~転生したら王女様だった件~   作:アクト(act)

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あなたの願いは?

「それで?概要は?」

 

 

スッポンポンの彼女にそこら辺で拾った下着を渡す、清潔な衣類だなと思う。

 

 

「名前は...?」

 

 

「アレクシア」

 

 

「アレクシア、覚えた。

私は解放...アレクシア達は脱出...

聖域は記憶の牢獄...で、聖域の中心に...魔力の核がある...それを壊せば私とアウロラは...解放される。」

 

 

「なるほどね、それは君とそのアウロラって人だけかな。」

 

 

「...いや、何もかも...全て...なくなる。」

 

 

「それって聖域なくならない?」

 

 

「アレクシア達は...困る?」

 

 

ん~特に困らないや、まあ爆弾で焼けるだけの街並みがあればいいしねうん。

 

 

「特に困らないや、まあ安心して世界を魔力でどうこうするのは得意分野だからね。」

 

 

「助かる...実は、誰かとまた、楽しく歩きたかった...夢が叶った?」

 

 

何故に疑問系...

 

 

「ところで、オリヴィエは解放されたらどうなるの?」

 

 

「私は...ただの、記憶だから...消える...何もかも全部...」

 

 

つまり残留思念みたいなものかな?闇深いわ...

 

 

「どうやら深入りし過ぎたらしい、まあ気楽に行こうか。」

 

 


 

 

でまあ新しい扉の先に行ったら、まあ何か人工的な自然の中に出た。

 

 

「おおまんまSFだ、剣と魔法の世界だと思ってたけど本当はやっぱファンタジーSFだったか。」

 

 

「どういう...意味...?」

 

 

今度は彼女に説明...

 

 

「という訳さ」

 

 

「面白い...概念、だった...」

 

 

「でしょ?で、ここはどこかな。」

 

 

「変わった場所ですね...」

 

 

「ここは...私の、記憶の中...」

 

 

「ほう、変な場所で暮らしてたんだな。」

 

 

「ん...」

 

 

先に進もうと思ったが小さなオリヴィエに邪魔された、どういう記憶なのかな。

 

 

「背景が分かりませんね」

 

 

「1000年前の方が技術力が高いなんて変な気分ですね、必要以上の技術はその身を亡ぼすのかもしれません。」

 

 

うむ、それは私が言うべき言葉だぞアンネローゼよ。

でもまあ...

 

 

「自らを律する何かがあれば自滅はそうそうしない、そうじゃなければこれまで何度も生物は根絶している。」

 

 

地球がいい例だ、あんだけ科学技術が発展しようと...どれだけ環境を汚染しようとしぶとく生き残ってるからね。

 

生物は自滅する事はない、勿論世界が特定の物質で埋め尽くされない限りだがな。

...前の文明の崩壊の理由それが魔力だった、それだけの話だよきっと。

 

 

「つまり文明の崩壊は科学技術の進歩が原因ではないと?」

 

 

「ああ、無論一定以上の科学技術があれば文明を滅ぼすのは難しい事じゃないがね。」

 

 

「元は人間は魔力を持っていなかったと?」

 

 

「そうだね、まあその証明は私が自分の身体でしたからね。」

 

 

「魔力が、なくても...生きれる...想像、できない...」

 

 

強大な魔力を得るために、この施設で人間と魔物を混ぜ合わせたのか。

神話から考えるなら魔人ディアボロスに対抗する為に魔人の力を...

 

 

「んでまあ...ここからどうすればいいのかな?」

 

 

「ん...任せて...」

 

 

どこからかオリヴィエが剣を取り出し、その剣で自ら突き刺した。

 

 

「あっ先に進むにはオリヴィエを殺せばいいのね」

 

 

「ん...でも私がやる、から露払いお願い...」

 

 

「あそう、分かった。」

 

 

「次から...魔力が、使えなくなる...」

 

 

「分かってる魔力阻害だよね、そういうの慣れてるから大丈夫。」

 

 

ミリアは悪環境自体には強いし、アンネローゼは宝玉があるからまあ多分大丈夫かな。

 

 


 

 

扉を潜った先は戦場、今回もオリヴィエの記憶なのだろう。

 

 

オリヴィエに斬り落とされたであろう巨大な右腕が私達に無数の骨を放ってきた、感覚的には1000mmの鉄板を貫くぐらいの威力はある。

...初見殺しですかそうですか、聖域の防衛機構なのかな?殺意が高過ぎる。

 

 

「助かりましたアレクシア様...」

 

 

「魔力が練れるならオリヴィエを連れて後ろに下がれ、私が記憶を終わらせてくる。

ミリアはヘイトを買ってくれ、囮になる感じに動いて。」

 

 

「「分かりました」」

 

 

魔力を放ち骨の攻撃を相殺する、たまに降ってくるミサイル並みの一撃は魔力でベクトルを変換して逸らす。

...一瞬の隙を狙い、敵のオリヴィエの首をスライムで撥ね飛ばした。

 

 

「凄い...流石...」

 

 

「アレクシア様まだ本気じゃないですよね?次元が違います...」

 

 

