半人半竜のヒーローアカデミア 作:十希
はじめに
本作品はドラゴンボールの一部技、そしてブレスオブファイア3というゲームの一部設定をお借りしながら独自解釈も含めた作品となっております。なるべく原作の雰囲気は壊さずに頑張りたいと思います。
それでは本編どうぞ
プロローグ
中国の軽慶市での「発光する赤児」の報道以来、世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至った超人社会。
“個性”を悪用するヴィランを“個性”を発揮して取り締まるヒーローとの戦いに終わりはない。
そんな社会の中で世界を滅ぼすかもしれない力を持った俺は正義か悪か…これはそんなどっちつかずだったはずの俺が最強最高のヒーローになるまでの物語だ
半人半竜…この言葉を聞いてみんなは何を思う?
異形の姿?それとも破壊衝動を持つ化け物?
それとも珍しい個性?
色んな考えはあると思う。
でもこの俺、
『破竜(はりゅう) 真人(まなと)』は違う。
俺はこの力が憎い。
こんな力は無くても生きられる。
色眼鏡で見られる事だって増える。
学校の友達も先生も、周りの大人達も。
そして俺が10歳の時に死んだ俺の両親も。
俺の両親はヒーローだった。
メディアへの露出を嫌っていたらしい両親は世間的に有名なヒーローでは無かったけど、ヒーローの界隈では有名人でいずれトップ10に入れると有力視されていた。
でも……それが何だ。
ヒーロー故に多忙を極めていた俺の両親は
俺を見てくれなかった。たまに見てくれた時でさえ
体の鍛え方が足りない、個性を使えていないだのと
俺を見てくれなかった。
俺からしたら見ず知らずの人間を守って
本当に守って欲しかった『俺』を
守ってくれなかった無責任両親でしかない。
両親が死んだ時の俺は荒れに荒れた。
周りも俺を非難した。そりゃそうさ。
この化け物を抑制する存在がいなくなった。
不安になるのは当然でしかない。
嫌われて疎まれて限界が来た俺は
個性を暴走させて住んでいた島を壊した。
壊しに壊しまくった。全てを恨んで。
街を壊さなかったのは俺に残る唯一の良心。
島の山頂近く、竜の力を暴走させた俺は
内に秘められている炎のジーンの力を全解放。
小型の竜に変身し、全てを焼く炎の息を吐きだした。
その瞬間、森は一気に赤く染まり燃える。
動物達は逃げて周りには俺しかいなかった。
変身は自然と解けていた。
そんな燃え盛る森の中で…
全てが嫌になった俺は叫んだ
何で誰も助けてくれない!?
俺が何をしたっていうんだ!!
いつもいつもそうだ!!!
半人半竜だからか!?
好きでこんな個性に生まれたわけじゃないのに!!
こんな個性無くなったって…いい…!!!!!
もう全てを捨てて…破壊してやる………!!!!!!!!
そうやけになって決心した時、その人は現れた
『 』
???サイド
『現在、個性を暴走させている少年が島を破壊!
島民は現地のヒーローにより避難していますが
依然、少年の暴走は止まりません!!』
厄介な…と???は内心で舌打ちする。
ヴィランなら多少手荒にしてでも捕まえるが、
10歳の少年、そして聞くところによると
あのヒーローのご子息だという。
ならなぜこんな暴れ方を??
いや、考えるのは後にしよう!!!!
今は少年を止めることだけを最優先に考えろ!
そう思い、全速力で現場に駆けつける
これ以上の破壊は彼の体も心も傷つけてしまう。
そうすること5分。
現場に到着した彼が目にしたのは
炎の中で慟哭する一人の少年の姿
何で誰も助けてくれない!?
俺が何をしたっていうんだ!!
いつもいつもそうだ!!!
半人半竜だからか!?
好きでこんな個性に生まれたわけじゃないのに!!
『もう全てを捨てて破壊してやる』
そう呟いた彼の発言を聞いて私は飛び出しこう叫ぶ
『わーたーしーがー!!!!きた!!!!』
破竜サイド
『わーたーしーがー!!!!きた!!!!』
は???
