半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


今回の話は二つに分けて投稿します!理由は一つ。切りどころがわからずに困ったからです。と言うのが半分くらいの理由でもう半分はサブタイトルと合わせたかったからと言うのが理由です。この話もそうなんですが、次の話は特にタイトルに合わせるべきだと思いました!短い分、本日は11時と21時の2話連続投稿です!
※その為、前回の次回予告を一部変更しています。

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朝凪の呼吸 レム睡眠


本当にありがとうございます!


それでは本編をどうぞ!





『限界を超えろ!荒れ狂うドラゴンパワー!』

 

『脳無、一気に殺すな。ジワジワとなぶり殺しにしてやれ!』

その瞬間、脳無がとてつもないスピードで俺に迫る!

速い…けど!直線的な攻撃だ!目さえ追いつけば!

 

『舐めんじゃねーぞぉ!!!』

 

俺は木刀を軸に立体的な動きを駆使して脳無の攻撃を躱す!直線的な攻撃の後には隙が生じる。これはオールマイトから教わったことだ。何度目かの攻撃を躱し、反撃する!

 

『喰らえ!ババル!!』

 

雷の力を引き出して無防備な脳無に稲妻が直撃する!が…

 

『………?』『ノーダメージかよ…勘弁しろ』

 

そう愚痴をこぼした俺に死柄木が笑いながら話しかけてくる。

 

『手加減してるとはいえ脳無相手に思いの外やるじゃん。雷を操る個性?普通なら勝ち組個性だけどなぁ!それだけじゃ脳無には勝てない!!!』

 

『はぁ…はぁ……何でダメージがない?いくら何でもおかしい…雷の直撃だけじゃない。木刀だって決して生易しい威力じゃねぇ』

 

それに何でコイツは一言も喋らない?無口?いや、そもそも感情がないように思える……

 

『ここまで健闘したお前に特別に教えてやるよ!コイツはな、ショック吸収の個性を持っている!つまりお前の攻撃は全部吸収されてるのさ。』

 

最悪の敵が最悪の個性持ちやがって…!!!!!

と死柄木を睨みつける

 

『それよりも…目離していいのか?あの世とご対面しちまうぞ?』

 

『っ!しまった!!!』

 

一瞬だけ…敵から目を離した瞬間、先程よりも速く脳無が俺に近づく!これは避けられ…

 

『スマーッシュ!!!!!!!』『!?』

 

その言葉と共に緑の閃光が脳無の顔を吹っ飛ばす!そこにいたのは右手を振りかぶっていた緑谷の姿だった。

 

『おま…なんで戻ってきた!?』

 

『だって…君だけ見捨てて逃げれないよ!!』

 

緑谷は俺の怒声に対して真っ向から真っ直ぐに反抗してきた。俺だけ見捨ててって…お前らを巻き込むわけには…

 

『はぁ!?脳無をぶっ飛ばしやがった?しかもスマッシュって君、オールマイトのフォロワーかなんかか?ムカついたわ。脳無。コイツも一緒に殺せ。』

 

緑谷のやつ…さっきと違って怒りは感じてても冷静だ。俺の力と緑谷の超パワー。コイツらに一矢報いてやる。

 

『緑谷…力を貸してくれ。』『勿論だよ。破竜君』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『 いくぞ!! 』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言って俺と緑谷は飛び出す!俺は木刀と雷の力を使っての連撃、緑谷は拳の連撃で脳無に攻勢をかける。緑谷の超パワーはまだ完全に制御できてないみたいで動く度、苦痛に顔が歪む。それなら

 

『緑谷!無理して攻撃するな!一撃で良いから力を貯めろ!俺がその隙を作ってやる!』

 

その言葉で緑谷は攻撃をやめて、ただひたすらに集中する。今の俺と緑谷なら緑谷の方がパワーがある。俺は深呼吸してアイツを足止めするために集中力を全開にする。

 

『すぅぅ………ふー……来いよ』

 

