あの男、曹操とは朝まで戦闘を続けた。
互いに奥の手は使わず、戦い続けた結果、日が昇ってしまう時間まで戦ったのだ。
それに気付いた曹操はまた今度来ると言い、帰ろうとしたが僕はそれを許さず、攻撃し続けた。
更に、太陽の位置を見れば大体7時頃には曹操にも、僕にも疲れが見えて互いに動きが鈍くなっていた。
此処で、曹操から提案……というよりは情報を与えるから帰らせてくれと言われた。
僕は動きを止め、数秒考えるが答えはNOだ。しかし、曹操は口を開いた。
「この槍は最強の神滅具『黄昏の聖槍』だ」
神滅具という聞いたことがない単語に反応した僕は曹操に神滅具とは何なのかを質問した。
曹操が持つ槍は神を殺せると言うことを本人の口から出された。
この話から推測するに神は存在する。だとしたら、僕を殺した神も居るはず。複数いたとしても必ず見つけ出して咬み殺す。
嬉しさとイラつきが僕の中で交じり合う。
そして、無意識のうちにリングに炎を灯していた。
今まで灯した炎よりも強く、純度が高い炎だ。その炎に気付いた僕は落ち着いて抑える。
そして、再び戦闘をしようと曹操の方を向く
「さて、良いことを聞いた。けど、まだキミを逃がす気は─────」
無いと言い放とうとしたが曹操の姿は見当たらず、急いで炎で周りを確認するが、周囲には何も反応がなかった。
曹操は逃げたのだ。
この時、僕は神以上にイラつきを覚えた瞬間だった。
◇◇◇
何時も僕が学園に登校する時刻はどの生徒よりも早く、働く教師よりも早い。
しかし、今日に限っては先程まで戦闘をしていたわけで、通常よりもかなり遅い時間帯に登校している。
何故、僕が誰よりも早く登校するかという理由は─────
「………………キミ達目障りだよ。消えなよ」
登校している生徒が群れているからだ。
僕が珍しくも遅い時間帯で登校している為、多くの生徒の視線が僕に向く。更に加えれば曹操との戦闘後すぐに来たため学ランと身体はボロボロ。
すると、何故かハゲとメガネが僕の前に現れた。
「今が好機!何故か知らないけどボロボロのヒバリを倒してオレらに自由を!」
「下克上じゃぁぁあ!ヒバリ!覚悟!」
どうやら彼らは僕がボロボロだからと勝てると思い込んでるわけだ。
「……ねぇ、今僕は凄く機嫌が悪いんだ」
主に曹操が逃げ出したということに対して。そう考えるとイラつきが更に増す。
ハゲとメガネはヒィと小さく悲鳴をあげる。
「そんな僕に喧嘩を売ったわけだ。覚悟はいいかい?」
数秒後、彼らは地面に埋まった。
すると、僕と同じ学ランの小柄な少女が現れた。
「い、委員長!その怪我どうしたんですか!?」
「別に。それよりも夏美、『禍の団』について調べておいて」
僕が夏美と呼んだ少女は風紀委員副委員長で情報屋だ。夏美の情報収集能力は高く。驚くほど的確なのだ。堕天使や悪魔の情報も難なく収集して来る程だ。
これを気に風紀委員について話そう。僕と夏美以外の人員は悪魔で風紀委員出来ている。最初にいた不良は悪魔だったのだ。そこに僕が委員長になり、彼らを支配し風紀委員として成り立ってるのだ。
夏美についてははぐれ悪魔から追われている夏美を助けたと夏美が勘違いして、夏美がこの恩は一生をかけて返します。と頬赤くして言い、風紀委員に入った。始めはどうでもいいと思って許可したが、夏美には情報収集能力。さらに統率力の異常な程までの高さを僕に見せてくれた。例えそれが異なる種族でも統率出来るものだ。故に、夏美は風紀委員の悪魔達にも慕われている。その能力を発揮した後にはすぐさまに副委員長に任命した。勿論、他の風紀委員達も文句無しでだ。
夏美が副委員長になった後は部下を任せっきりにしている。
「了解しました。けど、傷の手当てはさせてください!」
「何ともないからやらなくていい。それにこんなの傷のうちに─────」
「ダメです!もし、バイ菌が入って死んだりしちゃいますよ!……それとも私が嫌いだから拒絶するんですか……」
夏美は今にも泣きそうな顔になる。
「………勝手にすればいいよ。僕はシャワーを浴びるつもりだから」
「───はい!勝手に手当てさせてもらいます!」
夏美は暗くなっていた表情から一変して明るくなった。
「それじゃあ、保健室に取りに行かないと」
夏美は嬉しそうに走っていった。
「………」
実をいうと僕は彼女が苦手だったりする。
◇◇◇
さて、仕事をする前にシャワーを浴び、着替えをしますか。風紀委員の部屋にはシャワーと僕専用のクローゼットが置いてある。これは学園側に用意させたのではなく、僕が用意したものだ。学園長とリアス、それに蒼那の許可は取り、作ったのだ。
理由としては学園が閉鎖した後や日付が変わっても仕事をし続ける事があるからだ。それ故に家に帰らず、学園に残り、僕は仕事をするのだ。そのための設備なのだ。
因みに資金ははぐれ悪魔を狩っているということから蒼那から謝礼として貰っているのだ。僕は仕事のつもりでやっているのだが、貰えるものは貰っておいているのだ。
僕は無造作にソファーに学ラン等を脱ぎ捨て、上半身裸になる。
すると、ノックの音が聞こえ、返事をする前に扉が開かれる。
「恭弥、この前の堕天使の件なんだけど──────」
入って来たのは蒼那だった。彼女は書類に向けていた視線を上げ、僕の方を見た瞬間、顔を真っ赤に染めた。
「な、ななな、なんで裸なんですかぁ!?」
そう叫ぶ蒼那。対して僕は別に慌てる事もなく、シャワー室に向かう。
シャワー室に入る前に僕は口を開く。
「堕天使の件はシャワーを浴びた後で聞くよ」
そう言いシャワー室に入った。
遅れてすみませんでした。
色々としていたら1ヶ月ぐらい経ってしまい現在に至るという感じで……その色々とは、テスト勉強だったり、パワスマ4でオンラインで遊んだりと……
冬休みに入れば更新をしていきたいと思っているんですが、バイトやらスキーやらで遅いかもしれません。ご了承ください。