半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!

投稿が遅くなってしまい、申し訳ございません。やばい、ネタがうまく浮かばない…。次回こそは早く投稿できるように頑張ります!

お気に入り及び評価してくれた下記の方

綺音街 築紫 バンバンギャラクシー 暗黒の影 soh かつてい アレアレゲレ 石飛 陽聖 カイン102222

誠にありがとうございます!


それでは本編をお楽しみ下さい!




『先生VS生徒!?波乱の期末テスト!』

 

 

峰田を制裁して数日が経過したある日、相澤先生がホームルームで俺達に伝達事項を伝える。

 

『えー…そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間、一か月休める道理はない』

 

『まさか…』

 

『夏休み、林間合宿やるぞ』

 

『知ってたよ!やったー!!!』』

 

全員喜びを隠せないのかテンション爆上がりだ。

 

『肝試そー!!』

 

『風呂!』

 

『花火』

 

『行水!』

 

『カレーだな』

 

 

健全な夏休みの過ごし方だな……1名を除いて。

 

 

『自然環境ですとまた活動条件が変わってきますわね』

 

『いかなる環境でも正しい選択を…か。面白い』

 

『寝食皆と!!ワクワクしてきたぁあ!!』

 

『湯浴み!』

 

『峰田、ほんといい加減にしろやテメェ。』

 

前ので懲りてねぇのかコイツは。

 

『ただし!』

 

盛り上がる俺達を相澤先生は緊張感のある声質で黙らせる。

 

『その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は…学校で補修地獄だ』

 

『みんな頑張ろーぜ!!』

 

『クソくだらねー』

 

『女子ガンバレよ!!』

 

切島は大声で全員を鼓舞する。ぶっちゃけ、勉強に関しては日々の努力がものを言うので頑張るも何もないのでは?って感じだ。

 

そんなこと言ったら空気壊すから言わないけど…

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

期末テストまでの日はあっという間に近づいてきて、気づけばもう来週にテストが迫っていた。

 

『『全く勉強してなーい!!』』

 

『ハァ…………………』

 

『『諦めた溜息吐かないでくれ(でよ)!!』』

 

上鳴、芦戸の嘆きを聞いて俺は盛大な溜息を吐く。直前に勉強したってそれまでの積み重ねがあるんだから焦った所で無理だろ。

 

『体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねー!』

上鳴:(21/21位)

 

『あははははは……』

芦戸:(20/21位)

 

『確かに行事続きではあったが…』

常闇:(15/21位)

 

「中間はまあ入学したてで範囲狭いし特に苦労なかったんだけどな。行事が重なったのもあるけど期末は中間と違って…」

砂藤:(13/21位)

 

『………!!!』

口田:(12/21位)

 

『演習試験もあるのが辛えとこだよな』

峰田:(10/21位)

 

『『中間10位!?』』

 

意外だ。性欲だけが先行してるバカだと思っていたが、思いのほか勉強もできたのか。

 

『あんたは同族だと思ってたのに!』

 

『お前みたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろうが…!どこに需要あんだよ…!!』

 

『フッ、世界…かな』

 

『だとしてもそのエロい部分直さないと、世界への需要はねぇよ。特にお前が渇望する女性陣からは』

 

『ガハッ……』

 

俺の一言で峰田は撃沈する。

 

『芦戸さん!上鳴くん!』

 

芦戸と上鳴に緑谷が優しく声を掛けるが、やめておいた方がいい。とどめを刺すようなもんだ。

 

『が…頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!』

緑谷:(5/21位)

 

「うむ!』ビシィッ!

飯田:(3/21位)

 

『普通に授業うけてりゃ赤点はでねぇだろ』

轟:(6/21位)

 

『普段から真面目に受けてれば焦る事もないのに…』

破竜:(2/21位)

 

『言葉には気をつけろ!!』

 

上鳴は成績上位者4人からの励まし?を受けて反論しつつも嘆いていると八百万から声がかかる。

 

『二人とも座学なら私、お力添え出来るかもしれません』

八百万:(1/21位)

 

『『ヤオモモー!!!』』

 

さすがの成績一位。俺も勉強は頑張ってる方だけど、八百万の博識さには全くと言っていいほど敵わない。

 

『演習のほうはからっきしでしょうけど…』

 