そしてまた、脳無が俺に攻撃を始める!今の脳無の攻撃が緩いのは、死柄木が俺らを脅威として見てないからだ。仮に脅威に感じて即殺せなんてなったらこんな風に拮抗した戦いなんてできない。

だからこのチャンスしかないんだ…

 

もっと良く見ろ!集中力を切らすな!息をする暇さえ惜しめ!瞬きさえ今は死に直結する!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破竜、緑谷の戦いを見つめるクラスメイト達は…

 

『ね、ねぇ!私達も助けに行こうよ!』

 

『無茶言うなよ!あんなのに巻き込まれたら死ぬって!』

 

『俺も同感だ…却って邪魔になる可能性が高い』

 

『な、何かできることがあるんじゃないカナ?』

 

『今、俺たちにできるのは何もしない事だ』

 

『凄い…あの攻撃を躱しているのか…?』

 

『戦闘力が高いのは知っていましたが、まさかここまで私達と差があるなんて…』

 

『眺める事しかできねぇなんて悔しすぎる…』

 

『デクくん……』

 

『破竜…負けんな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだだ……もう少し………………ここだ!!!

 

そう確信した俺は脳無の攻撃を躱しつつ、木刀を地面に突き刺してもう一度雷の力を引き出す!

 

『ババル!!!』 ドォォン!!!

 

今回も無防備に雷が脳無に直撃したが

 

『だぁかぁらぁ〜、効かないって!!!』

 

んなことわかってる。だからこっちが本命さ!

 

『切り裂け!シェーザ!!!!』『!?』

 

ここまで見せていなかった風の力を引き出して脳無の体を少しだけ切り裂くと脳無はほんの僅かに動揺を見せる

 

『はぁ!?お前雷の個性なんじゃ…!!』

 

『一言も言ってねぇよバカが!!いまだ緑谷!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スゥ………………………ッッ!!!

デラウェア・デトロイトスマーッシュ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは確実に脳無の顔を捉えて地面に叩きつける!

その威力は地面にクレーターを作り、砂埃が舞う。

 

その一撃は俺の想像を超えた一撃だった……

今の…オールマイトに匹敵するんじゃ……!!!!

 

『………緑谷!?』

 

『破竜君…大丈夫……だから…!!』

 

そう言った緑谷の腕は片腕が腫れ、両足は骨折しているのか地面を這っているので精一杯だった。俺は緑谷のもとまで向かう…

 

『すぐにみんなのとこに行こう!早く手当を…!?』

 

そう言って俺は驚愕する…そこには何も無かったかのように立ち上がった脳無の姿が…

 

『なんであの一撃を喰らって効いてねぇ!?』

 

『あははは!!!お前の個性が雷じゃ無かったのは誤算だったけどそれはこっちも同じさ!!脳無はショック吸収だけじゃない!超再生の個性を持つ複数個性持ちだ!ただでさえ身体能力で差があるお前らが相手だ!残念だったなあ!』

 

マズイ…俺は問題ねぇが、緑谷はもう戦闘に参加できない!庇いながら戦うなんて器用な事もできねぇ!まさかあの一撃を喰らわせても意味がないなんて…どうする……

 

『だけどさ…脳無相手にここまでやるお前らを野放しには出来ねぇ…脳無…まずはあの緑髪から殺れ…!』

 

『ッ!みんな!緑谷を頼む!』『破竜君!?』

 

そう言って俺は単身脳無に向かっていくが先ほどとは段違いの力と速度には反応できずに無様に壁まで吹っ飛ばされてしまった。

 

『ガッ…は……………』

 

情けないことに口から血が溢れ出る。

 

『『破竜…!!!』』

 

耳郎と上鳴が俺の名前を呼ぶが…悪い。言葉を返すことさえ今は難しい……薄れゆく目で見てみると緑谷を脳無が掴み、首を締め上げていく。

 

『ぐっ…""ぐあぁぁぁぁ"…!!!!!!!!』

 

