短編集   作:nissy

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ノンタイトル

荒廃した町、足りない食料、汚濁した水、それらを産み出したのはあるひとつの会見だった。

 

それは世界同時にそして放送を乗っとり海賊的に放送された事実か定かではないあやふやな会見であった。だがそれの事実確認はされることはなかった。

各国で同様に放送された会見はただひとつの異なるところがあった。国により会見をしている人が違ったのだ。

内容は、どの国も同じであった。「我々はあなた方との付き合い方についてずっと考えてきた。我々があなた方に譲歩しようとしまいと結果は同じ弾圧。我々もそろそろ我慢の限界である。我々の要求はただひとつ。我々を最恵国として扱って欲しい。我々はいつもあなた方に尽くしてきた。そろそろ見直してくれてもよいのではないか?」

その発言を最後にどの放送も途切れ、そしてどの国も攻撃された。その事実が世界で知れわたったとき既にどの国も宣戦布告を済ませた後で戦争が始まることは決まっていた。どの国も同盟を組むことはなく、またどの国も信頼をしていなかった。

 

 

 

 

 

私は学校帰りにいつものように友達と遊びに出掛けていた。

「今日なにする?」

さて、最近は同じことばかりで楽しくない。そこで提案した。

「旅でもする?」

「え、どうした來未?ついに壊れた?」

「突然すぎるよ來未、どうしたのよ?」

「なんか最近同じことばかりしてて変化がないじゃない?だから変わったこといってみたの」

「それって、私らといて楽しくないってこと?」

「そうじゃないの、ただ……」

「ただ?」

私は何かをいいかけ言葉を止めた。それは町中にある大きなスクリーン見たときにどうしてもあれはおかしいそう思ったから。

「あれ」

私はスクリーンを指差した。

「ん?」

「なに?」

そこにうつっていたのはいつも問題を起こしているとある国のトップだった。どういう名前だったか何て覚えていないけど明らかにおかしなことであった。

「何あれ?」

この時間ならばあそこには商品の広告が流れているはず。

『我々はあなた方との付き合い方についてずっと考えてきた。我々があなた方に譲歩しようとしまいと結果は同じ弾圧。我々もそろそろ我慢の限界である。我々の要求はただひとつ。我々を最恵国として扱って欲しい。我々はいつもあなた方に尽くしてきた。そろそろ見直してくれてもよいのではないか?』

 

熱弁して告げられたのはこの国の言語での不服のもうしたてであった。それが終わると同時にヒューンといういつくもの飛来音と共に爆発音。それに共なってとても多くの悲鳴が聞こえてきた。

もう、呆然と立ち尽くすしかないこの状況で、友達は私の手をとりその場から走り出した。その方向なんて知らない。私はどこに向かっているの?

 

 

 

気づけば家についていた。私たちは同じマンションに住んでいる、ご近所さんって訳だ。そしてなぜか友達は私の家にいた。

「來未?大丈夫?」

怪我もしていないし大丈夫だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビでは毎日あの事件のことばかり報道していた。新聞もラジオもネットでもだ。だけどどれもバラバラで一貫性のないことばかりであった。

そんなときだった。学校からの電話が入った。暫く自宅待機しろとのことだった。

 

 

 

 

 

テレビ、ラジオ、新聞でやっと一貫性のある報道をされ始めたころ、この国では既に宣戦布告を受けていた。それに反抗するように宣戦布告を返し、また異なる国にも宣戦布告を告げていた。

 

これから戦争が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はとある国に来ていた。フリーのジャーナリストとして、スパイとして、大学の卒業研究として。

 

そしてここにひとつのレポートという形の報告書を書き上げた。

 

それを祖国に送った直後私は後ろから撃たれた。それが私の最後だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある国に一枚の紙が出回っていた。それは今では貴重な資源となった紙で作られた重要な配布物であった。

 

台風でも来れば壊れそうな木造の倉庫にそれがやって来たとき、同時にとある小包が届いた。宛名は自分、送り主は來未とかかれていた。

 

私は小包を開けた。そこにはひとつのテープが入っていた。これを再生した。

 

『世界中で今戦争を行っている。どの国も疲弊し、弱体化してきている。それは火薬という発明品を使うことを諦めたことから用意に考えられる。これは三十年前とある会見と攻撃により始まった戦争。その攻撃には世界の火薬の半分が使用されたと言われている。そして残り半分はその攻撃対象となったと。

 

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私はとある国に来ています。この国にはもう既に大都市と言われるコンクリートジャングルはなく簡単な作りの家が並んでいるだけである。ここが世界の中心だったなんて考えられない。

この国では祖国が会見を行ったとされている。これは私達の知っている事実とは異なっている。そして攻撃も祖国であるとされている。

 

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私はとある国に来ています。この国では新しいことを耳にしました。すべての会見はとある国の陰謀であると。そして、その国は未だに無傷であると。

 

--------

私はとある国に来ました。この国ではずいぶんと子供が出兵しているみたいです。この国でまた異なることを目にしました。この国では宇宙に向けて何かを打ち上げていました。それが何を意味するのかまた何をするためなのかはわかりません。

 

--------

とある国に来ました。他の国よりも豊かなこの国は他の国よりも多くの情報が手に入りました。

あの会見は国によって異なり、また放送元は宇宙にあると。そして攻撃は宇宙よりの侵略の一手であるということ。そして宣戦布告は二手目であるということ。そして来るべき侵略に対してこの国は力を温存していると。』

 

 

 

この映像はカラーであったがそれを再現する技術力は今はなくそして、断続的に映し出す技術力もなかった。

 

これがこの荒廃したこの国にもたらされた重要で最後の情報だった。

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