~転生したら王女様だった件~   作:アクト(act)

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十四話

すげぇ量の金貨だな今更だが、1200枚か。

 

 

一億二千万ゼニーね...

てか金貨が何かおかしいぞ、妙に軽い。

 

自分の王都で流通してる金貨と比べると...

なるほどオルムとべカルタか、変な混ぜ物を入れやがって。

 

 

「シド、私が持っているこの金貨は王都に流通してるヤツだ。

...もう片方はべカルタとオルムの金貨だ、妙に軽いよな?おかしいと思わないか。」

 

 

「...どこが?」

 

 

あれ?伝わらない?

 

 

「金貨の重さが違うって事は金貨の金の含有量が違う可能性があるんだ、これは信用の問題に直結する。

...もしかしたら金貨で交換できなくなるか?そういう懸念が民衆の間でいつ生まれるかも分からない、そうなるとミドガル王国内でバブルが崩壊する可能性が無いとも言えないし最悪金貨が使えなくなる懸念がある。

相対的にミドガル王国の金貨の価値は上がる可能性は高いが、いくつかの危険を孕んでいるのは事実だし対処が必要だな。」

 

 

「それ本当なの?

...なるほどそういう見分け方があったのか、それにべカルタにオルムとなるとやはりか。」

 

 

懸念する何かあるのか?

何考えてんのか分かんねぇ...

 

 

「最悪の事態だ、こっちで何とかする予定だけど...何かあれば手紙でも人を派遣するでもいいから連絡してくれ。」

 

 

自分1人じゃ何もできないのはもどかしい...

 

 

「...アレクシアって聖教の事どう思う?」

 

 

「逆に好印象を抱いてると思う?」

 

 

「そうじゃない、表向きではなく裏の話だ。」

 

 

裏の話...

故意的に知ろうとしてなかった事を聞いてきたな、まあ暗部が居るのは知ってたけど正体を調べる事はしなかった。

 

そもそも論自分の知ってるナニかを、どうにかして隠し通す事は不可能なのだ...普通の人間には。

だから核心的な情報だけは避けてきた、教団という単語以上は誰々がシンパであるとかそういう事以外何も知らない。

...逆に怖いなそれ、まああいいや。

 

 

「教団の話?」

 

 

「知ってるんだ、誰から聞いたのかな。」

 

 

わざわざ言ってきたんだ、探り合いか...慎重に話していこうか。

 

 

「概要を故意的に知ろうとしてなかったから、教団という組織が存在してる事以上は知らない。

まあいくら神父に殴り掛かろうが教団員じゃなければ見逃されるからね、無論何人かを目星に付けているが...まあ確信や証拠はないがね。」

 

 

今の自分が知ってる中だと、

ゼノン

ルスラン

ジャン

この3名...今更だがかなり大御所だなおい。

 

 

「へぇ...僕達と組まない?」

 

 

...ん?僕達?何で組む?聖教及び教団の排斥の為に?

でもこいつの言い分だと、排斥するのは教団だよな?まあ私は両方排斥する気だかららな?それでもいいなら組みたい。

 

 

「いいよ、じゃあ教団はお願いね。」

 

 

「え?」

 

「え?」

 

 

「アレクシアは何するの?」

 

 

「聖教を潰すんだよ?」

 

 

「マジ?」

 

 

「マジ」

 

 

「まあいいか」

 

 

いいのかよ...適当だなぁ...

 

 

「という訳で仲間を紹介しようと思うんだ、ついてきてほしい。」

 

 

まあいいか、あのエルフ達も居るよね多分。

...秘密組織に顔を出しに行きます、中二病が好きそうなアレですね。

 

 


 

 

「はいみんな客人だよ、この人は僕の友達アレクシア・ミドガルだ仲良くするように。」

 

 

...何この空間、獣人にエルフの超美形の子達がいっぱいで幸せだな。

 

 

「久し振り、あの日以来ね。」

 

 

あ金髪蒼眼のエルフだ、将来は絶世の美女だね間違いない。

顔怖いよもっと柔らかい顔で...そうそうそんな感じ!!

