あ!ゲートから野生のドータクンがとびだしてきた! 作:でかすぎ史郎
申し訳ありませんが毎日更新はここで終わりとなります。
炎龍を討伐しガブリアスを封印した私は日本政府から厳重注意を受けることとなった。
いや元から日本国民じゃないじゃん。異世界の存在じゃん。好きにさせてくれよ。…いや無理か。門を開ける存在を好きにさせるわけにはいかない。狭間陸将からも直々に「日本との友好的な関係を構築していきたいのなら今回のような行動は慎むべきですな」と言われてしまった。
そんな私はとある自衛隊の作戦に参加していた。
「
C4爆弾の直撃を耐えてミサイルによる爆撃すら耐えてきた炎龍以上の怪物ガブリアスがこのボールの中に封印してあるという事実。
それを自衛隊に報告した時の反応たるや凄いものだった。「とりあえず殺せ論」「ボール潰せば死ぬのでは論」「どうにか生け捕りにして研究できないか論」など様々な論が出たが結局は遠い場所で一回ボールから出してみて温厚な気質だったら元の世界に戻すか生け捕り、狂暴な気質だった殺すという結論がでた。
今はアルヌスの丘より数十㎞先にいる。アルヌスの町と自衛隊駐屯地に万が一にも被害がでないようにする為の措置だ。
「じゃあ投げますね」
1人の勇気ある自衛官が数十m先にボールを投げた。ボールが投げられた先にはC4地雷が敷き詰められてるのに加えて数多の兵器の照準が定まっている。ちなみに私はアドバイザーとして遠くで映像を介して見ているだけだ。重要存在だから保護されているのだ。
それはさておきボールからガブリアスが出てきた。
「ガブキラァ」
出てきたガブリアスはキョロキョロと周囲を伺いはするが攻撃を始めることなどはしなかった。
「ハザマ、リクショウ、カレ、ト、カイワ、シタイ」
「出来るのか会話が?」
「ポケモン、ドウシ、ナラ、カノウ」
「私は反対です。狭間陸将。もしドータクンが攻撃を受けたら」
部下の1人が反対を表明する。まあそれはそうだろう。ダメもとで言ったし。このままガブリアスは無残にも処刑されるのだろうな。だが狭間陸将は意外にも悩んでいた。
「…許可する」
マジですかい。まあそれならお言葉に甘えて。
私早速、ガブリアスの下に向かった。
「ごぉん(やいガブリアス)」
「ガブキラ?(ヤケモーニンwww我が主殿www)」
うーん。なんか思ってんと違うな。
常に草が付いてるようなムカつく喋り方だ。
(えっと人類に敵対しないということでOK?)
(捕まえられた以上は主殿の指示に従う以外ありえないwww)
(ロジカル語法じゃねぇか)
ロジカル語法、役割論者というポケモンバトルにおけるとある戦術の使い手達が好んで使う語法のことだ。
そんなふざけた語法を現代兵器を超越した存在が使って語り掛けてくる。
(ややご存じでしたかwww我は知っての通り役割論者ですなwww)
(いやガブリアスは役割論理では使えない寄りのポケモンだし、役割論理はトレーナーが使う理論だろ)
ガブリアスは強い。強いのだが役割論理という戦法の中で見たら使えないポケモンだ。
(ボブリアスwww生まれは選べないですぞwww)
(いやごめんって)
(気にしなくていいですぞwww)
ちょっと可哀そう。ムカつくけど。
(それで、なんで俺らと敵対したんだ?)
(異世界に拉致されたのですぞwwwそして人間のようなそうでないような女に『さいみんじゅつ』をかけられた以外にありえないwww補助技を使う異教徒は導く以外ありえないwww)
人間のようなそうでないような女か。そしてドラゴン娘の亜神ことジゼルの発言。話を組み合わせると…なるほど有益な情報が聞けた。
(えっと、それで日本に敵対しないってことでいいんだね)
(主殿がそう望むならそうなりますぞwww)
(ポケモンの世界に帰りたいか?)
