先生が亡くなった日。   作:ぱぶしぃ

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発作的に気付いたら書いてました、自分が怖いです()


プロローグ
いつもと変わらなかった筈の日(全てが変わってしまった日)


 

 

 

 

 

――――――先生が、死んだ。

 

 

 

そんな目を覆いたくなるような事実が報じられたその日、

キヴォトスは、絶望と嫌疑と後悔に包まれた。

 

 

その日は、至って何の変哲もない普通の日だった。

普通に学校があって、普通に授業があって、これといって行事も無く、大きな事件も無い。

言ってしまえば、つまらない日だったのかもしれない。

 

そんな変わらない日が、突如として絶望の日へと変わった原因の報道は、昼頃。

丁度昼休みの時だった。

 

 

【緊急】放送準備が整い次第、報道いたします。【緊急】

 

 

クロノスジャーナリズムスクールのいつもの誇張されたタイトルが生徒の端末に通知された。

"誇張された"とは、報道の事になるとやや過熱し、あることないこと言いだすマスゴミ一歩手前なアナウンサーに、頻繁にフェイクニュースを流している報道機関だからだ。

正直いって、信憑性はイマイチなのである。

 

とはいっても、キヴォトスでは大手の報道番組を持つ学校であり、バラエティーの一環として見るのなら昼休みのちょっとした暇つぶしにはちょうど良く、多くの生徒はクロノスの配信を見る事にしたのだ。

そういった要因により、配信待機時点で3万人近くの同時接続者が集まった。

コメントでは、

 

cat0303 :何、まだ始まらないの?昼休み終わるんだけど?

 

きらきらきゅるるん☆ :なんかおもしろそーなタイトルだね☆

 

ゲヘナの一般人 :またフェイクでしょ?w今度はどんな誇張表現が出るのやらw

 

スイーツ食べたい :同接多すぎない?w

 

当たり前ではあるが、事態を軽く見ているコメントが多かった。

 

中にはクロノスへの誹謗中傷のような過激コメントもあったが、流石キヴォトス大手の報道機関といった所か、ものの数秒で消されていった。

 

確かクロノスのアナウンサーは「政治もやってられませんが、デスクからの圧力もやってられませんね!しかし、私たちには言論の自由が──」とかなんとか言っていたが...まあ、言論の自由とは難しい問題という事だろう。

 

それから数分が経ち、待機画面から中継画面へと移り変わる。

 

そこには、シャーレのオフィスが映し出されていた。

 

シャーレと言えば先生関連の話だろう。

遂にセクハラで訴えられたか、それともまたどこかの学校の問題を解決したのか。

先生の活躍は凄まじく、セクハラ紛いな行動は目立つが、これまで多くの問題に奇跡を起こして解決をしている。

一時期はキヴォトスが滅びるかもしれない大未曽有の大災害にも先生は生徒の前へ立ち、このキヴォトスを守った。

そんな先生関連の話、生徒達は自然と期待を抱き、様々な憶測が飛び交う。

 

だが真実は、悉くその憶測を裏切った。

 

お馴染みのアナウンサーが言葉を詰まらせ、目を丸くする。

 

 

 

「...シャーレの先生が、お亡くなりになられたそうです...?」

 

 

 

クロノスのアナウンサー、川流シノンは、まるで自分の言ってる事が理解できないかのように、そう告げた。

シノンの言葉にキヴォトス中が静まり返り、かなり流れが速かったコメントも完全に流れが止まった。

 

 

「...ははは、なんだよそれ。」

「いやー、冗談にしちゃ、ちょっとやり過ぎだよね。」

 

ある生徒はその報道に笑みを漏らす。

そんな話、あり得ないからだ。

先生が死ぬなんて、そんな未来なんてあるわけがない。あっていいはずがない。

停滞していたコメントも、徐々に流れを取り戻し「はい解散。」「一線超えたなw」という報道の内容を否定するコメントで溢れかえる。

 

