半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


前話でお伝えした通り、今回のお話は前話と元々ひとつだった後半部分になります!投稿するたびにこのキャラこれで口調合ってるっけ?とかこんな性格だったかな〜と悩む事も多いですが、自分なりの解釈をしながら頑張っていきたいと思います!



今回、投稿間隔が短いにも関わらずお気に入りに登録してくれた下記の方

アニメ好きオタク ラピスラズリー ルーラー532 pose195 バイオ0805

誠にありがとうございます!


それでは本編をお楽しみ下さい!




『夕焼けの誓い』

 

 

入り口のところにオールマイトが見える…

 

『ここで本命が到着かよ…!タイミングが良いじゃねぇかよ!脳無!さっさとそのガキども殺して…』

 

そう言った途端、目の前に突風が吹き荒れ、

 

『何か言ったか?ヴィランども』

 

オールマイトは俺達の目の前に仁王立ちしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『相澤くん、緑谷少年、破竜少年、来るのが遅くなってしまって本当にすまなかった。だがもう大丈夫!私が来た!!!!』

 

相澤先生は気絶していて聞こえていない。緑谷はいつもなら目を輝かせて安心した表情を見せるが、不安そうな顔でオールマイトを見つめ

 

『ダメです、オールマイト!ワンフォー…僕の力で殴ってもアイツは何にも効いていなかった!破竜君の全力の一撃でも仕留めきれなかったのに…』

 

『破竜少年の?』

 

そう言ってオールマイトは俺をみる。

 

『破竜少年、皆を守ったんだね。ありがとう。今度は私の番さ!君も緑谷少年もみんな守ってみせる!』

 

そう言うとオールマイトは脳無に攻勢をかけるが…

 

『マジで全っ然…効いてないな!!!』

 

『オールマイト!そいつの個性はショック吸収と超再生です!何が言いたいかわかりますか!?』

 

『!? そういうことか…わかりやすくて良い!』

 

オールマイトは一旦脳無と距離を取ると死柄木、そして黒霧も参戦してオールマイトと相対する。

 

『おいおい…3対1はズルくないか』

 

『お前を殺すのが目的だからなぁ!』

 

そう言って3人がかりでオールマイトに襲いかかるが…

 

『オールマイトぉぉぉ!!!』『緑谷少年!?』

 

それを見ていた緑谷は足が折れているのも関係なく、助けに向かってしまった。俺にどうこう言える立場じゃねぇぞアイツ。

 

黒霧が助けに入った緑谷を迎撃しようとすると

 

『どけぇぇぇ!!邪魔だデク!!!』

 

空中を飛んできた爆豪が爆破の勢いを利用しつつ、ワープの個性を持つ黒霧を捕まえた!それと同時に

 

『てめぇらがオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた』

 

轟が脳無を個性で凍らせ、動きを封じる。遅れてきた切島が死柄木に拳を振るうが、それは流石に避けられてしまう。

 

『くっそ!反応はえぇ…大丈夫か?破竜!』

 

『ナイスタイミング。助かった、3人とも!』

 

そう言うと俺は立ち上がって竜変身を行い、再度『ドラゴンウォリアー』に変身。体制が整っていない死柄木に向かって飛翔しながら回し蹴りを繰り出す!

 

『ぐぁっ!テメェ…この半人半竜が!!』

 

そう言った死柄木の口から血が溢れていた。

 

『全員ここでぶっ殺してやるよ!』

 

『平和の象徴はてめえらごときにやられねぇ』

 

『緑谷!俺に捕まれ!全部受け止めてやるからよ!』

 

『はぁ…はぁ…どうするよ…死柄木?』

 

『かっちゃん…みんな…!!』

 

爆豪は地面に抑えている黒霧に向かって

 

『このうっかり野郎め!思った通り、靄状のワープゲートになれる箇所は限られてるんだろ!?その靄で実体部分を覆っても喰らう場所はあるもんなぁ…!本当に物理無効ならあの時…『危ない』っつー発想は出ねぇもんなあ!!!』

 

『くぅっ……』

 

コイツやっぱすげぇ。俺は違和感を感じた所までで精一杯だったのにその先をこの短時間で見抜いた……

 

『おっと!!動くなよぉぉ…俺が『怪しい動きをした』と判断したら即爆破する!』

 

『ヒーローとは思えねぇ発言だな』

 

『どっちかつーとヴィラン側の台詞だぜ』

 