と内心思っていた事が息と同時に声に出る
何であなたが………
そこには日本にいる人なら…いや世界中の人が
知っているであろうスーパーヒーロー。
『オール…………マイト』
何でこんなところにと一瞬思ったが当たり前か
今の俺はヴィランも驚愕の絶賛破壊活動中の犯罪者。
そうか、俺を捕らえに来たのか。
そう思い、自虐的になりながら声を出す
『何の用ですか?オールマイト?俺を捕らえに来ましたか?そりゃそうですよね。こんな破壊活動してるヴィランなんかほうっておけない。あなたはそういうヒーローだ。なら、一生俺が出れないようにタルタロスにでも収監してください。』
『それは違う。私は君を止めに来たのさ。破竜少年』
『はい??正気ですか???こんな化け物を???あー、破壊しか生まない俺なんか捕らえても意味ないんでそれなら早く殺してくださいよ。それが一番手っ取り早いです。島民の皆さんもそれを望んでいる。』
この子は破壊衝動に飲まれているかと思ったが…
そうではないようだ。ならなぜこんな風に…
そうか‥君は自分の力が
『嫌いなんだ『知ったような口聞くんじゃねぇぞ…』ね』
感情の籠った闇が私の台詞を遮る。
心なしか燃え盛る炎の勢いが増したように感じた。
『あんたに俺の何がわかる!?この力のせいで全部全部上手くいかねぇ!!半人半竜の化け物の個性!こんな力がなければ俺は…俺はッ!!…』
魂の叫びを聞いて私は彼を見つめる。元無個性だった私にはわからない生まれながら力持つものの悩み。それを制御できずに周りにぶつけてしまうかもしれない恐怖。でもね、その力がなければなんて思わないで欲しい。
『君は勘違いしている。その力は…『オールマイト!』どうした?』
『何をやっているんですか!?早く拘束してください!』
『少し待ってくれ塚内君、彼と少し話がしたい』
『なにを悠長な事を!『頼む』
ッッッ!!! 5分です!それが限界です!』
『十分さ』
このまま彼を拘束しても何の意味もない。
彼はわかっていないんだ。力の意味を。
その力が彼にある真の意味を。
『何のつもりだよ…説教なんか聞きたくねぇ』
『君はこの力さえなければと言っていたね。』
『そうさ、この力さえなければ『それは違う』
あぁ!?』
『力に善悪などない。それを扱う側の問題さ。どんな力でも正義の心を持って使えば人を助けられる力になる。反対に邪悪な心を持って使えば人を傷つける力になる。君はどんな心でその個性と向き合った?』
『俺は………』
こんな力さえなければ!!!
(やーね、また破竜さんちのお子さん暴れてるわよ)
半人半竜だから俺は誰からも!!!
(来るな!なにあれ化け物!近寄るな!)
破壊する事しか出来ねぇ!!!
(また破竜君の個性が暴走したんですって。あのヒーロー夫婦の子なのに制御もできないのかしら?)
そんな事しか出来ないなら…
(破竜さんには悪いがこのままでは島の安全が…)
俺は!俺は!!
(殺しましょう、殺そう、殺すしかない、安全のためだもんな、悪いことなんかじゃない、制御できないあいつが悪い、あいつさえいなければ、そうだよ、そうだよな、そうとしか思えないわ、そうだよね、そうね、どうやって殺す、毒殺か、いや…罠に嵌めて殺しても、いやいや、そこは…)
殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、
殺せ!!!!!!!!!!!!!!
『俺がいるから…この力を俺が持っているせいで悲しむ人が生まれる…だから俺はあなたに捕まえて欲しいと…殺して欲しいと願っているんです…』
これは俺の本心。破壊をすればヒーローが俺を捕まえにくる。最悪殺してでも暴走を止めてくれる可能性があった。そうすればもう誰にも迷惑をかけずに済む。俺を放って死んだ両親に汚名を着せつつ、死ぬ事ができた。なのにこの人は俺の考えなんて知っているかのように諭しながら話してくれた。
『君は優しい。破竜少年、私はね、個性に意志が宿っていると考えている。個性も人を選ぶのさ。君が破壊にしか使えないと思っているその力を君ならば人を救う力に変えてくれると君の個性は信じているんじゃないか?』
個性が俺を信じている…???
何を言ってるんだこの人は…そんなわけない。
俺に人を救える力なんてない。わかってるのに…
何であなたはそんなまっすぐな目で俺を見る…???
まるで俺ならできると信じているその目は何なんだ
そんな目をされたら信じてみたくなる…
俺のこの力を……呪われた竜の力を。
そして、自分の中にほんの少しだけ残っていた夢を。
『俺はヒーローに…あなたのような…
人を救えるヒーローになれますか?』
『もちろんさ、私が保証する』
これが俺、破竜真人と
最高のNo.1ヒーロー
オールマイトとの出会い。
そして俺がヒーローを目指した原点。
俺にとって最悪な日でもあって最高の日
この出来事は俺の奥底に刻み込まれた。
ヒーローを目指すオリジンとなって
ということでプロローグですね。
破竜少年の過去話からなぜヒーローを目指すようになったのか。彼の根底にいるヒーローは誰なのか。
次回もプロローグ2になるのかな…
今回の話で少し個性の内容が出ましたね。
個性の方について軽く触れておきます。
個性:竜変身
ジーンと呼ばれる各種属性、増強、融合といったあらゆるものを組み合わせた竜に変身する事が可能。組み合わせ方によって小型の竜、中型の竜、大型の竜、人型の竜と差別化した変身ができるが、現段階では小型の竜のみは制御可能で他の竜変身は自身の力で制御することはできない。※理由はこの先で説明します。
初作品で中々読んでくれる方も少ないとは思いますが、感想とか頂けると今後の執筆のエネルギーになります
何卒………