父を訪ねて617光年   作:おーるどあっくす

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【悲報】ACパンタレイ、一度も戦闘しないまま退場


ガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガト

 

 スネイルと別れた俺たちは、傭兵情報の登録を更新する。

 

[登録番号Rb39 識別名イロハ]

[登録番号Rb40 識別名C4-617]

 

[傭兵支援システム「オールマインド」へようこそ]

[貴方達の登録を歓迎します]

 

[Rb39 イロハの活動実績を踏まえ

 ショップ内容を更新します]

 

 木星圏からルビコンへ傭兵登録の更新を完了。無事にこちらでも活動が出来るようになったな。

 こちらの傭兵支援システムは随分と仕事が速い。過去の実績も考慮してくれるのはありがたいな。想定よりも良い機体が組めそうだ。

 

『識別名、それで良かったのか?』

 

「これなら、ハンドラーに見つけて貰いやすいから」

 

 なるほど、向こうから気づいて貰えるならそっちの方が早いか。

 

 

『次は617のACを用意しないといけないな』

 

 端末を見て617の意見を聞きながらパーツを選んでいく。

 売値と買値が同じなのか…いろんな武器を試して合うアセンブルを探してくれということかな?オールマインドは随分とサポートが手厚い。

 

「大豊の「ふーべん」はすごく良い。

 ………!肩にも載せれるの!?」

 

 そういえば基地襲撃の時もオーバーヒートを超えてガトリングを撃っていた痕跡があったか。

 …617は結構攻撃的だな…弾薬費がキツそうだ。

 

 両腕両肩にガトリングを載せてタンク脚を装備しようとする617を必死に宥める。そんなことをされたら俺のCOAMが持たない…!

 右腕にDF-GA-08 HU-BEN、右肩にDF-GA-09 SHAO-WEIを装備で何とか妥協して貰った。

 

 ガトリングは発射まで時間がかかるからクイックブーストを使うのは避けた方が良いな…左肩にパンタレイからバックラーを移すか。

 シールド展開中は腕の武器が使えないので必要な時だけ使えるパルスブレードもパンタレイから移しておく。

 

「イロハは構成変えちゃって良いの?」

 

『強化人間だからなんとかなるさ。

 それに君が居るなら汎用性は捨てても問題無いだろ』

 

 足りない部分はお互いがカバーすれば良い。

 

 

 次はフレームだな。

 ガトリングを使うなら被弾が増える。やはり中量機体が良いだろう。

 被弾が増える分姿勢安定性能を重視して、ブースト速度320を確保。

 内装はブレードの為に近接推力の高いFLUEGEL、ガトリングの射程を加味して近中距離戦が出来るTALBOT、ジェネレータはEN容量に優れるVP-20Cを装備。

 これなら全ての要件を満たせるな。

 ひとまずこんな所だろう。

 

 ブレードとガトリングガンで衝撃を与え、肩のガトリングキャノンで衝撃を維持。戦闘距離が近くなりがちだから危険な攻撃はイニシャルガードで安全に対処だ。

 

 

 腕部、左側の装備、そしてジェネレータとブースターを617に譲ってしまったから、俺も機体を組み直さないと。パンタレイは汎用性に振った結果、少し防御寄りの消極的な機体だったから…

 

 フレームは腕部をMELANDERに変更。

 617と組むなら瞬間火力を出せるようにしておくのが良いだろう。何か良さげな武器は…ベイラムの重リニアライフルならチャージショットで衝撃も直撃も熟せるな。

 後は中距離から衝撃を稼げる2連双対ミサイルを左肩に載せて、ブースターをALULAに変更。ジェネレータはBAWSのYABAにしておくか。

 これで俺のACも問題なさそうだな。

 

 

「出来たけど、名前どうする?」

 

『名前か…パンタレイのフレームと左右装備を2人でシェアしてるから… Apportionは安直過ぎ?』

 

「安直…だけどぴったりだと思う」

 

『ま、そこまで悩む事でもないか。もっと良い名前が思いついたら言ってくれ』

 

 

 

 

 

 

 

