「ミドガル王国と協調し帝国の脅威を打ち払うべきだ!!」
「ミドガル王国との同盟は破棄されたのだぞ!!その様な楽観論や理想論に感け続けた結果がこれだ!!」
「戦力を軽視した結果がこれだ...幸い軽装だが兵の数は多い、防衛だけならば十分かと。」
「...支援を取り付けられそうな国は在るか?人間の国でなくてもいい、もしくは親オリアナ王国勢力はどこかに居ないのか。」
煌びやかな演奏会、毎晩の様に招かれる劇団の数々は亡国である事から目を逸らすが為の現実逃避ただの蛮行奇行でしかない。
民を守る為の力は弱者を守る為の崇高な義務は何処に行ったのやら、とある少女の談。
「孤立無援で戦い続けるしかないかと、アレクシア様は手厳しい...きっと味方にはなってくれないでしょうな。」
「アレクシア様はオリアナ王国へ支援を行いたいと考えています、如何でしょうか。」
会議の角に謎の人物が降り立った、全員が席を立ち武器を持つ。
「何者だ?!」
「ミドガル王国軍の情報部の者です、ああ顔は作り物なので覚えて頂かなくても結構です。
如何ですか?我が国は最新の戦車火砲歩兵装備の提供及び、技術支援を行う準備ができております。
見返りは提供した兵器のデータ及び、ベカルタの装備やドクトリンの提供で宜しいですよ。」
正体不明の青年がそう言うと同時に、会議の面々は各種資料を渡された。
「座り給え、ティーカップを一つ持ってきてくれ。
...ほう?」
「悪くないですね、持ち帰り用に梱包させて下さいな。」
無茶を言う間諜、無茶に応えるメイド。
「本当にこの性能を叩き出せるのだろうな?」
「勿論です、何でしたら今すぐにミドガル王国へ向かい各種装備の視察を致しますか?したらば納得頂けるかと。
...ありがとうメイドさん、チップはいるかな。」
「この性能であればオリアナ王国にも勝ち筋ができる、これならば国土防衛が可能だろう。
...魔物や魔剣士と力比べができるチャリオットか、貴国こそこの様な怪物を供与して大丈夫なのか。」
「ええ問題ありません、むしろ頂いて貰わねば困ります。」
「流石の貴国でも、近代の兵器の前に暗雲模索という訳か。
...お値段の程は?」
「タダで構いませんよ、データがあれば全部スクラップにしても何も言いません。」
「...随分と有り余っているご様子で、羨ましい限りですな。」
「はい、それはもう
今の内ですよ?帝国がミドガル王国の紙幣の使用を凍結をしていない今しか支援は行えません、判断はお早めに。」
「経済の話ですか、確か需要と供給でしたっけ。」
「...いいでしょう!!あるだけ持ってきてください、燃料や部品の援助も宜しくお願いします。」
「待て!!判断が早過ぎる!!」
「使えってもらわねばミドガル王国も困るのだ、無料なのだ別に構わんだろう。」
「勿論です、あと港湾の建設をして頂いて宜しいでしょうか?現在の港湾施設では揚陸用の設備が小さ過ぎます。
戦車に関しては80tオーバーの怪物ですから、専用の揚陸船及び輸送船もしくはタンカー及びトラックによる輸送が必要なので。」
「...なるほど」
ただでさえ安いミドガル王国の製品が将来は更に安く供給される事になる...と、この場に居る人間は感じ取った。
そしてその
この道に主人の居ない今進んでもよいものか?だが、何方にしろ彼らにできる選択はそれ以外になかった。
「快く受け入れさせて頂きます、手筈は整えます故以後宜しくお願いします。」
「ミドガル王国とオリアナ王国、その永遠の友好の為に。」
そう彼は言い、握手をした後にこの場を立ち去った。
傀儡国
名目上の独立国、行政軍事その他諸々他の国に完全支配されている状況の事。
衛星国
主権国家として独立はしているが、軍事外交経済などを常に追随した行動をとる国家の事。
ディアボロス教団の影響を受けていた時代のミドガル王国は、何方かといえば傀儡国ではなく衛星国。
私はルビを覚えた!!(今更過ぎる)
貿易(経済的搾取)で得た金で搾取した対象と戦う為の軍隊を整える構図って、それ色んな場所で見た事あるよね。
例えばどこぞの帝国主義国家とか日本では宗教関係...おや?誰か来た様だ(ピチュン)