『?』

 

『……………………………………』

 

そう八百万は呟く。それは近くにいた俺と轟しか聞こえていないようだった。どうも体育祭での負けから自信喪失してる感じがする。

 

『ウチもいいかな?二次関数ちょっと応用つまづいちゃって…』

耳郎:(8/21位)

 

『わりぃ俺も!八百万、古文分かる?』

瀬呂:(18/21位)

 

『俺もいいかな?』

尾白:(9/21位)

 

『良いデストモ!!』

 

八百万は嬉しそうな顔で返事をする。

 

『では週末にでも私の家でお勉強しましょう!』

 

『まじで!?うんヤオモモん家楽しみー!』

 

『そうなるとまず、お母様に報告して講堂を開けていただかないと…!』

 

ん?聞き間違いか…?勉強するのに講堂?

 

『皆さんお紅茶はどこかご贔屓ありまして!?我が家はいつもハロッズかウェッジウッドなのでご希望がありましたら用意しますわ!もちろん勉強のことも任せてください!必ずお力になってみせますわ!』

 

『なんだっけ?いろはす?でいいよ』

 

『ハロッズですね!!』

 

口調からお嬢様のような気はしてたが、完全にお嬢様だな。いろはすとハロッズって天と地ほど差があるぞ?命の水こといろはすは美味いけども…

 

『この人徳の差よ』

切島:(16/21位)

 

『俺もあるわ!てめェ教え殺したろか!!』

爆豪:(4/21位)

 

「おお!頼む!」

 

爆豪が切島に?……念の為、釘を刺しておく。

 

『爆豪、切島がわかんないからって頭しばいたりするなよ?お前ならやりかねないから心配だ』

 

『ほっとけ!ドラゴン野郎!!!』

 

『まぁまぁ、大丈夫だって』

 

『フフッ…皆慌てちゃって。今更ジタバタしても始まらないのに』

 

『お前は少しジタバタしたほうがいいんじゃないか?』

障子:(11/21位)

 

『それが何かな?』

青山:(19/21位)

 

『いーや、青山…お前は確実に焦った方がいい。』

 

なんで19位でそんな余裕なのかわからん。

 

ちなみに残りの女子の順位については麗日が14位、葉隠は17位、梅雨ちゃんは7位という順位だ。

 

すると耳郎がこちらに歩いてくる。

 

『破竜、テスト期間一緒に勉強しない?』

 

『誘いは嬉しいんだけど…少しな』

 

『?』

 

やる事がある。更に強くなるためにな…。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

その後の授業も受けて昼休み。

 

 

 

 

俺は耳郎と緑谷、飯田に麗日、葉隠と梅雨ちゃん、そして職場体験で食事の約束をした轟という珍しいメンツで食事をとっていた。

 

『にしても、普通科目なら普段の授業範囲内からでなんとかなるけど……』

 

『演習内容が不透明で怖いよね……』

 

『突飛なことはしないと思うが……』

 

飯田と緑谷が不安を覗かせる。

 

『一学期でやったことの総合的内容…』

 

『としか教えてくれないものね、相澤先生。』

 

『戦闘訓練と救助訓練、あとはほぼ基礎トレやね』

 

『破竜はどう思うの?』

 

『俺も気になるな…』

 

耳郎と轟が俺に意見を求めてくる。

 

『そうだな…あくまで個人的な意見にはなるが、今までと同じようなものじゃない事だけは確かだ。』

 

『『『 どうして? 』』』

 

『ヴィラン連合の襲撃、ヒーロー殺しの余波、それによるヴィラン組織の活性化が懸念される今、俺達ヒーロー側が今まで通りで対抗できるわけがない。』

 

『『『……………………… 』』』

 

全員黙って俺の話を聞く。

 

『相澤先生の言う一学期にやった総合的な内容、そしてさっき言った事を合わせれば自ずと答えは…………対人を想定した演習になるはず…。問題は誰がやるかって事くらいだ。』

 

まぁ、俺の予想が正しければ……………

 

『やっぱり破竜くんの意見は的を得てる!試験勉強だけじゃなく、体調面も万全に…イタッ!』ゴンッ

 

そう言って緑谷は頭を押さえ込む。

 

『ああ、ごめん。頭大きいから当たってしまった』

 

