キャラクターの個性をとても丁寧に描いた作品だったと思います。
ただソシャゲでやっていくには色々と足りない部分も多くて厳しかったねんな……。
悲しいなぁ……。
ある日、私のスマホに着信が来た。
メッセージでのやり取りがほとんどの私に対して電話とは珍しい。一体誰だろうかと画面を見てみると、久野きららという名前が表示されていた。
「久野きららis誰」
電話帳に登録してる名前じゃないのは確かだ。どこの誰や……。
まぁけど非通知と国際電話以外はとりあえず出てみるのが私のポリシーだ。とりあえずそういったものではないようだし、出るだけ出てみよう。
『もしもーし……』
「はいもしもし、各務原です」
『……えっ』
着信に応じると、何故か向こうの声が固まった。
「各務原ですが、どちら様でしょうか?」
『あ……はい。久野きららです……』
「はあ……間違え電話でしょうか?」
『あーえーと……いや、ごほん。間違えではないと思います。各務原星藍さんで間違いありませんか』
「はい、私の番号ですけど」
『……電波な奴と言われることはあったが、まさかきららもついに本物の電波を受信できるようになったとは……』
「?」
声は幼い雰囲気の少女だけど、用件がわからん。
間違えではないようだけども。
『ごほん。……えーと、実はきららは今、神様を通じて語りかけています』
「あ、すみません。私もう既に檀家になってますので……」
『いやそういう勧誘などではなく。えーと……うーん……きららも初めてだから難しい……』
「どこで私の番号を手に入れたんだ……便利屋繋がり……?」
『ああ、そうそう。便利屋をやっている各務原星藍の居場所を調べて欲しいというのが、神託の依頼であった』
「神託ってやっぱり宗教なのでは……」
『祭り上げられている現状否定はできない……けど、占いのようなものだと思ってもらえたら』
「うーん」
どうもこの久野きららさんというのは、不思議なパワーで私に着信を寄越してきたようである。
エーテルを使えば可能なのだろうか。いや、というより私の使っている端末がそれ由来だからこそ通じた奇跡なのだろう。普通のスマホだったら多分こんな事は起きていなかった気がする。
しかし……私の居場所を知りたいという依頼かぁ。
よくわからない不思議パワーをもったこの子にそんな妙な依頼をするなんて、明らかに普通ではない。というか住所を特定しようという試みがそもそも普通ではない。やべー連中の依頼なんだろう。
「私としては別にきららさんに教えても問題ないのですが、そちらの依頼主が気になります。どんな方々なんでしょうか」
『包み隠さず言うと、お得意様のヤクザ』
「ワァ……」
『……裏で何をしているのかは、きららも知らない。けど、間違いなく危ないことをやっている人たちだと思う。……だから、教えてくれなくても良い。きららの占いも百発百中ではない。当たらなかったことにすれば問題ないから……』
ファンタジーのある世界だとは思っていたけど、まさかこんな超能力が存在するとは。
……しかしそんなメルヘンワールドにまで首を突っ込んで悪用してくる大人もいる。許せん。
「……いえ、良いですよ。私の居場所をお教えします」
『え。……きららはおすすめしない。絶対に危険。何があるか、わかったもんじゃない。あんなことやこんなことまでされるかも』
「ヤクザなんかに絶対負けない!」
『負けそう』
「……実際、大丈夫ですよ。むしろ向こうからこちらにきてくれるのであれば、世直しができて助かるくらいです。その依頼主とやらも多分、私に恨みのある人たちでしょうからね。これは私の後始末でもありますから」
逆に考えるんだ。襲撃が来ることがわかっていれば、逆撃のチャンスなのである。
戦場をこちらで選べるのだ。有利な方法で世間の人々の不安の種を取り除くことができるのであれば、これほど楽な事はない。
「じゃあどこに来てもらおうかな……なるべく人がいなくて、静かで暴れても大丈夫な場所におびき寄せてやるか……あ、久野さん。時間の指定とかってできますか?」
『もちのろん。……それにしてもこの女、ノリノリである』
