緋弾のアリア 協奏曲の千年恋語   作:抜剣餅

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第1弾 緋色との接触

 

 

 やあやあ!みんなさんおはよう!

 

 今、俺は大事なお仕事の真っ最中! UZIついた二台の『セグウェイ』に追いかけられる地獄の鬼ごっこ!

 

‥‥‥巫山戯ろぉ!!なんで朝からこんなドンパチにまきこまれてるんですかねぇ!?

 

セグウェイ「そのチャリには爆弾が仕掛けてありやがります」

 

セグウェイ「チャリを降りやがったり減速しやがると爆発しやがります」

 

キンジ「どうゆうことだ!マジでなんの冗談だよ!!」 

 

チェル「ハハハ!いやー朝から人気者だなキンジ!まさかテロリストからも恋のアプローチを貰ってるなんてなぁ!」

 

キンジ「ふざけんな!俺の知り合いにテロリストなんていねぇよ!?それにお前も狙われてるじゃねーか!?」

 

チェル「まぁそうなんだけど、実際のところ何で俺たち狙われるんだろうな!?」

 

キンジ「俺が知りたいわ!?」

 

 その時、チェルの頭に電流走る!

 

チェル「キンジ!一つ思ったんだけど、このジャックって自転車のジャックだからチャリジャックじゃね!すげー小さいジャックだなぁー全くwww」

 

キンジ「呑気だなおい!?」

 

 それにしても、このジャック不可解な点が少しあるな。

 

チェル「‥‥‥」

 

 まず、なんで犯人は俺たちの動きを予想できた?俺たちは本来ならバスに乗るはずだったのに、そして自転車登校もさっき決まったことであるはずなのにこうして俺たちは狙われている。

 

 この時点で俺達二人は最初から標的であったことが考えられる‥‥何より、その推理が合っているとしたら、俺とキンジは何処かで監視されていた可能性があるな。

 

 それにこの手口……だが、その犯人はもう逮捕されているはず、しかしこれは、十中八九『武偵殺し』のやり方に該当しt────

 

キンジ「──ル!チェル!!」

 

チェル「どうした?」

 

キンジ「どうしたじゃねぇー!?これをどうすんだ!!」

 

 キンジそれくらい俺に頼らず自分で考えろと言いたいところが確かにこの状況は少しまずいな。

 

 一度犯人について考えるのを中断し、改めて今の状態について考えを巡らせた。

 

 一人なら、すぐに対処できるが後ろのセグウェイは、今の状態のキンジでは、撃たれる可能性がある……というより撃たれるな絶対。

 

 今できることは、二人共生還する最善……広いところに出て同時に自転車から飛び降りる……だが、どうする?

 

 この場合、俺は助かるがキンジが良いカモになってしまう。

 

 だが、今はキンジの持久力を考えても、これが最善の方法……

 

チェル「キンジ!!とりあえず広いところにGO──ッ!」

 

 その時だった。俺達は、少し珍しい物を見ることとなる。

 

 グラウンドの近くにある7階建てのマンション──―女子寮の屋上の縁に、武偵高の制服を纏うピンク髪のツインテール少女(小学生?)が立っていた。

 

(あのピンクの女こっちを見てる?)

 

 一瞬、ツインテールの少女と目が合ったような気がしたが、ツインテールの少女は動いた。屋上から一歩また一歩と動きそして、飛び降りた。

 

キンジ「と、飛び降りた!?」

 

チェル「迷いなく飛び降りてくる辺り度胸が据わってるな最近の若者は」

 

キンジ「呑気なこといってる場合か!?」

 

……だが、あのピンク、こっちに向かって降りてきてやがるな。

 

 この様子から見て俺たちを助けるつもり何だろうが、あのパラグライダーの様子から見て助けられるのは見積もって一人。

 

 ──―せめてキンジの方だけでも、どうにかして助けてくれる事を俺は期待した。

 

キンジ「バ、バカ!来るな!この自転車には爆弾が──―」

 

 キンジはピンクがこっちに近づいてくることに気づくと、来るなと叫ぶが間に合わずピンクの少女は体を“ぐるり”と回し左右の太ももにあるホルスターから、それぞれ銀と黒の大型拳銃を二丁抜いた。

 

 そして──―

 

少女「ほらそこのバカ二人!さっさと頭を下げなさいよ!」

 

チェル「俺もバカなの?解せぬ」

 

 バリバリバリバリッ!

