~転生したら王女様だった件~   作:アクト(act)

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十七話

「クレアさん大丈夫でしたか?」

 

 

「ええ、元気にしてるわ。」

 

 

「それはなによりですね...」

 

 

自然治癒早いな...

 

 

「何よ?」

 

 

「いや怪我治るの早いなぁって思っただけです、傷の無い綺麗な肌に戻りそうでよかったですね。」

 

 

「そうね、シドもお姉ちゃんに傷が残ったら悲しむからね死んでも傷を残さないわ。」

 

 

シドシドシドシド、口を開けばシドか...男爵夫人の男爵に騙された血を感じる。

 

 


 

 

「悪いねシド、訳あって秘密基地含む諸々を全部焼却処理したわ。」

 

 

「...ゑ?」

 

 

「いや唐突で悪い...

実はこの世界に私達の前世の世界の牛がやってきてね、その牛が炭素菌を媒介してきたから周囲一帯ごと全部燃やしたんだ。」

 

 

焼け焦げたホルスタインをシドに渡す、彼は困った。

 

 

「...死人は居るかな?」

 

 

「いいや、全員生きてるから安心してね。」

 

 

「ならいいや、ありがと。」

 

 

「でも設備とか全部燃やしちゃったのは謝るよ、ごめんね。」

 

 

「みんなもっといいものを作るだろうし気にしないよ...それに丁度よかったと思う、みんな新天地を探すつもりだったからね。」

 

 

「あそうなの?まあそれはそれとして、何かお礼みたいなのがあっていいんじゃないかな?って...だからさお願いがあるんだ。」

 

 

「...何?」

 

 

「蔵書見せてくれない?特に魔術書とか、できれば歴史書もね。」

 

 

「ああそんな事、いいよ好きに読んで。」

 

 

「マジか、じゃあ案内お願いね。」

 

 

「はいはい」

 

 


 

 

書庫に入るのには条件があるのだ、血だ。

...血族の者ではないと扉を開ける事ができない、きっと大昔の貴族は自領の歴史及び技術を守る為にこの設備?を導入したんだと思う。

 

理解に及ばないモノだ、妖精とかいうナニかに管理されてるらしい。

 

 

でも王族の書庫にそんなモノはないっぽいんだよね、いや存在してるらしいのだが接触した事がない。

...まあ禁書庫がソレなのかもしれんが、将来ゆっくりと調べましょうかね。

 

 

古代文字で書かれている書物はまあ面白い、教団の事でも何でも書いてあるからね基本。

...魔法技術や科学技術などいろんな事が書かれてる、かなり色々と参考にしたな今更ながら。

 

と言っても基本はアーティファクト関係をだが、正直科学技術に関しては俺の知識の方が上だったし。

基本何でもある、王都では悪魔憑きを普通にそのまま治す方法があった...検体求む。

 

 

んでこっちでも書斎を見せてもらえた、男爵家でも計数千数百冊の素晴らしい蔵書である。

 

そんで読んでみたら出るわ出るわ英雄の話や魔力の話に異世界の話まで、ディアボロスの話もね。

...てかコッチにも悪魔憑きを治す方法があるのか、じゃあシドはこれを見てアルファ達を治したのか。

 

コッチの方が深掘りされているな、なるほどこれは分かりやすい。

...吸血鬼の話もある、中々面白い。

 

 

始祖の血?本当か分からないが1000年前の吸血鬼の血まで保存されてるのか、なるほど1000年前当主が血を受け死ぬ前に自分と吸血鬼の混ざった血を保存したと。

 

 

とまあ新しい情報を知る事もできたし、吸血鬼と悪魔憑きの関係を知る事ができた為万々歳である。

 

 

それと三英雄に関しての詳細な記録をコッチでも探したが、深掘りされた書物はなかった。

...もしかしたら禁書庫にしかないのかもしれない、いつかひっくり返さないといけないかな。

 

 

でも、

カゲノー家に悪魔憑きあり

その所以を知る事ができてよかった...興味深かったよ。

 

王家が生まれるより昔、遥か昔からこの家が存在しているのも面白かった。

 

 


 

 

「まあボチボチって感じだったよ、ありがとシド。」

 

 

「同じ道を往く者同士、ディアボロス教団の壊滅の為に宜しく頼むよ。」

 

 

隠す気なくなったな...まあいいや...