この状況を見て死柄木は

 

『黒霧は攻略されて拘束、6人中4人はほぼ無傷でそのうち1人は脳無相手に立ち回ってまだこの場に立っている。脳無。まずは爆発小僧を殺せ。仕切り直すぞ』

 

死柄木が言い合えると脳無は轟の拘束を抜け出して爆豪に迫るが……オールマイトが爆豪の代わりに脳無の一撃を受ける!オールマイトは壁まで飛ばされて息を荒くしながら怒る。

 

『加減を知らんのか…!!!』

 

『仲間を助けるためさ。仕方ないだろう?そこの半人半竜野郎も俺、そして脳無をぶん殴ってたぜ?他人を守る為の暴力は美談になるんだ。なら俺も同じことするだけさ!世間はなヒーローとヴィランってだけでどっちが悪かを決めつける!同じ暴力なのになぁ!何が平和の象徴!抑圧のために世に生み出された暴力!それがお前だ、オールマイト!お前を殺して俺達は新たな象徴を作り上げてやるさ!』

 

『お前の言い分はまるで子供の屁理屈だ。そうして言い訳を作るのは自分が楽しんでいるのを隠す為だろう?愉快犯め』

 

『何とでも言えよ』

 

オールマイトと死柄木が話してる間に俺は思案する。この場においての最適を。人数では勝ってる。だが、緑谷は重症。爆豪、轟、切島は無傷に近いけど、そんなのアイツら相手には関係ない。俺も竜変身を維持してるけどダメージがあるせいでまともに戦えるかと言われれば……

 

『みんな!逃げなさい!破竜少年なら今がどれだけ綱渡りな状況がわかるだろう!?私なら大丈夫さ!』

 

『信じますよ。負けるなんて許しませんから』

 

『勿論だ!みんな、プロの本気を見ていなさい』

 

それでも緑谷だけは引かない。

 

「オールマイト…だってもう時間が……』

 

時間?何か制限があるのか?いや、今は気にするな!全てが終わってから聞けば良い!

 

『緑谷少年。グッ!破竜少年頼んだぞ!!』

 

そう言ってオールマイトは脳無との戦闘を開始する!みんなはオールマイトはどうやってアイツを倒す気なんだ…と思っているが、オールマイトは拳での肉弾戦を繰り広げる!

 

それを見ていた切島が…

 

『な、なぁ…破竜。アイツの個性ってショック吸収と超再生なんだよな?アレじゃいくらオールマイトでも…』

 

『大丈夫だ』

 

『何でそう言える?』

 

『アイツと戦った時に俺は本気の一撃を喰らわせたんだが、アイツはすぐに復帰してこなかった。傷もしばらくは回復していなかった。つまり』

 

『無効でなく吸収ならば、限度があるんじゃないか!?私の100%を耐えるなら!更に上からそれをねじ伏せてやろう!!!』

 

 

血を吐きながら高速の連打…いや!乱打を続けていると脳無がオールマイトの攻撃を吸収しきれなくなってきた。その乱打は更に激しく音を増して脳無に突き刺さっていく!!

 

 

『ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの!ヴィランよ。雄英高校の校訓を知っているか!? Plus Ultra(更に向こうへ!)だ!』

 

 

オールマイト渾身のアッパーが脳無を殴り飛ばし、脳無はUSJを突き破り、空の彼方へ消えていった。

 

 

それを見ていた破竜達は…

 

「デタラメだ…再生も間に合わねえ程のラッシュ!』

 

『これがトップ…俺が超える壁!!』

 

『凄すぎてなんて言えば良いかわかんねぇ…』

 

『俺の全身全霊の一撃でも壁が限界だったのに…俺が超えようとする壁はこんなにも遠い……』

 

『やはり衰えた。全盛期なら5発も撃てば充分だったろうに300発以上も撃ってしまったよ!』

 

これが平和の象徴。強すぎてどんだけ凄いかわかんないなんて規格外がすぎるなホント。

 

『チートが…!衰えた?嘘だろ…完全に気圧された…よくも俺の脳無を…チートがぁ…!全然弱ってないじゃないか!!あいつら…俺に嘘を教えたのか!?』

 

あいつら……だと?まさか他に誰かいるのか!?

