暗殺教室 〜LAST MISSION〜 作:robertjr
「はぁ、はぁ、はぁ…………みんな頑張れ!前回みたいに集会に遅れたら、何されるかわからないぞ!」
「前は何されたんだ?磯貝」
自身も汗だくの状態なのにそうみんなを励ます磯貝だが、その隣を涼しい顔をしてヒロが通って行く。
(相変わらずすごい体力あるな)「………確か本校舎のすべての花壇の手入れをさせられたんだ。とんでもない数があるから苦労したよ」
「.........やっぱイカれてんなこの学校」
「でも前やった真夜中にやる工事の『バイト』よりかはマシだよ思えば大丈夫だよ」
「ふーん・・・ん?バイトやってるのか?」
確か校則で『学力に集中させる為バイト等は禁止』と書いてたが。
「あっそうか、広木2年の時いなかったから知らないよな…………俺ん家貧乏でさ、少しでも母の手助けになればと思ってね。まぁそのせいでE組に堕ちたんだけど、『ヒロ』はバイトしたことあるか?」
「・・・いや、知り合いの誘いに乗って、
「あぁあれか、俺もそういうボランティア小さい時にやったんだ。重いもの多かったから若いのに腰に来るんだよな。
・・・・・そういえば、ヒロの地元ってどこなん________「ギャァアアアアア!!!」
磯貝が何かを言いかけた次の瞬間、裏山中に響き渡る叫び声が聞こえたので振り返ると、蛇が体に巻きつかれた姿のまま、男子生徒が全速力で落石から逃げていた。流石に鳥間さんに鍛えられているのもあって、全員が避けられたが………アイツは無理だな、もう間に合わない。
俺以外の全員が、彼の身を案じて叫び声をあげた。
お、岡島ァァァァァ!!!
助けてぇぇ………
・・・
・・
・
「はぁ、はぁ、はぁ………良かった。生きてたか岡島」
「し、死ぬかとおもったぁぁぁ。アイテテテテ!誰か、ヘビ!ヘビ取ってくれぇ!!」
そう岡島が珍しく本気で助けを求めてるので、普段はあまりにも下品さに距離をとっていた人も、全身にまとわりつきながら噛み付いてくるヘビを取るのを手伝っていた。
そうしてる間に全員来れたようだが、普段は一時間かけて着くような道のりなので、鳥間や広木を除いて全員がくたびれていた。その様子を見た広木は、ある人物がいないことに気づく。
「おい、ビッチさんどこ行った?」
「え?さっきまでついて来て………あれ、いない」
「はぁ………全く、道でも迷ったのか?イリーナは俺が探しておく、君たちは先に体育館へ行きなさい」
「「はい」」
その後、俺たちが体育館に整列してしばらく経ったら本校舎の連中が来たんだが……
「おい、誰だよアイツ。あんな奴いたか?」
「磯貝・・・いや、アイツはあそこにいるし、目が鋭いな」
・・・なんか、思ってたのと違うな。
「・・・おいおい、広木の奴人気者だな」
隣にいる本校舎の生徒たちの反応を見て、前原と磯貝は談笑していた。
「うん、やっぱりそうだよね。磯貝君と広木君顔が似てるし、それに本校舎の生徒たちは広木君を見るの初めてだから、そりゃ驚くか」
「あとそうゆう設定にした方が、絵が下手な作者が書かずに済むしね______不破さん?おぉっと、みんなは何も聞かなかった。いいね?」
突然の不破によるネタバレ発言を受けて、慌てて前原が話を逸らす。
「エ、エッホン!そろそろ集会始まってもいい頃なんだけどなぁー(棒)『これより、生徒会による全校集会を始めます。生徒は整列を終えてください』
開始を知らせる放送が流れると、これまでの明るい雰囲気から一転し、E組に暗い雰囲気が立ち込める。それを感じ取った広木は、聞くまでもなくこれから起こることを察した。
「であるからこそ!君たちは日本の未来を担う全国から集められたエリート達なのです!!