 

 

「まあいいよ、それはそれとして今夜夜這いに行くから。」

 

 

「え」

 

 

「なに、ただの同衾さ何も起きないよ。」

 

 

「姉さんとか色々面倒だし嫌だよ、それに王女様なんだから僕以外にも居るでしょ。」

 

 

そんな事当然無いのである、将来の夫は君に決めた。

 

 

「居ないよ、てかこれまで会った人の中で一番シドがいいんだよ。

同じ境遇だし...ね?」

 

 

てかそれ以外じゃ誰と婚約するのかって話になるんだ...てかシド以上に魅力ある人居ないんだよなぁ...

 

男爵夫人の血の影響か、かなり色気があるし偏見に囚われずに人助けをする優しさもあるしね。

...オイオイ敵多いな、七陰全員と取り合いするとか無理だろ。

 

 

まあでもこの中で一番体力もテクもあるのは私、個人的には三日三晩遊べる人がいいからシドが相手になってくれたら嬉しい。

 

 

それに雰囲気を醸し出すのも上手だからね...

男爵みたいに女を騙すのが上手い奴なんだろう、バッチェ来いである。

 

 

俺達前世と今世でグチャグチャ人間は肉体的にも精神的にも逝っちゃってる、文字通りね。

 

 

俺は精神は女好きだけど、肉体って言うか脳はストーカーしてくる女とかをバリクソ怖がるし。

何だったらシドは性欲が失せたみたいだしね...

 

 

互いに気軽な?うん、そんな感じの関係を目指したいと思う。

...まあシドは必要ないんだろうけどね、でも私は変な奴を選ぶぐらいならシドを選ぶ。

 

 

シドも変な奴なのは秘密だよ?私と同じだね

 

 

因みに変な奴っていうのはゼノンとかゼノンとかゼノンとかね、教団員とはお近付きになりたくないです。

 

それと夜は...

まあ男爵夫人譲りの可愛い顔をしてるし、もしキツかった時は女装させれば何とかなるかもしれないからね。

 

 

まあはい、精神性で選んでも碌な事にならないって(男爵と男爵夫人のおかげで)知ってるので適当に選ぶ事にしました。

...男が騙し女が選ぶ、世の中はクソである。

 

 

まあシドは分かりやすいからね、誰にでも正直で居てくれる人はかなりいい結婚相手だと思うんだ。

 

 

今更普通の青春を送るのは無理だしね...

正直デートしたりしたかったよ、でも先に精神が成長し過ぎました多分令嬢とかじゃ楽しめない。

 

でもシドなら?まあ青春は無理だろうけど、大人のお付き合いはできそうだなって...そう思います。

 

 

という訳で、自分はシドと深い関係になる事を後悔しない。

...既成事実を作りに夜這いを仕掛ける、性欲ないだろうし本番はしないただ同じベッドで寝るだけ。

 

 

だと言うのにこの男、ヘタレである。

...王女でありながら美少女の私のお誘いを断ったのだ、肝が据わってらぁ。

 

 

美少女を見慣れ過ぎてるのかもしれんが、だとしたら仕方ない。

 

まさか今世の自分で堕とせない人間がいるとは思わなかった、水瀬いのりボイスは堕とせたのにね。

 

シドは強敵である、あの子達の恋路が不安だ。

...案の定フラれた、人生で初めての悲しき敗北である。

 

 

どうせ僕は誰のものにもならないよ〜とか考えてんだろうね、もしくは教団を壊滅させた後にとかさ...女々しい奴である男だろ度胸見せろ七陰も泣いてるぞ絶対に。

 

 

マジで夫どうしよ...

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