ミリアは勝ち進んでるから次に私と打つかる、いや~楽しみだ。
その次はクレアさんか、彼女はどれくらい強くなったのかな?コッチも楽しみだ。
マグロナルドでポテトを摘まみながら丁度いい落としどころを考える、本来陛下の仕事だが越権して叱責や処罰を受けてでもディアボロス教団を妨害したい。
などと考えながら軍人達をどこに盗賊が居るのか?を仮定して、配置する場所を決めていた。
...何かシドのところのアルファとめっちゃ似た匂いのするエルフが居るのだ、気になって仕方ない。
透視して確認...
瓜二つだね、あれ?アルファとの親族かな。
強いな、魔力回路はボチボチだけど覚醒後並みの力を持ってるし。
こっち向いてきた、目が合った。
...何で?
マグロナルドのバーガーが沢山入った袋を持って彼女が私のそばに来た、十個ぐらいあるぞどれだけ食べる気なんだ。
「君さっき私の事を見ていたか?」
「うん、あなたさんとても強そうだなぁって思って。」
「そうか、私はベアトリクス。」
「私はアレクシア」
何だこの微妙な雰囲気
「そうかアレクシア、実は私とそっくりな姪を探していてなどこかで見覚えはないか。
君からはエルフの匂いがする、知っていたら教えて欲しい。」
「すまん顔見えないから分からないや」
「む、そうか。」
うんマジで瓜二つだ、アルファと同じ顔の造形してる。
「うん、同じ顔の友人が居るよ。」
「本当か?!」
「でも多分姪ではないんだよなぁ...ベアトリクス何歳?」
「私か?だいたい100だ」
「私の友達のエルフは最低でも1000歳なんだよね、だから間違いなくベアトリクスの姪じゃないんだよね。」
「そうか...
だいたい君と同じぐらいの年齢の、私と同じ顔をしたエルフを見かけたら教えてほしい。」
「いいよ、その時は教えてあげる。」
シャドウガーデンと相対する時にはこの人を旗印としようか、「シャドウガーデンの第一席はこの人と同じ顔です」ってね。
「助かる...」
にしてもマグロナルドの量多いな、大好きかよ。
「何かあるか?」
「マグロナルド、凄い量だね。」
「買い過ぎた」
「買い過ぎだね」
「一個あげる」
「ありがとう、私からも一個あげる。」
「ありがとう」
「またね」
「また」
私達は何をしてるんだ、ただ交換しただけやんけ。
...まあいいや、面倒くさいし大規模動員しよ。
道路封鎖と検問を敷くか、有事の際であれば我々軍にも動ける様に権利を与えられてるしね。
...騎士団と衝突しそうだ、まあいいやあんな時代錯誤な連中なんかほっとけばいい。
ミリアに棄権させてんじゃねぇ運営の野郎ふざけんな、キレそう。
気分が悪い、まあいいや。
「申し訳ありませんアレクシア様」
「いいよミリアには怒ってない、運営に議会の上層部にキレてるだけだ。」
「怒ってるじゃないですか」
「...プジョン、見て学ぶといい。」
「マスターの姉様と...ジミナさんですよね?」
「君は選択した、その選択は正しかった。
そしてこれから見る世界の不条理を目に焼き付けておけ、あれが立場と資格その双方は同じではない事の証明だ。」
「分かりました!!それとマスター、この珈琲というものは苦手です。
苦いだけで旨味甘味がありません、ただ頭がスッキリするだけですから色水でも良い筈なのに何故このような手順を踏むんでしょうか。」
何で私より珈琲の良さを理解しているんだこの子は...
「人はその頭がスッキリするモノを求めているんだ、色水は子供の飲み物というのが人間社会では定説だからね人間舐められたくないのだ。
珈琲が美味しくないと感じるなら牛乳と糖を入れるといい、まろやかな味になり美味しくなるぞ。」
私には分からないがな、珈琲牛乳の美味しさも珈琲の素晴らしさも。
不味いとは思わん、ただ色水でいいじゃんって思う...案の定私の血を引いたこの子もそう思ったらしい。
だけど珈琲の良さというものを理解はした、これだよこれまた感心させられた。
...目に入れても痛くない、いい実子も持ったものだ。
「...美味しいです、珈琲牛乳素晴らしい発明です。」
前言撤回、この子は私と大きく違うらしい。
そろそろ始まるかな?
「ミリア私に近い要人の保護は任せた、基本アレらに任せる予定だが念には念を入れよ。
私は予備戦力に備える、オリアナ王国のラファエロ陛下は守らなくていい。
...国王陛下も自分の身は自分で守るだろう、ミリアはこの国の地盤を守れ。」
「拝命しました」
「プジョンお前は逃げろよ、家まで全力疾走で帰る事だ追手が来ても迷宮で振り切るんだ。」
「分かりましたマスター!!」
シドがどんな舞台を用意してくれるか楽しみだ、ラウンズが来てる噂もあるし。
ラウンズは私の獲物だからな...
私は姉と仲はいい、だけど互いの事は何も知らないんだ。
...好きな食べ物も、互いに剣ではなく本当に好きな物は何なのかを。
そして王女として生きる為の原動力も知らない、ただ仲のいいだけの姉妹なんだ。
夢も初恋も、そして互いに決して相容れない思想を持ってる。
でもね、私達は結果で互いを示してきたんだ。
姉は頂点に立った、私は革命を起こした。
結果を出すから私達は姉妹で居られるんだ...例えば今回姉が結果を出せなかったらどうなると思う?
実際は特に何も起きない...リアルは想像以上に淡白なのだ()
ダラダラ家族関係は続いていくモノだ、案外ね。
「ジミナ・セーネン対アイリス・ミドガル!!試合開始!!」
あの人、アイリスさんはマスターの姉です。
...私より強いです、一瞥された時は狐に摘ままれた様な感覚がしました。
マスターは既存のルールでも世界のトップを争うほど強いです、新たなルールの追加や既存のルールの破壊を行えば頂点に立てるでしょう。
そしてこの世界にルールはないのです、ルールの上で優秀だから何になるのでしょうか。
壊れない盾と剣で戦うより、その盾や剣と打つからないで戦える武器の方が強いのです。
マスターはそれを生み出す事が得意です、次々と新しい武器を作り出します。
あの人は壊れない剣と壊れない盾を持った人間です、あの人はジミナさんに勝てません。
だからと云ってマスターは姉を見捨てる事をしないでしょう、ただ二人が真の意味で対等な姉妹でなくなるだけです。
ジミナさんのフェイントに翻弄されています、魔力の爆発で空間ごと爆破して殺そうとしてましたが結果的に力を振り回しているだけになってます。
決着がつきました、普通ならあの飽和した力を突く事は叶いません。
ですがジミナさんは普通ではなかったのです、最低限の力で最低限の技で隙を突きました。
「どうした?まだまだこれからだろう、アイリス・ミドガル。」
「勝者!!ジミナ・セーネン!!」
今マスターに価値の天秤が傾きました、マスターはこれから何をするのでしょうか。
「はぁ...」
旅人?ああプジョンの事か、要人と見たか。
「それじゃ各自伝えた通りに」
「分かりました!!」
「失礼します」
さて私はこの自由な状態でどれほど、どう頭角を現すとしようか。
遮るモノはない、オールフリーだ。
今なら何をしても許されるんだ、何をしようかな。