緋弾のアリア 協奏曲の千年恋語   作:抜剣餅

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第 5 弾 戦姉妹試験勝負

 

 

 

 

 

黒雪「私と、戦姉妹試験勝負(アミカチャンスマッチ)をしてください!」 

 

 そう言って黒雪は宣言をした。

 

チェル「……」

 

黒雪「……」

 

チェル「……」

 

黒雪「……ゴク

 

 しばらくの間、店に静寂が訪れる。

 

 その静寂の間、黒雪は真っ直ぐな目でチェルを見つめていた

 

 そして、静かな空間の中初めに口を開いたのはチェルだった。

 

チェル「‥‥‥本気?」

 

 てゆうかさ、戦姉妹という事は俺の性別誤解していないかこの子?

 

 戦姉妹って、女性同士でなんですがぁ!俺、男だよ!

 

 俺って男に見えないのか……世界は理不尽だ

 

 絶望に打ちのめされ、コーヒーに口に付け一息付け、言葉を発する。

 

 ‥‥‥と、とりあえず、ちょ、調子をも、戻そう(震え声)

 

 試験をするにしても合格しなければ性別の誤解を解く必要はないし、もしかしたら俺を女だと思って、志願したかもしれないので下手に傷つけない方が‥‥‥

 

 で、でも、誤解を解かないとあ、あらぬ誤解が生まれる可能性も、ど、どーすれば!!

 

チェル「琴音(ことね)さんは戦姉妹試験勝負(アミカチャンスマッチ)したい……つまり俺の戦姉妹になりたいその意味を理解しているのか?」  

 

 混乱の余り少し、圧が掛かってしまった。(ぐすん)

 

チェル「俺の訓練は生半可なモノじゃない、遊び半分でやるなら容赦なく切り捨てる。少しでも気を抜けば死を覚悟しろ……その上で問う琴音黒雪、その覚悟があるのか?」

 

 内心、申し訳ないと思いつつも、冷たい言葉を放つ。

 

 本当になりたいと覚悟があるならここの程度で少しで揺らげばその時点で不合格にできるんだけど‥‥‥頼むから揺らぐにしても泣かないで!!

 

 何か琴音さんが泣くとものすごい罪悪感に襲われそうになる!!(あわわ!)

 

 

 

黒雪side

 

 あの日、チェル先輩に助けてもらった日の夜、私はチェル先輩の話を友達の間宮あかりちゃんに話していた。

 

あかり「え!黒雪ちゃん大丈夫だった!?どこも怪我してないよね!?」

 

 少し暴走気味のあかりちゃんに対して私は少し驚いていた。

 

黒雪「だ、大丈夫だよ!先輩が助けてくれたから」

 

あかり「よかったぁ、あっそれで黒雪ちゃんの相談ってどうしたの?」

 

黒雪「あかりちゃん、アリア先輩の戦姉妹になったんだよね?」

 

あかり「そうなんだよ!まさか私がアリア先輩の戦姉妹になれるなんて今でも夢見たいだよね!」

 

 あかりちゃんは本当に嬉しそうに電話越しに喋りかけてくる。

 

 その声を聞いていると私まで元気になるようで、あかりちゃんは本当に太陽のように思ってしまう。

 

 かわいいなぁ‥‥‥はっ!危ない危ない!危うくあかりちゃんに堕ちちゃうところだった!わ、私はそんなチョロい子じゃない!

 

黒雪「それでね、私の相談はどうやってあかりちゃんがアリア先輩の戦姉妹になったのかなって」

 

あかり「えっとねぇ!……」

  

 

 あかりちゃんの話を聞き終わるのは朝までかかりました。あ、あかりちゃんアリア先輩好きすぎだよぉぉ

 

 でも、ありがとうあかりちゃん、!私、頑張るよ!  

 

 あかりちゃん!アドバイス大切にするよ!

 

 

 

 

 俺は、少し琴音さんに向けて目を細め、少し弱く威圧をするが、黒雪は息をのむ前に答えを出す。

 

黒雪「……はい、知っています。それでも私は先輩の戦姉妹になりたい!!」

 

 

 戦姉妹になるためには!その1絶対に諦めないこと!