  

 俺たちが頭に下げるより先に問答無用でセグウェイに乱射し始めた。

 

 拳銃の平均射程距離は、7mといわれている。だがあの女の距離からはその倍以上ある。

 

 恐らく、俺と同じでカスタムしたタイプの拳銃なのだろう。

 

 しかも、性能も並みの物で話ないのがはっきりしていた。

 

 そして、その性能に振り回されることなくパラグライダーからの不安定での水平撃ち。

 

 これだけの悪条件が揃っている状況下での的確な射撃に判断力これ等の材料からして、ピンクの女がかなりの実力者であると見て分かる。

 

 すると、ピンクの女は俺たちの頭上に飛んで、第二グランドに入る。

 

キンジ「く、来るなって言ってんだろ!この自転車には爆弾が仕掛けられてる!減速すると爆発するんだ!お、お前も巻き込まれるぞ!」

 

少女「──―バカっ!」

 

 キンジの真上に陣取ったピンクの女の子はキンジの頭を思いっきり踏みつけた。

 

少女「武偵憲章1条にあるでしょ!『仲間を信じ、仲間を助けよ』──―いくわよ!」

 

 ピンクの女が、気流をとらえてフワッと上昇する。

 

 少女はグラウンドの対角線上めがけて急降下し、こっちへ向けて鋭くUターンする。 

 

 そして、さっきまで手で引いていたブレークコードのハンドルにつま先を突っ込み、逆さ吊りの体勢になった。

 

 なるほどな、あの勢いのまま俺たちを助けるつもりなのだろうが、流石に二人を同時に助けるにはあのピンクの女の装備では一人が限界だろう。

 

 それなら────

 

チェル「俺は気にしなくてもいいから、隣の根暗な男を頼んだぞ!」

 

キンジ「おい!さりげなくディスってるよなお前!!」

 

 すると、少女も自分の今できる限界を感じたのかコクリと頷きキンジの真上に移動する。

 

少女「ほら、そこのバカっ!全力でこぐっ!」

 

 キンジは自転車のスピードを落とさないように少女の言うとおり全力でこぎ、少女との距離が近くなると上下お互い違いのまま、少女と抱き合い上空へ飛び立つ。

 

 キンジと少女が飛んだのを確認した直後に俺自転車を乗り捨てて飛び出すが、

 

 その直後────―

 

 

 ドガアアアアアアアアアンッッッ!!!

 

 

 閃光と轟音、続けて爆風。

 

 俺とキンジが乗り捨てた自転車が粉微塵に爆発して、俺は10メートルほど爆風で体が飛ばされるが上手く受け身をとってどうにか擦り傷程度ですんだ。

 

チェル「全く、朝からこんな刺激は遠慮したいな、はあぁぁー疲れた」

 

 俺は空を見上げるとキンジとピンクの女はどこにも見当たらなかった。どうやらさっきの爆風で飛ばされたみたいだ。

 

チェル「……登校するか」

 

 ゆっくりと学校へと歩き出した。 

 

 

 

 

 キンジは今日ほど自分の運の無さを恨んだこともなかった。

 

 朝からバスには間に合わないし、自転車には、爆弾を仕掛けられセグウェイには追いかけられて、今に至る。

 

 そして────―

 

少女「武偵憲章1条にあるでしょ!『仲間を信じ、仲間を助けよ』──―いくわよ!」

 

 俺とチェルの真上には、パラグライダーを見事に捌きに、俺は踏まれた怒りを忘れて見上げてしまう。

 

 なんて運動神経だ。でもスパッツぐらい履けと思う。まぁ一瞬だったから何も見えなかったけどな。

 

 Q本当に?

 

 見てないって言っているだろ。

 

 Q本当は見たんでしょ?

 

 見てないて言ってるだろ!!

 

 Qねぇキンちゃん本当に見てないんだよね?

 

 だーかーら!!見てないって言ってるだろ!!

 

 Qそう、良かったー安心したよキンちゃん!!