「そりゃリアルなホームアローンができるならテンションアゲアゲになっちゃいますよ」
『おお……確かに。それはわかるかも』
そんなわけで、私は都合のいい場所と時間を指定して、久野きららさんに伝えた。
きららさんはその情報を依頼主のヤーさんに渡し、きっと情報通りに私に襲撃を仕掛けるだろう。
不意打ちができると強く思い込んでいる襲撃者ほど楽な相手もそうはいないだろう。楽しみになってきた。
「それでは、また何かありましたらお電話ください」
『いえす。こちらとしても助かった。……でも、危ないと思ったら逃げた方がいい』
「はい。ありがとうございます、きららさん」
さて。それじゃあとりあえず、ホームセンターで必要な物資でも買い込んでおくか……。
『ぐぁあああっ!? なんじゃこりゃぁあああ!?』
『入り口が塞がってるぞ! なんだこれは!?』
『け、煙が……げほっ! げほっ! なんか糞みたいな臭いの煙が部屋にっ……!』
『う、嘘だろ……この部屋……虫が大量に……』
『誰か出してくれぇー!』
『待ち伏せされてたのか……!? いや、罠だったのか……くそぉおおお!』
スピーカーから聞こえてくる悲鳴やら破壊音やらたまに響く銃声を楽しみつつ、フリスペでお友達とチャットを楽しんでいる。
やっぱ雑魚モブの処理は全自動が今のトレンドよ。あとで乗り込んで丁寧にシバき回るけども。
「……お、こころさんだ。へえ、また大猟だったのか。相変わらず猟師のセンスのすげー子だな……私が設置したスネアトラップはどうもいまいちっぽいのに……」
『なんでこんなに罠だらけなんだ!』
『誰かが俺らの襲撃をチクりやがった……! 俺らの中に、スパイがいるんじゃねえのか……!?』
久々に靭こころさんからメッセージを受け取ってテンションが上がる。
またたくさんのジビエ肉が手に入ったらしい。解体中の巨大な猪の横でピースしてるこころさんの写真が送られてきた。
……子供の成長は早いというけれど、こころさんの発育はすごいなぁ……。
星藍:新鮮なお肉がたくさんですね。とても羨ましいです。
こころ:迷惑じゃなければ、星藍さんにもお裾分けしたいのです。
星藍:え、良いんですか。とても嬉しいです。お金出しますよ。
こころ:うーん、お金のやりとりはあんまりしちゃいけないんだけど……。
星藍:でしたら何か別のものお送りしますので、そちらを受け取っていただければ。オサレなデザートなど、色々ありますので。
こころ:わあ、嬉しいなぁ。じゃあこっちも、新鮮なうちに日持ちする内臓とかも冷凍で一緒に入れちゃうのです。睾丸とか……。
星藍:き、ききき金玉まで!?!?!?
よっしゃ。ありがとうこころさん。これでしばらく焼肉パーティを楽しめるぜ。
リフ活ばっかりじゃ息苦しくなってしまうのでね。適度に息抜きしたり、栄養補給はしないとダメだ。
特に肉は腹が減ってなくても定期的にガッツリ食わないとね。
「……そうだ。せっかくだし百さんたちとバーベキューでもやろうかな」
ジビエだらけのバーベキュー大会。良いじゃないか。すげー楽しそう。
いや、でも現代の若い子はジビエとかって苦手かな……?
……一応聞くだけ聞いてみるか。一人焼肉するのもなんだしね。
『なんで爆音でハリーポッターの音楽が流れてるんだよぉおおおッ!』
『頭が割れるぅううう!』
「草」
なんとなくこの映像とか音声も保存しておくか……。
:各務原 星藍
金玉大好き肉食系黒ギャルリフレクター。
持っているスマホはたまに神様経由の超能力で電波を受信するらしい。
とある反社会勢力をまた一つ壊滅状態に陥らせた。
:久野 きらら
ブルーリフレクション帝で初登場したキャラクター。燦でもメインキャラクターとして登場する。
幼い頃より神様と交信することができ、それによって擬似的な予知能力や透視能力を扱うことができる。
そんな超常能力を祭り上げられて、現在は故郷の村で巫女のような役目を担わされている。
超辺鄙な場所にある因習村かと思いきや意外と場所は奥多摩にあるらしい。わりと近い。
:靭 こころ
田舎村出身の中学生の女の子。
ブルーリフレクションシリーズで最も発育が良い。
重くないのです。