とある白い特色フィクサーがキヴォトスで青春を謳歌する   作:成功マート

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1話で各文字数が増えてくのと比例して投稿頻度が犠牲に...とりあえず対策委員会編は思ったより長くなりそうだったらそうでなかったり...


シロちゃん、キヴォトスのラーメンに泣く

〜白い暴力視点〜

 

 とりあえずお金になりそうな物は全部手袋に収納してアビドスに戻ってきた。それであっちであった出来事は全部言わずに黙った。まぁ明らかに聞きたいことがあった様子だが。

 

「シロちゃん、とりあえずまず拳銃でもいいから銃火器を買うべき。」

 

「たとえただの拳銃だとしても持っているだけで最低限抵抗はできますよと言う意思表示になるんです」

 

 この後も銃を持ってない人は全裸で街を歩く人よりも少ないなんて例え話をひたすら聞かされる事になった。まさかいくらなんでも本当に全裸で街を歩く頭のいい、ゲフンゲフン頭のおかしい子はいないと信じたい。都市でもそんな事はない。

 

「とりあえずこれ...」

 

 そうして手袋からお金になりそうな物をどんどん出していく、ちょっとした物資などを出していく。

 

「え???何も無いところから急に???」

 

 あ、まずい...ノノミちゃんが軽い混乱を...

 

「そんな事よりも、シロさんが持って帰ってきた物を売れば今月分の借金は確実に返せますよ!!!なんならもう来月分まで払えます!!!」

 

 とりあえず話が逸れそうで何より...

 

「とりあえず、これでやっと重要な問題に取り組むことができる。」

 

「うん!先生とシロのおかげだね!これで心置きなく全力で借金返済に取り掛かれるわ!」

 

 それは何よりだと思う、それはそれで借金返済とか言う不穏な言葉が聞こえた様な。

 

「ありがとう、先生、シロ!この恩は一生忘れないから!」

 

"...借金返済って?"

 

 うん聞き間違いじゃかった。

 

「......あ、わわっ!」

 

「そ、それは......」

 

「ま、待って!!アカネちゃん、それ以上は!」

 

「...!」

 

「いいんじゃない、セリカちゃん。隠す様な事じゃあるまいし。」

 

「か、かと言って、わざわざ話すようなことでもないでしょ!」

 

「少なくとも金品渡した私と、酷い状況からある程度好転させた先生には話して欲しいんだけどなぁ...」

 

 まぁほぼフィクサー時代の癖と言うかなんと言うかは知らないが借金の話は多少気になる。

 

「そうだねー、シロちゃんは偶然とはいえ借金を返す為のお金を支援してくれたし、それに、先生は私たちを助けてくれた大人でしょー?」

 

「ホシノ先輩の言う通りだよ。セリカ、先生とシロちゃんは信頼していいと思う。」

 

「そ、そりゃそうだけど、先生とシロだって結局部外者だし!」

 

「確かに先生がパパって解決してくれるような問題じゃないかもしれないけどさ。でも、この問題に耳を傾けてくれる大人は先生しかいないし、シロちゃんもこの様子的に手を貸したいと思ってそうだしね。」

 

 普通に心読まれた気がするけどまぁいいか。一応頷く。

 

「悩みを打ち明けてみたら、何か解決法が見つかるかもよー?それとも何か他にいい方法があるのかなー、セリカちゃん?」

 

「う、うぅ...」

 

「で、でも、さっき来たばかりの大人と正体不明の学籍が無い人でしょ!今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった!?シロも正体不明で先生以上に信用できる訳ないじゃ無い!」

 

「この学校の問題は、ずっと私たちだけでどうにかしてきたじゃん!なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて......。」

 

「私は認めない!」

 

「セリカちゃん!?」

 

「私、様子を見てきます!」

 

 そして少し間が置かれて、ホシノがなぜアビドスに借金があるかを説明してくれてたんだけど...

