転生したので安価します 作:14話
「千束さん、対象はまだ出てきません。監視を続けなければいけませんが夜なので交代で監視しましょう」
「あ、もうそんな時間?おっけー。じゃあ、たきなは先に仮眠とっていいよー」
「ありがとうございます。では数時間の仮眠をいただきます」
うーん、かたっくるしいすぎる。長期任務で3日間のターゲットの監視に来てるんだけど……なんだこの空気…
千束は悩んでいた。長期任務とはいえ3日間だけだがたきなとターゲットの監視を共にして二日目の夜に至る。車の中で、運転席にたきな、助手席に千束という形で座って目の前のガラス越しにターゲットがいる建物を見張っている。
陽気で自由な千束、陰気ではないが律儀の化身のたきな。任務という事でコンビネーション自体は素晴らしいが、コミュニケーションは壊滅的だった。今までこのかたっくるしい空気を恐そうとしたが全て失敗……今までの一部始終を語ると
「たきな~何か好きな物ってある?」
「任務に関係性がありますか?無いのなら拒否します」
「任務に関係ないけどさーずっと無言はつk」
「では拒否します」
「……(即答すぎない??)」
場面は少し変わり
「たきなー、しりとr」
「任務に関係性がありますか」
「……(ぐ、しかし)
勿論!ずっと一点に意識を集中すると目とか神経が疲れるでしょ、せめてながらでもしりとりをしてリラックスをしよ!」
「……はぁ、でしたら少しだけですよ。監視対象がいる建物はちゃんと見てくださいね」
「勿論!しりとりの、り!」
「リン」
「……?えっ?」
「終わりましたね。じゃあ監視を続けましょう」
「……(かっ可愛くねえええ)」
その後も千束はしりとりをふったが、全てを速終わらされてしまう。場面がまた変わり
「たーきな、好きな食べ物はあるー?」
「任務に関係性がありm」
「あたぼうよ!千束さんの調子があがる!(そろそろメンタルが壊れちゃうぞ!)」
「はぁ……折れました。好きな食べ物ですか。好きな食べ物は特にありませんが……兎ですかね」
「へー兎いいよね、おいs……兎……???」
「好きというよりもう一度食べたいですかね。日本じゃそんな扱ってないので」
「もう一度?」
「えぇ……小さい頃、任務で島に取り残された時に兎を食べていました。兎を食べたいというより食べて当時の事を思い出したいからでしょうか」
「へぇー、じゃあさこの任務が終わったら兎肉取り寄せてみようよ」
「……遠慮しときます」
「……(うん、この千束様地雷でも踏んだかな!?なんでそんな悲しそうな顔をする!?)」
そうして時は経ち、今に至る。今は横でたきなが睡眠につこうとしている。寝る前に銃のメンテナンス、マガジン数の確認、無くしてるものはないかと確認している。
これから少しの間、私だけで監視かぁ……たきなが寝る前にあんパンと牛乳でも買って来ようかな。刑事ドラマみたいに貪ってテンションちょっと上げよ……ドラマと同じ事する時って何気にテンションあがるんだよね。おじさんなら理解してくれるはず。
千束がたきなにちょっと買い物してきて言いかと聞こうとしてたきなの方を向くと、たきなはリュックから、大事そうに布で包んでいる何かを取り出してた。千束は少し、某青い狸の用な秘密道具でも出すのかとちょっぴりワクワクしたが中から出てきたのは
「何それ?」
「……大事な物ですかね」
手のひらサイズの石のオブジェ?というか何かの形を録っている物だった。たきなはそれを大事そうに眺めていた。千束はそれが何か明確に分からないが、もしかしてと思い質問してみる。
「ペンギン?」
「……!!分かるんですか?」
驚いた表情でこちらを見てきた。この車の中での監視が始まって初めて目があったが、たきなが少しして、はっとして監視対象の建物に少しだけ視線を戻し、一息つきまたペンギンを見る。
「な、何となくだけどね。もしかしてペンギン好きなの?」
「……えぇ。好きな物ですかね」
「なんだぁ。ちゃん見た目と同じくらい可愛いじゃん~」
「しかし、よく解りましたね。これがペンギンだって。普通ならこんな歪な形な物ペンギンだと理解できないですよ」
「えへへー直感はいいからねー私」
「本当に下手なペンギンですよね……」
少しだけ懐かしむ目で見た後、ペンギンのオブジェを包んで鞄に入れる。
「あれは自分で作ったの?」
「いいえ、とある人が作って、その人から貰った物ですね」
「へぇー。その人って大切な人なの?何か大事そうに見てたからさ、少し気になっちゃった」
「大切な人……まぁそうかもしれませんね。この前、島に取り残された話をしましたよね。その時助けたくれた人がいました。最初から最後まで守られぱなっしで当時の私にはとても心強い味方でした。しかし守られぱなっしでその人は守れることはできませんでした。ですから私はいつかその人を守れるく……あっすみません。変に語っちゃいました。すぐ仮眠に移ります」
「ちょ、ちょいちょい、全然大丈夫だよ!?いやー、てっきりたきなはDAの忠誠心しか生き甲斐がない人かと思ってたからさ、少し意外でさ。」
「それ褒めてますか?」
「まっまぁそれは置いといてさ!たきななら絶対守れるくらい強くなると思うよ!この赤い制服を着てるファーストリコリスが保証しますぞ!」
「千束さん……」
「いつかさ!またその人に会えたらさ守ってやりな!たきなは強いからね。応援してるよ!」
「そうですね、会えたらですね……そういえば仮眠を取るところでした。後その……ありがとうございました……千束」
「…………えっ今呼び捨てした?」
一気に距離が縮まった気がしてにやけ顔の千束。面倒なことになると直感するたきな。
「あっ、おやすみなさい。千束さん」
「あっちょ、狸寝入りでしょそれ!?ねーもう1回千束って言ってよー」
その後、何事も無く無事に任務完了をした。千束はちょっと距離が縮まったと思ってウキウキしていた。
○●○●○●○
とある所では……
「やっぱだらけるの良いわよね~」
「わっかるー」
千束とたきなの任務の間どっかへ行くか考えてた2人だがなんや感やマンションにあるミズキの部屋のL字形ソファに寝っ転がり、ぐーたらしていた。
「というか、本当にどっか行かなくて良かったのか?前まで休みあらば色んな所へ行ってたじゃん」
「あーあれ?あれは良い男を見つける為よ。今はもう合コンとかからフリーだからねー」
「なるほど」
「あーでも、どっか旅行いきたいかも。結局懐の金使ってないし」
「貯金という選択は」
「……あんた意外と家庭的よね。人って見た目じゃ判断できない物ね」
「そりゃ小さい千束を今の大きい千束まで育ててますからね……」
原作通り色々大きくなったが
「そういえば良く千束と暮らして理性保てるわよね」
「というと?」
「一応千束ってさ美少女じゃん」
「あー……ずっといると無理になる」
「そういう物か」
「そっ。あっこの映画おもろそうじゃない?」
「どれどれ?確かに、これ見るか」
「じゃあ飲み物取ってくるよ。何がいい?」
「アルコールー」
「まだ昼間だぞ」
「いいのよー今日は店無いんだしー」
「それもそうか」
そうして2人は3日間だらけながらマンションのミズキの部屋で暮らしてたいた。
ミズキさんのグッズ、もっと出してくれてもええんやで……