暗殺教室 〜LAST MISSION〜   作:robertjr

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EP1 最後の仕事&本作の独自設定

 

「ロヴロさん、標的は死にました」

 

 

「よくやった。報酬は例の口座に送ってあるから確認しろ」

 

 

「そうですか、分かりました………ロヴロさん」

 

 

「どうした」

 

 

 

 

………俺、殺し屋辞めます。

 

 

 

 

 

 

この言葉を聞いたロヴロは、しばらく黙り込んだ。少し前から辞めたいという話は聞いていたからだが、彼の性格からして、およそ暗殺の世界には馴染めないとあらかた予想は付いていたからだった。

 

 

「………………やはり戻りたいんだな。『普通』の生活に」

 

 

「はい。9つだった時からこの世界にいますが、やっぱり慣れませんでした・・・5年と1ヶ月、殺した数は241人、この仕事での報酬の合計額は100万以下の仕事を除いても20億貰ってます。もう、十分かと」

 

 

 

 

 

「そうか……これからどうする?」

 

 

「祖父の生まれた国で、一般人として過ごそうと思ってます」

 

 

「フッ____日本人になるのか?国籍は仕事始めた時に消しただろ。どうやって取り戻すつもりだ」

 

 

「まぁ、あの時の書類は言われた通り残してますから、なんとか国籍は取れました。ただ………」

 

 

ヒロはため息をついた。

 

 

「日本って学歴至上社会ですよね?今はまだ14なので、どっかの中学校………書類上小学3年生からずっと学歴が止まってることなってるので、それを補えるぐらい頭のいい中学校……多分私立に入ると思います」

 

 

「・・・随分前から考えてたんだな。そこまで考えてるという事は」

 

 

「はい、まだどこに入るかは決めてませんが、ずっと前から考えてました」

 

 

「そうか……待て、今14だったよな?私立中学になりたいとも」

 

 

ヒロに別れを告げようとした瞬間、ロヴロはある事を思い出した。

 

 

「はい、そうですが?」

 

 

 

 

 

 

やっぱりか、なら話は早い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………なぁヒロ、世界を救ってみないか?

 

 

「はい?」

 

 

「ちょっと前に月が吹き飛んだだろ?その犯人が『今度は地球を()る』そうだ」

 

 

「えっと……なんていうタイトルの小説ですか?」

 

 

「残念ながらノンフィクションだヒロ、ソイツはとにかく逃げ足が速くでな、本気で逃げられると全世界が協力しても倒せないそうだ。だがどういうわけか『このままじゃ面白くないから』と爆破までの1年間は、あるクラスの教師をやりたいと言ってきたんだ。逃げにくい様にするために多分そいつの言うことは認められるだろうな」

 

 

「………はぁ。さっきの話から予想すると、『そういう事』ですよね?」

 

 

「そうだ、ソイツはある私立中学校の3年生のクラス担任を申し出た、お前も年齢的にそこのクラスになっても問題ない。どうだ?最後の仕事としてやってみないか?」

 

 

30秒近く黙り込んだ後、ヒロは依頼を受ける前のお馴染みの質問をした。

 

 

「報酬は?」

 

 

「日本円で100億だ。そいつを殺せば当然世界を救ったと同義だからな」

 

 

「・・・」

 

 

「別にやらなくてもいい、お前は足を洗うためにあの国に行くんだ。『日本軍』から表向きの担任として、そのクラスの生徒を殺し屋にするための人材が送られるし、俺も一人寄越すつもりだ。だが忘れるな、もしそいつらがしくじったら今度は地球が『三日月』になるぞ」

 

 

「………はぁ、分かりました。やります、その代わりなんですが」

 

 

「なんだ?」

 

 

「・・・書類上保護者が必要なんで、ロヴロさんがなってくれませんか?」

 

 

「………そうか、確かにそうだったな。良いだろう、決まりだな。じゃあ切るぞ____「あぁちょっと待ってください!どこの学校なんですか?」

 

 

「_____『椚ヶ丘私立中学校』だ……………そうだ、こっからも言うことがあった」

 

 

「はい?」

 

 

「………今までご苦労だった。この最後の仕事がどうなろうがこれからは自由だ、好きに生きていけ。だが気をつけろ。今まで引退すると言った奴は何人もいたが、7割近くは『戻ってきた』。それだけは、覚えててくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かりました。では…………はぁ、『7割は戻る』か。やだなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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本作の独自設定。

 

 

 

 

 

 

渡部宏木(わたなべひろき)

 

性別 男

 

血液型 O型

 

身長 176.8cm

 

暗殺者の時のあだ名

 

Kafs(カフズ)

 

(Killing at first sightの略、翻訳すると『初見殺し』であるが、修行時代ロヴロによく付いて行った事を皮肉って『ロヴロの袖口』と呼ばれていたのもある)

 

 

 

本名は『ヒロ・ウラジミーヴィチ・ガザロフ』。ロシア出身の日系ロシア人で、一般社会の家系に生まれるが、両親は9つの時に戦争に巻き込まれ死亡し、偶然ある男に出会ったことから暗殺者の道を進む、その後はロヴロの弟子として本格的な修行を積んでいき、大抵の武器を使える様になり、人の心を言葉や表情で完璧に読み、クラップスタナーを使用するなど、戦闘能力や状況判断能力に秀でている。

 

 

特にクラップスタナーは独自に改良しており、特殊な訓練を受けたものやクラップスタナーを過去に受けたことがある者以外なら、例え意識の波長が敏感になっていなくても強制的に麻痺させてしまう程の威力になっている為、これが『Kafs』の由来である。

 

 

(だが、クラップスタナーを受けて生き残った者はほぼ皆無な上、特殊な訓練を受けても一瞬怯んでしまう為、その隙に持ち前の身体能力で一瞬で倒せることから、実質一度喰らったら命はない切り札である)

 

 

余談として、敵地で孤立したイリーナを救出するため、ロヴロから頼まれて共闘した事がある。(マスクをして戦っていたため、イリーナはヒロの正体に気づいていない)

 

 

 

 

 

 

ロシア連邦

 

 

ソヴィエト=ロシアの継承国として誕生したが、国内の混乱を抑えきれず建国からわずか20年で内戦が勃発。当初反政府ゲリラがそれぞれの理想の下に、互いに協力しなかった事から戦局を有利に進めていたが、『ソヴィエトをもう一度取り戻す』という目標を掲げて共闘するようになり、最終的に旧政府と革命側という東西分裂を迎えた。

 

 

現在でも国境の小競り合いが続いており、いつ全面戦争が起きてもおかしくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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