だが、シノンの置かれた状況は違った。

手元に配られてくる資料はあまりにも現実的で、生々しい内容。そしていつもより表情が深刻そうな番組スタッフ。

いつもと雰囲気が違う。いや...でも先生が死ぬ筈なんて。

 

そこでシノンは気付く。

先生は、キヴォトス外の人間だ。

壊そうと思えば、キヴォトスの人間であれば誰でも壊せるような、言ってしまえば貧弱な体なのだ。

そんな先生が死んだとしても、このキヴォトスにおいて特段おかしい事ではない。

 

忘れていたのだ、あんなに数多の奇跡を起こした先生を見て。

いや、錯覚していたという方が正しいだろうか。あの先生が死ぬわけがないと、奇跡ではなく必然の結果(当たり前)だったと私たちは錯覚していた。

だが実際、所詮先生はキヴォトス外の人間であり、キヴォトスでは最下層の力量。

 

それに気付いた途端、シノンは先生の死は本当なんだと、察した。

自然と涙が零れる。

悲しいからではない、寂しいからでもない。

その涙は、心の中に果てしない穴が開いたかのような、虚無感からだった。

 

 

先生の訃報が報じられた最初は、またいつものフェイクニュースで今回は少し悪趣味な報道だな、と視聴していた全員が楽観視していた。

 

しかし、いつもはコンプライアンスギリギリの発言やふざけ態度が当たり前の川流シノンが涙を浮かべ、半分放心した状態のまま、状況を説明し始めたのだ。

そのあまりにもいつもとは違い過ぎる雰囲気に、視聴していた生徒たちは思わず息を呑む。

 

報道の内容をまとめると、

当日、当番であった生徒は、先生との連絡が取れずシャーレへ出向き、状況を確認した所、シャーレの執務室にて先生が頭部から血を流しながら倒れていた。

その時にはもう脈は止まっており、絶命していたとその生徒から報告があったとの事だ。

 

そして、先生の傍には拳銃が投げ捨てられており、他殺の可能性がかなり高いそうだ。

 

余りにも生々しい内容に、段々と青ざめていく生徒達。

もしかしたら本当に先生が死んだのでは無いのか?フェイクニュースでは無いのか?

その絶対に信じたくもない疑問に、嫌な焦りと悪寒が止まらなくなってくる。

そして遂に同接視聴者数が20万を超え、過去最高を叩き出したその瞬間。

 

クロノスの画面から移り変わり、連邦生徒会の緊急放送が始まった。

画面の連邦生徒会のシンボルを見て、キヴォトス中の生徒が静まり返る。

 

クロノスの先程の報道は嘘であったと、そう言ってほしいと誰もが願った。

先生が出てきて、私は無事だよー、といつもの穏やかな笑顔で報道を否定してほしいと、誰もが願った。

 

だが、現実は残酷で、非情だった

 

数分すると、連保生徒会の報道用スタジオが画面に映った。

そこには連邦生徒会長代理である七神リンが立ち尽くしており、似合わぬ涙を浮かべながら、こう言った。

 

「...クロノスジャーナリズムスクールの報道通り、先程先生が...っ、お亡くなりになられました。」

 

「...は?何よそれ。」

「なにかの冗談よね?ねえ...!?」

 

嗚咽、悲鳴、発狂。

その言葉が告げられた同時に、生徒達の抑えていた感情が決壊したように暴れ始めた。

教室で耐えられず蹲るもの。現実から目を逸らしたい一心で事実を認めないもの。

キヴォトスは一瞬にして混沌に呑まれた。

 

信じたくない。嘘であって欲しい。

そんな想いが生徒達の頭を狂わせる。

 

どうして、一体だれが?

何が目的で?

 

 

 

 

 

 

 

だが、その疑問を応えてくれるものは、誰もいなかった。

 

 

 

 




という事であらすじです。

なんか気付いたら発作的に書いていました。
創作意欲が暴走してしまったんですね、仕方ないね。

また発作的に書きたくなったら続き書こうと思います。



あ、評価くれたらうれしいなぁ☆
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