父を訪ねて617光年   作:おーるどあっくす

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アイビス、1周目は初見で突破できたのに2周目でめちゃくちゃ沼りました
そういうことって案外ありますよね…


集積コーラル到達

〔…ハウンズ ここからは俺に…

 …いや お前たち自身の感覚に従え〕

 

 作戦領域であるルビコン技研都市に突入。障害を排除し、コーラル集積地点を目指す。

 

〔ミッション開始だ〕

 

『…行こうか』

 

 

「スネイル第2隊長閣下増援をお願いします

 任務安定遂行には兵力が足りません」

 

 技研都市では、既にアーキバスAC部隊が戦闘を開始しているようだ。恐らく先遣部隊なのだろう。

 

「技研のガラクタが…鬱陶しいですよ!」

 

 あの機体はG3五花海?ベイラムから寝返ったか。ミシガンも既に死亡した以上妥当な判断ではあるな。

 

〔無人兵器と交戦しているようだな〕

 

 驚いた…技研の防衛兵器は50年間もの間機能を維持しているのか。

 

「漁夫の利…狙えそうだね」

 

「ぎょふのり?」

 

『争っている奴らから利益を横取りすることだ

 消耗している敵を両方倒してコーラルを目指そう』

 

「わかった!ぎょふのり!」

 

 

 アーキバス系列のV.VIメーテルリンクは俺が、耐久面に長けるG3五花海は2人が担当することになった。技研の防衛兵器による攻撃でACS負荷限界となったタイミングでレーザーキャノンのチャージを撃ち込んで攻撃開始。

 

 

「独立傭兵…!?」

「おや…? 貴方は…独立傭兵レイヴン

 なるほど アーキバスの通達を無視する気ですか」

 

 狼狽えるメーテルリンクに対して五花海は随分と余裕そうだな。レーザーブレードで斬りつける。

 

「スネイル隊長閣下に報告

 例の猟犬達が現れました 増援をお願いします」

 

「ガラクタ掃除では物足りなかったところです

 この五花海が お相手しましょう!」

 

 

 パルスガンとプラズマキャノンを回避し、建物の中に追い込んでいく。敵の回避方向を上下のみに絞り、ENが尽きた隙を狙ってレーザーブレードのチャージを叩き込む。壁に叩きつけられた機体へいつも通りレーザーキャノンによる追撃を放った。

 

 

「隊長!スネイル隊長…応答を!

 こちらメーテルリンク 増援をお願いします!」

 

 さっきからメーテルリンクはスネイルに増援を繰り返し要請しているようだがスネイルが応えることはない…独立傭兵のように使い捨てるつもりか?…いくらスネイルといえどもヴェスパー部隊長をそう簡単に使い捨てるだろうか?

 

 

「ベイラムはとんだ泥船でした

 理気の流れはアーキバスにあります

 壁越えにしてアイスワーム殺し

 貴方の首級は良い貢物になるでしょう

 この出会い…まさに吉兆か!」

 

 617と621も追い詰めているようだが…

 …根拠はないが胸騒ぎがする。ひとまず今は目の前の敵に集中しよう。

 

 

 味方との連携が取れない環境での戦闘から逃れようとするメーテルリンクをアサルトブーストとブレード展開時の近接推力で追い立てる。逃しはしない。

 

「吉穴が…見えぬ…」

 

「スネイル閣下僚機が落とされました

 増援を…ッ!?」

 

 脅威が迫っているのに通信とは…優先順位を間違えたな。ブーストキックで怯ませてから拡散レーザーでメーテルリンクのACを貫いた。

 

 

『あとはMTだけか』

 

〔安全を確保しろ〕

 

 

 ウォルターの指示に従い、残ったMTを仕留めていく。お?こんな所にコンテナが…この光波キャノン、今のジェネレータと相性が良さそうだな。帰投出来たら載せるとしよう。

 