『『『緑谷!!!!!』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やめろ…やめろ…やめろ…!!俺の目の前で誰かが死ぬなんて…助けられないなんて嫌だ。嫌だ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あははは!!!お前の個性が雷じゃ無かったのは誤算だったけどそれはこっちも同じさ!!脳無はショック吸収だけじゃない!超再生の個性を持つ複数個性持ちだ!ただでさえ身体能力で差があるお前らが相手だ!残念だったなあ!』

 

 

『………………………………………………』

 

 

『いや、素の力凄い…ていうか、意外だね。竜変身したら大体なんでもできるイメージあるけど??』

 

『勿論、増強系はあるんだが…癖が強すぎてまだ完全に制御しきれない。使い所間違えたら相手を殺しちまう可能性もあるからな』

 

『怖いこと言わないで』

 

『事実なんだ。しょうがねぇだろ』

 

 

『………………………………………………』

 

 

『ええ……しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう個性がいるでしょう。超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。』

 

 

『………………………………………………』

 

 

『おま…なんで戻ってきた!?』

 

『だって…君だけ見捨てて逃げれないよ!!』

 

 

『………………………………………………』

 

 

『君は優しい。破竜少年、私はね、個性に意志が宿っていると考えている。個性も人を選ぶのさ。君が破壊にしか使えないと思っているその力を君ならば人を救う力に変えてくれると君の個性は信じているんじゃないか?』

 

 

『………………………………………………』

 

 

 

 

 

『破竜…負けんな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『負けんな!!!破竜!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はぁ…?何で立ち上がってんだ?コイツ』

 

『わかったんだ』

 

『何が?』

 

『今の俺じゃコイツには勝てない』

 

『何わかりきったこと言ってんだ?』

 

『でも…目の前にいる人は助けたい…その為に何度もこの力と向き合ってきた。俺の目の前で……

 

もう…誰も傷つけさせない…!

誰も…目の前で失わせはしない…!!

俺が…俺が………みんなを守るんだ!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『パワー・グロース・プロテクト……竜変身!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう宣言した破竜の周りを黒い渦が覆い隠す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だこれは……いや、気にするだけ無駄か。

 

『脳無、これを壊せ』

 

そう言って脳無が近づき手を伸ばすと渦の中から出た紅い腕が脳無の顔面を殴って吹き飛ばした。

 

『『 なに!? 』』

 

驚いた死柄木と黒霧が見たのは上半身裸で黒いズボン、紅く染まった竜の様な腕と脚。そして目を惹く綺麗な金髪、背中から漆黒の翼を生やした破竜の姿。

 

破竜は緑谷のもとまで歩いて

 

『緑谷……生きてるか?』『破竜君…なの……??』『あぁ…、少し休んでろ。死ぬなよ。』

 

そう言って破竜はヴィラン達の前まで歩いていく。

 

『お前…一体何なんだよ!!!ムカつくなぁ!!!脳無!!!早くコイツを殺せ!』

 

『許さねぇ…絶対に許さんぞ!貴様ら!!!』

 

そういうと破竜は翼を羽ばたかせて高速移動し、右腕で脳無の顔を撃ち抜く!が…脳無は少し後退しながらも破竜に拳を返す!

 

『ぐッ!くそったれがぁぁぁ!!!』

 

破竜はそのまま脳無と高速の拳打を交わす。時に受けて、時に避けられ、お互いの体に傷を付けながらも打ち合う手を休めない!

 

『はぁ…はぁ…はぁ…これで決めてやる!』

 

全身から血を流しながらも破竜は決着の一撃を放つ為に全身の力を脱力させ、右手を引いて体制を整える。脳無はそれを見てこちらに飛び込んでくる。

 

 

 

 

 

『…………………今だッ!!