(帰りたいですなwwwなぜならばwwwここにはヤーティ神の導きがないからですぞwww対戦がなさそうなのはありえないwww)
そうか本人が望むのなら返してあげるべきだよな。トレーナーに捕まるのを嫌がってた私がポケモンを捕まえたままにするのもダブスタになるしな。
(じゃあ返してあげる。このゲートをくぐりな。そうなると私との主従契約も終わるはずだから)
(了解ですぞwwwこのご恩は必ず返す以外ありえないwww)
私はウルトラホールを開きガブリアスを元居た世界に戻した。
そして狭間陸将の下へと、とんぼ返りした。
「ガブリアス、モト、ノ、セカイ、カエシタ」
「そんな、あれを研究し解剖、いや細胞の1つでも入手出来たらどれほどの研究成果が得られたことか」
自衛官の1人が名残惜しそうに嘆く。それを狭間陸将は制した。
「だがその過程で何十何百の死者が出ただろう。人命優先だ。さあガブリアスもいなくなったことだし撤収の準備を始めろ!」
「ソレ、ト、リクショウ、アトデ、ハナシ、アル」
「ああ分かった」
狭間陸将との面会は明後日ということになった。
そして明日となった。
「じゃあ」
「炎龍と」
「ガブリアス」
「
「祝して」
「「「「「
今は祝勝会をしている。酒と肉でどんちゃん騒ぎだ。まあ私は鋼タイプだから
「俺達が炎龍を討伐してる間にデリラと柳田がそんなことになってたなんてな」
デリラが柳田さんを刺したらしい。理由は痴情のもつれとかではなく帝国の策略のせいだとか。帝国め…我が食堂の看板娘をよくも陥れたな。何も出来ないのがはがゆい。…悔しいが仕方あるまい。自衛隊の活躍に期待するしかない。
「で、貴方の罰はどうなったのぉ、伊丹ぃ」
「勝手に軍を動かしたこと、ドータクンを連れてってたことで停職1か月と減俸2か月。そして特地資源状況調査担当班に異動になったよ」
なるほど調査担当ね。しかも辻褄合わせか幹部自衛官と現地人複数名で資源を探査する役職も新設されたらしい。炎龍討伐で色々と特地側から感謝状や賞詞を貰ったから自衛隊も下手に処分できないんだろうな。普通の自衛官なら僻地行きだろう。
「罰はそれだけじゃない」
レレイはそう言ってテュカの方を見る。結果的にだが伊丹さんは父親をかたって無理やり炎龍退治に連れて行った形になる。
「色々とあったけど。それを許す代わりに罰を与えます」
「ば、罰?」
「母親に会うこと」
伊丹さんは驚いた顔をする。
詳しく知らないが確か母親と色々あったんだってな。それで疎遠になっていると。
「…わかったよ」
後は普通の宴会を楽しんで楽しみまくった。
途中でミューティやウォルフ、カトー老師達、自衛隊の皆様も乱入して滅茶苦茶になった。
そして後に元凶の私達は滅茶苦茶に怒られた。
そうして明日になった。
陸将と話す日だ。ドータクンカンパニーの仕事も程々にして私は自衛隊の駐屯地に向かう。
「面会していただきありがとうございます。狭間陸将」
「いいのですよ。他でもない貴方ですから」
今回は依り代話法で話をする。ちなみに依り代は伊丹さんではない。彼は停職中だからだ。
「前日に送ったレポートをお読み頂けたでしょうか?」
「はい、お読みしました。冥府神ハーディと銀座の門との関係性でしたかな。実に興味深い」
私はあるレポートを狭間陸将に送っていた。
その内容を要約すると
・所見になるが銀座の門は特地の伝説的な存在、正神が関わっている可能性が高い
・その中でも怪しいのはハーディである
・ハーディの領域内である地下において異世界の
・ハーディの
・よってハーディの町、ベルナーゴについて情報収集を行うべき
というのが詳しい内容だ。
「ウルトラホールの専門家であるベルナーゴ方面に向かう特地資源状況調査担当班にに混ざりたいのですが」
「…ベルナーゴ方面に向かう班、つまり伊丹と一緒の班になりたいのですか」
「…まあ、はい」
「貴方は、いえ貴方達は本当に伊丹二等陸尉が好きですね」
「ええ、日本政府は信用できませんが彼ならば信用できる」
私はあの人が好きだ。もちろん私には性別がないので三人娘と違ってLoveではなくLikeの方だが。普段は昼行燈だがやる時はやる男だと思っている。
「…私の権限ではそれを承服することはできません。ですが機会を与えましょう」
「機会ですか」
「ええ、政府と交渉する機会です」
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【再来日決定】ドータクン様、森田と合同記者会見をする模様www
1:風来の名無しだぜ?
ドータクン様がまた日本に来るってよ
2:風来の名無しだぜ?
仮にも俺らの国の総理は呼び捨てでドータクンを様つけってw
3:風来の名無しだぜ?
