半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!


皆様、遂にヒロアカが一億部を突破しました!!!

『おめでとう〜!!!!!!!』

パチパチパチパチパチパチ    

破竜君はどう思いますか?一億部突破して

『個人的にはヒロアカという作品の二次創作、オリジナル主人公でもある俺の存在を許してくれてるわけだから原作の方がこんな偉大な結果を出して嬉しくないわけないさ。本作は本編とまた違った道を歩むかもしれないが、みんなも楽しんでくれると嬉しい。』

ありがとうございました!

お気に入り及び評価してくれた下記の方

家計簿とにらめっこ ハーモニクス rusaia 明日のやたからす

誠にありがとうございます!


それでは本編をお楽しみ下さい!




『エンカウント!ヴィラン連合結成!』

 

 

期末試験終了後

 

 

 

 

俺は校長先生、相澤先生、オールマイト先生と一緒にリューキュウさんとレイ兄さんを校門まで見送りに来ていた。

 

『もう帰るんですか?』

 

『えぇ、プロヒーローとして市民の安全を守る事は大切だからね。帰ってすぐ仕事よ。』

 

『ゆかいだねぇ…もう少し休んでもいいんじゃね?』

 

『レイ、仕事増やされたい?』

 

『そいつは勘弁してくれよ…』

 

『あはは…相変わらずで…。』

 

レイ兄さんはリューキュウさんの下でずっと仕事をするって前に言ってたからな。下にいるうちはこうやって真面目なリューキュウさんにずっと付き合わされるんだろうなぁと思う。

 

すると、校長先生と相澤先生が前に出る。

 

『2人とも、今日は本当にありがとう。』

 

『重ねてにはなりますが、多忙を極めるお2人がウチのクラスの1生徒の為にわざわざお時間を頂き、本当にありがとうございました。』

 

2人の言葉に合わせて、俺も礼を返す。

 

『……お前の事だから大丈夫だとは思うが一応忠告しとくぞ?ハンデ付きの俺らに勝ったくらいで満足するなよリュウ。』

 

『そうよ。それに最後は個性の使いすぎで右腕を少し痛めたでしょ?大したものじゃないと思うから明日には治ってると思うけど念の為、帰ったらしっかりと処置する事よ。』

 

『……ホントによく見てますね…。』

 

あの戦いの最中でも気づかれたのか…。もっと鍛えないとヴィラン達にも気づかれてしまう。

 

『はっはっは!!本気の彼らに勝つにはまだまだ修行を積み重ねないとな!破竜少年!』

 

『へっ…言われずともだ…!』

 

俺にとって2人はオールマイト先生と同じくらいに大切な人達だ。だからこそ、次会うときは無様な姿を見せるわけにはいかない。

 

『ん…、時間よ。レイ、帰りましょう?』

 

『おー、またな。』

 

『お元気で、また会いましょう』

 

そう言って2人は車に乗って帰って行った。すると、相澤先生が俺の方を振り向く。

 

『とりあえず今日はこのまま帰れ。んで、明日は通常通り登校してこい。テストの結果は後日発表する。』

 

『わかりました。校長先生、オールマイト先生、相澤先生、さようなら。』

 

『また明日!』『あぁ…』『さようなら』

 

破竜が帰るとその場にいた教師3人は話し出す。

 

『実際、破竜少年の試験はどうだったんですか?』

 

『俺と校長の2人は早めに終わったから直接見てた。はっきり言ってハンデがあるとは言え、よく勝てたなと思ったよ。』

 

『うん。あの2人が手加減なしで襲いかかったからね…。破竜君には少し悪いことをしちゃったかな?』

 

『それほどですか…』

 

『アイツはあの試験の中で自分の新たな戦闘スタイルを見出しました。それが勝敗の鍵を分けたと俺は感じています。』

 

リューキュウにレイ…、あの2人は得意な戦い方で相手を追い詰めていくタイプだ。その2人を相手にハンデ有りとはいえ、勝利した破竜少年…。一体どれほど強くなったのだろうか。緑谷少年と爆豪少年の試験をした事に後悔はないが、今は彼の試験相手にも名乗り出ればよかったと後悔している。