 ルビコンの傭兵支援システム、ありがたいことにオールマインドはACをテストするためのシミュレーターを傭兵たちに提供している。せっかく便利なものがあるのだから活用しない手はないだろう。

 という訳で俺と617は新たな機体で模擬戦をすることになった。

 

『それじゃ、よろしく』

 

「…ぶちのめす」

 

 わぉ、急に過激…模擬戦開始と同時に攻撃を開始する俺たち。

 両手に装備している二種類のライフルで攻め込もうとする俺は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まっ…たっ助けっ!』

 

 ガトリングによる絶え間無い弾幕から必死に逃げ回っていた。

 617はトリガー握ると性格変わるタイプ?笑いながら俺のACまで距離を詰めてくる…なにあれこわい。

 間合いを詰められたらブレードでACS限界に達して二つのガトリングで蜂の巣にされてしまうだろう。

 

 幸い俺は617と比べてブースト速度も射程も勝っている。それにミサイルも2種類載せているから…

 

 

「甘いっ!」

 

 当然のようにイニシャルガード。しかもあのバックラー、バックラーの癖に通常ガードの衝撃軽減も高い。

 ミサイルに衝撃負荷を頼っている俺ではかなり厳しい戦いだ。

 

 ガトリングの射撃を左右に揺さぶって回避しようとすれば今度は反動制御の追いつかない逸れた弾が命中し、上下に揺さぶって躱わすには脚部の跳躍性能やブースターの上昇推力が足りていない。

 

 パルスアーマーも既に使ってしまった俺の機体がACS負荷限界に達し…

 

 

『おあーっ!?』

 

 

 負けてしまった…相手はカビの生えた旧世代型だと侮っていた訳ではないのに封殺されてしまうとは…純粋に俺の実力不足だ。悔しい。

 

「私の勝ち」

 

『おめでとう、強いんだな…』

 

「私はハンドラーの猟犬だから!」

 

 617は誇らしげにしている。もし尻尾があれば千切れんばかりに振っていたことだろう。

 

 シールド対策が当面の課題だな。双対ミサイルも詰められると厳しいし…実弾オービットなら接近への牽制とACS負荷限界への追撃が両方熟せるんじゃないか?

 

 リベンジに向けて武装を検討しつつ、購入したパーツの到着を待つことにした。




◯Apportion(アポーション)
分配する、分担する、分け合うを意味する英単語
オールラウンダーだった元々のパンタレイを遠距離型と近距離型でパーツを分け合って構成した。

◯ Apportion RS(アポーション ライトサイド)
イロハの機体。射撃機。
右腕 RF-025 SCUDDER(火力型アサルトライフル)
左腕 LR-037 HARRIS
右肩 BML-G2/P03MLT-06(6連ミサイル)
左肩 BML-G1/P32DUO-02
頭部 HD-012 MELANDER C3
コア VP-40S
腕部 AR-011 MELANDER
脚部 VP-422
ブースター ALULA/21E
FCS FCS-G2/P05
ジェネレータ AG-E-013 YABA
コア拡張機能 アサルトアーマー
 使用感
スタッガーに重リニアライフルでの追撃が気持ち良い。
ただ、リニアライフルでもスタッガーが狙えるので肩に近接か直撃補正に長けた武器も欲しい所。
 
◯ Apportion LS(アポーション レフトサイド)
617の機体。ガン詰めガトリング。
右腕 DF-GA-08 HU-BEN
左腕 HI-32:BU-TT/A(パルスブレード)
右肩 DF-GA-09 SHAO-WEI
左肩 SI-29: SU-TT/C(パルスバックラー)
頭部 VP-44D
コア BD-011 MELANDER
腕部 VP 46S
脚部 LG-011 MELANDER
ブースター FLUEGEL/21Z
FCS FC-008 TALBOT
ジェネレータ VP-20C
コア拡張機能 パルスアーマー
 使用感
楽しい。
MELANDERじゃガトリングの反動を抑えられなかったので至近距離で撃てば良いと開き直った。

◯オールマインド
スッラ死亡で計画破綻済み
なんかすごい褒められてる…
見る目のある傭兵ですね(ご満悦)
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