~転生したら王女様だった件~   作:アクト(act)

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幼年期
一話


大体2歳ぐらいになった、どうやら私は王女様らしい。

 

 

望み通り女になっています、健康美頭脳諸々(何を求めたか忘れた)の約束が果たされてるのだろう。

 

 

で今日は姉の部屋に行くゾイ

姉は赤髪紅目のロングヘアーなtheお嬢様だ、気品がある王道の姫騎士様だ。

 

 

「お姉様!!」

 

 

そんな姉に飛び付く私、それを歓迎する姉。

...因みに姉の名前はアイリス・ミドガル、優しくて思いやりがあり強くて頼りになる存在だ。

 

 

「あらアレクシアじゃない、どうしたの。」

 

 

どうしたという訳ではない、ただメイドに姉様の場所へ行ってらっしゃい...と言われたから来ただけだ。

 

まあ姉妹で仲良くできるのも今だけかもしれないしね、王族だし将来姉と権力闘争をする可能性もあるかもしれない。

 

 

まあ返答の答えは、

姉様と会いたかった!!

で決定だ...実際嫌いじゃないし嘘は吐いてない。

 

 

「姉様と会いたかったの!!」

 

 

「そう!!私も嬉しいよアレクシア!!」

 

 

とホッペスリスリされる、父親と違い滑々肌で気持ちい。

 

 

「お姉様柔らかくてすきぃ」

 

 

「アレクシアも柔らかくて好きよ~」

 

 

この光景、一般的には微笑ましいが...片方はギリ高校生ぐらいの野郎である。

 

 

しかも小さいのが

 

 

まあそれはそれとして、今日私はどこかへ向かう予定があるらしい。

 

 

「そういえば今日は、アレクシアが剣を初めて握る日ね。」

 

 

「えっ?」

 

 

そうなの?家の方針なのかな、まあ適当にやってみようじゃないか。

 

 

「そんなに心配しなくていいわよ、騎士の方が一緒に居てくれるわ。」

 

 

「うん...分かった!!頑張ってくるね!!」

 

 

そうして私に迎えが来た、因みにメイドさんねコスプレじゃなくて本物の。

 

 

「アレクシア様、お出迎えに参りました。」

 

 

おっぺいは大きいし顔もいい、ただし中世ヨーロッパヨロシク香水とかで臭い。

 

 

「はーい!!」

 

 

そして抱え上げられて連行される、あぁ...私専用のスベスベが離れてしまった。

 

 

名残惜しくてつい魔力でマーキングしてしまった、我ながらキモ過ぎる。

正気に戻った俺は魔力を飛散させ、メイドの頬を今度はベタベタ触る。

 

 


 

 

そんでまあ、色々服を整えられたりして馬車に乗った。

 

 

隣には私専属のメイド、前には国王陛下である父親そしてその横に女王様である母親だ。

 

 

「アレクシア、そう緊張しないでよい。」

 

 

「しますよアナタ、女の子なら初めて剣を持つのは怖いものです。

いきなり刃物を渡して魔物を斬れなんて言ってるんですから...怖くない訳がありません...」

 

 

えっ?ちょっと持って?剣を持ちました、それで終わり...じゃないの?ちとスパルタで笑った。

 

 

それを既にやったであろう、転生者じゃない姉への尊敬の念を抱かずにはいられない。

 

 

「アレクシア様、大丈夫ですよ。」

 

 

あ~これ怖くて泣いてるんじゃないよ、姉の事を思い出して感動しているだけだよ。

 

 

「あらあら...」

 

 

いや何か悪いね、魔力使って無理矢理涙腺止めるわ。

 

 

泣くの我慢してる子供だよね今の俺って、さぞ可愛いだろうな自分を第三者視点から見たい気分だ。

 

 

そうして目的地に着いた、まあ城の郊外かな?ミドガル王国の王都でありながらこの国最大の城塞都市...ここから見ると圧巻だ。

 

凄いカッコいい、こういうのを男のロマンというのだろう。

 

そこから見えた世界は素晴らしかった、言うなら漫画の中の絶景が現実になった感じかな?まあ口では表現しきれないものだ。

 

 

「アレクシア様?」

 

 

と動かない俺を案じてかメイドに声を掛けられた、正直風景に見惚れていて足が動いてなかったよごめんね。

 

 

「初めて来る場所ですしねぇ...魔獣とかが怖いのかしら?」

 

 

「大丈夫だぞ、この国で一番強いお父さんが居るからな。

...怖いとかそういう感情じゃないだろう、俺が初めてこの場所に立った時と同じ事を思ってるに違いない。」

 

 

「普段は素敵なのに、子供に関係したらそればっかり。」

 

 

「凄いです父上...