>>2
銀座の英雄にして世界に1人しかいない異能もちのドータクン様とただ派閥の調整で選ばれた森田なんかを同列に扱うのがおかしいんだよ
4:風来の名無しだぜ?
というかなんで会談すんの?
5:風来の名無しだぜ?
某隣国が「ドータクンの意思を無視して監禁してる」ってなん癖つけてるからでしょ
6:風来の名無しだぜ?
銅鐸の起源は中国で作られた銅の鈴が起源だからドータクンを中国に返還しろって中国の国営メディアが報じてたりもしてたよな
7:風来の名無しだぜ?
ファーwwwwwwww
8:風来の名無しだぜ?
まず異世界の存在なんだよなぁ。返還義務があるとしてもこの世界の中国じゃないっつーの
9:風来の名無しだぜ?
ちなみに韓国も起源を主張してるらしい
まあ政府としてじゃなくどっかの大学教授レベルだからまだマシだけど
10:風来の名無しだぜ?
>>4
中国の圧力以外にも国民へのアピールもあるだろうな。ドータクンと仲が良いってことは自衛隊の安全は守られているということになる。
11:風来の名無しだぜ?
あ―たしかにかなりの数の自衛隊が特地にいるもんな。
その分自衛隊の家族も多いだろうし。
マジで保険として役に立ちすぎている
12:風来の名無しだぜ?
それ以外にも何かあってもドータクンのおかげで帰れるという意識は自衛隊の中にあるだろうしな。無意識のうちに士気も上がってそう
13:風来の名無しだぜ?
いやでもどうせ日本国が支配してる土地での声明なんて本当のことじゃないだろ
14:風来の名無しだぜ?
>>13
じゃあどこで会談すればいいんだよ
15:風来の名無しだぜ?
普通に考えてドータクンは中国の者なのは明らかだろ
銅鐸の起源を考えれば明らか
16:風来の名無しだぜ?
>>15
うわ出た
17:風来の名無しだぜ?
>>15
中国の「物」な
18:風来の名無しだぜ?
>>15
工作員さん仕事お疲れ様です
19:風来の名無しだぜ?
>>17
そんなんいうたら全人類アフリカ様の言いなりになるが?
20:風来の名無しだぜ?
>>15
まあまあ釣れてますね
21:風来の名無しだぜ?
けど中国が欲しがる気持ちもわからんでもない
22:風来の名無しだぜ?
>>21
おっ、お前も工作員か?
23:風来の名無しだぜ?
>>22
違うわ
中国は産業革命に乗り遅れて帝国主義の時代にボコボコにされたわけやろ
今回の異世界騒ぎを産業革命に見立てるとその先に起きるであろう異世界交易時代にボコボコにされるかもしれないと思ってるのかも
24:風来の名無しだぜ?
>>23
なーる
けど異世界云々は日本だけの話やろ。そんな躍起になるか?
ドータクンも日本が抑えてるし
25:風来の名無しだぜ?
どこかの国が中国に満州国を建国してたりしてましたねぇ
26:風来の名無しだぜ?
あーね、そう考えるとわからんでもないのか
27:風来の名無しだぜ?
一方、中東は銅鐸は異教の祭具だからといってドータクンを悪魔呼ばわりしてる模様
28:風来の名無しだぜ?
実際日本国内外を問わずドータクンを神としている人間は多いらしいからな
29:風来の名無しだぜ?
>>27
それは過激派しかいってないだろ。まあ大多数の中東諸国は特地に石油があったら自分たちの立場が危うくなるから警戒してるけど
30:風来の名無しだぜ?
しかしアメリカの霊圧が全くないよな
異世界の木の実、モモンの実のサンプル提供されてるのは今のところ欧州勢と韓国のとこだけやし露骨にアメリカは排除されてる
31:風来の名無しだぜ?
噂によるとドータクンを確保しようとして日本に脅しをかけてきたらしい。だからアメリカは排除されてるとか。
32:風来の名無しだぜ?
やっぱマジだったのかな
33:風来の名無しだぜ?
EU氏、何もしないことで棚から牡丹餅を得る
34:風来の名無しだぜ?
日本の一人勝ちは当たり前だけどイギリスとEUは一緒に異世界の物質を研究するチームに入れて貰ってるしマジで優遇されてるよな
35:風来の名無しだぜ?
一方、ライバルのロシアさん
36:風来の名無しだぜ?
まあアレはアレだからね。異世界どころじゃない
37:風来の名無しだぜ?