『B組の…えっと…物間君…よくも!』

 

飯田が敵意剥き出しの物間に対して怒りを見せる。

 

『落ち着け、飯田。わざとだろうとなかろうとそんなに怒る事でないさ。』

 

『破竜君…すまない。』

 

『気にすんなって。そういうとこも飯田のいい所さ』

 

そんな俺らのやりとりを物間はつまらなさそうな目で見つめていた。

 

『それで?なんか言いたいことでもあるのか?』

 

『……君らってヒーロー殺しに遭遇したんだよね。体育祭に続いて注目を浴びる要素ばかり増えてくよね。A組って。ただ、その注目って決して期待値とかじゃなくてトラブルを引きつける的なものだよね。あ〜!怖い!いつか君たちが呼ぶトラブルに巻き込まれて僕らにまで被害が及ぶかもしれないなぁ!』

 

『クッ…!!』

 

『物間くん…!!』

 

『なんだコイツ…』

 

飯田は唇を噛み締め悔しそうに地面を見つめる。緑谷は飯田と飯田の兄を侮辱された事に怒り、轟は深い事情も知らないのに突っかかってくる物間に嫌悪感を抱いていた。そんな中、破竜がこの空気を切り裂く。

 

『はぁ…お前、見てるだけで気持ちがダダ下がりしてくる。悪いんだが視界から外れてくれると助かる。』

 

『な…ッ!』

 

物間のあまりな言い分に破竜は丁寧な口調ながらも食堂にいた全員を威圧する程の怒りを見せる。すると、どこからか出てきたチョップが物間を制裁する。

 

『シャレにならん。飯田の件知らないの?』

 

『ん?確か…B組の拳藤だったよな?』

 

『そうだよ。悪いね、コイツ…心がアレなもんで。』

 

B組の制裁担当はこの人か。なんか親近感感じる。

 

『そういえば、あんたらさっき期末の演習試験が不透明って話してたよね?』

 

『あぁ、そうだけど?』

 

『入試ん時みたいな対ロボット実戦演習らしいよ。』

 

あっさり情報を漏らした拳藤に物間が苦言を呈す。

 

『なっ!バカかい拳藤!ココで憎きA組を出し抜くチャンスだって言うのに!』

 

『憎くはないっつーの』

 

そう言って物間をあっさり気絶させる。

 

『それじゃ、コイツ回収するから』

 

『待て、拳藤』

 

物間をズルズルと引きずる拳藤を呼び止める。

 

『ん?どうしたの?』

 

『そいつを止めてくれたお礼というわけじゃないが、一つ伝えておく。今回はロボットの実戦演習じゃない可能性が高いぞ?』

 

『…………どういう事?』

 

俺はさっき、A組に伝えた事をそのまま拳藤に伝える。

 

『なるほどね…言われてみれば納得する』

 

『まぁ、俺の憶測でしかない。頭の片隅にでも置いてくれればそれでいいさ。』

 

『でも…なんで教えてくれたの?物間制裁の情報の対価にしてはデカすぎない?』

 

『俺はA組だけじゃなくB組もライバルとして見てる。だが、別に敵対視しているわけじゃないからな』

 

『……うちの物間にも見習わせたいわ。その姿勢。』

 

そう言って拳藤は今度こそ物間を引きずってB組に戻っていく。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

『『やったあ!!』』

 

『んだよロボならラクチンだぜ!!』

 

『ほんとほんと!!』

 

『お前らは対人だと個性の調整大変そうだからな…』

 

『ああ!ロボならぶっぱで楽勝だ!!』

 

『私は溶かして楽勝だ!!』

 

『あとは八百万に勉強を教えてもらえば期末はクリアだ』

 

『『これで林間合宿バッチリだ!!』』

 

2人が喜びを分かち合っている中、

 

『破竜…いいの?教えてあげなくて。』

 

耳郎が俺に声をかけてくる。

 

『確証のない話だ。変にモチベーション下げて筆記試験の方にまで影響が出たらおしまいだからな。』

 

すると、爆豪が珍しく会話に入ってくる。

 

『人でもロボでもぶっとばすのは同じだろ。何がラクチンだアホが』

 

『アホとは何だアホとは!!』

 

『うるせえな調整なんか勝手に出来るもんだろアホだろ!なあデク!』

 