こいつをけしかけたボスのような奴が…

 

『どうした?来ないのかな!?私を殺すんじゃなかったのか!?さっさとかかってこい!!』

 

『流石だ…俺達の出る幕じゃねぇみたいだな…』

 

轟がそう言っているが、緑谷は未だに心配そうに見ている。それに俺自身も何か違和感を感じていた。

 

『緑谷…何か変じゃねぇか?』

 

『えっ!?』

 

『オールマイトはあんな事は言わない。むしろ、ここで終わらせる為に無理してるような気がする…何か知ってるのか?』

 

『っ!?』

 

やっぱりそうか…なら俺のやるべきことは1つ。

 

『さぁ、どうした!?』

(早く撤退してくれ…!もう限界が近い…!!)

 

『脳無さえいれば!こんな状況…!!』

 

『死柄木弔…落ち着いてください。よく見れば脳無に受けたダメージは確実にあります。どうやら子供らは棒立ちの様子…あと数分もしないうちに増援が来てしまうでしょうが、死柄木と私で連携すればまだ殺れるチャンスは充分にある』

 

『うん…うんうん…そうだな…そうだよ…そうだ…やるしかない…目の前にラスボスがいる…何より…脳無の仇だ』

 

撤退しな…いのか…!!!!

 

オールマイトが冷や汗を流していると死柄木と黒霧がオールマイトに襲い掛かる!その瞬間、間に割り込む竜の影が

 

『お前らの相手は俺だ!!!』

 

『破竜君!そいつの手に触れないで!』

 

緑谷が俺に声を掛ける。手だと?どんな個性かは知らねぇが、ここでこいつらに屈するわけには行かねぇ!!

 

『またテメェか!半人半竜野郎!ここでオールマイトを殺せば全てが終わる!邪魔すんな!』

 

『こっちの台詞だ!クソ野郎が!散々周りを傷つけて、俺の友達にも大切な人にも怖い思いさせやがって!これ以上好き勝手させてたまるか!』

 

黒霧はワープゲートで死柄木をフォローしながら、何とか俺に触れさせようとしてくる。俺はそれを飛翔して躱しながら、拳や蹴りで応戦。そして黒霧のワープゲートの動きを読み切って返す刀で死柄木に対して後ろ回し蹴りを叩き込む!

 

 

『はぁ…はぁ…はぁ…』『ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…』

 

 

お互いに決定打が見つからず長期戦になるかと思った矢先、死柄木の左手を弾丸が貫く! 

 

 

『ぐぁぁぁぁ!!!!!!』『死柄木弔!?』

 

 

 

やっと……きてくれたか………委員長……

 

『ごめんよ、遅くなったね。すぐ動ける者をかき集めて来た』

 

『1-A学級委員長、飯田天哉!ただいま戻りました!!!』

 

飯田が教師のプロヒーロー達を連れてきてくれた。教師達がヴィランを倒し始めるのを見て死柄木は撤退を決め、黒霧のワープゲートで逃げようとする!

 

『逃がすか……よ……』

 

くっそ…もう体が………………

 

『ここは撤退しましょう。死柄木弔』

 

『あぁ…半人半竜のお前。次は殺してやる。必ず!』

 

『破竜……破竜真人だ!覚えとけよ死柄木弔!』

 

そう言って俺は死柄木を睨みつける。

 

『オールマイト…そして破竜真人…

          覚えたからな。次は殺すぞ』

 

そう言うと死柄木達は撤退していった…

 

『はぁ………なんとかな…っ…た……か』

 

俺はそのまま気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここは………………?』

 

『ここは保健室さね。起きれるかい?』

 

保健室…なんで…あの後どうなったんだ…?

 

『あの襲撃の事が気になるだろうが…まずはその子が起きたらお礼を言う事だね。アンタが運び込まれてからずっと傍から離れなかったんだから。安心させてやりな。アンタの怪我なら殆ど大丈夫さね。わたしゃオールマイトと緑谷のとこに行くから。大丈夫なら今日は帰りなさい。』

 

そう言ってリカバリーガールは席を外す。

 

ベットの横には俺の手を握って寝ている耳郎の顔があった……今日の襲撃の中で耳郎にも怖い思いをたくさんさせちゃったな。そう心の中で反省していると耳郎が目を覚ます

 

『んぅ…ん?は、破竜!アンタ起きたの!?』

 

『あぁ、今さっきな。ずっとここにいてくれたんだろ?ありがとな。耳郎』

 

お礼を言うと耳郎は俯いて俺の胸に頭を預けてきた。

 

『え…// あの…耳郎…////??』

 

