とにかくキャラ同士を会わせてみたかったクロス短編集 作:こなひー
先生を志す渚が教員研修として偶然キヴォトスに来た……ぐらいの感覚でお楽しみください。
ブルーアーカイブの先生って、半分オリキャラみたいな感じがしますね。
「初めまして、教員の新人研修で来ました潮田渚です」
「初めまして。シャーレにこんな仕事が来るとは思っていなかったけど、私にできる事は何でもするよ。よろしくね」
「はい!」
「……本当に、個性的な生徒ばかりですね。しかも何故か女の子ばかり……」
「私もどうしてこうなっているのかはわからないんだけどね……。女の子は苦手?」
「うーん、苦手ってわけじゃないんですけどどうも緊張しちゃって……訳あってディープキスの心得と経験はあるんですけど……」
「どういう訳があったらそうなるの!?」
「それにしても、生徒が武器を使っている事には驚かないんだね?」
「ああ……僕が生徒の時、武器の使い方や相手を無力化する方法とかをよく教わって実践していたんです」
「そうなんだ。うちの生徒は私が先生になる前から当たり前のように武器を使っているんだよね。今はどこもそうなのかな……」
「あー……あれはうちのクラスが特殊だったんだと思いますけど。もしかして先生って、生徒たちに命を狙われたりしてるんですか?」
「あの子たちの先生として、誓ってそんな悪い子はいないよ! ……ちょっとばかりお腹を撃たれたりはしたけど」
「えぇ!? それは全然ちょっとじゃないですよ!?」
「武器に慣れているって事は、渚くんも多少撃たれたり爆撃されても平気ってことかな?」
「いやいや! それは流石に死んじゃいますよ! 殺せんせーじゃあるまいし……」
「殺せんせー?」
「あ、殺せんせーっていうのは僕の恩師なんです」
「……変わった愛称だね」
「僕達の卒業する条件が……先生を殺すことだったから、皆で殺せんせーって呼んでいたんです」
「えぇ……どういうこと?」
「……何というか、規格外な人だったんだね。渚君は私の生徒達も驚くようなとんでもない経験をしてきたんだ」
「はい。本当にかけがえのない思い出です」
「うん、君の話し方から伝わってくるよ。……渚君の先生にも、ぜひ会ってみたいな」
「……すみません、それはもうできないんです」
「そっか、それは残念」
「私も、変な話をするね」
「どうぞ」
「私は以前、自分の最期の姿を見たことがあるんだ」
「え、最期って……?」
「と言ってもあくまで別の世界の私、なんだけどね」
「……その世界での私はどうやら選択を間違えてしまった。その結果、色々なものを失ってしまっていた。……そして最期は、たった一人だけ生き残った生徒を私に託して逝ったんだ」
「……そっか、その子だけは守り通したんですね」
「うん。どんな姿になってしまっても……自分の生徒を守ろうとしていた。私も、そうありたいと思っているよ」
「……凄いですね。もし僕が同じ状況だったら、どうなるかわからないや」
「うん、独りだったら私も厳しかったよ。でも、こんな自分でも頼ってくれる生徒がいたら答えないわけにはいかないんだ」
「! ……殺せんせーも、そんな風に思ってくれてたのかな?」
「きっと、そうだったんじゃないかな?」
「先生になってからも、学ばなきゃいけない事って多いですね」
「うん、自分の生徒に教えられることも本当に多いよ」
「あはは、僕もまだ教えられてばっかりです」
「けど、例え何があったとしても」
「先生として生徒たちは絶対に守る、ですよね」
「結局、お互いの話をしていただけになっちゃったね。ユウカにどう報告したものかな……」
「あはは……、僕も何故か茅野にしょっちゅう近況を聞かれるから準備しておかなきゃ」
「それじゃあ、また機会があったらよろしくね。渚君」
「はい、ありがとうございました! 先生!」
かなり読み手に察してもらう必要のある作品となりますが、誰かに刺さったらいいなと思いながら増やしてみたいと思います。