 

『後でビデオ見せてもらっていいですか?』

 

『勿論だよ!』

 

『俺はこれから補習する奴らの選定に入りますので、ここで失礼します。』

 

そう言って教師陣も別れて各々の行動に移る。教師陣とプロの奮闘で生徒達が一歩進んだのと同時に…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

同時刻

 

 

ヴィラン連合side

 

 

『死柄木さん』

 

体育祭の緑谷と破竜の写真を見つめる死柄木の前に客が現れる。

 

『こっちじゃ連日あんたらの話で持ちきりだぜ?何かデケェことでも始まるんじゃねえかってな…』

 

グシャッ!

 

『んで…そいつらは?』

 

握りつぶした写真がサラサラと崩れていく。

 

『生で見ると…気色悪リィなぁ……』

 

『うわぁ手の人!ステ様の仲間だよねえ!?ねぇ!』

 

そこに現れたのは年端もいかない無垢そうな少女と目元以外の顔半分が継ぎ接ぎだらけの異様な風貌の男。

 

『私も入れてよ!ヴィラン連合!』

 

『………黒霧こいつらトバせ。俺の()嫌いなものがセットできやがった。餓鬼と礼儀知らず』

 

『はぁ?』

 

『まぁまぁ、せっかくご足労いただいたのですから…。話だけでも伺いましょう。死柄木弔。それに…あの大物ブローカーの紹介。戦力的に間違いないはずです。』

 

『何でもいいが手数料は頼むよ黒霧さん』

 

チッ、うざってぇなぁ……。

 

『紹介だけでも聞いときなよ。』

 

そう言って制服を着たクソ餓鬼を紹介し始めた。

 

『まずはこちらの可愛い女子高生。名も顔もメディアがしっかり守ってくれちゃいるが連続失血事件の容疑者として追われてる。』

 

あぁ"?確か、同級生の血を吸ったとかいう気持ちの悪いニュースがあったな。コイツが?

 

『トガです!トガヒミコ!生きにくいです!生きやすい世の中になってほしいものです!ステ様になりたいです!ステ様を殺したい!だから入れてよ弔くん!』

 

『意味がわからん。破綻者かよ』

 

『会話は一応成り立つ。きっと役に立つよ。次はこちらの彼。目立った罪は犯してないがヒーロー殺しの思想にえらく固執してる。』

 

『不安だな…。この組織本当に大義があるのか?まさか、このイカレ女入れるんじゃねぇだろうな?』

 

『いきなりご挨拶だね?』

 

同感だ。というよりも…

 

『おいおい、その破綻JKすら出来ることがお前はできてない。まずは名乗れ。大人だろう?』

 

『今は『荼毘(だび)』で通してる。』

 

『通すな。本名を教えろ。』

 

『出すべき時になったら出すさ。とにかく、ヒーロー殺しの意思は俺が全うする。』

 

いちいちイラつかせるやつだ…。

 

『聞いてないことは言わなくていいんだよ…。どいつもコイツもステインステインと……』

 

殺してやるよ。

 

『行けない!死柄木弔!』

 

『駄目だわ、お前ら』

 

そう言って俺がコイツらを殺そうとすると、コイツらも武器と個性を出して迎撃してくるが、黒霧がワープゲートで全員の攻撃が当たらないように細工する。

 

『おい…黒霧…!!』

 

『落ち着いてください。死柄木弔。あなたの望むままを行うには組織の拡大が必須!奇しくも注目されている今がチャンス。排斥するのではなく、受容するのです。そうしなければ彼の言う通りになってしまう。あなたもそれは望まないでしょう?』

 

『……………………』

 

スタスタ

 

『どこへいく?』

 

『うるさいっ!』

 

俺は扉を閉めて薄暗い廊下を歩く。アイツの言う通りになるだと?クソが…。

 

『死柄木ィ…今のお前から何も感じねぇ。怒りだけが原動力じゃ何も変わらねぇし、変えられねぇ。雑魚なら雑魚なりにもっと本心を曝け出せ。お前が嫌うお前の原点をなァ…あははは!!!』

 

チッ!

