赤龍生徒のマーセナリー! 気になるアイツは異世界帰還者   作:傭兵企業赤龍帝

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 さてさて、必要な部分はなるべく早めに明かしますよー!


第四話 異世界、知らされます!!

 俺、イッセーはちょっと困惑中。

 

 半グレ集団相手に、リアス先輩たちと共闘。その時、あっさり鎌をかけられて俺の正体もばれた。

 

 まぁ、後でばらすつもりだったからいいんだけど。ただその本番で、俺はちょっと緊張してる。

 

 フォース・デリバリーってかなり特殊だからなぁ。それを、悪魔相手に話すっていうんだから緊張だろ。

 

 で、そわそわしてるとインターフォンがなった。

 

「うおっ!?」

 

「いや、気持ちわかるけど落ち着いてね? ほら、手のひらに人って書いてのみ見込みながら深呼吸!」

 

「貴方もたいがい緊張してるじゃない」

 

 友助は友助で緊張気味だし、雪美さんも落ち着いているみたいだけど珍しく貧乏ゆすりをしてるし。

 

 うぅん。俺たちって依頼を受けて仕事をするだけからなぁ。

 

 今回、めっちゃえらい貴族の方が来る形になってるし、本当に緊張で心臓がバクバク言ってるし。

 

 あ、そんなことより出迎えに―

 

「あらぁいらっしゃい。あなたがリアスさん?」

 

「いえ、リアス様はこちらです。私は……」

 

 ―って、母さんがすでに出迎えてるし!?

 

 ちょっと慌ててバタバタしてたけど、すぐに母さんに連れられ、地下室にリアス先輩たちが!

 

「すっいません!? 緊張してバタバタしてますた!?」

 

「……そうとう緊張なされているようですね。呼吸を整えてください」

 

 そう言ってきたのは、銀髪のメイドさん。

 

 ……リアス先輩や姫島先輩に勝るとも劣らない巨乳!? なんてこった、こんなメイドさんが冥界には実在するのか!?

 

 はっ!? 俺は思わず煩悩に飲まれすぎた!?

 

「沈まれ俺の煩悩ぉおおおおおおおおっ!?」

 

「イッセーストップ! 奇行禁止!」

 

 止めるな友助! これは来客に対する礼儀だ!?

 

「……少々煩悩が強すぎるようですが、自制を試みるあたり評判通りのようですね」

 

「……すいません。あれでもだいぶマシになっているんです」

 

 対応任せてごめんね雪美さん!!

 

「と、とりあえず我が家にようこそ!? 一応掃除はしましたけど、穢かったらすいません!!」

 

 そういやリアス先輩ってお嬢様だし、メイドさんならそういうのも徹底しているのかも?

 

 どうだろう。普通の家とかって、掃除してても穢く感じるレベルかもしれないぞ?

 

 ちょっと妙なところでドキドキしていたけど、メイドさんもリアス先輩も気にしてなかった。

 

「それはお気になさらず。それとご挨拶が遅れましたが、私はグレイフィアと申します」

 

 と、メイドさんが礼儀正しくお辞儀をした。

 

 俺たちもつられてお辞儀をしてから、グレイフィアというメイドさんはリアス先輩をかばえるような位置取りでこっちに向き直る。

 

「本日は我が主サーゼクス・ルシファー様及び、お館様の名代としてまいりました。あとで通信もつなげる予定ですが、その前の見定めをする側とお考え下さい」

 

 な、なるほどー。

 

 詳細不明の傭兵組織。そんなところにいきなりお偉いさんを連れてくるわけがないってことか。ま、それも当然なのかな?

 

 ただ、ちょっと不安な気もするけど―

 

「その、大丈夫か?」

 

「う~ん……?」

 

 俺と友助が悩んでいるけど、そこで雪美さんが先に進めるべく一歩前に出てくれた。

 

「……何か問題があるところに連れて行く気ですか?」

 

「……こちらに悪意はありません。ですが通信越しでの会話の場合、前もって通信の形式を伝えてくれないと不都合があるところに移動する必要がありまして」

 

 雪美さんの説明に、グレイフィアさんは警戒心を少し見せる。

 

 リアス先輩たちも似たような感じだけど、ただ小さく意を決してくれたらしい。

 

「まぁいいでしょう。悪意があるというのなら、そもそも私たちと共闘するより漁夫の利を狙うべきでしょうから」

 

 お、おぉ!