 

 

「久し振り、大きくなったね。

...ちゃうわ、まあ私は聖教でソッチは教団という事で仲良く協力しよう。

出会いは良いとは言えなかったけどそれはそれ、これはこれって事で。」

 

 

中身がもうオッサンから親戚の子の成長を見守ってた気分になってしまった、まずいですよ。

 

 

「ええ勿論よ、頼りにさせてもらうわ。」

 

 

可愛い...

シド絶対に手を出してるでしょ、コイツらウマピョイしてんだ!!俺も混ぜてほしい。

 

 

「うんうんじゃあシド、まあこうして会わせたんだから何か考えあるでしょ?要件は何かな。」

 

 

「そうだった、要件はね手を出さないで欲しいんだ。」

 

 

「手を出さないで欲しい?どういう事だ?

...概要を教えろよ概要を、話が見えてこない。」

 

 

ああ脅迫かな?これだけ数が居れば負けないだろうっていう...なるほどね...

 

 

「アルファ、説明してやれ。」

 

 

地図や色々と書かれたモノが出された、なるほど暗号文字とか他にも色々あるな。

 

ん?間違えてるぞこれ...いやまあ女子供がよく頑張ってるとは思うが、ブラフに引っ掛かってるな。

 

 

「ああそういう...基地みたいなのね、なるほどよく調べたね。

んでシド言って良い?」

 

 

「構わん」

 

 

何だ急にキャラ変わったな、どうしたいきなり。

 

 

「んじゃまずここ、反転は必要ない。

...んで最後に全部ブラフだと思う、あまりにもあからさま過ぎる。

えっと...何て呼べば良い?」

 

 

「アルファでいいわ」

 

 

simple is best

 

シド何も考えないで名付けただろ、コードネームってどうなのよ。

 

 

「おっけ分かったアルファ、これは君が読み解いた暗号なのかな。」

 

 

「いいえ、ベータが読み解いた暗号ね。」

 

 

「ふむ...」

 

 

頭いいな普通に、ウチに欲しい人材だな。

 

 

「...何か間違ってるかしら?」

 

 

「まあね、よくやるよ機械暗号なのに手動でやるなんてね。

...でも殆ど合ってる、あとはもう一度情報を精査し直してみて。」

 

 

何て無駄な才能なんだ...てか機械越えって凄いなベータって子だっけ?

まあミスは目立つが、書き直した数が尋常じゃない頑張ってるんだね。

 

 

「シャドウ、ベータって子今度紹介してね。」

 

 

「うんうん」

 

 

すげぇな、学者クラスじゃんここのメンツ全員が。

 

 

「凄いねよく育ててんだ、全員子供なのにねよくやるよ。

...それとベータって子なんか超優秀じゃん、引き抜きたいんだけど金でいいかな。」

 

 

「だ〜め、あげないよ。

...それにまだまだだ、これからは自分1人で辿り着ける様にならなければならない。」

 

 

厳しいな、でもまあ子供であそこまでやれるんなら確かに時間さえかければ余裕だな。

将来敵になったら厄介だなぁ...

 

 

「厳しいね、ねえ一応確認だけどここの集団って元悪魔憑きの人達かな。」

 

 

魔力量も全部中々、魔力を暴走させて魔力に親和性の高い肉体に作り替えられているのを整えられてる感じだね。

シドがやったのか緻密な魔力操作だな私と並ぶかな...

 

 

「そうだよ、全員ね。」

 

 

「へぇ...俺はシドが孤児院やってるオッサンに見えてきたよ...」

 

 

狂人と聖人の要素は同じ人の中に同居できるんだね...

とか考えてたその瞬間、この部屋に新しいまた別のエルフと獣人が入ってきた。

 

 

「マスター...新しい仲間...?アレクシア王女...?!」

 

 

あ、あの時の気怠げエルフじゃん。

 

 

「新しい仲間なのです?」

 

 

何この獣人の子、可愛い。

...この獣人の子の声聞いた事ある気がする、あの大御所声優と同じ声だ。

 

ファイルーズ○いだっけ?

確か...

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

のアンジェリカさん、あの人の声だ。

 

こんな変わるもんなんだな、やっぱアニメ化する程の人気異世界なんだなぁ。

...人気異世界とは?

 

 

「この2人も仲間?」

 

 

「そうだね、ほら2人とも客人だから歓迎するように。」

 

 

「分かったのです!!デルタは客人?を歓迎するのです!!」

 

 

何この子可愛い...