〔片付いたようだな…

 これである程度の時間稼ぎにはなる…先を急ぐぞ〕

 

 マーカーを目指して進むと、崩れ落ちた橋があった。橋の下には何かが走り回っているようだ。

 

『…落ちたら洒落にならないな

 EN管理はしっかりしておこう…』

 

 

〔バスキュラープラント まだ残っていたのか…〕

 

 正面にある巨大な建造物のことか?この地下空間を支える柱のようなものだと思っていたが…やはりウォルターはここについて何か知っているようだな。

 

 

 橋を進んでいくと正面の都市で爆発が起きているのを確認。あれは…橋の下を転がっている奴か?

 

 謎の回転兵器は勢いに任せて橋へ飛び乗り、俺たちへ襲いかかる。

 

『これは…正面から喰らったら洒落にならないな』

 

 俺たちの隣を通り過ぎた回転兵器は、ドリフトターンしながら火炎を放つ。なんでそんなものを…?617のミサイルが側面に直撃すると回転兵器はあっけなく動きを止めた。

 

「カーラに見せたら喜びそうだね」

 

「ばくしょう、まちがいなし」

 

 

〔…企業はすでに俺たちの行動を察知しているだろう

 先を急ぐぞ〕

 

 のんびりしている暇はなさそうだ。目的地へ急ごう。

 

 

〔コーラル集積反応 近いぞ〕

 

 

〔反応が強まっていく 目指す場所まで…あと一息だ〕

 

 橋を渡り、無人兵器を倒しながらビル群をアサルトブーストで駆け抜けると、そこには巨大な穴が待ち受けていた。

 補給シェルパから物資を受け取り、降下していく。

 

《……………》

 

「ぜんぶ…こーらる?」

 

〔…辿り着いたか

 企業の追手が来る…その前に調べるぞ〕

 

 

〔コーラル潮位が上がっている…

 自己増殖が ここまで進んでいたとは…〕

 

 潮位が上がる…?まるで普通の状態を知っているかのような発言だ。

 

〔待て あれは…〕

 

 宙に何かが浮かんでいる?

 

 謎の物体は上に向かって飛んでいき、白い機体に収納された。

 

 白い機体は旋回すると俺たちの目の前に着陸。

 

〔「アイビスシリーズ」…やはり稼働していたか…!〕

 

 白い機体…ウォルター曰くアイビスが再び謎の物体、恐らくオービットやドローンの類を展開し、飛び上がる。

 

〔…備えろハウンズ もう一仕事だ〕

 

 

 オービットから放たれた紅い光線を横へ移動して回避。俺に狙いを定めたアイビスは紅いブレードを展開し、斬りかかる。クイックブーストて回避してから拡散レーザーで反撃。

 

 

〔…よく聞け ハウンズ

 アイビスシリーズは通常の防衛兵器ではない〕

 コーラルに関わる危機を未然に防ぐための…

 ルビコンの安全装置とも言える機体だ〕

 

 ルビコンの安全装置…シリーズと言うからにはこんなのが他にもいるのか?

 

〔そしてその制御を握る主はもういない

 やらなければお前達がやられるぞ!〕

 

 

 オービットによる射撃はブースト移動だけでも対処できそうだな。足を止めずに危険そうな攻撃に集中しよう。

 

 アイビスは宙を漂いながら連続で光波を放つ。進行方向を塞ぐような攻撃か…四つの光波を左右に切り返しながら回避。

 

 アイビスが俺を狙っているうちに617がミサイルとガトリングで着実に負荷を掛けてくれている。動きは素早いが、強力な攻撃後には明確な隙があるようだ。レーザーキャノンをチャージしながら今は回避に集中しよう。

 

 621に対して再び射撃からブレードによる攻撃。621が冷静に回避したのを見て、アサルトブーストで急速接近。隙を見せた背中に621のパルスブレードが直撃し、ACS負荷限界。アサルトブーストの慣性を載せてレーザーブレードによる回転斬りを放ち、レーザーキャノンで追撃を撃ち込む。