『!』

 

『"個性"の使い方…ちょっと分かってきたか知らねえけどよ。てめえはつくづく俺の神経逆撫でするな』

 

『あれか…!前のデクくん。爆豪くんみたいな動きになってた』

 

『あー、確かに………!』

 

『体育祭みてえな結果にはさせねぇ…!次の期末なら個人成績で否が応にも優劣つく…!完膚なきまでに差ァつけててめェぶち殺してやる!轟ィ…!テメェもなァ…!!』

 

爆豪は勢いよくドアを閉めて帰っていく。

 

『久々にガチなバクゴーだ』

 

『焦燥…?あるいは憎悪…』

 

俺は何か嫌な予感がして爆豪を追いかける。

 

『チッ、待て!爆豪!』

 

『破竜!?』

 

校門の所でなんとか爆豪に追いつく。

 

『待てって!爆豪!』

 

『テメェに用はねぇんだよ。ドラゴン野郎』

 

話聞く気なしか…。なら、このまま話すだけだ。

 

『お前…何を焦ってる?轟の変化か?それとも…』

 

すると爆豪は怒りの形相で俺の胸ぐらを掴む。

 

『うるっせぇんだよ!!テメェにわかった風な口聞かれるのが一番癪なんだよ!!』

 

『…………………………………』

 

『デクも半分野郎もイラつくが、一番はテメェだ!!俺の前にいる奴はどんな野郎でもブッ殺す!』

 

そう言って胸ぐらを掴んでいた手を離す。

 

『ケッ!』

 

そう言って爆豪は帰ってしまう…。

 

『前にいるだと…?ちげぇよ…お前や緑谷、轟や耳郎達がいるから俺だって頑張って走ってる。わかってねぇのはテメェだろうが…』

 

俺の独り言は風に乗って消えてしまう。ここにいてもしょうがない。教室に戻ろう…。

 

俺が教室に戻る姿を影から見つめる男が1人。

 

『爆豪の奴、だいぶ拗らせてんな。緑谷に轟だけじゃなく、破竜にまで…。少し考えないとな。』

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

期末テストまで残りわずか、俺は演習試験の対人戦を想定し、学校の訓練室である事に取り組んでいた。

 

 

 

『ギャオオオオオオオオオ!!!!』

(くっそ!この形態…パワーの制御が難しい!)

 

 

 

俺は咄嗟に竜変身を解いて地面に座り込む。

 

『チッ…この竜変身達…まだ上手く使いこなせねぇ……周辺への被害が酷すぎる!』

 

そう呟いた俺の周りは粉々になった瓦礫と地面を抉ったクレーターばかりで無事な箇所は一つもない悲惨な状況だった。新たな竜変身を使いこなせるようにと修行を続けていたが、正直難航していた。

 

『それに…各ジーンの属性の引き出しも弱い…。いつまでもパワージーンに頼った戦い方じゃ、いつか対策される。その為には…』

 

 

今度は雷、炎、氷、風、炎の力を順番に引き出していく。

 

 

『ババル(雷光)!!』ドォォォォォォン!

 

 

『パダーマ(爆炎)!!』 ゴォォォォォォォ!!

 

 

『レイギル(氷結)!!』ピキィィィィィィン!!

 

 

『シェーザ(突風)!!』ビュゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

『メガ(爆発)!!』ドッゴォォォォォォン!!!

 

 

 

ひとしきり力を解放した後、俺は考え込む。

 

 

 

『ふぅ……俺の個性"竜変身"の力…。まだまだ使えてねぇ。オールマイトやアイツらが言ってた竜変身の先の力…。この力を使えればみんなを守れる………』

 

俺はUSJでの脳無との戦闘、ヒーロー殺し≪ステイン≫との死闘を思い出しながら、自身を更なる高みを到達させる為に修行に励む。

 

『俺はまだまだ弱い。必ず…強くなってみせるッ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

そして迎えた期末テスト当日。筆記試験をどうにか乗り越えた俺達は演習試験に臨む。

 

『それじゃあ演習試験を始めていく。この試験でももちろん赤点はある。林間合宿、行きたけりゃみっともねぇヘマはするなよ。』

 

『ねぇ…破竜?先生の数多くない?』

 