 

       会・心・撃!!!!!!!! 』

 

 

 

 

 

脱力した状態から今繰り出せる本気の一撃を脳無にぶつける!本気の一撃を喰らった脳無は死柄木と黒霧の横を通過し、更に水難ゾーンを超えてUSJ最奥の内壁に叩きつけられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はぁ…はぁ…くっ……』

 

俺は強制的に竜変身が解除され、片膝をついてしまう。ダメージの差が激しすぎる。息をするのが苦しい…目の前がチカチカする…

 

『何なんだよぉテメェは!!脳無がやられるなんて!くそくそくそくそ『落ち着け!死柄木弔、良く見ろ』あぁ!?』

 

黒霧の台詞で後ろを見た死柄木は先程の喚いていた姿とは打って変わってニヤニヤした余裕のある表情に変わる。そこには胸の所が抉り取られた箇所こそあるが、依然として余裕のある脳無の姿があった。

 

それを見ていたクラスメイトは絶望の表情で…

 

『そんな!?』『さっきの一撃でもダメなの!?』『は、早く破竜を助けないと!』『でも…どうやって!』『助けに行くしかねぇだろ!』『バカやめろ!このまま行っても死人を増やすだけだ!』

 

そんな中、耳郎はいまにも飛び出しそうになる気持ちを必死に抑えていた。飛び出して助けたい…けど飛び出せば自分だけでなく破竜に迷惑をかけることになる。相反する気持ちを内側でずっと抑えていた。

 

『は…ははははは!!!!脳無をぶっ飛ばした時はさすがに驚いたがお前じゃ脳無には敵わねぇ!命まで賭けたのに所詮無駄死にだ!あはは『お前が破竜君を馬鹿にするな…!!!!』あぁ?』

 

それを聞いていた緑谷は憤怒の表情でそう告げる。

 

『やっぱムカつくわお前。先にお前から死ね!』

 

その瞬間、出口の方から爆発音が聞こえる。

 

『随分と乱暴してくれたじゃないか…私の同僚と生徒達に…来る途中で飯田少年から何があったかは大体聞いた。もう大丈夫!私が来た!!』

 

 






あとがきです


今回は破竜君と緑谷君をメインにした脳無戦になります!そしてこの話でついに登場した新しい変身形態!その名も『ドラゴンウォリアー』になります!下記に今回登場した新たなジーン、そして変身形態について説明しておきます!


新たなジーン

1.パワー

増強の力を司るジーン。このジーンを媒介に竜変身すると『ドラゴンウォリアー』に変身する事が可能。増強の力を司るだけあって制御が難しく、破竜も使うのをずっと躊躇っていたジーン。実は新たに発現した力ではなく、オールマイトと出会った5年前の時点でも使用可能だった。


変身形態

1.ドラゴンウォリアー

ジーン『パワー』を媒介にする事で竜変身可能。形態としては最も人型に近い為、破竜は人型と説明する事が多い。変身時は上半身は裸、竜のような紅い腕と脚、綺麗な金髪と背中から生えた漆黒の翼が最大の特徴。戦闘スタイルは拳と蹴りを多用したスピード感ある格闘戦が得意。増強を司るジーンの為、身体能力は通常時の何十倍にも高まっている。個人的な感覚としては50倍くらい。



1.会心撃

全身を脱力させて本人の中でここ!と思ったタイミングで攻撃する事で本気の一撃を無駄なく繰り出す事ができる。ただし、タイミングはかなりシビアで失敗するとカウンターをもらうリスクがある。その分、威力はかなり高く作品内で現状、格上の脳無を反対側のUSJの壁までノータイムで吹っ飛ばしている。ドラクエでいう魔神斬りのようなもの。


今回のドラゴンウォリアーの覚醒はかなりこだわりました。よく見るとあるアニメの覚醒をオマージュしてるんですがわかりますかね……わかる方は感想欄へ!







次回予告






『だがもう大丈夫!私が来た!!!!』

『ここは撤退しましょう。死柄木弔』

『破竜真人…覚えたからな。次は殺すぞ』




『アンタだけが傷つく姿は見たくない』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア



『夕焼けの誓い』






『俺も強くなる。みんなを………耳郎を守れるように
もっともっと強くなる。』










更に向こうへ!Plus ultra!!!

ではまた21時に!!!



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