 

 何かに監視されている様な気がして頭に入らなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 とあの後解散して次の日にここで先生に言われたので待ち合わせ場所に来ていた。

 

"ちゃんと来てくれて嬉しいよ"

 

「私そんなに来ないと思われてたの...約束したら流石にちゃんと守るよ...」

 

"シロは何となくだけど、直ぐに消えてしまいそうな感じがしたから"

 

 全く、生存能力が異常という理由で特色になった人間だからそんなことそうそう無い、先生も極たまに見当違いなこと言うなと思う。

 

「それで今日は学籍がなくて普段どこかしらに放浪している子供にどう言う要件があるの?」

 

"今からセリカのバイト先に向かうからシロもついてきてほしいんだ"

 

「まぁそれはいいけど...なぜ?」

 

 若干怖いよこの人...

 

"アビドスの借金返済を手伝ってくれる同志だからね"

 

 もういっそのこといろんな手段で踏み倒した方がいい気がしてくるが...

 

「あ、シロちゃん達がいたよ、ホシノ先輩」

 

「シロちゃんも見つけたし、ノノミちゃんとアカネちゃんに連絡して

柴関ラーメン集合って伝えておくねー。」

 

「ら、ラーメン!?!?」

 

 私は思わずラーメンという言葉に大声で反応してしまった。

 

 ラーメンと言うか食べ物に関しては本当に碌なことが無い。少なくとも自分で美味しいところを開拓している時は全部人肉使用だし紹介されたところも高確率でそうであった。何回吐く羽目になったことやら...

 

「ど、ど、ど、どうしたのシロちゃん...もしかしてラーメンに親でも殺されたの???」

 

「まぁそうでは無いけどレベル帯としてはそれと同じ様な事されたわね...」

 

「その話、ちょっとだけ気になる。」

 

 シロコにしばらく意味もなく聞かれたが全力で流すとする。

 

「あ、先生、少し質問、一応念には念をって感じなんだけど、人肉が使われてる事は無いよね?」

 

"さ、流石にそんな事は無いと思うよ..."

 

 先生が珍しく困惑してちょっと引くような感じで返事が来た。

 

 今だに少し引かれてる先生を後目に歩いていると、どうやらここが柴関らしい。

 

「あ、ホシノ先輩達がいました、ノノミ先輩」

 

「それじゃみんなで突撃しましょー⭐︎」

 

 そんな声を聞いた後、私は心して柴関ラーメンに入店する。

 

「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで......。」

 

 あ、私達を見て一瞬固まった。

 

「わわっ!?」

 

「あの〜⭐︎、6人なんですけど〜!」

 

「あ、あはは......セリカちゃん、お疲れ......」

 

「お疲れ」

 

「......この気まずさと言うか何と言うか....同情するわ...」

 

「何で出会って早々に同情してるの!?」

 

 お互いの事をまだあまり知らない知り合いの護衛の仕事をした時の感覚を少し思い出す。

 

「み、みんな.....どうしてここを......!?」

 

 大変失礼だが今のセリカちゃんの表情は可愛いと思う。

 

「...。」ジロ

 

 ...全然無心である。だから睨まないでホシノちゃん......。

 

「うへ〜やっぱりここだと思った。」

 

"どうも"

 

「せ、先生まで......やっぱストーカー!?」

 

「うへ、先生は悪くないよー。セリカちゃんのバイト先といえば、やっぱここしかないじゃん?だから来てみたの」

 

「ホシノ先輩かっ......ううっ......!」

 

「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれぐらいにして、注文受けてくれな。」

 

 あぁ、そう言えばこの世界の大人はなぜか犬だったり機械だったりしたね...と言うかロボットがお腹空いて、いや考えるのをやめよう。

 

「あ、うぅ...はい、大将。それでは、広い席にご案内します......こちらへどうぞ......。」

 

「はい、先生はこちらへ!私の隣、空いてます!」

 

「......ん、私の隣も空いてる。」

 

"どっちの席に座ろうかな.....。"

 

「先生、私は適当に別のところ座るわ。」

 

"あ、それなら私はシロのところに座ろうかな...私がシロコ達のところに座ると窮屈になりそうだしね。"

 

 あ、逃げたなこの人。

 

 まぁそんな事でシロコ達の隣の席が偶然空いていたから先生と私で向かい合う様に座ることとなったが...