 

 考えてくれてありがとうリアス先輩!!

 

 俺がちょっと感動していると、グレイフィアさんも納得してくれたらしい。

 

「まぁいいでしょう。ただ言っておきますが、いざというときに備えたビーコンの類はつけておりますので」

 

「ご安心ください。余計な危害を加えるつもりはありません」

 

 そう言ってから、雪美さんは後ろを振り返る。

 

「星奈、準備はできた?」

 

「オッケー!」

 

 と、奥のほうで準備をしてた星奈が元気よく返事をしてくれる。

 

「人数分の往復は大丈夫! じゃ、ちゃっちゃといこっか!」

 

 ……さて、こっからが大一番……だよなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方そのころ、とある箇所で。

 

「……シャルバ達からの連絡がきたぞ。協力者からのタレコミだが、フォース・デリバリーと接触した者がいるらしい」

 

「フォース・デリバリーか。……こちら側の出身かもしれないという連中だな」

 

「まったくだ。劣等種如きがかかわった程度でどうにかなるとは思えんが、気を付けたほうがいいかもしれんな」

 

「確かにな。奴らは劣等ゆえに何をしでかすかわかったものじゃないしな」

 

 その小さな会話は、誰にも聞かれることはない。

 

 だが、それは二つの世界をまたぐ脅威の、悪しき会話だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺イッセーは、みんなと一緒にリアス先輩たちをフォース・デリバリーの本拠地に招待した。

 

「ここは、どこかしらね?」

 

 転移ゲートをくぐってすぐ、リアス先輩は興味深げに周囲を確認してた。

 

 ま、確かにそうだろうな。

 

 悪魔がどんな建築様式をして流花はさっぱりだけど、多分こんな感じにはなってないだろう。

 

 まるでスペースオペラの宇宙船みたいな、でも外がさっぱりわからないような場所だしな。困惑しても仕方ないだろうさ。

 

 ただ、この程度で困惑してると大変なんだよなぁ。

 

「ほっほっほ。お待ちしてましたぞ」

 

 出迎えたのは、ちょっと剥げてるけどまだまだ元気いっぱいな雰囲気のおじいさん。

 

「私がフォース・デリバリー総帥。ランパ―=マトヤと申します」

 

 にこやかな笑顔だけど、俺は知っている。

 

 この爺さん。割と油断ができないからなぁ。

 

「お初にお目にかかります。サーゼクス・ルシファー様の名代で参りました、グレイフィア・ルキフグスです」

 

「同じく、グレモリー本家の名代として、リアス・グレモリーも参りましたわ」

 

 グレイフィアさんとリアス先輩がにこやかに挨拶をするけど、お互いに何かを伺ってる感じだ。

 

 ぶっちゃけ怖い。怖いけど、頑張らないとなぁ。

 

「ほっほっほ。まずは長い話になりますので、とりあえず応接スペースにどうぞ」

 

 さて、これからどうなるのかなぁ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアス部長の護衛として僕、木場祐斗を含めたグレモリー眷属は、グレイフィアさんとともにフォース・デリバリーの本拠地に呼ばれていた。

 

 そして応接スペースに通されているけど、どう考えても仮設……という感じがする。

 

 違和感も大きいね。

 

 なんというか、窓がない密閉空間だ。全体の雰囲気も少し汚れているところも多い。

 

 規模に比べて人員が足りていない。そういう印象を覚えるね。

 

 とはいえ、応接間はきちんと掃除をしているようだ。清潔感は特にある。

 

「……さて、まずは接待……の前に」

 

 と、そこでランパ―氏はグレイフィアさんのほうを伺うように見る。

 

 視線を受けるグレイフィアさんも、違和感を覚える以上に警戒心を見せている。

 