『アンタがここに運び込まれた時、すごく怖かった。アンタが死ぬんじゃないかって。みんなは大丈夫だって言ってたけどそれでもウチは本当に心配だった。』

 

耳郎の独白を俺は黙って聞く。

 

『アンタがあのクソ野郎にウチに触れんなって守ってくれた時、本当に…本当に嬉しかった。でもアンタだけが傷つく姿は見たくない。だから……』

 

そう言って耳郎は顔を上げる。

 

『ウチも強くなる。アンタが背中を任せられるように。アンタだけに重荷を背負わせないように強く!』

 

………本当に強いよな。こういうとこ。

でも、それは俺も同じだから伝えても良いよな。

 

『あぁ…俺も強くなる。みんなを………耳郎を守れるようにもっともっと強くなる。一緒に強くなろう』

 

陽が落ちかけた雄英高校の保健室で俺達は二人だけの誓いを交わす。俺は耳郎を、耳郎は俺を守れるようにもっと強くなる事を誓う。いつかこの誓いが俺らを更に強くしてくれる。そう信じて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィランサイド

 

黒霧の個性で逃げ延びた死柄木は愚痴をこぼす。

 

『クソがっ……何なんだよあのチート野郎が。衰えたどころじゃねぇ!脳無まで倒すなんて…話が違うぞ先生………』

 

その瞬間、ビデオから二人の声が出る。

 

『違わないよ………ただ見通しが甘かったね』

 

『その通りじゃ。初めから上手くいけば苦労はないわ。それよりワシと先生との作品。脳無は?回収してないのか?』

 

『回収は不可能でした。』

 

『何じゃ…残念だのう』

 

『それよりもどうすんだよ!?この先よ!』

 

喚く死柄木だったが、次の一声で止まる。

 

『うるせぇんだよ…黙ってろ死柄木。』

 

『な!何で…テメェがそっちにいる!?』

 

その男は威圧的な口調で

 

『口の利き方に気をつけろ。次は殺すぞ?』

 

『やめたまえ。君がそれをやろうとするなら私もそれを止めざるを得ないんだが?』

 

『ふん!それよりも随分とオールマイトにやられたみたいだな?アンタをここまでにしたのは伊達じゃないってことかよ?』

 

『オールマイトだけじゃねぇ…破竜真人って奴にやられた…雷の個性かと思ったら風を使って、最後は人型の竜に変身して脳無をぶっ飛ばしやがった。』

 

『ほぉー…それは凄い!是非解剖してみたいもんじゃ』

 

『!?………………………へぇ』

 

『君も興味が出たかい?』

 

『あぁ…まぁ…暇つぶしにはなるか?』

 

『弔!悔やんでも仕方がない!!今回の事だって決して無駄にはならないハズだ。精鋭を集めよう!!じっくり時間をかけて!!我々は自由に動けない!!だからこそ君のようなシンボルが必要なんだ!!次こそは君という恐怖を世に知らしめよう!!』

 

 




あとがきです


今回は雄英側VSヴィラン連合の戦い、そして決着。破竜君と耳郎さんの保健室でのやりとりを描かせていただきました!

皆さんの想像通り、タイトルの夕焼けの誓いは2人の事です。

自分が弱いせいで守りたかった大切な人も仲間も傷つけられた事を後悔した破竜君。自分が弱いせいで周りに頼るしかなく、仲間も破竜君も傷つける結果になった耳郎さん。

二人の弱さは似ているようで実は似ていません。今はまだ気づいていませんが、これから先…必ず訪れる道でお互いどういう決断を出すのか楽しみにしていてください!
※私がそこまで描けるかどうかはさておき。

最後に出てきた人物は本作のオリジナルヴィランです。まだ全容は判明していませんが、彼もこれから本作に関わってきます。お楽しみに!

皆様のコメントやお気に入りや評価等、いつも励みになっています!これからも頑張って投稿するのでぜひよろしくお願いします!







次回予告






『雄英体育祭が迫ってる』

『ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?』

『雑魚は全員ぶっ潰して俺が1位になる』





『負けるつもりはねぇ。クラスメイトにもお前らにもな』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア



『大胆不敵な宣戦布告!迫る雄英体育祭!』






『君の竜変身…まだ先があるんじゃないか?』








更に向こうへ!Plus ultra!!!

映画の話は必要ですか?破竜君がいるので一部変えながら描いていきます!

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