 

「先生...もう一度聞きますが、人肉使われてませんよね???」

 

"大丈夫だから...ここの大将が人肉を使う様に私は見えないよ"

 

 とりあえず柴関ラーメンを頼んだ私はずっと人肉を使われてないか、隣に聞こえない様に確認していた。だって今までお店のラーメン食べて人肉使われてなかったこと一度も無いもん...

 

 とりあえず隣は隣でアビドス生徒だけでわちゃわちゃしている、よし...

 

「シロコちゃん達ー!今回は先生が奢るってー!」

 

"ちょっと待ってシロさん?私はそんな話聞いていないよ?"

 

「だって今話したしね。それに先生は大人のカードがあるから払えるでしょ?」

 

 私は思わずイタズラをした子供の様に笑った。

 

 ...私って昔みたいに子供の様に笑えたんだね。

 

 まぁ先生のしょんぼりした表情を暇つぶしに眺めているといつ注文したか覚えてないがセリカが柴関ラーメンを持ってくる。

 

 ...一応匂い的に、人肉は一切使われてない。

 

「...頂きます」

 

 私は一見美味しそうなラーメンの麺を一口啜る。

 

 啜った時、まず最初は口いっぱいの醤油ベースのスープと麺の素材であろう小麦の風味が口から鼻、または胃に広がっていく。その後にニンニクの風味がガツン!とやってくる。そして何より人肉の味は一切せず、ちゃんとした鶏ガラの出汁をとっている。そして出汁を取る為に使ったであろう鶏も、K社みたいに再生アンプルを使ってひたすら作られた様な物ではなく、ちゃんと厳選されたであろう物だと言うのも理解した。そしてこの一口目で私が出した結論は...

 

「......美味い。」

 

"あ、あの、涙、出てるよ?"

 

 そう言われてから指で目元に触れると何か濡れている事に気づいた。

 

 あぁ......私はおそらく都市で一度もこんなに美味しくて人肉も使われてないラーメンを食べたことがなかったから泣いているのだろう。

 

 私は珍しく無我夢中に食べる。当然替え玉もガンガン頼む。先生が半べそかいているがさんなの知ったこっちゃない。私はこの後10回ぐらい替え玉を頼むことになった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〜???〜

 

「...元気そうだね、ホシノちゃん」

 

 ただ一言そう述べて、立ち去る。

 

「......!」

 

 ホシノは何かを感じとり、立ち上がるが

 

「ホシノ先輩どうしたの?」

 

「.....んへ、なんでもないよ。」

 

 そうして直ぐ席に改めて着く。




おまけ 〜武器紹介〜

工房製のバール
白い暴力が手加減する為に用意させた工房武器、特徴としては振動を利用して脳震盪を起こさせ無理やり気絶させ事である。使用者にも振動が結構くるが使っている人が生理現象に対して結構な耐性があるのでそんなに気にならない。リンバスのシステムで例えると、振動付与と振動爆発を狂った様に起こしまくるもの、ブルアカシステムなら彼女の攻撃全てがCC状態付与になる物である。


次回予告
ふぅ、とりあえず先生には少し悪い事をしたわね...まぁいいか、そんな事よりもちゃんと借金を返そうとしているアビドスの子達は偉いなぁ、都市なら借金踏み倒すなんて私の知る範囲なら割と良くあった事だし...
え?セリカが誘拐された?

次回 セリカ奪還
になるといいなぁ...
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