暗殺教室 〜LAST MISSION〜   作:robertjr

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今回からようやく、イリーナこと『ビッチ先生』が登場です。


そういえばビッチ先生のミドルネームって作品に出てないですよね?スラヴ系の人なら殆どの人が持ってるんですが。


(ちなみにミドルネームのルールとして、最初は男女共に父親の名前を入れ、次に男だったら『ヴィチ』、女性だったら『エ(またはイ)ヴナ』とつけます)







EP6 旧知の他人

殺し屋として最後の仕事をこなすと同時に一般人としての経歴を持つため、5年ぶりに『表の世界』で暮らし始めて1ヶ月。多分この生活にも慣れてきたと思う………………あのタコの予測不可能な動き以外は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ……なんて素敵な触手なの?」

 

 

「ヌルフフフ。それほどでもありませんよ?」

 

 

周りが呆れているのを尻目に、殺せんせーとイリーナはわざとらしいほどイチャついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺せんせー……………完全に騙されてるな」

 

 

「………うん、そうだね」

 

 

「あの様子なら今日中にやられるだろうな」

 

 

「どういう事?」

 

 

後ろを向いてそう質問しても広木は答えなかったが、次の言葉を聞いて僕は絶句した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・俺の正体大体察してるでしょ?君なら答えを聞かなくても分かるはず」

 

 

_____え?

 

 

僕が固まっていると、広木が耳元まで近づいた。

 

 

「大丈夫。殺せんせーを最後に引退するし、ここの生徒であるうちは誰も殺さないから」

 

 

そう言うと、広木はそのまま教室から去って行った。その直後に急いで後を追いかけると、広木は電話をしようとしていた所だった。周りに人はいない。ここなら話してくれるかも。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの______本当に殺し屋だったの?」

 

 

「うん、そうだよ……命拾いしたね渚、もし俺が現役だったらもうこの世から消えてたよ」

 

 

「え?それってどういう_____あっ」

 

 

 

 

 

そうか・・・・僕たちと違って広木は本物の殺し屋。バレたらいつ命を狙われるか分からないから、そういう人はみんな殺していったんだ。

 

 

「だから、次からそういう奴見かけても関わらない方がいい…………………死ぬよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った広木の顔は、いつも見ている『喧嘩っ早いけど優しいクラスメイト』の顔ではなく、冷酷で背筋が凍るような目をした殺し屋だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘイパース!」

 

 

 

 

 

「へい暗殺!」

 

 

 

 

 

 

 

ここ最近はみんな体力がつき始めたのもあって、鳥間先生が射撃などの技術訓練と、殺せんせーのスピードに慣れさせる為に今やっているような特殊なルールの競技…………名前をつけるとしたら『暗殺スポーツ』が交代しながら行われている。

 

 

それにしてもイリーナ、全っ然変わってねぇな。確かちょうど1年前だったかな、アイツがミスって敵に捕まって、丁度近くにいた時ロヴロさんに頼まれて助けたんだっけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________________________________________

 

 

 

 

 

『「ちょっとアンタ、ここが一番安全なんじゃないの!?」』

 

 

『「Заткнись, сука(黙れビッチ)!!お前がそもそも油断して捕まったのがいけねぇんだろ!さっきから文句ばっかいうんじゃねぇ。死にたくなかったらついて来い!」』

 

 

 

 

 

 

 

『「あぁもう!先生が送ってきた助っ人じゃなきゃ殺してやるわ!!」』

 

 

 

 

________________________________________________________

 

 

 

 

・・・あぁクソ、嫌なもん思い出した。

 

 

 

 

 

 

「広木くん、ヘイパース!」

 

 

「…………へい暗殺!!」

 

 

ボールを投げた瞬間、拳銃を殺せんせーに向けて3発放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヌルフフフ、広木くんは私が避け切れないよう綿密に計算して撃ってきますが、今回のようにパスをした直後だとやはり2〜3発が限界のようですね、これなら特に頭を使う必要もないでしょう。

 

 

「へいパ____にゅや!?」

 

 

全弾避けてボールを取った瞬間、ボールを持っていた手が吹き飛んだ。

 

 

・・・ハッ、そうか。最初の3発は私を油断させるための囮、本命はボールでブラインドを行ったか!流石は広木くん、やはり踏んだ場数が違いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チクショー!今日も広木だけダメージありか」

 

 

「もう彼だけで良いんじゃない?」

 

 

前原がそう言うと、殺せんせーはあの独特の笑い声をあげた。

 

 

「ヌルフフフ。確かに広木くんの射撃技術と状況判断能力は凄まじいですが……………彼の技には君たちへの期待が込められていますよ?」

 

 

「はぁ?何言ってんだこのタコ。今んところ全部一人で当てに行ってるじゃねぇか」

 

 

寺坂がそう言うと、先生は続けた。

 

 

「みなさん、疑問に思いませんか?何故広木は触手ばかり当てているのか。何故いつも射撃の技を変えているのか」

 

 

「単に先生が被弾を避けるために触手に当ててるのと、そうしないと先生が学習して避けれちゃうからじゃない?」

 

 

「それもあるでしょうが・・・彼の使っている技は、今のところ全て『二人以上での連携』を想定している物です。おそらく皆さんと協力するときに備え、こうやって練習しているのでしょう。彼が本気を出したら、先生はこんなものじゃ済みませんよ」

 

 

 

 

 

・・・え?

 

 

 

 

 

「その方が殺せる確率が高いですからね、もし本気でやって失敗したら、手の内見せることになりますし。もしみんなが良ければ

 

 

 

 

 

「広木くん______『殺せんせー!!