耳郎の言う通り、先生方が10人もいる。

 

『………悪い方向に予想が当たったみたいだな』

 

『え?』

 

俺と耳郎が話している間にも相澤先生の説明が続く。

 

『さて諸君なら事前に情報仕入れて何するか薄々わかってるとは思うが……。』

 

『入試みてぇなロボ無双だろ!』

 

『花火!カレー!肝試し!』

 

『残念!!事情があって今回から内容を変更しちゃうのさ!』

 

校長が相澤先生の捕縛布の中から飛び出す。校長曰く、職員会議の際にヴィラン連合の活性化に備え、これからは対人戦闘、実戦に向けた試験内容の方向性にシフトしたとの事だった。

 

『破竜の言った通りになっちゃったね…』

 

『あぁ…んで、先生達がここにいるってことは…』

 

『その通り!諸君らにはこれから二人一組でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう。』

 

『先生方と…………!?』

 

麗日が驚愕の表情で呟く。

 

『尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度、諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表していくぞ。』

 

『まず轟と八百万がチームで……俺とだ。』

 

相澤先生は捕縛布を引っ張りつつ、挑発的な表情で2人を見据える。

 

『そして、緑谷と爆豪がチーム。』

 

『デ…!?』『かっ…!』

 

マジか……!?

 

『相手は……!』

 

『私がする!協力して勝ちに来いよ。お二人さん!』

 

オールマイト先生があの2人の相手か…。今の緑谷と爆豪を組ませるなんて下手したらテストどころじゃない。いや、そこがあの2人の課題ってわけか…。

 

生徒VS先生の組み合わせが発表されるが、全員がある事に気づく。破竜の相手だけ発表されていないのだ。

 

『あれ……俺の相手って誰ですか?』

 

『お前の事をよく知ってる人だ。きてください。』

 

相澤先生の合図と同時に上空を飛行する大型の龍の影が…。俺と緑谷だけが真っ先にその正体に気づく。

 

『マジかよ………………』

 

『あれって……』

 

『『ドラグーンヒーロー、リューキュウ!?』』

 

全員がいきなり現れたプロヒーローに驚く!リューキュウさんはドラゴン化を解除して地面に降り立つ。

 

『久しぶりと言っても1ヶ月ほどかしら?リュウ。』

 

『お久しぶりです。まさか…リューキュウさんが俺の相手なんて…さすがに予想してませんでした。』

 

『ウフフ…私だけじゃないわよ?』

 

『え……、!?』

 

俺は咄嗟にその場から飛び退く!

 

『へぇ…今回は引っ掛からなかったな?リュウ』

 

『レ、レイ兄さん!?』

 

『『『 兄さん!? 』』』

 

あ、やべ。咄嗟に出ちゃった。

 

『ゆかいだねぇ。こんな早く会えるとは…』

 

『俺もですよ…。ん?なんでレイ兄さんまでここに来ているんですか?………まさかっ!?』

 

リューキュウさん、レイ兄さん、相澤先生、オールマイト先生は笑顔で俺に地獄の宣告を告げる。

 

『お察しの通りよ?』

 

『ま、宜しくな?』

 

『お前の相手はこの2人だ。』

 

『プロ相手に油断などしない事だな!破竜少年!』

 

『誰が決めたんすか…これ……』

 

俺は頭が痛くなってしまい、その場に蹲りたくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

1戦目 砂藤&切島 VS セメントス

 

2戦目 蛙吹&常闇 VS エクトプラズム

 

3戦目 飯田&尾白 VS パワーローダー

 

4戦目 八百万&轟 VS イレイザーヘッド

 

5戦目 青山&麗日 VS 13号

 

6戦目 芦戸&上鳴 VS 根津

 

7戦目 口田&耳郎 VS プレゼント・マイク

 

8戦目 障子&葉隠 VS スナイプ

 

9戦目 峰田&瀬呂 VS ミッドナイト

 

10戦目 緑谷&爆豪 VS オールマイト

 

11戦目 破竜 VS リューキュウ&レイ

 

 

 

という組み合わせとなった。

 

 

 

組み合わせを見て、耳郎が相澤先生に

 

『なんで破竜だけが単独でプロヒーロー2人相手なんですか?いくらなんでも不利じゃ……』

 

『私から説明するわよ。耳郎響香ちゃん。』

 

『え…?なんでウチの名前…』

 

『レイから聞いてね。前に電話してるとこ…』

 

『わー!!!!ストップです!!!!』

 

俺は全力で止めに入る。俺ら2人を除いたクラスメイト達の視線が少し鋭くなってきたから勘弁して!