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

期末試験が終わった数日後。1年A組の中は何とも言えない空気が流れていた。その最大の理由は

 

 

『皆…土産話っひぐ…楽しみに…うう…してるっ…がら!』

 

『まっ、まだ分かんないよ!どんでん返しがあるかもしれないよ…!』

 

『ハァ…緑谷、気持ちはわかるがやめとけ。』

 

『どうにもならないよね?やっぱり…。』

 

『これに関してはしょうがないだろ?』

 

『いや、否定はできないんだけどさ…。』

 

演習試験を突破できなかった砂藤、切島、芦戸、上鳴は絶望した表情を浮かべる。緑谷が励ましてはいるが上鳴あたりは今にも八つ当たりしそうな勢いだ。

 

『試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補修地獄!そして俺らは実技クリアならず!これでまだ分からんのなら貴様の偏差値は猿以下だ!』

 

『えええええええ!』

 

『試験突破したやつに当たるんじゃねぇこのバカ』

 

緑谷に目潰しを仕掛けようとした上鳴(バカ)を拳骨で制裁する。頭を押さえながら上鳴は俺を睨み付ける。

 

『痛てぇよ!これ以上バカなったらどうする!?』

 

『これ以上はねぇから安心しろ』

 

『2人とも落ち着けよ、長え』

 

瀬呂が仲裁に入る。

 

『分かんねえのは俺もさ。峰田のおかげでクリアしたけど寝てただけだ』

 

確かに瀬呂は峰田を救けようとしてミッドナイトの『眠り香』を吸ってしまい開始早々に眠ってしまった。俺としては瀬呂が咄嗟に峰田を生かした事、個性のテープが結果として勝利の一助になってる事から何もしてないは言い過ぎな気もするが、本人がそう言う以上はそうなんだろう。

 

『クリアしたら合格とは言ってないだろ?採点基準が明かされていない以上はまだ望みはあるんじゃないか?』

 

『『同情するならなんかもう色々くれ!』』

 

『めんどくさいね…』

 

『あぁ…、同感だ。お前ら、そろそろ席につこう?時間的に相澤先生がくると思う』

 

『予鈴が鳴ったら席につけ』

 

相澤先生がドアを開けてそう言い放つ。俺達は雑談もほどほどにすぐさま席に移動する。

 

『うん、おはよう。今回の期末テストだが…残念ながら赤点が出た。したがって林間合宿は…』

 

俺は4人の顔を確認する。悟りを開いてる奴もいれば涙を堪える奴、情けないと下を向く奴と様々だ。

 

『全員行きます』

 

『『『どんでんがえしだあ!!』』』

 

相澤先生の言葉に切島達はそう大きな声で叫ぶ。

 

『筆記の方はゼロ。実技で切島・上鳴・芦戸・砂藤、あと瀬呂が赤点だ』

 

『やっぱり…確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな…クリア出来ずの人より恥ずい…』

 

瀬呂が1人俯く中、他の4人は狂喜乱舞していた。

 

『行っていいんスか俺らあ!!』

 

『今回の試験、我々(ヴィラン)側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るよう動いた。でなければ課題云々の前に積む奴ばかりだったろうからな』

 

『本気で叩き潰すと仰っていたのは…』

 

『追い込む為さ。そもそも林間合宿は強化合宿だ。赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ』

 

『『『『ゴーリテキキョギィイー!!』』』』

 

4人はわあい!と声を出して教室内で喜びの声を上げる。まぁ、気持ちはわかるが、あの雄英が何もせずに林間合宿に行く事を許すと思うのか?