インド、東南アジアは露骨に日本にすり寄ってきてるよな
まあ元からインドは対中政策で一貫してた部分もあるが
38:風来の名無しだぜ?
異世界利権は大きいからね。仕方ないね。
ノ||◎皿◎||\ノ||◎皿◎||\ノ||◎皿◎||\
私は日本に来た。
そして伊丹さんをお母さまがいる病院に送った後、霞が関に向かう。
理由は森田総理と会談と合同記者会見を行うからだ。狭間陸将が与えてくれた機会、それは内閣総理大臣への直談判である。
「やぁやぁ、世界を超えてどうぞおこしくださいました」
森田さん。この国の総理大臣が挨拶をしてくれる。こう考えると私の重要度が再確認できるよな。
「カンゲイ、アリ、ガトウ」
「ささ、早速、会談しましょうか」
私は官邸の会議室っぽい所にに案内される。そこには書記係や補佐官など多くの人がいた。そして私は依り代となる人間を渡される。早速、私は『じんつうりき』で人間を乗っ取った。
「依り代の提供ありがとうございます。それで見てもらえましたか私のレポートは」
「はい見せてもらいました。これが事実なら行かせる意義は大きいでしょう。ですが貴方が行くことはないのでないですか?」
リスクは最小限にしたいというのが森田総理の本音だろう。政治家として真っ当な対応だろう。だが私としてはそれに反対だ。
「はっきりと言いましょう。伊丹さん達と共に調査がしたい」
「は?」
「私は日本国の所有物ではない。日本国と対等であり友好的な関係であるはずだ。だからこそ交渉をしましょう。私は門が崩壊した時に自衛隊を無事に祖国に送還させることを保証しましょう。その代わりに私に調査に同行する許可が欲しい」
「…分かりました。止めても無駄でしょうしね。では他の諸連絡ですが…」
こうして会談は終わり、合同記者会見の時間になった。
「……………であるからして、我が国とドータクン氏は対等かつ友好的なパートナーであることを再確認致しました」
森田総理が原稿を読み上げる。それが終わると記者の質問タイムだ。
「栗林と申します。ドータクン氏に質問があるのですが」
「どうぞ」
私はそれに依り代話法で答える。
記者はそれを聞いて口を開いた。
「ドータクン氏としては日本の事をどう思われているのですか?」
「国会に招致された時と変わりなく友好的な関係を築いていきたいと思っています」
「なぜそう思われたのでしょうか?」
「例えば特地に駐屯する自衛官の対応ですね。彼らはとても礼儀正しく、敵国の人間を難民として受け入れる寛容な姿勢を見せていたことなどが主な理由です」
それからも記者たちの質問は続いた。その間、森田総理への質問はほぼなかった。森田総理は苦笑いしながらそれを見る。哀れなり。
「性別はあるのですか?」
「ないです」
「性的嗜好はなんですか?」
「ないです」
「何歳ですか?」
「わかりません」
「なぜ異世界を渡る能力を持っているのですか?」
「元から持っている力を応用しました」
「貴方はロゥリィ氏のように特地に確認される神といわれる存在なのですか?」
「違います」
「貴方を信仰している団体が日本国内にいますが一言どうぞ」
「他人に迷惑をかけないならご自由に」
「中国が起源なのですか?」
「違います」
「韓国が起源なのですか?」
「違います」
「では日本が起源なのですか?」
「そ…違います」
危ない。「そうです」と言うところだった。
ポケモンは日本のコンテンツだし間違いでもないんだよな。
私が内心焦っていると森田総理に質問がきた。良かったな。
「森田総理に質問です。ドータクン氏が生み出す異世界の門の解析は行っているのですか?」
「解析は行ってはいます」
結局私絡みの質問だった。可哀そう、森田総理。
私はそう思いながら記者会見を終えるのであった。
●ガブリアスの解説①
・説明
兵器を超越する存在にして役割論者。レベルはドータクン以上。元はトレーナーの手持ちポケモンだったが役割論理に目覚めて逃走し野生ポケモンになった。一旦はドータクンの手持ちになるもポケモン世界に帰っていった。オヤブン個体ではない。
・技
『ドラゴンクロー』『じしん』
『アイアンヘッド』『ほのおのキバ』
『じしん』『アイアンヘッド』『ほのおのキバ』と技マシンでしか覚えられない技を覚えていることから元はトレーナーに飼われていた個体であることが分かる。
・特性
『さめはだ』
・性格
いじっぱり