敵連合のエンターテイナーは陰の実力者の相棒? 作:ジェイ・デスサイズ
この小説に興味を持ち、見に着て下さりありがとうございます。
この小説はかげじつにハマった作者が『ヒロアカの個性使えたら強くね』という雑な発想から始まり、出番ほぼ無くなってしまったけど頑張ったMr.コンプレスを労いたい、に落ち着き生まれました。
Mrを好きになる子は作者の好みです。
前置きが長くなりましたが、皆様の暇つぶし程度になれば幸いです。
それでは本編をお楽しみ下さい。
氏名:
「俺のマジックで貰っちゃったよ」
「見せびらかす時ってのは・・・
個性:圧縮
「そんじゃー、お後がよろしいようで」
自分や対象の周囲の空間を球状に切り取り、ビー玉サイズにまで一瞬で縮小する。圧縮対象は複数でも可能で、指を鳴らすなど自分の意思で解除できる。
「タネも仕掛けもございやせん」
誕生日:10/8
「命張ンのがてめェらだけだと思うなよ!」
好きなもの:マジック
「カゲが薄いと思ってた!?そりゃこちらの術中よ!ここぞという時、その為に・・・タネはとっとくもんなのよ」
自称・元エンターテイナー。
飄々とした性格の持ち主で、若者のように言動が荒っぽい時もあるが、基本的には紳士的な振る舞いが多い。
「張間歐児の孫の孫、盗賊王の血を継ぐ男!」
戦闘は不得手、あまり直接攻撃などはしない。逃げ足と欺くことだけが取り柄。
「Mr.コンプレス、一世一代の脱出ショウの開演だ!」
・・・あれ?俺、どうなっちゃったわけ?
確か・・・そうだ、ベストジーニストの拘束から逃れる為に身体を個性で圧縮して・・・冗談抜けで痛かったなぁ。
んで、死柄木とスピナーの時間稼ぎをして、すり抜け個性の奴のマントを掴んで少しでもと足止めをして・・・ダメだ、そこから記憶が全く無ぇ。まぁ、こうして思考出来るって事は死んではいねぇ筈だ。
恐らく
自分で言うのもあれだけど、俺結構重症よ?ってか、全然明るくもねぇ・・・おいおい、どうなってんだよこの病院は。
俺は不貞腐れながらも瞼を開けた。するとどうだろうか。視界に広がっていたのは病院の白い天井ではなく・・・満天の星空ではないか。
「いやぁ〜綺麗な星空だねぇ。こんな夜には酒を呑みたい所だな・・・って」
―は?外?こんな重傷者を?それか死柄木達が回収してくれたのか?いやだとしてもこんな風に放置プレイはしねぇ筈だ―
とりあえず、俺は身体を起こす事にした。このまま寝っ転がってても意味ねぇしな。そこで俺は更に自分の状況が分からなくなった。
「は?左腕がある!?それにジーニストから逃げる為に抉った身体の部位もある!?マジでどうなってんだこりゃ!?」
かなり動揺しながら俺は立ち上がり身体を確認する・・・五体満足、全部無事・・・だな。だけど目線が何か低いな・・・身体縮んでる?てか、声も若くなってるような?
これってアレか?昔漫画とかで流行ってた【異世界転生】ってやつか?でもアレって身体そのままか、生まれ変わっての二択じゃないの?若干若く・・・まぁ、同じ年齢よりはマシだけどさ。
てか、アレの共通条件って『死亡』だよな?え?俺死んだの?重症の自覚はあったけど・・・はぁ~、マジかよ。
でも、まさか
そういや、『個性』は使えんのか?