 

『またしてやられた…!さすが雄英だ!しかし!二度も虚偽を重ねられると信頼に揺らぎが生じるかと!!』

 

『わあ、水差す飯田くん』

 

『確かにな、省みるよ。ただ全部嘘ってわけじゃない赤点は赤点だ。お前らには別途に補修時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残っての補修よりキツイからな。じゃあ合宿のしおりを配るから後ろに回しとけ』

 

『――――!!』

 

『やっぱりな…。』

 

『流石に何もなしはあり得ないでしょ。』

 

『普通に考えればな?』

 

『『『お前ら2人はもう少し優しくしろ!!』』』

 

俺と耳郎の会話を聞いた4人は泣きそうになりながらも的確に突っ込んできた。

 

そんなこんなありながら気がつけば下校時間。俺は耳郎と2人で帰る支度をしていると尾白が

 

『まぁ何はともあれ全員で行けて良かったね』

 

『一週間の強化合宿か!』

 

『けっこうな大荷物になるね』

 

『林間合宿か、色々と荷物買わねぇと…。』

 

『水着とか持ってねーや。色々買わないとな』

 

『暗視ゴーグル』

 

上鳴の水着は林間合宿なのに必要なのか?それに峰田の暗視ゴーグルは何に使う気だ?場合によっては制裁対象になるが…。

 

『あ、じゃあさ!明日休みだしテスト明けだしってことでA組みんなで買い物行こうよ!』

 

それぞれに買う物があると聞いた葉隠が休み中の買い物を提案する。いいな、買い物行きたかったし。

 

『おお良い!何気にそういうの初じゃね!?』

 

『破竜も行くよね?』

 

『あぁ、一緒に買いに行こう』

 

『おい、爆豪お前も来い!』

 

『行ってたまるか、かったりィ』

 

『轟くんもいかない?』

 

『休日は見舞いだ』

 

『ノリが悪いよ!空気読めよKY男共ォ!』

 

『轟は見舞いなんだがらしょうがねぇよ。それに爆豪が団体行動出来ないなんていつもの事だろ?』

 

『だぁーってろ!ドラゴン野郎!』

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

『ってな感じでやってきました!県内最多店舗数を誇るナウでヤングな最先端!木椰区ショッピングモール!』

 

『個性の差による多様な形態を数でカバーするだけじゃないんだよね。ティーンからシニアまで幅広い世代にフィットするデザインが集まっているからこの集客力』ブツブツブツブツ

 

『幼子が怖がるぞよせ』

 

『常闇、緑谷のこれは治らないよ。諦めよう』

 

翌日、轟と爆豪を除く俺達は木椰区ショッピングモールに来ていた。すると

 

『お!アレ雄英生じゃん!?1年!?体育祭ウェーイ!!』

 

『ねぇ!あそこにいる背の大きい人優勝した人だよ!?』

 

『え!?ホントだ、イケメン〜!!』

 

『うおお…まだ覚えてる人いるんだぁ…!』

 

『はぁ…俺からしたら結構前の話なんだけどなぁ…』

 

俺と麗日が体育祭の余韻を引きずる人達に対して軽く手を振り返していると各々が行動に移り出す。

 

『とりあえずウチ大きめのキャリーバッグ買わなきゃ』

 

『あら、では一緒に回りましょうか』

 

『うん。あ、破竜はどうする?』

 

『俺は帽子買った後で合流するよ。』

 

『俺アウトドア用の靴ねぇから買いたいんだけど』

 

『あー私も私も―!』

 

『ピッキング用品と小型ドリルってどこ売ってんだ?』

 

『テメェはそろそろ警察に突き出してやろうか?ヒーローになる前に変態ヴィラン野郎として世に送り出してやろうか?』

 

『あの…ごめんなさい…。』

 

『靴は履きなれたものとしおりに書いて…あ、いや…しかしなるほど用途に合ったものを選ぶべきなのか…!?』

 

『皆目的バラけてっし時間決めて自由行動すっか!じゃあ15時にここ集合な』

 

 

そう言って全員バラけて買い物をしていく。俺は目当ての黒色の帽子を買って、耳郎と八百万を探していると。

 

『やぁ!君、雄英生だろ??体育祭見たよ!優勝するなんてホント凄かったねぇ〜』

 

俺の後方から話しかけてくる声が聞こえてきた。聞き覚えのある声に振り向くと一瞬で戦闘体制に入る!