 

 

 と、話しが脱線したが戻すとしよう。黒い白雪の声が聞こえた気がするが忘れることにしよう。

 

 ────―忘れた方がいい気がする。

 

 少女はグラウンドの対角線上めがけて再び急降下し、こっちへ向けて鋭くUターンする。 

 

 そして、さっきまで手で引いていたブレークコードのハンドルにつま先を突っ込み、逆さ吊りの体勢になった。

 

 そして、俺は少女が何をしようとしているのかに気づき、こっちが気付いたことに気付く少女だった。

 

チェル「俺はどうにかなるから隣の根暗な男を助けてくれ!!」

 

 俺を優先してくれるのは嬉しいが、絶対最後の言葉はいらないよな!

 

キンジ「おい!さりげなくディスってるよなお前!!」

 

 すると、少女もチェルの言葉にコクリと頷き俺の頭上に移動する。

 

少女「ほらそこのバカっ!全力でこぐっ!」

 

 俺は助けられ方に少し文句を言いたくなるが助かる道がこれしかないのでヤケクソで自転車のスピードを落とさないように少女の言うとおり全力でこぎ、少女との距離が近くなると上下お互い違いのまま、少女と抱き合い上空へ飛び立つがその直後────

 

 

 ドガアアアアアアアアアンッッッ!!!

 

 

 閃光と轟音、続けて爆風。

 

 俺が乗り捨てたチャリが、木っ端みじんに爆発したのだ。

 

 あの爆弾は、やっぱり本物だったのか────

 

 熱風に吹っ飛ばされながら、俺たちは──―引っかかった桜の木にパラグライダーをもぎ取られ、グラウンドの片隅にあった体育倉庫の扉に突っ込んでいた。

 

 

 

 

 

 キンジとあの少女を探してさっきパラグライダー引っかかっていた木の近くまで来ていた。

 

チェル「キンジはどこにいるかな?」 

 

 ズガガガガガガガンッ!

 

チェル「──―ッ!ビックリした!」

 

 俺は学校の壁の外を歩いていたとき、いきなり真横の壁から無数の銃声に驚き、見渡せるように木の上に素早く登り周りを確認すると無数のセグウェイが体育倉庫を包囲して銃撃していた。

 

 そして、体育倉庫の奥をよく見るとキンジとピンクの少女が見えた。 

 

チェル「おっと、いたいた」

 

 キンジの姿を見ると、何時の雰囲気とは違い、妙な威圧感を感じた。

 

 へぇ~アレ(……)になったんだぁ。なら助けはいらないかぁ。

   

 

 キンジ達が体育倉庫から姿を現すと校門からどこからかセグウェイが七台来た。

 

チェル「さあ、どうするキンジ」

 

 キンジの方に視線を向けて、興味深そうにその光景を眺めた。

 

 

 ────―ガガガガガガガガンッ!

 

少女「あ、危ない!撃たれるわ!」 

 

キンジ「アリアが撃たれるよりずっといいさ」 

 

アリア「だ、だ、だから!さっきからあんたどうしたのよ、なんでいきなりキャラが変わってるのよ!」

 

 キンジは半分だけ振り替えって、赤面し混乱しているアリアにウィンクすると

 

キンジ「アリアを、守る」 

 

 キンジはM92Fを抜いて、ドアの外へ身を晒した。

 

 グラウンドに並んだ七台のセグウェイが一斉にUZIを撃ち始めた。

 

 だがどうやらキンジに弾は当たらない。まるで弾が止まって見えているかのように銃弾が放たれると同時に避ける。

 

 そしてその姿勢のまま、左から右へ、腕を横に凪ぎながらフルオートで応射する。

 

 使った弾丸は7発────

 

 その全てが、UZIの銃口に引き寄せられるように飛び込んでいく。

 

 ズガガガガガガガンッ!

 

 セグウェイたちは全て、その銃座のUZIを吹っ飛ばした。

 

 

チェル「いつ見ても、お前の本気は末恐ろしいな」

 

 久しぶりに見て思う、やっぱりそれズルくないですか!?

 

 キンジたちを桜の木から見下ろしながらしばらく眺めていると。

 

アリア「今のでさっきの件をうやむやにしようたって、そうはいかないから!あれは強制猥褻!レッキとした犯罪よ!」 

 

キンジ「あれは不可抗力てやつだよ。理解してほしい」

 

アリア「あ、あれが不可抗力ですって!?」 

 

 あーあ、痴話喧嘩みたいなものが始まってるな。全く今日出会った女に何をしたらあんなに怒るようなことが出来るんだ?