疑問に思った俺は、近くの木に触れ『個性』を発動させる。お、木一本圧縮成功。ってことは異世界でも『個性』は相変わらず使えるみたいだな。
「『個性』が使えりゃ異世界でも何とかなりそうだな。とりあえず武器になりそうなもんを圧縮してストックしておくか」
俺は周りの木やら岩やら片っ端から圧縮してポケットに入れていった。圧縮しながら考えてたことは・・・やっぱり死柄木達のことだ。
―こんな形で舞台退場することになるとは、夢にも思ってなかった・・・。死柄木・・・俺の御先祖の成せなかった世直し、頼むぜ―
なんて仲間のことを考えながら圧縮していったら、いきなり木が圧縮されず―――『崩壊』した。
「・・・は?」
圧縮して無くなったんじゃない、木が『崩壊』して無くなった。その証拠に崩れた木の塵が下に溜まっている・・・って事はまさか!?
俺は試しに『荼毘』をイメージして手を前に構える。すると、手から荼毘の『個性:蒼炎』が出てきやがった---って!?
「熱っ・・・くねぇ。・・・え、マジ?仲間の『個性』・・・俺扱えちゃうって事!?」
おいおいマジかよ・・・確かに転生物って特典が付くもんだけどさ、まさかアイツらの『個性』が使える能力が特典になるのは。俺一人で
なんて色々考えたり試したりしていると、何やら森を抜けた方で戦いの音が聞こえてきやがった。目を凝らして見てみると、大きな焚き火を囲うように大人の男が多数おり何かと戦っているようだ、相手は・・・なんか真っ黒だな。背丈的には子供か?大の大人が子供をリンチとは器が知れるぜ。
てか、あれって盗賊って奴じゃないか?へぇ、本物初めて見たぜ。初戦の相手にはもってこいなザコ敵じゃないか。
俺は敢えて音が大きく鳴る様に杖をカツン、カツンと鳴らしながらそこへ歩いていった
―さぁ、Mr.コンプレス。第二の人生の開演だ―
こんばんは、シド・カゲノーです。
僕は日課となっている盗賊狩りを楽しんでいると、盗賊達の奥の森からカツンカツンと、杖の音が聞こえてきた。お、増援かな?的が増えるのは良いことだ・・・だけど盗賊達も音の正体が分からないのか困惑していた。え、仲間じゃ無いの?
森 の奥から現れたのはの白い仮面を付けていて、丈の長いトレンチコートと羽飾りのついたシルクハットを身に付けた人物。多分男かな?ってか、見るからに怪しい---人のこと言えないけど。
「御機嫌よう、夜分遅くに失礼?実は道に迷っちゃってね、近くの街とか色々教えてくれるとおじ---お兄さん嬉しいんだけどなぁ?」
わざとらしく腕を広げたり頭を左右に振ったりして困ってるんだと伝える仮面人。今おじさんって言いかけたな?
「な、何だてめぇは!巫山戯た格好しやがって、コイツの仲間か!?」
「酷い言われようだなぁ、これお気に入りなのに。ちなみにその坊やとは仲間じゃないから安心しな?まぁ---てめぇらが死ぬのは変わらんけどな?」
仮面人はそう言い終えるといつの間にか近くの盗賊の近くにいて肩に手を触れていた。すると、その触れられた肩が---『崩れ始めた』
「な、なんだこrー」
その男は最後まで何が起こったのか理解出来ず、言い残すことも出来ずに、言葉の通り崩れ去ってしまった・・・え、何それ?何が起こったの?