 

 

「水...飲む?」

 

 

唐突だな、まあ頂こう。

 

 

「ねえシドこの2人の名前は?」

 

 

「獣人の方がデルタでエルフの方がイータだよ、それとイータに渡された飲み物には何か混ざってるから気を付けた方がいいよ。」

 

 

先に言ってほしい、マジで何か混ぜられてるよ苦いわ。

 

 

「とんでもねぇ子だな...何混ぜた?」

 

 

大人しそうな子供だと思ってたけどバリクソヤバい奴だった、今一度顔を見てみるとハイライトが感じられないし怖い。

 

 

「何も...効かないなんて...」

 

 

まあいいか、よくねえよ。

 

 

「デルタはこのイータって子と比べたらいい子だね〜」

 

 

おっこの子いい体してるな、筋肉も魔力回路もいい質してる。

 

 

「触るなです!!」

 

 

あ怒られた、耳と尾までお触りしたかった。

 

 

「あっごめん、触っていい?特に耳と尻尾。」

 

 

「駄目なのです!!触っていいのはボスだけなのです!!」

 

 

「...ボスだけ?ボス?」

 

 

俺はシドを指差す、デルタは頷く。

 

 

「そうなのです!!近付くなです!!」

 

 

ボスって何だろ、何で決まるのかな?まあ獣人(脳筋)だし一番強い奴かな。

 

 

「...ボス倒したら私がボスだよね?」

 

 

「やれるもんならやってみろなのです!!」

 

 

よし、シド倒すか。

 

 

「よしシド、今からお前を倒す。」

 

 

「えっいきなり?!」

 

 

「自分で言うのも何だが多芸だからな、まあ無茶言ってんだお前の好きな勝負でいいだろう。」

 

 

「えぇ...じゃあ腕相撲とかでいい?」

 

 

何か普通だな、てか腕相撲か今世じゃ一回もやった事ないや。

まあ前世では滅茶苦茶強かったんだがな...

 

 

「私の得意分野で来るか、そこのデルタとかいう獣人の毛並みを今の内に整えておくんだな。

ところで魔力はあり?」

 

 

魔力ありだと負ける、多分だけど。

今は"内部拡張"は程々なんだ純粋な力の勝負なら何とかなるかな...

 

 

「なしでいいでしょ、本気でやったら色々後片付けが面倒だし。」

 

 

「ういうい、それじゃやろうか。

戦う準備はできているか?」

 

 

ready to fight

 

 

俺は負けた、首を攣った。

 

うぉぉぉぉ!!勝て勝て勝てぇぇぇぇ!!

 

って首を振りながら腕相撲をしてたら急にシドが力を緩めてね、ストンッ!!って身体中が逝った。

 

 

...その全てを首が受け止めた、そのまま一気に押し返されて一回転して負けた。

 

 


 

 

目の前でシドがデルタを撫でています、尻尾をモフリながら頭ナデナデしてるの羨ましい。

 

 

ファイルーズ○いボイスの子のマジのフヘヘ声聞けるだけマシか...悲しい...

 

 

それはそれとして、この辱めは地味に効くな。

 

 

わたしはボスにまけました

 

 

デルタあんな可愛い顔して...恐ろしい子...

 

 

とまあ悲しんでた今、この場にベータとかいう少女がこの場に来た。

 

 

「失礼しましたシャドウ様、暗号を修正そして情報の再精査をしてまいりまし...何があったんですか?」

 

 

ベータは...水瀬いのりボイス...だと?

 

 

いやマジで大御所だなおい、何このアニメ怖いんだけど。

 

 

この調子で考えたらさ?何て言うか、まあ名前付きの子達全員が名のある声優の...ズルいズル過ぎる。

 

 

やっぱコイツら裏でウマピョイしてるんだ!!

声も容姿も完璧なコイツらがウマピョイしてない訳がないんだ!!

 

 

何だろう率直に羨ましい...

自分の声も質はいいからどこかの声優さんのだと思うんだけど、でもさ人の声だからこそ良いのだよ分かるよね分かれ。

 

美声の美少女と触れ合わないと得られない栄養素は多いのだ、いや割とマジで。

 

 

お預けされてるの辛いです、いいな〜シド羨ましい。

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