 

 先に帰ってギリシャ教訓を見てた僕は、入ってきたヴェナリータさんに挨拶をしておく…ああ、そうだ。

 

「ヴェナリータさん、変なことをお願いするんですが…」

 

「ん?なんだい?」

 

「僕、魔法少女が成長しきってから、倒しても問題ないでしょうか…」

 

「へえ~。ずいぶんと大きく出たね」

 

「すいません、魔法少女達の輝く行く末を、何よりあの女幹部……マジアベーゼが、どこまで輝いてゆくのか、見守ってみたくなったんです…!」

 

 そう言い終えたぼくは、ヴェナリータさんの顔を伺う……ダメだ、相変わらず表情が分からない。こりすちゃんなら、喋ってるんじゃないかって程わかるんだけどなあ。

 

「ふーん。わかった、いいよ。」

 

「え、いいんですか?悪の組織的に、こういう面倒な、戦闘狂ムーヴ、良くないと思ったり、したんですけど…」

 

「うん、君の好きなようにしてみなよ。ボクはそれを許そう。あ、それと名前は?今日の夜までにつけるって言ってたよね。出来た?」

 

 え、あ…………や、やだなあー!そんな忘れるわけないよ!ヴェナリータさん、あなたは僕をわかってない!

 …えーと待って下さい。今ウルトラカッコいいのつけるので……えー、輝く者……黄金…そうだ、これだ…

 

「…ミダス」

 

「?」

 

「えと、僕の名前。アポロミダス、です!」

 

 フィーバス(光の神)か迷ったけど、どっかの夢の国のネズミさん風味を感じるので、アポロー(太陽の神)にしました!……ど、どっすか? 

 

「…うん、いいじゃないかな。触れた物を黄金に変えるミダス王からも取ったんだね。シャレてると思うよ。これからもよろしくね、アポロミダス」

 

「は、はい!」

 

 さあ、輝く者達よ…このアポロミダスが見定めて(見出だす)やろー!フハハハ!…どうですかね?悪っぽい?(期待の眼差し)

 

「そんな無理にしないで?普段通りでいいよ。」ポンポン

 

 あ、はい。




 と言うわけで、だいちゃんの幹部名は「アポロミダス」という、9歳が考えそうなカッコいいとカッコいい(9歳基準)をつけた名前にしました!
 
~柊だいの心中~

・魔法少女達も幹部もすごい!もっともっと伸びるな(確信)

・近くで成長していく所を見守っていたい…(ねーちゃんに似たオタク心)

・成長させていくためにも僕、もっと強くなるよ!

・それはそれとして…もしマジアベーゼが、うてなねーちゃんに悪影響を及ぼしていると確信したら、1度徹底的に折檻してやるからな…(鋼鉄の決意)

アポロミダスの星の位置はどこか?エッチだと思うところにどうぞ!

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