 

アリア「あ た し は 高 2 だ(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)!!」

 

 そしてアリアはキンジを跳ね腰みたいな技で、対格差をものともぜず投げ飛ばした。

 

 お見事!!キンジこれも責任ってやつだな。

 

 それにしても、投げられる瞬間にマガジンを奪うとはキンジも抜け目ないな。

 

アリア「逃げられないわよ! あたしは逃走する犯人を逃がしたことは!一度も!ない! あ、あれ?あれれ、あれ?」

 

 するとアリアは叫びながら、わしゃわしゃとスカートの内側を両手でまさぐった。

 

 恐らく弾切れになった拳銃に再装填するマガジンを探しているのだろう。

 

 アリアはどうやら気付いていないらしいな、キンジにすでにマガジンを奪われてることに。

 

キンジ「ごめんよ」

 

アリア「もう!許さない!絶対に許さない!!」 

 

 そしてアリアは背中に手を入れるとそこから隠していた二本の刀を出しキンジに襲いかかるが、キンジはマガジンの銃弾を撒きアリアを転ばせる。

 

 それにしてもアリアて少女はすごいな、双銃に双剣を使いしかも両方の技量もかなりなものだ、しかも頭もかなり戦闘面では回る、あくまで戦闘面に限った話だけど。

 

アリア「この……みゃおきゃっ」

 

 どうやら銃弾で転んでいる間にキンジは逃げるらしい。

 

アリア「この卑怯者!でっかい風穴開けてやるんだから!!」 

 

 俺もそろそろ教室に行こうと思い桜の木から降りるとアリアと呼ばれていた少女と目があってしまった。 

 

アリア「ん、ねえ、あんたも武偵高の生徒よね?確かあの男と一緒にいたもう一人の自転車に爆弾をつけられた奴よね?」

 

 ……さて、どうするか。まあここは、素直に答えるが吉だな。

 

チェル「ああ、そうだよ」

 

アリア「あんた、生きてたのね」

 

 この、幼女の中では俺は死んだ扱いになっていたみたいだ。……ひどくないか? 

 

チェル 「人を勝手に殺すなと言いたいところだが、どうやら今はそれどころじゃないみたいだ」 

 

アリア「えっ?……そう、確かにアンタの言う通りみたいね」 

 

 俺はアリアの会話を一旦やめ、校門を見るとセグウェイがまた来ていた。

 

 ご丁寧にさっきの倍の14台というサービス付きだ。

 

チェル「話はこいつらを倒してからにするか」 

 

アリア「……仕方ないわね、さっきの鬱憤晴らしてやるわ!!」

 

 アリアは双剣を構えると8台のセグウェイが銃口を向けて狙いを定めた。

 

チェル「この程度、奏でるまでもないな」

 

 袖に仕込んでいた、ダガーを取り出し、セグウェイに向かって飛び出す。

 

 最初は軽く走るぐらいで接近し、セグウェイがチェルに狙いを付けて銃撃をした瞬間、次の一歩で俺の姿はセグウェイの追尾カメラから消える。

 

チェル「ほいっと」

 

 ────―刹那、アリア目にチェルの姿を捕らえるときには、セグウェイの真後ろに移動し、背後からUZIの取り付け部分を綺麗に切断した。

 

 そして止まることなく、袖から新たに複数のダガーを出し、複数のセグウェイに対して投擲を行い、破壊する。

 

 アリアは今の光景に唖然としていた。

 

 ウソ……このあたしが一瞬でも姿を見失しなった上に、あれだけのセグウェイを正確に破壊するなんて。

 

 ……な、何なのアイツ

 

 頭の中で考えつつも、アリアは残りのセグウェイを刀で両断し、破壊する。

 

 取りこぼしがないか確認すると、あたしはさっきの銀髪の女に問いかける。

  

アリア「あんた、何者なの」

 

チェル「え、うーん?」

 

アリア「なんで疑問系なのよ!それに、そんな適当な答えであたしが────―」 

 

 ビーンポンパーボンポーンピーンポンパーンポーン

 

 チャイムの鳴る音がした

 

チェル「やば、遅刻する!?」

 

 チャイムの音に俺は、先程のダガーを急いで回収し、教室へ駆け出した。

 

アリア「ちょっと待ちなさいー!!もう、なんなのよ今日は──!!!」

 

 朝の武偵高校にアリアの叫び声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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