 

〔いいぞイロハ…!確実にダメージが蓄積している…!〕

 

 求めていたコーラルが目の前だからか、ウォルターの通信の声にも力が入っているようだ。

 

 システムを復旧し、仕切り直そうとするアイビスの背後に621が回り込んだ。俺の更なる追撃から逃れようとするアイビスは、移動した先で621と鉢合わせ、チャージによって出力の上がった強力な波形を叩き付けられた。

 

 力なく墜落していくアイビス。案外あっけないものだな。

 

 

 

〔…待て!まだ終わっていない!〕

 

「…!?」

『アイビスに周辺のコーラルが集まっていく…!?』

「さいきどう…!?」

 

〔これが…アイビスシリーズの真価ということか…!?〕

 

 

 突如再起動したアイビス、これは…周辺のコーラルからAPを再充填したのか?いったいどうやって…!

 

《……………》

 

「そっか…じぇねれーた、こわさないとだめみたい!」

 

 なるほど…根本から叩くというのは理にかなっているな。

 

 

 アイビスの攻撃は苛烈さを増し、絶え間無い弾幕によって近づく事も許されない。コーラルを守るために俺たちを拒絶する意志を感じる…

 

 4発の光波を先ほど同じように回避すると、アイビスは旋回してブレードを展開。さっきまでは見なかった連携だが…敵の攻撃位置を予測して先回り。目の前に着陸したアイビスをレーザーブレードで一閃。

 

 オービットから放たれたコーラルが収束し、剣のように振り下ろされたそれを横へクイックブーストして回避。レーザーキャノンを放った。

 

 大きく飛び上がったアイビスはコーラルを纏い、鳥のような姿となり突進してきた。2度の突進を左右へへクイックブーストして回避。3度目の突進をジャンプで飛び越え、アイビスの側に着地。レーザーブレードによる回転斬りを叩き込む!

 

 ACS負荷限界により動きの止まったアイビスに、617がガトリングを斉射。

 

〔追い詰めているぞ617!〕

 

 俺は出せるものを出し尽くした。617のガトリングもオーバーヒートしている。

 

 

『「〔621!〕」』

 

 決めろ…!

 

〔やはり…この仕事を成し遂げられるのはお前だけだ!〕

 

 ウォルターの声と同時に621のパルスブレードがアイビスを貫く。今度こそジェネレータを破壊したようだ。

 

〔爆発するぞ!退避しろ!〕

 

 

 ジェネレータが爆ぜ、墜ちていくアイビスを見届ける。今度こそ終わったようだ。

 

〔…やったか〕

 

 AC2機にヘンテコな技研の遺産、それに加えて再起動したアイビスとの連戦…流石に疲労が限界だ。後のことはハンドラーに任せて…?

 

 

 

 

 

 

『ッ!?621!』

 

 617を左腕で突き飛ばし、621もブーストキックで蹴り飛ばす。

 

〔イロハ!?いきなり何を…!?

 いかん…!避けろイロハ!〕

 

 2人をを庇った俺の機体の側にスタンニードルランチャーが突き刺さり、放電。なんとか意識は保てたが…

 

『ふたり…とも…てったい…しろ』

 

「でも…!」

 

 呂律が回らない…ACSにも異常が発生し、エラーを吐いている。

 

〔クソッ・・・! 一手遅かっ〕

 

 ウォルターまでやられているのか…!

 

『おれが…しんがりをやる…

 はんどらーを…たのんだ』

 

 ウォルターをだしにするようで悪いが、ここで全滅する訳にはいかない。撤退する617達のACを見届けた。




通信記録:独立傭兵の返答
集積コーラルでACの残骸から抜き取った通信記録
独立傭兵と依頼主との通話と思われる
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俺の雇い主と仲間を愚弄するのはやめて貰おう

用件はそれだけだ
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