 

『大丈夫よ?話を戻すけど、リュウは地上戦、空中戦共に高い水準のものを持っている。弱点は職場体験である程度矯正したし、本人も鍛えてると思うから現時点では特筆してこれと言える弱点が見当たらないわ。』

 

『まぁ、それじゃ試験にならねぇから職場体験先で共に過ごして戦い方や性格、個性を把握している俺達が学校側からの依頼もあって来たってわけさ。』

 

2人からの説明を受けて全員が納得するかと思ったが、A組問題児の爆豪が2人に噛み付いた。

 

『ケッ!それで外部のプロヒーローがわざわざ一学生の為に来たっつーのかよ?9位つっても随分と暇なん…『口には気をつけたほうがいいぜ?』!?』

 

そういうとレイ兄さんが短剣を爆豪の首元に押しつけていた。動きは見えたが…やっぱ速い…。

 

『レイ、やめなさい。まだ学生よ?』

 

『へーへー、ゆかいだねぇ…』

 

そういうとレイ兄さんは爆豪から離れて片手で短剣をクルクルと回して納刀する。

 

『この二人はリューキュウ事務所のNo.1とNo.2だ。その2人がわざわざ破竜の為に時間を割いて来ている。それがどういう意味かわかるか?』

 

俺以外ピンと来ていない様子だ。それって………

 

『私達はリュウの実力をそれだけ認めているという事よ。先程のあなた、爆豪君だったかしら?リュウならさっきの一撃避けてたわよ?』

 

『ッ!』

 

『ま、俺の弟だからな』

 

『誤解招く発言はやめてください。』

 

レイ兄さんのおふざけに俺がツッコミを入れると相澤先生が咳払いをして空気を元に戻す。

 

『そういう事だ。二人は破竜の実力を職場体験で直に見た上で今回の依頼に快く賛同してくれた。破竜、お前はその期待を裏切る事がないように全力で試験に臨め。いいな?』

 

『はい!!!』

 

『それじゃあ、ルールについて説明する。』

 

試験時間は30分。勝利条件は『ハンドカフスを相手に掛けること』もしくは『どちらか一人がこのステージから脱出すること』の2つ。しかし戦闘を視野に入れさせるために先生達はハンデとして体重の約半分の超圧縮重りを装着する事。

 

『ただし、破竜については条件を付ける。』

 

『!?』

 

『お前は必ずどちらかを捕まえる事だ』

 

『なっ!?』『本気ですか!?』

 

『嘘っ!?』『マジか…』『キツすぎだろ?』

 

『プロ相手に…』『破竜君…』『破竜さん…』

 

『破竜……』

 

全員俺を心配するが、問題ない。

 

『やってやるさ…!』

 

俺は強い決意で2人を見据える。

 

その後は軽い注意事項を伝えて説明は終了する。ちなみに自分達の順番が来るまではモニタールームで試合を観戦しても良いそうだ。

 

『移動は学内バスだ。時間がもったいないから一組目の切島、砂藤は速やかに乗れ。』

 

 

 

 

 

リューキュウさんとレイ兄さんが相手か……

 

 

 

ワクワクしてくるぜ…。絶対に勝つ!

 

 

 

 






あとがきです。

遂に期末テストの実戦が始まります!破竜君の相手はまさかのリューキュウさんとレイ兄さんの2人…。

ハンデ付きとはいえ、プロ相手にどこまでやれるか…

皆様、いつもお気に入りや評価、感想等、本当にありがとうございます!本作が面白いと思ったらお気に入りや評価、感想等頂ければ非常に嬉しいです!






次回予告




『俺だって強くなってますよ…2人とも』

『やるじゃん…リューキュウさんいいっすよね?』

『リュウ。油断したら……死ぬわよ?』






『地上に空中…どっちにも隙がねぇ!』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア



『高速戦闘!一瞬の勝機を掴め!』






『これが俺の戦い方だッ!』








更に向こうへ!Plus ultra!!!

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