「おっ?身体能力は死柄木の強化版って所か。以前よりかなり速く動けるぜ、まぁ扱える様になるまで特訓だなこれは」
崩した本人は驚きもせず、悠長に今後のことを喋っていた。
恐怖でこっちに逃げて来た盗賊をスライムソードで斬り、仮面人は手で触れ相手を崩して行った・・・最後の一人を僕が相手している時、あの仮面人に背を向けてしまった。
―あ、これ崩される?―
と思ったけど、仮面人は何もせず。むしろ観戦している感じだった。僕はサクッと残りの一人を切り伏せると拍手が聞こえてきた。
「お見事お見事、その小さな歳で大したもんだねぇ。あぁ、警戒しなくていいよ?俺はキミと敵対するつもりは微塵も無いから」
と両手を上げ無抵抗を示す仮面人。まぁ、なら良いか。
「それは残念、お兄さん強そうだから戦ってみたかったのに」
「勘弁してくれ、俺は逃げ足と欺くことだけが取り柄なんだから」
わざとらしく腕を広げる仮面人。いやいや、あんな触っただけで人を殺せる力を持ってる人が何言ってんだ。
「へぇ~・・・あ、此処に現れた目的は?」
「・・・盗賊がいると思って近くを散策してたんだよ。そしたら運良く見つけられたからさ、奪ってた物を奪ってやろうと思ってね」
「なるほど、じゃあ僕と同じって訳だ・・・じゃあ、振り分けは半分ずつで良い?」
「あぁ、むしろ獲物を奪っちゃったみたいで悪いな?」
「気にしなくて良いよ?さて、金金っと・・・うん?」
僕は仮面人と金の入った箱を見つけた後、異臭のする檻を見つけた。
「あれ、何かな。奴隷?」
「え、奴隷居んのかよ・・・流石異世界」
最後ボソッと言った言葉は聞こえなかったけど、とりあえず掛けてあった布を取ってみる。するとそこに居たのは―――
「おぉ・・・これは予想外。死体、じゃないね。腐りかけてるけどまだ生きてる」
「な、なんだよこりゃあ・・・脳無、な訳ねぇよな」
「のうむ?聞いた事ないけど、これは違うよ。多分これ『悪魔憑き』」
僕が説明すると『悪魔憑き?』と頭を傾げる仮面人。すると肉塊から変な波長が溢れてきた。
「この波長、覚えがある。魔力暴走と同じだ」
そして僕は、所謂ニチャア顔をして肉塊に魔力を注いだ。すると肉塊は檻を破り膨れ上がった。
「のわぁ!?な、何してんだよ!?」
「ちょっと実験をね〜、自分の身体じゃないから好き勝手出来る」
「マッドサイエンティスト此処に極まれりだな。異世界まで来てドクターみたいなのと遭遇とは、全く・・・」
こうして、後のシャドウ・・・シド・カゲノーと出会った俺は、そのまま成り行きでアイツに付き合うことにした。とりあえず住処はあの肉塊をの近くにある空き家だ。以前・・・今じゃ前世か。の時の逃亡生活に比べれば全然マシだ。
俺はとりあえず近くの村で情報を集めまくった。驚いたことにこの世界には『魔力』がある・・・『個性』としての力ではなく、世界にだ。どうやらこの世界の住人はその魔力を上手く使って戦闘・生活・商売等々行なっているらしい。そんでアイツの家系は『魔剣士』と呼ばれる魔力で身体を強化して戦う騎士を代々輩出しているとか。
「ってか、魔力を遮断する術式もあるはずだろ?その中じゃろくに戦えないんじゃねぇの?」
「Ⅿr、良いセンスしてる。十中八九そうなるだろうね。まぁ僕は前世で色々鍛錬してるから、遮断されても問題ないなく戦えるんだけどね」
俺は日課となりかけているシドの魔力暴走のコントロールを眺めながら世間話をする。
やっぱそうだよなぁ。『個性』封じられる様なもんだしな。
「あ、見てよMr.!魔力暴走を制御出来た・・・よ?」
「お!遂にか!俺も魔力の使い方に慣れてきたし、やり方教えてくれ・・・よ?」
そうそう、この魔力暴走を制御するのに費やした1ヶ月で色々話していった結果互いに転生者と言うことが分かった。まぁ、俺は
んで、俺も魔力を操作出来るっぽいから魔力暴走の制御と並行して魔力操作を教えて貰っていた。まぁ、それはともかくとして何で俺達が揃って語尾が疑問形になったかと言うと・・・いきなり金髪の美少女エルフが現れたからだ、あの肉塊から。
「参ったな・・・あんなに腐ってたのに元に戻るんだ」
「んな感想より服着せとけよ服!」
「んっ・・・んんっ」
少女が目を覚ます前に俺のコートを取り敢えず掛けておいた・・・だと言うのに、コイツは何してたと思う?
