「おい待てオリヴィエ、ここミドガル王国の元脱出坑道じゃねぇかここ許可ないと入れないんだけど...いや許可要らんなバレる前にさっさと入ろうか。」
「...荷物多くないですか?」
食料水や水、その他様々な計測器をミリアに持たせる事にした。
...理由はこの中で一番戦闘に関わる可能性が低いから、当然である彼女が防御特化なのが原因だ。
「うんまあ訓練だと思って!!応援してるよ!!」
「はい...」
荷物が重くて顔が歪むミリア、手荷物一つで身軽な私とオリヴィエ...なるほどこれがカーストの差ってヤツか。
「行くよ、坑道を破壊していけば...時間はかからない、アレクシア...」
私がやるのかよ、まあいいや。
「じゃあどうすればいい?」
「下に、ひたすら進んで...私には分からないけど、アレクシアには解る筈...」
...は?
「筈って何よ、知らないの?オリヴィエは。」
「必要としてる者、にしか...門は開かれない、アレクシアにしか開く事はできない...」
そんな曖昧な、まあいいやこの惑星を掘り返すぐらいの勢いで頑張ろ。
「分かったよ、つまり適当に掘ればいいのね。」
「ん...」
地面に手を翳し魔力でコンクリートを粉砕する、それを断続的に続け地下深くまで届いた。
「ねぇ本当にあるの?」
「ん...」
現在地下200m21度
ここからは岩盤が相手なので魔力で岩を破壊し、端で固める。
「まだなの?」
「まだ...」
地下800m39度
「まだなの?」
「ん...」
オリヴィエの顔色が悪くなってきました
地下1000m
「まだなの?」
「...」
オリヴィエが喋らなくなった
「そろそろきてもいいと思うんだが」
地下1500m60度
「ただいま地下1500mです」
「楽しくなってきたね」
「アレクシア様は皮肉の通じない天然アンネローゼ様としかまともに話せないド畜生です」
ミリアは暑さで倒れかけである、魔力で冷気生み出して正気に戻す。
「地下2000m、その入り口は空間の歪みか...マジかよ。」
「本当の事だから...」
「正直疑ってたよ、何でこんな深い場所に入口があるんだか。」
何だろうこの空間...いや待て何だこの異様な感覚?
てかこれ地球人にとっては馴染み深いビジネス用ノーパソじゃねえか、何でこの世界に?しかもこんな沢山?どうなってんだ。
知らない型式だな、システム面は基本踏襲されていると見た...でも言語は不明だけど英語っぽい。
しかも動く、電気は通じてるのか。
それに...これ風化した人間の骨か!?!
いやそんな事はどうでもいい何年前の骨だ!!多分これ千年以上前の死体の骨だぞ!!
てか人間が風化する間の時間整備されていない超精密機械が普通に動くんだ、おかしいだろ。
...このPCのメモリは256GBか、なんだこの性能金の無駄遣い過ぎる。
超ほちい...
よし乗っ取りだ、全部終わったらこの施設の精密機械全部乗っ取ってお家に持ち帰って使おう。
とまあ私が頭を抱え奇行を始めた時、何かしらの機械音が聞こえる様になった。
オリヴィエが剣を構えた、その先から履帯を装備し大砲を一つと機関銃を備えた無限軌道車が現れた。
...その無限軌道車が主砲を機関銃を断続的に放つ、私達の周囲は丸ごと次々と瓦礫に変えられていく。
「いやぁぁぁ!!やめてぇぇぇ!!」
「アレクシア様?!」
無限軌道車はアレクシア・ミドガルの魔力圧によって潰れ、機能不全となった。
「いやぁぁぁ!!何で壊れちゃったのぉぉぉ!!」
彼はミリオタである、専門外でその上興味のない分野とはいえ未来の戦車に強く心を惹かれたのだ。
順番ではPCの方が優先ではある、だが条件反射による攻撃だった為に徹底的な破壊をしてしまった。
「「...」」
彼女は泣いた、夢と希望が失われたのだ。
「アレクシア様がこんな泣いてるの初めて見ました...」
「変なの...」
新たな一群がこの場にやってきた、更に戦車が2両、新たな軌道車が3両現れた。
彼女は泣き止んだ
「防衛火器は120mm40mm20mm12.7mmか、
「ごめんアレクシア...この場から動けない...」
進んだ先、四方八方から濃密な銃弾と砲弾の雨を受けた。
濃密な弾幕だ、弾切れもなさそう。
...閉所で炸裂する榴弾か、ミリアは気圧の変化で三半規管が破壊されて戦闘不能だしオリヴィエは嵌められてる。
「アレクシア様...」
「まだお前は成長途上だ、今は見て学べ。」
壊すのは忍びないけど、まあ先に進まないといけないんだ...仕方ないね。
魔力に指向性を編み込む、そしてその指向性に沿って魔力を爆発させる。
その寸前、奇妙な砲弾を放たれた。
魔力の斬撃で吹き飛ばす予定だった、だがそれを弾ききる事はできなかった。
その砲弾は指向性を編み込んだ魔力を強制的に飛散させてきた、そしてその砲弾が真っ二つに斬られた事で炸裂し私は魔力による防御と関係なしに肉体を砕かれた。
「アレク...シア?」
「いやはや、死んだと思ったね二人とも。
まさか対魔金属なんて物があるとは思わなかった、生産法も検討がつかない。」
見た事がない金属だ、どうやって創り出すのかね。
それに...
この金属を使えば物質化させた魔力を破壊可能だ、うそぉん。
魔力を飛散させる指向性を編み込んだのかな?
...いやはや、オーバーテクノロジーですね。
それよりもだ、あの砲弾が放たれたタイミング...正直機械とは思えないんだよな。
「無事でよかった、帰れなくなるとこだった...」
「アレクシア様が死んだら...うぅ...」
ミリアが泣いた、全く美少女を泣かせるとは罪な存在になったね俺も。
「ったく一人で生きれるようになりな、それまでは見守ってやるから。
...人生何があるか分からないんだから、今の内に自立せい。」
「アレクシア様が死んだら私は生きる価値がないので死にます」
目にハイライトないんだけど...怖いんですが?
俺には乙女心というモノが分からなかったらしい(白目)
「そうか、じゃあ私を守れるぐらい強くなってくれよ。」
「はい!!」
目にハイライトが戻るミリア、超可愛いし眩しい。
私やシドと違ってシャドウガーデンの皆みたいに濁りのない美しい目だ()
まあそれは兎も角として、あのとっておきの一発と言いたげだったあの砲弾は何だったのかな。
まるで戦闘に秀でた人間が隙を突いたかの様な一撃、機械とは思えない。
オリヴィエ...案内人がいずれ話してくれるかな?