中から見た時はただの石が均等に在っただけのつまらない場所だった、でもここから見ると今ではそう思えないです。」

 

 

因みに父は武神祭とやらの優勝者らしい、あながち嘘じゃなそう。

 

 

そして母と父とメイドの3つの手が出される、因みにメイドは二人の雰囲気に負け手を引っ込めた。

...この二人の圧凄いよ、いや本当にマジで。

 

 

選べる選択肢は3つだ、

母の温もり

父の偉大さ

メイドの焦り

結果選ばれたのは父の偉大さでした。

 

 

そして父は自分の役職を忘れ大喜びする、母は拗ねてメイドは後ろで何かをしている。

 

 

「大好きだぞ~アレクシア~」

 

 

と髭をジャリジャリしてくる、これさえなければ完璧だった。

 

 

「父様は髭さえなければ完璧です」

 

 

「むっ?そうか?」

 

 

因みに翌日、父の髭が全滅したのは内緒の話。

 

父の威厳の象徴がログアウトしました

 

 

そして父がこの人集りに誘き出された魔物?を、私に魅せる様に騎士を率いて斬り伏せる。

 

 

記憶に残る一幕だ、もし近い未来で自分が子を成し国を継承した時に...という意気込みを持てた。

 

 

そして若い騎士?いや騎士見習いだろう、その彼がスライムを1匹連れてきた。

 

 

で俺はメイドに剣を渡される、何というか剣というよりナイフな気もするが。

 

 

正直バカクソ重かったので魔力を使った、偉大な魔力のおかげで軽々持てたね。

そして、スライムの核みたいなのを突いて魔物を殺した。

 

達成感に近いだろう、俺は...いや私は為すべき事を為したそう感じさせる雰囲気だ。

 

 

それはパンッ!!と弾け、飛び散る。

...だが結果、それは不意を突かれた事となる。

 

それに驚いて俺は頭から前に転んだ、反射で息を呑み体の中にスライムを呑み込んでしまった。

 

 

「お嬢様!!」

 

 

呼吸ができなくなった、絡み付いたスライムを振り払う為藻掻いたが意味を成さなかった。

 

 

そこから、メイドが私を大慌てで抱え上げ母が背中を摩り内容物を吐かせた。

 

...だが私は息ができるようにならなかった、気管を肺胞を粘性の物体が塞ぎ続ける。

 

 

体がその事態に反射反復を繰り返す、段々と息ができなくなる。

 

メイドと母が無理矢理水を飲ませてきた、肺に水を入れ無理矢理流し出そうとした。

 

 

それに合わせて水を呑んだ、妙に粘性のある液体を吐き出した。

...だがスライムを完全に吐き出す事はできなかった、最低限呼吸はできる程度にまで落ち着いたがこの幼い体ではいつ死んでもおかしくない。

 

 

少しづつ意識が混濁してきたが、それからはまあ一周回って落ち着いてきた。

 

 

異世界に来てからの日々の走馬灯を見た、だが意味を為さない。

...思い出したのは石煉瓦剣姉父母それらだけだった、今世の記憶では何も役に立たないであろう。

 

 

そこからは妙に頭が回った、もう今世には期待できないと脳が判断したのだろう。

 

 

前世の記憶を完全に思い出した、否前世の記憶を今世の自分の脳に刻み今世の魔物そして魔力の関係を整理する。

 

 

魔物はナニなのか、前世の自分が生物好きだったからか大まかには整理できた。

 

 

物質とエネルギー(有機物無機物問わず)を取り込み、その物質を分解してからその分解された物質を合成して更にその不要になった物質の分解を排出を繰り返す。

分子及び細胞レベルで常に体内の化合物を更新して命を維持し続ける、体内で同化と異化を繰り返して究極のリサイクルである代謝を続ける。

 

 

だがこの世界の魔力は、現在ではそういった次元では測れない概念なのだ。

永久機関と言っていいだろう、面倒臭いが効率的であり無制限にエネルギーを必要とするATPという手段に依存している訳ではないのだ。

その魔物は魔力で生きている、私は?この世界の人間は?確実にそういう訳ではないだろう。

 

 

呼吸器を脊髄が酷使し過ぎた結果、この体は耐えきれず血を吐く。

 

 

その時に気が付いた、スライムは魔力で操れるという事を。

 

 

理由は分からない、完全に魔力を阻害される事なく通すことができる。

 

 

血管の中に酸素を運ぶ赤血球がある様に、仮説段階だが魔力か魔力の素となる何かを運ぶモノがあると確信した。

 

 

魔力をスライムまで届けたところで、操作は無理だろうなと考えていたがそれは杞憂だったらしい。

 

魔力でスライムを直接操れる事が判明した、体内で血をスライムに混ぜてその全てを把握できるだけ把握して肺胞から気道に押し出す。

 

 

少なくはない量の肺胞が魔力の圧力に負けて潰れたが、死ぬよりはマシだっただろう...呼吸はできる様になった。

 

 

「生きてる....生きてる...」

 

 

「アレクシアの謎言語だな...よかった生きてて...」

 

 

謎言語...ああ日本語が出たか、案外忘れないものだな。

 

 

「上向きに寝かせては駄目です、血を吐ける姿勢にして下さい。」

 

 

私は意識を手放す、この体を休める為に。

 

 


 

 

魔人ディアボロス討伐から112年後

 

 

「これが英雄アレクシア・ミドガルの始まりの時です、現在ではミドガル王国に限らず世界中で禁止されている事ですので真似してはいけませんよ。

魔物に自分の血を混ぜるという行為の有用性を彼女が理解した瞬間でした、そして魔人ディアボロスとディアボロス教団の謎の根本を解き明かすのに必要であった出来事と言われています。

血を与え自らの一部とし魔力を使い支配する、ディアボロス教団のラウンズと呼ばれる実力者と魔人ディアボロスが器を取り替え続け不滅の存在となった彼らを討ち果たす為の最初の一歩がこれなのです。」

 

 

と、司会の黄金色の毛を持つ獣人が話す。

 

 

そうこれは魔人ディアボロスが討伐されディアボロス教団が壊滅した未来、ミドガル王国が世界の覇権を握った今に至る為に必要だった通過点。

 

 

そう、これは一人の少女が国を取り戻すまでの物語。

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