「あっ、良い事思い付いた。刮目せよ、ここが陰の実力者の初舞台っと」
「はぁ?」
「まぁまぁ、取り敢えず合わせてよMr・・・コホン。目が覚めたか?」
少女は目を覚ますと少しボーッとしてから身体を起こす。すると自分の手足が元に戻っている事に驚いていた。まぁ、そりゃそうだろうな。
「・・・!?私の身体!嘘っ」
「キミを蝕んでいた呪いはもう解けた。最早キミは自由だ」
なんか芝居始めやがったぞコイツ。まぁ、合わせてやるか。俺は取り敢えず仮面を付けてシドの隣に立つ。
「貴方が、貴方達が私を?呪いって?」
「あぁ、呪いと言うのは・・・・・キミ達英雄の子孫に掛けられた忌まわしき呪いだ」
そらみろ、女の子ポカン顔しちゃってんじゃないの。《この子何を言ってるの?》って思ってるぞこれ。
「驚くのも無理は無い。だがキミも、知ってる・・・だろ?経典にある3人の英雄が、魔人ディアボロスを倒し、世界を救ったという御伽噺を。あれは本当にあった事さ」
「えぇっ!?」
あれ、案外ノリが良いのね。お兄さんそういうの好きよ。
「魔神は死の間際に呪いを掛けた、っと。それがキミを腐った肉塊へと変えたモノの正体だ。だが何者かが歴史を捻じ曲げ、キミ達を【悪魔憑き】等と蔑まれる存在にした」
コイツ、よく咄嗟にここまでアドリブで言えたもんだぜ。役者に向いてるぜ・・・あぁ〜あ、もう思い付かなくて目がキョロキョロし始めた。おいこっち見んな、自分で蒔いた種だろうが・・・ってまだ口にする事は出来ないだぁ?マジでネタ切れじゃねぇか。
「危険が来ても構わないわ!いったい何者なの!」
・・・まさかこの嬢ちゃん、この法螺話マジだと思ってんの?
【ディアボロス教団】?何の捻りもねぇじゃねぇか、こりゃ詰んだな・・・って嬢ちゃん?何でそんな険しい顔してんの?論破してもいいんだぜ!?
何て自分の中でツッコミをしているとシドが紫の光を放ち出した。
「我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者・・・困難な道のりになるだろう、だが成し遂げなければならない。英雄の子よ、我と・・・いや、我等と共に歩む覚悟はあるか?」
あ、コイツ。しれっと俺を巻き込みやがった。
「病、いえ。呪いに侵されたあの日、私は全てを失いました。醜く腐り落ちるしかなかった私を救ってくれたのは貴方達です。だから、貴方達がそれを望むなら、私はこの命をかけましょう。そして、罪人には死の制裁を」
そしてシド。シャドウは嬢ちゃんに手を差し伸べ、嬢ちゃんはその手を取る・・・ん~傍から見れば良いシーンなんだが、内容は全部コイツの法螺話。いつバレるかヒヤヒヤするぜ。おいシド、そんな感じ!っじゃねぇんだよ・・・素の声で答えちゃってるし。
「他の英雄の子孫を探し出して保護する必要もあるわね」
「え?あぁ・・・うん」
「組織の拡張と並行して拠点を整備しないと!その為の資金集めも!」
「うん、程々にね?」
嬢ちゃんのガチさにシドが押されてるよ・・・やれやれ、仕方ねぇな。俺も乗ってやるよ。
「そうだな、僕等の組織は・・・『シャドウガーデン』そしてキミはアルファと名乗れ」
「そういや、俺の自己紹介がまだだったな?俺はコンプレス、Mr.コンプレスだ。Mr.でもコンプレスでも好きに呼んでくれ」
いかがだったでしょうか?
基本オリ主を書いたり、二次創作だとオリ主が多い中、原作キャラ(しかも敵サイド)が主人公です。
他の小説もありますが、その日・その時のモチベによって執筆速度が大幅に変わる作者なので優しい目で見て頂けると幸いです。
では、次回か他の小説でお会いしましょう