 

 

 黒雪は、威圧に怯まず真っ直ぐで強い気迫で返事をした。

 

 俺は琴音さんの言葉を聞いてしばらく無言でいると、やれやれっと手を振る。

 

チェル「‥‥‥合格」

 

黒雪「……え?」

 

 黒雪は間の抜けた声を出すと、慌てるような顔になる。

 

黒雪「……それって、あの」

 

 言葉の内容が分からなかったのか聞き返してくる。

 

チェル「言葉の通りだよ?まぁ俺がアミカチャンスマッチ(戦姉妹試験勝負)をするときは基本的に二回の段階でやっているんだが、その中の第一試験に合格したってことかなぁ」

 

黒雪「えっと,あの、その」

 

チェル「じゃあ、二次試験を始めようっか♪」

 

黒雪「(私は必ず先輩の戦姉妹になってみせます!)」

 

 この時の私は思いもしなかった。チェル先輩の二次試験は私の心を折るには十分すぎたのだから。

 

 

 

チェルside

 

 まさか、二次試験を行うなんて、久しぶりだ……だが

 

チェル「どうする。降参するか?」

 

 俺は目の前に膝をつき今にも力尽きそうな黒雪に向けて冷たい声をかける。

 

黒雪「ま、まだ!」

 

 息を大きく吸い黒雪は小太刀を構え、チェルに向かって攻め込む。

 

黒雪「やあぁぁぁぁぁ!」

 

チェル「その動きはさっき見たz‥‥‥ッ!?」

 

 黒雪はチェルに接近し、小太刀による突きを放つ。

 

 一撃目に対応する為に受けを取ろうとしたが黒雪は突きが当たる瞬間に小太刀を右から左手に持ち替え、左で突きを放つ。

 

 チェルは1度目のフェイントに動きを取られ、バランスを崩しかけるが、右腕で黒雪の腕を抑えようとするが、その動きに対して右手で払いのける。

 

チェル「っ!」

 

 このままであれば、勝負は着いただろう。しかし、黒雪が放った2度目の突きは明らかに1度目よりも減速していた。チェルはその隙を見逃さなかった。躱し突きの勢いを利用し、黒雪の腕をつかみそのまま投げ技に持ち込む。

 

黒雪「うぐぅ!」

 

 投げ技をもろに食らった黒雪はすぐに立ち上がろうとするが、右足がふらつきどうにか立ち上がるがフラフラとして今にも倒れそうだった。

 

黒雪「(はぁはぁ、あ、当たらない!)」

 

 私はチェル先輩との実力の差に打ちしがれていた。二次試験が始まって約一時間は経過しただろう。だがこの時間の間私は一撃も入れられずにいた。

 

 

黒雪「(こ、ここまで遠いなんて)」

 

黒雪「(それにあの突きまで対応されるなんて)」

 

 そもそも私自身も少し甘く見ていたのだろうこの二次試験を……

 

 

 

 

 数分前

 

 

チェル「さて、ここなら邪魔は入らない」

 

 私はチェル先輩の後について行き。閉鎖されたビルの屋上に来ていた。

 

 そこは武偵校の屋上でした。風が吹き心地よい風が流れるが、今の私にとってはとても冷たい風だった。

 

黒雪「チェル先輩ここで二次試験をするんですか?」

 

 正直、私はここで何を行うか予想できなかった。あかりちゃんのときはアリア先輩と鬼ごっこだった、教えてもらったが、チェル先輩の二次試験は全く違う言うことだけは想像できた。

 

チェル「琴音さん、それじゃあ内容の説明をするよ」

 

 先輩に名前を呼ばれ私の体はその声に固まった。さっきまでの優しい雰囲気から一転とても冷たく重々しい声。

 

黒雪「は、はい!」

 

チェル「二次試験の内容は『決闘』」

 

チェル「ルールは、銃、刀、打撃等の致命傷を除いた全て使用可能の一対一」

 

チェル「俺は銃、刀などの武装は一切使わない。こっちが使えるのは格闘技のみ。黒雪の方は銃、剣などの武装は使用可能だ」

 