 

 

「殺せんせー?鳥間先生が言ってたんですけどぉとても速いそうですね?私グアムで本場のチャモロ料理を一度食べてみたかったんですよ。私が生徒たちに英語を教える間、ちょっと買っていただけませんかぁ?」

 

 

「ニュルフフフ、お任せを」

 

 

そういうと、グアムの方向に色男(タコ)は飛んで行った。その直後、イリーナ先生は一気に雰囲気を変えてタバコを取り出して吸い始める。あまりに早く空気が変わったからか、みんな動揺している。

 

 

 

 

 

「あ、あの……次授業なので、教室に行きましょうよイリーナ先生」

 

 

「はぁ?悪いけど、あのタコがいる間しか教師をやるつもりはないわ。それと、イリーナなんて気安く呼ぶんしゃなく、イェラヴィッチ先生と呼びなさい」

 

 

「じゃあビッチせんせ_____『略すな!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

………その後、彼女はお得意のディープキスで渚を堕としてこの授業は自習となったが____________

 

 

 

 

 

 

「なぁビッチ先生、授業してくれよ」

 

 

「そうだよビッチ先生」

 

 

『あぁもう!あんた達日本人はなんでちょっとでも似ていたら、なんでもかんでも一緒のもんだと考えるのよ!私の苗字はヴィチよヴィチ。ビッチじゃないわ!」

 

 

そういうとイリーナは正しい発音の仕方を教えるが、結局バカにしている様な態度示してるから、いい加減頭に来て殴り込もうとした瞬間授業が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、またハズレた………ねぇ広木、どうやって当てれんの?」

 

 

「分かった。まず腕をこういう構え方にして、その後________あのタコ」

 

 

「え?」

 

 

広木が呆れた顔で見た先には、ビッチ姉さんことイリーナが殺せんせーを体育準備室に連れて行って行くのを見た。

 

 

「なーんか、がっかりだな殺せんせー。あんな簡単に引っ掛かるなんて」

 

 

「………いや、多分あれふざけてるね」

 

 

「え、どういう事?」

 

 

鳥間を含む全員が広木を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だって…………アイツ一度もあの女に背中を見せた事なかったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヤアアアアアアアアアアァァァァァァァン………………

 

 

 

 

 

「ほれ見ろ、手入れのためとアイツの巨乳を身近で見るために遊んでただけ_____って聞いてないか」

 

 

鳥間と広木以外の全員が準備室へ走って行っていた。遠くからでも見れるってのに………まぁ丁度いいか、聞きたい事あったし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ、昔の体操着じゃねぇんだから……………ところで鳥間先生」

 

 

「ん?どうした」

 

 

「・・・殺せんせーから俺のこと聞きましたよね?」

 

 

「!?」

 

 

次の瞬間、鳥間は瞬時に広木の攻撃範囲から身を引いた。アイツは安全だと言ってるが、つい先日まで第一線の殺し屋だったのだ。『いつもの癖でうっかり始末』される・・・まだ動きはない、ただこっちを見て笑顔のまま。今一瞬感じた『死の気配』も消えている。本当に殺し屋なのか?

 

 

いや、『だからこそ』か………笑っていても目だけはしっかりこっちを見てる。警戒されないようにああしてるの______っ!?

 

 

 

 

 

 

 

広木は胸元から拳銃を出した。政府が支給したものじゃない………しまった、銃を持って_________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァン!!

 

 

 

 

 

「にゅやぁ!!?」

 

 

広木は鳥間の方ではなく、隣にある木の上に向けて撃った。すると、あの黄色の怪人が滑り落ちてきた。1発だけ撃たれただけなのに足が二本吹き飛んでる。

 

 

 

 

 

「・・・広木、その銃は」

 

 

 

 

「自分で購入したものです、でも支給された銃の約2倍速く弾が飛び出るようしました。官給品を改造するのはちょっと気が引けたんでね」

 

 

「グ、グニュニュニュニュ…………生徒に分身を見せて監視するつもりだったのですが」

 

 

「大丈夫ですよ、約束したじゃないですか。『ここの生徒である間は誰も殺さない』って」

 

 

「ふむ………しかし教師を怖がらせるのは少々考えものですよ?いかに無愛想で朴念仁であるとはいえ____『悪かったな、朴念仁で!』

 

 

 

・・・とまぁ、分かったでしょう?彼は少なくともここにいる間はここの『生徒であり殺し屋』です。ただちょっと、他の人より殺し屋として経験が長かった………それだけです」

 

 

 

 

 

 

「分かった・・・すまなかった広木、君を疑ってしまって」

 

 

そう言うと、広木は張り付いた笑顔ではなく、本当の笑顔になった。

 

 

「別に疑われても気にしませんよ。なんなら現役時代の名前も殺せんせーから聞いてるでしょう?警戒されてもおかしくない事をしたのは、俺が一番分かってます」

 

 

「そうか・・・・・・みんなが来たから、この話はここで終わりにしよう。改めてよろしく頼む、『Kafs』」

 

 

「よろしくお願いしますね、『日本軍人』さん?」

 

 

 

 

 

・・・フッ、コイツだけは特別に自衛隊と軍隊との相違点を教育してやらなきゃな。

 

 

 

その後、イリーナは自身のプライドの高さもあって、英語教師として正式にE組の先生となった・・・ビッチ先生として。

 

 

 

 

 

 

 




本作の要約。(この話から後書きに書いていこうと思います)




・現役だったら即始末されていた二人(渚と鳥間)


・結局広木は正体を話さなかったため、イリーナは気づく事なく先生を続ける。
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