 僕たちグレモリー眷属は緊張感を覚えるけど、後ろのイッセー君たちはランパ―氏に呆れた視線を向けている。

 

 この人はまたやるのか。そう言いたいような呆れの視線だった。

 

「疑問があるようですので、まずはそちらを。そのほうが我々の説明も進みます」

 

「……そうですか。では、()()()()()()()()()()?」

 

 ランパ―氏に対し、グレイフィアさんがそうはっきりと告げる。

 

 一瞬意図が分からない僕らに対し、イッセー君たちはぎょっとなっている。逆になんでわかったと言いたげな雰囲気だ。

 

 そしてランパー氏は興味深そうにグレイフィアさんを見つめている。

 

 その反応に、グレイフィアさんは軽く片手を見せる。

 

「今現在、私には位置を把握するための各種魔法がかけられています。……ですが、位置の特定は不可能。たとえ別神話体系の世界であっても探知できるようになっているのにです」

 

 なるほど。そういう仕込みをしていたのか。

 

 アジュカ・ベルゼブブ様も言い出しっぺとして協力しているだろう。そうでなくても、グレモリー家やサーゼクス様は、優秀な魔法使いを眷属として抱えている。

 

 だが、そんな彼らの魔法で位置を特定できない?

 

「ただ欺瞞されているのならともかく、位置が兵藤家の転移ゲートからまったくずれていません。おそらく魔法による位置探知が、転移ゲートしか感知できていないのでしょう」

 

 根拠をつらつらと語ったうえで、グレイフィアさんは鋭い視線を向ける。

 

「もう一度聞きます。ここは一体どこですか?」

 

「その答えは、外の様子を映すこの映像をもってして説明しましょう」

 

 そう語りながら、ランパー氏が指を鳴らすとモニターも魔方陣もなく、映像が宙に映し出される。

 

 ……魔法や異能によるものではない。では、一体何が―ッ!?

 

 疑問が吹き飛ぶほどに、その光景は凍り付いた。

 

 そこにあったのは、廃墟。

 

 まるで強大な爆発によるものなのか、崩れ落ちた建築物や燃え残った木切れがあるだけの、廃墟と化した街並み。

 

 建築様式に見覚えがないのも気になるけど、いったいこれは何だろうというのか?

 

 さらに期になるのは、生えて言える植物や野生動物の植生だ。

 

 目の大きさが左右で大きく違ったり、目の数そのものが奇数だったりする奇形の生物。植物も妙なところだけが変色していたり、花が生えている部分に根っこと思しき部分が見えるなど、明らかに不自然だ。

 

「見るもおぞましい光景でしょう。残念なことに、このあたりではまだましなほうでしてね。ひどいところになると、防護手段無しではすぐに血を吐いて死に近づくこともあるのですよ」

 

 そう語るランパー氏は、その上で僕たちに向き直る。

 

「あえて質問しましょう。あなた方の知る知識で、世界にこんな場所がありますか?」

 

「……ありませんね。各神話宗教が保有する、地獄に類する場所でもまだ秩序はあります」

 

 グレイフィアさんはそう冷静に語るけど、それでも動揺が消しきれないのか冷や汗を浮かべている。

 

 僕たちも困惑しているけど、一体どういう―

 

「……まさか、そういうことなの?」

 

 ―その時、リアス部長が何かに気が付いたらしい。

 

 相当驚いているのか、目を見開いているし汗もかいている。

 

 僕らが困惑する中、リアス部長は興奮すら見える表情で、あたりを見渡していた。

 

「私たちが察せられない建築様式。明らかに気づかなければおかしい汚染。そして、これらの優れた技術……っ」

 

 そして、リアス部長はランパー氏を振り返った。

 

「ここは……異世界なのね!?」

 

「その通り。この世界はそちらとは座標が大きく異なる、全く別の世界なのですよ」

 

 ……異世界。

 

 その言葉に、僕らは一瞬唖然となってしまった。

 




 あまりに荒廃しきった世界。それがイッセーたちがたどり着いてしまった異世界です。

 いろいろと特徴のある世界ですが、そのあたりについてはまぁ今後ちょくちょくという感じで。
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