チェル「そして勝利条件は、俺に一撃入れることだ。そして敗北条件は黒雪が諦めるまで」

 

黒雪「えっ、それって」

 

 私は頭の中で考えたいくら先輩でも格闘技だけじゃ分が悪いのではないだろうか?戦闘面で考えたら近接と遠距離なら遠距離に圧倒的な勝ち目がある。それは私にでも分かる。

 

 そんなことを考えていると先輩は私の心を見透かしたように言葉を放った。

 

チェル「知っているだろうがこのルールで俺は負けたことがない」 

 

 その時はチェル先輩はその顔に笑みを浮かべていた。

 

 私はその笑みに身体が一瞬硬直してしまったのだ。

 

 

 

 そして、現在に至る

 

チェル「降参するか?」

 

黒雪「ハァハァ、ま、まだやれます!!」

 

黒雪「やぁああ!!」

 

 黒雪は小太刀を構え接近してくる。その動きには既に疲れが見え動きにキレが無くなっている。

 

チェル「(それもそうか、かれこれ2時間はもう経ってる。それでもここまで動けるのは及第点か)」

 

 俺は黒雪の腕を掴み軽くいなす。

 

黒雪「はぐぅあッ!」

 

 黒雪はすぐに立ち上がる

 

黒雪「やぁぁあ!」  

 

 そして攻撃

 

チェル「ほい」

 

 それを動かず再びいなす。

 

 

黒雪「まだ!まだぁぁあ!」

 

 それを何度繰り返しただろう。正直、彼女が一撃入れることは出来ない。そう感じていたが、俺の中には違和感を感じていた。

 

チェル「どうした?動きが最初より単調になってるぞ?」

 

黒雪「あぅ!」

 

 彼女の動きを観察していて一つ分かったこと、なぜ違和感を感じているのかそれは……

 

チェル「(琴音さん‥‥急所を一度も、狙いに来ないな。意図的に攻撃をそれ以外の場所にズラしているせいで動きのバランスも崩れている)」

 

 通常、戦闘を行う動きなら人には必ず得意な動きがある、これはどんな人間でも必ず存在するものだが、もし、その動きを意図的にずらせばどうなるか、得意な動きを全く別のスタイルにすれば、どうなる?簡単だ、それはバランスの破綻、自身のできるベストな動きを彼女は押し殺しているのだ。

 

‥‥‥先刻の一撃、あれは完璧なフェイントだった。俺が二撃目を抑えようと右手で対応しようとしたがそれも完璧に払いのけられた。あのまま二撃目を放てていたら俺は負けていただろう。だが、俺は避けれたのだあのタイミングで、明らかに手を抜いている‥‥‥いや、全力を出しきれない何かが彼女にはあるのか

 

 

チェル「(少し試してみるか)」

 

 

黒雪side

 

黒雪「はぁはぁッ!」

 

 体が痛い、何度も何度も攻撃しては躱され、返しを食らう、それでも私がまだ立てるのはチェル先輩が手加減してるからなんだなぁ……分かってる簡単な壁じゃないことも、私相手に本気になんてならないことをそれでも届かない。

 

 最初は、ゴム弾に入れ替えたコルトダブルイーグルを使い遠距離で攻撃を仕掛けたが、チェル先輩はゴム弾をまるで弾が見えてるように僅差で躱したのだ。

 

 その次の瞬間、先輩は私の目の前に走り込み頭に軽いチョップを入れてきた。

 

黒雪「(ふ、普通、ゴム弾でも僅差で避けられるものなんですか!?)ハウッ!」

 

 最初先輩に何の武器使うのか聞かれた時にコルトと小太刀と答えたら「へぇー小太刀か琴音さん剣術とかやってるの?」と雑談をしてから『決闘』を始めたのだが、結果として、子供を相手をするように遊ばれていた。

 

チェル「ホレホレ!鬼さんこちらっと!」

 

 遊ぶようにチョップを入れた後、踊るようなステップで後ろに下がるチェルに黒雪はコルトを手に取り銃弾を放つ。

 

