作戦はずばり...え?武神祭?待って姉様私は今回ー...
「んで作戦はどうする気だったの?」
「塔に侵入して、吸血鬼や屍鬼を殺しながら最上階に向かう。」
コイツ馬鹿だ、自分は縛りプレイなのに元気万端英気万全の同族と戦おうとしてる。
「じゃあ私含む他に何人か居る状態なら?」
「同じだが?」
頼むから考え直してくれ、何故進んで要塞に突っ込むんだ。
「...冗談だよな?
自分の知る場所だとしても、塔内部の構造を変えられていないとは限らないぞ。
それにどんな罠があるか分からないのに突っ込むの?」
「安心しろ、吸血鬼に罠を掛けようとする者は少ない。
...クリムゾンは王に与えられた住処を作り変える者ではないからな、内部構造は依然変わらず罠一つないだろう。」
いや流石に冗談よな?
「マジで言ってる?」
「そうだが?」
「旧態依然的過ぎて信じれない...」
「ああ事実だからな、私達は既に1000年以上生きている。
...そう考えは改められるものではない、それに関してだけなら信じていい。」
それじゃ折角の海上戦力を試せねぇよ、時間制限を決めるか。
「マジかぁ...
んじゃ月が紅くなるであろう日の昼にアルフィハルとミリアとメアリーで塔の中に浸透しクリムゾンの殺害と女王の復活の阻止で、日が暮れる前に撤退ね。」
「アレクシアは戦わないのか?アルフィハルだけでも十分に思えるが、アレクシアが居れば本気のエリザベート様でも軽々と勝つ事ができるだろうに。」
事実だから言い返せねぇ...
まあ本音で話すか、アルフィハルは下げよう。
「私は姉より弱い魔剣士なんだ、でも人望があり技術者としてとても優秀である。
...そんな私が自ら吸血鬼の女王を討伐する事は不可能、だから後ろでコソコソするんだ。」
「本気で事が起きる前に平定する気はないのか?」
「ああ、血の女王如きで私自身が動くつもりは毛頭ない。
...ただ手は貸してやる、これでいいかな。」
「この国の人々だけじゃなく多くの人が死ぬ事になる!!私はどうしても止めたいんだ!!
その為なら何でも...すまない感情が昂ぶってしまった、話の続きを頼む。」
そうだね、君は優しい人間だ。
...だが、私には私の考えがある。
「ああそれは分かるよ、でも私には私の狙いがある。」
「...君の狙いは?」
「経験が必要なんだ、街を丸ごと焼却させる実験は却下されたが...まあ天災と謳われる存在に科学と魔法で勝つ事ができるって経験を今は欲している。
これからの人間の敵は人間だ、魔物や個に過ぎない存在はこれから次々と淘汰される。」
「それは必要ない事だ!!国としてはできるだけ問題は表沙汰になる前に解決するべきの筈だ!!」
まあ確かにそれは同意見だな、国の安定を守るために必要な事ではある。
...そうだね、彼女達には予定は違うが経験を手助けさせてもらおう。
「いつか必要になる、言っただろ?血の女王如きで私自身が動く事はできない。」
「...そうか邪魔をした、次の出会いはいいものだと信じている。」
「おい待て話はまだ終わってないぞ、私はいい作戦を思い付いている。
なので新しい別の方法を提示する、私には塔の下から順々に攻略する愚行を犯す気はない。」
「...ならどうするのだ?」
「一番上から攻略する」
「...は?空の上からか?さては雲の上を歩くアーティファクトでもあるのか?!
譲ってくれ!!言い値で買う!!」
スゲェ剣幕だな...
てか頭柔軟だな本当に、1000年以上生きてると思えないわ。
「生憎だけど概念的アーティファクトはないんだ、でもそんなモノより全然いいぞ。
声の三倍以上の速度で飛ぶ機械がある、君にはオリヴィエ...じゃなかったアルフィハルと空から塔を攻略して欲しい。」
「...ああ!!任せてくれ!!」
「作戦はズバリ!!塔の上から侵入してー...」
といった瞬間に扉が吹き飛んだ、犯人は姉様である。
「アレクシア、どういう事ですか?武神祭に参加しないとは?説明して下さい。
...あらお客様が?申し訳ありません、王家として今すぐにでもお話が必要なのです。」
「あっ...はい...」
そんな切羽詰まった対処の必要な事あったっけ?
「悪いがアルフィハルとアンネローゼとメアリーの三人で対応してくれ、私はこれ以上力になれそうもない。
...まあ願いはきっと叶えられるだろうからね、胸を張って頑張るといい。」
「任せて、アレクシアの分まで頑張る...」
「ありがとう、必ず成功させると誓おう。」
「備品を壊すのは止めてほしいんだけど、その扉は誰が用意してると思ってんだ?タダじゃねぇんだよ。」
「雇用が生まれましたよ、喜ぶべきかと。」
それは冗談にすらならないぞ、いやマジで。
「姉様私は武神祭に出ません用事がありますから、代わりに第一騎士団員としての権限でミリアを推薦します。
私は騎士団に御せられるつもりはないのです、私は軍の方に注力しますから。」
「それはどうでもいいわ、でも武神祭には出なさい。」
「何で?そんな暇ないんだけど、何度も言ってると思うけどさ。」
「駄目よ」
「駄目じゃない、時間ないの私は。」
「あなたへの求心力が今年で相当下がり続けているわ、王家として権威の沽券に関わります。」
「ならミリアとアンネローゼが代わりになるからいいでしょ、私自身の剣ではなくてもそれで威光は示せる。」
「説得は無駄な様ですね、議会は貴女の剣の腕を見たいと言っていました。
...これまで貴女は剣を使わずに魔剣士に勝利してきましたよね、でも我が国は剣の国です剣で勝ちなさい。」
ほう議会が剣を見たいと?急に何だいきなり、多分だが正確には議会の声じゃないな。
...あいつら金とかの方が大事だし、そもそも私の手下の作り出した猟銃にお熱だから永遠の友達だからね。
議会に強い影響を与えられる存在か、教団のせいで汚職役人だらけだからな心当たりが多過ぎるわ。
「まあ立場ある者として、多少分かり易い威光を浴びる必要がある訳か。」
あ~やだやだ、何で私が見世物にならなきゃいけないんですかね。
...私の事を教団が危険視してるのかな、まあ何にしろ面倒だ。
「そうね最近茶会にすら出てないでしょう?
たまには顔を見せなさい、貴女を好いている人は大勢居ます。」
度が過ぎてる人間が多いから近付きたくないんだけどなぁ...
間諜釣りもいいが、いいかげん本格的に取り締まろうかな。
「あれは好いてるとは言わんでしょ」
あれはただの一方的な欲求である、酷いなんてものじゃない。
「自業自得です」
「はい...それは事実ですね...」
優秀な変人から、威光ある賢人になる必要が生まれたらなぁ。
...ん~でもまだそれはいいや、それをするなら教団からの独立の目途が立った後だね。
軍が正式に設立されたその時から取り締まろうか、何度も注意したんだ今更反省もしないだろう。
...時期にベカルタと戦争が始まるだろう、今の内に貴族を捕まえて権力を集中しないとな。
「伝えましたからね?」
「は~い」
それはそれとして、魔剣士による空挺降下と艦砲射撃にミサイル攻撃を直に見たかった。
ああ面倒だ、ミリアの分の枠を得る為に功績を上げる必要が生まれた。
...盗賊に殺人事件に黒服(シャドウガーデン)の捜索か、面倒だな