「よぉ宿儺?こんな風に対面すんのは初めてだな?」
宿儺は鵺の上に乗ってきた下手人を見る。そいつは現代の呪術師のような渦巻模様のボタンをつけた黒い服に身を包んでいた……
そして顔はあの爺にどこか似ていた。そう、祖父孫の親子二代にわたって檻として自身に立ちはだかってきた存在……
「…倭助か…貴様も泳者として参加していたのか…」
蘇るは…十数年前の記憶…小僧が俺の指を取り込む数年前だ…。
「へぇん、無駄に年食った我儘食いしん坊が偉そうな口叩くんじゃねぇよ」
「ほざけ、老害!!」
宿儺は容赦なく撥による斬撃を網目状になるよう前方へと放っていった。
「この程度の密度……造作もない」
倭助は流れるような動きで両手を泳がせる。すると、驚くべきことに網目状の斬撃はちぐはぐに……まるで絡まっていた糸が水の中でほぐれていくかのようにバラバラになってしまう…
「なるほど…いつ見ても化け物だ」
宿儺は倭助の周りの呪力を感じ取ろうとするが、まるで竜巻のように渦を作っていた。
「俺はあの日…小僧の体に閉じ込められ、初めて現代最強と謳われる呪術師五条悟に出会った。たしかに奴の無下限呪術や六眼によるパフォーマンスは恐ろしい…だが、お前の呪力センスと神や仏の御業と言われても疑えないであろうレベルの呪力操作に比べれば、まだ生ぬるい」
「呪術全盛期最強の呪術師にそう言われるとはぁ…光栄だねぇ…なら、全力で応えさせてもらうぜ?」
そう言いながら倭助は渦になっていた呪力の波を一か所に集め、圧縮していた。圧縮された呪力の塊は確かな球体を形作る……それは虚式紫に似通った形であった。むろん、御三家相伝の術式の奥義と術式すら持たない呪術師の作るものでは大きな差がある。その範囲も威力さえも、遠く及ばないであろう…だが、それでも倭助は成したのだ。
「はっ…力なきものの極地だったか?……至ったわけだな虎杖倭助!」
宿儺は両手で印を結ぶ。そして、己が領域を展開する
「あぁ、一度死んだからな…コツさえ掴めば簡単だったよ」
そして、技を打つのはをするのは同時だった。技を打つのはをするのは→技を打つのは
「領域展開・伏魔御厨子」
「疑似極之番『紫【贋】』」
宿儺の斬撃は飛んでくる『紫【贋】』をかき消そうとぶつかっていく…しかし、勢いは弱まってはいるもののまったくといっていいほど消滅する気配はなかった。
「お愉しみなところ悪いけど…こっちにも計画があるんだ。否応にも止めさせてもらうよ?」
その二つの膨大な呪力は瞬く間に空中に溶けて行ってしまった。
呪霊操術極の番・『うずまき』
袈裟を来た人物は極の番を放った後に飛行する巨大な鵺の上降り立つ。
「まったく、仁の奴…厄介な女ひっかけおって!」
倭助は右手を手刀に変え、抜刀術のような構えを取る。
「シン・陰流無刀術『抜刀』」
正の呪力を纏わせた呪力の刃によって、羂索の放ったうずまきは消え去ってしまう。
「さっきよりも呪力の密度を上だが、俺に傷をつけてぇならもっと上等なもんもってこい」
「いやはや、本当に私を飽きさせないね……お義父さん」
裏梅は倭助君が鵺に乗った瞬間に腹筋を抉られて下に落とされました。