 

チェル「それとも琴音さん、もう諦めるかい?」

 

 チェル先輩の雰囲気が一気に冷え上がる。そう、カフェでのあの重い圧に

 

黒雪「え…………」

 

 一瞬、へたり込みそうになるが私は振り絞って声を出す。

 

黒雪「わ、私はまだやれます!」

 

チェル「でも、全力でやれない相手にこの勝負に意味はない……それは君自身がわかってるはずだ」

 

 私の思考を簡単に見透かすようにチェル先輩は私の底を覗いていた。

 

 分かってる。そんなのわたしが一番解っているのだ。こんな攻撃じゃ届かない届くはずがない。

 

 でも、私はもう、アレには頼らない!それだけは決めたんだ‥‥‥だから私が持てる今の全力で

 

 あかりちゃんのアドバンスその2!

 

 当たって砕けろ!

 

チェル「次の一撃当てられなかったら終わりだ。全力を出さないなら引き出させてもらう【幻華】」

 

 試験では絶対に使わない技の一つを俺は使う。

 

 黒雪の意識はぷつんと闇に堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 その日、武偵校の屋上で破損した鉄柵が見つかった。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてチェルは寮に帰るとキンジが疑問を浮かべていた。

 

キンジ「チェル、その頬の傷(・・・)どうした??」

 

チェル「‥‥ん、ちょっと何処かで切ったみたい。あっ!そうだ、今日はカレーな!」

 

キンジ「全く、手当くらいしてからでもいいだろ」

 

チェル「あはは、気づかなかったんだよ」

 

キンジ「綺麗な顔立ち何だから痕になったらどうするんだ?」

 

チェル「へぇーキンジからしたら俺は綺麗なのかぁ。やーん〜キンジの変態〜襲われて産まされちゃうよーお巡りさん〜」

 

 俺はニマニマと口元を緩めてキンジを誂う。

 

キンジ「うるせーバカ!そもそもお前男だろうが!‥‥‥全く、少し待ってろ 」

 

 キンジはそう言い残すと救急箱を持ってきて慣れた手つきで摂取を使い綿球に消毒液をつけてチェルの頬に円を描くように当てる。

 

チェル「ひにゃ!」

 

 不意に消毒されたチェルは素っ頓狂な声をあげる。

 

キンジ「へ、変な声出すなよ!ビックリするだろ!」

 

チェル「し、仕方ないだろ!不意にされると痛いの!」

 

キンジ「あぁ!もう動くな!うまくできないだろ!」

 

 キンジを誂いながら、傷の手当を受け、“ありがとう“と伝え、夕飯の準備を続けた。

 

 まぁそのすぐ後、アリアとキンジは辛口と甘口で揉めて居たのであったが‥‥‥

 

 アリア、辛いの駄目だったんだなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 その夜、チェルは黒雪との出来事を思い出していた。

 

チェル「まさか、あれ程なんてな」

 

 あの最後の一撃、俺は無理やり琴音さんの全力を引き出させて(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)、受けて立った。

 

 もし、彼女が入学試験の段階で全力を出せといたなら間違いなくSランク武偵になっていただろう。

 

 俺は、ベランダから星を見ながら琴音(・・)との『決闘』を思い出しながら寝室に戻った。

 

 

 

 

 とある屋上

 

 涼やかな風の中で一人の黒髪が流れる少女がクスリと口元に笑みを浮かべていた。

 

?「久しぶりね、私のチェル……間宮と一緒に今度こそ、あなたを私の毒して虜にしてあげるわ」

 

 少女は再び風が吹くときにはそこから姿を消していた。

 

 

 

 

 そして朝、珍しく、俺は寝過ごしてしまった。

 

チェル「起きろ!キンジ!遅刻するぞ!」

 

キンジ「なんだと!」

 

 すぐに準備してバス停に向かったが間に合わなかった。

 

 するとアリアから電話が掛かってきた。

 

アリア『キンジ、チェル 事件よ武偵高の生徒を乗せたバスがジャックされたわすぐにC装備に武装して女子寮の屋上に来なさい!』

 

 

 

 

 

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