「まあこれは応用だからね、基礎が終わったら簡単にこれくらいできる様になる。」

 

 

「「その基礎が一向に終わらないんですけど」」

 

 

アンネローゼとミリアが言う、当たり前だ操作圧縮解放のキレがまだまだ悪いからね。

 

 

「さあ次に行こうオリヴィエ、2人は強くなりたいのなら技を見て盗むといい。」

 

 


 

 

そして私達は新しい記憶に辿り着いた、今度は敵の居ないただのオリヴィエの記憶。

 

 

「あの子達は他の三英雄かな?それでいて...」

 

 

獣人が一人と人間が二人、そして一人分の誰も居ない空間がある。

 

 

「うん...もう殆ど、覚えてない...けど、大切な仲間...」

 

 

重いよ、本当に大切な仲間ではあったんだろう。

大切なのにそんな顔するんだな、環境の問題かな。

 

 

大切な仲間か...まあそうではあったんだろうな...

 

 

「今アンネローゼさんはどれくらい魔力を使えますか?私は少し違和感を感じる様になってきました...」

 

 

「私はいつもの半分といったところね、宝玉の魔力供給がなければいつも通りには動けないわ。」

 

 

おいこれ彼女の記憶を全て見終わるまで持つか?

...まあいいか、それにいざという時は聖域の魔力阻害を妨害すればいいし。

てかさっきから同じ場所しか通ってない気がするんだが?

 

 

「ごめん、アレクシア...楽しい旅じゃ、なくて...」

 

 

ありゃ半分は冗談のつもりだったんだが、だって君私を無理矢理呼んだじゃん...まあ私にも考えがあっただけなんだが。

 

 

「別にいいよ、互いに嘘つきだっただけさ。」

 

 

「ありがと...お土産は、あるから...」

 

 

「...そうか、期待しておくよ。」

 

 

それも嘘だろ...

 

 

「あの...さっきから同じ場所ばっかり通ってませんか?」

 

 

ミリアも同じ事を思ったみたいだね、私の勘違いじゃなかったか。

 

 

「まあオリヴィエが迷ったか、どこかで記憶の齟齬が発生していて先に進めないかだろう。」

 

 

...でどっちかな?

 

 

「記憶に、齟齬は...無い、のに...」

 

 

目を充血させながら言う事じゃないよ、そんな辛い記憶か。

 

 

「PTSD、感情などの調整困難を伴う心的外傷後ストレス障害。

...ウチの軍に所属してる人達が定期的に罹ってるからね、君は彼らと似た顔をしているよ。」

 

 

記憶に蓋をしてる状態じゃ先に進めない、でもこのままじゃ記憶に辿り着けないのは困る。

...生憎俺は医者でも何でもないからな、どうする事もできないや。

 

 

「思い出したくない、ごめんアレクシア...」

 

 

急に正直になったな...

元は正直者だったんだろうね、いやそれは殆どの人間がそうか。

 

 

「困ったな...楽しい経験ってした事ある?」

 

 

「...うん」

 

 

「そっちの記憶を通ろうよ、本当に楽しかった記憶を思い出して。」

 

 

「私には...無い...」

 

 

何でだよ...どんな環境でも一つぐらいあるだろ...

 

 

「どうして?」

 

 

「休まる時間はない...周りのみんなが、肉塊になって...死ぬ、自分がそうならないと...誰が信じられる?

白衣の人達との、関係は...全員と悪かった、訳じゃない...でも私は、人間じゃなかった...」

 

 

「辛い経験だったんだね」

 

 

「...何が、分かる?」

 

 

「分かる訳ないだろ、私はモルモットにされた事はないし。

話は聞いてやる、何か願いがあれば私が叶えられる事なら叶えてやる。

ただしまあ生きたいなら...働いて返せよ?

なにやる事が沢山あるんだ、ミリアとアンネローゼだけじゃ人手が足りないんだ。」

 

 

死にたいって言うだけならタダだからね、何だかんだ生きれる機会があったら人間生きたいものだ。

 

 

「ごめん...」

 

 

「願いを言ってみなよ、言うだけならタダだよ?それに今なら誰も酷い事しない。

...だれも苦しんで死なない、一つ言ってみ。」

 

 

「私は生きた、かった...」

 

 

普通だな、まだまだ私と同じでただの子供だな。

 

 

「そうか、じゃあ生きる方法を探そう。

...私は希望として縋るに足りる存在だ、もし君の希望が私の道の先にないならついてくるといい。」

 

 

「...」

 

 

新たな道が開けたね、私はこの国の通るべき道を切り開く。

 

 

だが...

 

 

「これは君が通るべき道だ、君は君自身にしか見つけられない。」

 

 

「あれ?アレクシア様が救うんじゃないですか?」

 

 

人がカッコつけてるところで...こんの野郎...

 

 

「私は人を助ける事ができるが、救う事はできないんだよ。」

 

 

自分を救えるのは自分だけだ、私にできる事はその自分を救う事を手助けするだけ。

 

 

「いい言葉です、兵の前で話す事にしますね。」

 

 

「やめてくれ恥ずかしい」

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