イェイ!!武神祭本選始まりました、という訳で私も参加したいと思います。
クリントン君、アンネローゼより弱い魔剣士だ。
運がよかったんだろうね、これまでアンネローゼやミリアやプジョンやシド(ジミナ)と戦わずに済んでよかったね...でも私とカチ当たってしまったのが運の尽きだ、なるべく楽に終わらせてやろう。
「剣の使えないひ弱な王女様が相手とは、俺はついてるらしい。」
「逃げるなら今の内だぞ?今なら家に帰れる、怪我なしでね。」
「戦わずに逃げ帰るなんて御免だ、俺はこの場に優勝しに来てんだよ。」
身の程を知るべきだと思うの、いやマジで冗談抜きに。
「うんそうか、そうだね君は運がなかったね。」
「アレクシア・ミドガル対クリントン!!試合開始!!」
「ゔぉぉぉ!!俺の勝ちだぁぁぁ!!」
うわ凄い気迫、バランスはいい魔剣士だけどそれは表世界基準だから大した脅威ではないな。
「隙だらけだよ、油断はしない事だ。」
腹の下に潜りこんで一閃、最低限の動きと速度で致命傷を与える。
「勝者!!アレクシア・ミドガル!!」
「...ローズ王女がオリアナ王国のドエム・ケツハット公爵を刺した?
ミリア、これマジなのかな。」
「はいマジです」
「悪魔憑きを発症したって噂もマジ?」
「マジらしいです」
てかドエム・ケツハット公爵って誰だ、変な名前だな。
ドMケツバット...
「うそ~ん」
「事が起きてしまったので仕方ないですね」
想像より激情家だったね、いつもあんな落ち着いてるのに...いやまあ剣が蔑まれてる国で自分は剣の道を進むという意志を示すぐらいだからそうか。
聖教を潰す為に二正面作戦は避けたいと思ってたんだけど案の定というべきか...
まあいいや、まあコッチの弾薬庫に引火しなければ好きにさせよう。
するね、だって鮮明に覚えてるあの時のソレは変わってない。
シャドウガーデンはシャドウ以外脅威にはならないし地盤を固める事を急ごう、対ディアボロス教団路線を示せる地盤ができれば問題はない。
それは何でもいい、そうだ何でもいいのだ。
相手からもか?教団の事だし何をしてもおかしくないな...
例えば薬物で洗脳されているラファエロ陛下に父上を刺させるとか?陛下じゃなくて姉上でも私でもいい、別に王族の誰かという必要性もない。
例えばクレアさんでも、究極ミドガル王国の王家を逆撫でする存在ならシドでも良い訳だ。
人手が足りないぞ、私は武神祭から離れられないしミリアとアンネローゼも同じだ。
...オリヴィエには無法都市の案件を任せている、なるほど教団は私達が手がいっぱいな状態で賽を投げればいいのか。
武神祭を辞退して積み上げてきた全てを捨てるか、国の為に王家の誰かの命を捧げるか。
捧げるなら私の命かなぁ...
私なら心臓を刺されても死なないし翌日のほほんとしてても誰も気にしない筈、ただ頭か胴体の両方が粉々に粉砕されなければねって条件があるけど。
運が良かったです、外交努力は大事ですし落とし処は私が決めます...でまあこれまで通り何とか出来ると思う。
もう実力は隠す気ないしね、底を見せる気もないが。
そしてディアボロス教団という存在をプジョンに公表させればいい訳だ、あの時の凄い魔力を持った青年も釣れるだろうし。
いつでも捨てられる駒だからね、所詮替えの利く存在だ...うぅ大罪だぁ。
今更ながらあんな可愛い子を見捨てたり利用する事の罪悪感がガガガガガガガ()
自分の中で同一視してる自分と違う存在として見てる自分が居てバグってる、替えの利かない存在という事が証明されない限り本当の意味で愛してやる事はできなさそうだ。
でもそれはプジョンを見捨てるのと同義なんだよなぁ...
今出来るのは信じる事だけ、私も彼女の期待を裏切らない行動を選ぶべきだな。
...人の身を見て我が振り直せ、今は王女としてするべき事をしよう。
「なら私達は王道を進むとしよう、大勢に影響はないからね余裕が出来たら対応する感じで行こう。」
「いいのですか?」
「私だったら、盛大に行動をさせるからね。
...ローズ・オリアナかラファエロ・オリアナでミドガル王族の誰かを殺すとか、それまでのんびりしてればいいさ。」
「...本当にそうなりますかね?」
「自分達の事を全知全能だと思ってるからね、戦争を始める為の茶番は派手な方がいい。
...とか考えて芸術の様な隙を見せてくれる筈だからその時を私達は突こう、なに先に動いた方が負けなんだオリアナの王女様はシャドウガーデンとやらに任せて我慢比べといこうじゃないか。」
「分かりました...アレクシア様が言うなら従います...」
不満か、まあ私が無理矢理入れた学園では生徒会長に世話焼いて貰ってたからね...恩があるんだね。
「偶然ローズ王女の身柄を保護する事ができたら色々と変わるけど...