・・・でももしサボったりすると、どっかの誰かさんのように______「「ッハハハハハ!!」」こらこら、皆さん笑ってはいけませんよ?おかしい事を言った先生も悪いですが。フフッ」
「・・・チッ、茶番だな」
だが合理的だ、どんな世界でも『こんな奴になりたくない』と思って必死に努力できる人間が多い、殺し屋の世界ではヘマして死んだ連中がその対象だ。あぁあと、そういう仕事でもないのに仲間を助ける『お人好し』もだな。殺し屋にとって裏切ったり裏切られたりするなんて当たり前なんだ。よくて感謝だけ、悪くて後ろを向いた瞬間に助けた奴に殺される。そういう世界なんだ………
「・・・あれ、烏間先生だ」
そう女子の誰かが言ったので振り向いてみると、イリーナを探し終わったのか、鳥間さんが本校舎の教師に挨拶しまわっていた………イカつい顔してるからか、本校舎の女子生徒も顔を合わせて彼の話をしている_______ん?あれって・・・
「ねぇねぇこれどう、可愛くない?」
「キャー可愛イィッ!鳥間せんせーっ。これどう?」
「「ゲッ!?」」
広木が止めようとした瞬間に鳥間も気づいた為、何とか周りの本校舎生徒に気づかれなかったが、一連の様子を見ていたので嫉妬と羨ましさを同時に感じるような視線を感じた。特に男子生徒は一部から殺意のようなものまで出てる……が、そんな生徒も次の瞬間顔を赤らめると同時に殺意が消えた。イリーナの奴がカッコつけて入ってきたからだ。その後も俺たちをバカにしようとするたびに何かしらのアクシデントが起きたり殺せんせーが乱入して超生物だとバレない範囲(?)で妨害したりして、もう何が何だか………理解しようともう一度辺りを見渡したらもう解散しようとしてた。
・・・
・・
・
「さっきの中村達の件、危なかったですね鳥間さん」
「あぁ、君も気付いてくれたから、俺がいなくても何とか誤魔化せただろう。もしまた同じようなことがあれば頼む」
「分かりました…………ッチ」
ふと鳥間の後ろを見た広木は、思わず険悪な顔を浮かべて舌打ちをついた。途端に鳥間はその原因を確かめる。
「ん、どうした____っ! 全くこの学校は………」
「はぁ……やっぱり二、三発ぶちのめした方が良さそう______『お二人とも大丈夫ですよ。なぜなら彼らはただの中学生ではありませんから』
2人が同時に肩を叩かれたので後ろを向くと、人間(?)のフリをしている殺せんせーがいた。
「殺せんせー・・・ですが流石に助けないと何されるか_____『うーん………あなたが仲間を大事にする性格は賞賛できますが、少々過保護ぎみになっていますよ。貴方は確かに強い、ですから他の生徒達が弱いと思っているのでしょうがそれは誤解です。貴方は長らく生きるか死ぬかという狭間の世界に暮らしていたので、すぐに死んでしまう弱者を助けようという性格になったのでしょう。ですがここは弱者であろうと成長して乗り越えられる世界です。今回は仲間の力を信じてみましょう』・・・・分かりました」
「なぁ渚、オメェら最近調子なってねぇか?」
「集会の時ずっと笑いやがってよ、立場わきまえたらどうだ?」
「いいか?お前たちE組は俺たちと違って負け組なんだよ。俺たち優等生に悪影響がでねぇように旧校舎で授業させられてんだ。集会は特別に許可をもらってここに来れるだけで、社会から必要とされないお前たちが本来あるべきところじゃねぇんだ。次やったら殺すぞ!」
・・・へぇ、『殺す』ね。
「殺そうと思ったことも、ないくせに?」
「「ヒィッ!?」」
・・・
・・
・
「ほーら、大丈夫でしたでしょう?」
「・・・そうですね」
『過保護』ねぇ、確かにそうかもな。
「仲間を信じる事も友達の役目の一つですよ。では午後の授業がありますので、広木くんは教室に_____『あっ、君が渡部広木くんかい?』………あぁ、そうだけど、君は?」
「いやぁよかったよ!わざわざ旧校舎まで行かずに済んだからさ。僕は浅野学秀、理事長先生が君を呼んでるよ」
・・・理事長って、『アイツ』か?
次回・支配者と殺し屋