まあ何方にしろコソコソやるしかないよ、入り込み過ぎるなよ?帰ってこれなくなる。」
「分かりました」
「宝玉持ってけ、足りない部分を補完してくれる筈だからな。」
身一つで行く気か?足の速さも攻撃力も揃ったけどフィールド上の優位は必要だろう、それに保険になるからね。
「ありがとうございます!!」
「表世界での本分を忘れるなよ」
「勿論です、アレクシア様に泥は被せません。」
「よろしい」
「私が見てきた中で一番強い人と同じ雰囲気を感じる、ジミナあなたは相当な実力者ね。」
「...」
「アンネローゼ・フシアナス対ジミナ・セーネン!!試合開始!!」
一太刀交えた後、一撃で切り伏せられあの人はあの青年に敗北した。
「勝者!!ジミナ・セーネン!!」
ジミナ・セーネンさん、洗練された魔力と剣を扱うあの人にいとも簡単に勝ってしまいました...私には分かりませんマスターが求めているのはどの様なものなのか。
マスターを感心させるとして、それがどの様な事なのか分かりません。
この大会で、私は多くの事柄を学びました。
人に何か、感心を示させる事ができるようになりました。
どうやって人に感心させるか、その方法は分かります。
...ですがマスターに感心を持たせる事が何一つできていません、私にできる事はマスターはできます。
ですがマスターにできる事は、私にできない事ばかりです。
マスターは何を求めているのでしょうか?勝利ではないと思います、きっと強さでもないのでしょう。
「プジョン・ゴールド対ジミナ・セーネン!!試合開始!!」
この人は速いです、そして私の何倍も強い力を持っています。
私の事を容易く殺せる攻撃を何回もしてきます、ですが今は攻撃を逸らして何とか生きる事ができています。
...全部マスターの教えてくれた技のおかげです、今私が生きている事生きられる事もマスターのおかげです。
マスターは私の前で自分技力知その全てを示しました、それは全て私が持たないものです。
「貴様にはここに上がる資格はない、この舞台に上がる為に生まれたのだろう?貴様の剣には身入りがない。
...次の剣でお前を殺す、マスターとやらへの遺言は俺が届けてやろう。」
私には何もないのです、マスターにこの場に立つ力と機会を用意してもらっただけなのです。
...私はマスターの期待に応えなければいけない、私には自分の命しか賭けられるものがない。
マスターのモノである私が?マスターに与えられた命を賭ける?
...それは道理が通りません、私の命は私のモノではないのです。
今の私にできる事は何もない、今の私にできる事はマスターに与えられた命を無駄にしないことだけです。
「この場から降ります、勉強になりました。」
「勝者ジミナ・セーネン!!」
「...つまらんな、だがいい判断だ。」
「申し訳ありませんマスター、私は何も為す事ができませんでした。」
さてどうやって誉めてやろうか、あの判断は私にできなかった事だ。
...自分の意志を曲げ別の何かを選ぶ、この子の選択は賢いな。
流石デザイナーベイビー?レディ?命を第一にする様に感情的にならない様にと、設計したのもあるけど想像以上に理性的だな。
...いや理性的過ぎる、この原動力は何なのかな?ソッチの方が気になるな。
逆にこの理性的な部分がそのままで戦ってたら、それはそれで面白かったけど。
「見事私の期待に応えてくれた」
「マスター、私は何も応える事ができていません。
私はマスターに機会をいただきました、ですが何もできませんでした。
私はマスターの期待に一度も応える事ができませんでした...へっ?」
「正直勝ちとかどうでもよかったのよ、私が居るし勝てる訳なかろうて。
私は君がどの様な行動をするかに興味があった、あそこで意地を張って死んだらまあ...どう考えたか分からんけど結果君は私の期待に応えた。」
「...マスター、それはどういう理由なのですか。
私には分かりません、その言葉の主語が今の私には理解できません。」
雰囲気に流されず的確な判断を下す、その人間としての異常性を私は理解したよ。
彼女は死に瀕しても一定以上のドーバーミンが放出されない、一か八かの無謀な特攻を仕掛ける事はしないしどの様な状況でも常に理性的で精密な判断を行える。
...それなのに何故行為を楽しんだのかは不明だが、いやマジでこれだけが分からない。
生存そして意味だ、見事彼女はそのプログラムに沿った行動をした。
...結果生存において最適な行動をした、彼女は教えてもいない事を瞬時に理解した。
思考と思考力の最適化と言えるかな?
彼女は生まれたばかりだからか分からないけど...
無知の知か偶然か、でも最も優れた結果を出している。
さてどうやって褒めるべきか、彼女は優秀だから言葉で上手く意図が伝わるか分からないからなぁ。
「私の想像通りの行動だった、でもその行動の内容は私の予想を超えた。
...君が自分の行動の素晴らしさを理解する時それは自分の目で見る必要がある、これは言葉ではなく自分が経験するべき事なのだ。」
「私の経験はマスターに教えられた事が全てです」
「プジョンほどよくできた人間は居ない今は自分がそういう存在という事を理解しておけばいい。
...武神祭はとてもよい経験になった筈だよ、一度多面的に物事を見るといい。
プジョンはプジョン・ゴールドという自分とアレクシア・ミドガルという人間の事しか考えてなかったのだろう、これからは自分とそれ以外それ以外から見た自分を考えるといい。」
「分かりました、その後はどうなるのでしょうか。」
ふむ、欲張りだな。
...まあその時はシドも認めてくれるだろう、未来があるね。
「真の意味で私の役に立てる存在になるか、プジョン・ゴールドが生まれる事になる。
その時、やっと私達と同じ場所に立つ事ができる様になるよ。」
「分かりました」
よしよしかわいいねぇ〜