 

『な…何でテメェがここにいる…?』

 

そこにいたのはUSJで脳無、死柄木と共に俺達と死闘を繰り広げたヴィラン連合の幹部。

 

『黒霧………!!』

 

『USJぶりだね…破竜真人君。』

 

黒霧は真夏に差し掛かるにも関わらず、フードを被って俺の近くに立っていた。

 

『なんのつもりだ…?』

 

『な〜に、君と少し話がしたくてね。』

 

『断ると言ったら…?』

 

『うん…その時はここで少し暴れさせてもらうだけさ。君なら止められるだろうけど、被害はゼロには出来ないよ?』

 

俺はチラリと周りを見る。家族連れや恋人達、学生なども多く、避難するには時間がかかる…。それに…

 

『こんな大胆な行動…お前1人で出来るはずがない…。他にも誰かいるな?』

 

『相変わらず聡い少年だね…。そうさ、ここには死柄木弔も来ているよ。緑谷出久に用事があるようでそっちに行っている。』

 

『なっ…!』

 

緑谷の方に…何とか…いや無理だ。俺がここから離れればコイツは確実に暴れ出す。死柄木と対峙している緑谷も同じことを考えているはずだ。……コイツの提案に乗るのは癪だが、しょうがない。

 

『……わかった。どこで話す?』

 

『なら、ついてくるといい。』

 

そう言って黒霧と共に歩き出した先はショッピングモールが一望できる展望台だった。

 

『そうだ、体育祭の優勝おめでとう。USJの時よりも強くなっていたみたいで驚いたよ。』

 

『前の話だ。あの時よりも俺は強くなっている。』

 

『ヒーロー殺し≪ステイン≫の時の事かい?』

 

俺の回答に即座に被せて返してきた。

 

『……やっぱりお前らはヒーロー殺しと繋がってたのか。でも妙だな…。ステインと話した時、お前らとはどう見ても相入れない奴だと思ったが…』

 

それを聞いて黒霧はフフフと笑い出す。

 

『私はそうでもないが、死柄木弔はヒーロー殺しの事が大嫌いでね。ヒーローの本質ってものに執着していた彼の事を全く理解できなかったようだからね』

 

『当たり前だ。ステインはお前らと違う。やり方は間違っていたとしてもアイツはアイツなりにヒーロー(オールマイト)への理想を持って生きていた。この世界をただ壊したいお前らとは前提が違う。』

 

『なるほど、私達とヒーロー殺しの何が違うのかずっと引っ掛かっていた。うんうん…やはり君と話すと発見が多くて楽しいよ。』

 

いつも思うが、俺はこいつと話すたびにいつも舌戦を繰り広げている気がする。

 

『俺は何にも楽しくねぇ。早く目的を言え。』

 

『死柄木弔の付き添いさ。他に理由はないよ』

 

しばらく黒霧の動きに注視する。いつ何が起こって危害を加えるかわからない。

 

『おや…? 死柄木弔から連絡だ。なるほど…、残念だが時間のようだ。私たちは帰らせてもらうよ。』

 

『……………俺が黙って行かせると思うか?』

 

『フフフッ…、とかいいながらもこのまま見逃してくれるんだろう?周りの人達の為にね。』

 

チッ、脅しは何の意味もないか…。黒霧は俺に背を向けてワープゲートを出してそれを潜ろうとすると…

 

『そう言えば、君は破竜一真と破竜奏人の子供さんなんだってね。ご両親の事は聞いたかい?』

 

『……………は?』

 

な、なんでコイツが俺の両親の本名を…!? いや…、百歩譲って何らかの方法で名前を知っているんだとしてもあの人達は5年前に死んだ人達。意味なく俺に伝える理由がない!

 

『おや、誰からも聞いていないのかい?随分と不憫なものだね…。』

 

『何を知ってる!?俺の両親がなんだってんだ!!』

 

『残念だけど、私自身は何も知らないよ。知っているのは彼の方さ。聞いた話によると君の両親はね、『破竜!』『破竜さん!』』

 

『『 !? 』』

 

声がした方に振り向くと耳郎と八百万が息を切らして展望台に来ていた。

 

『緑谷がヴィラン連合の死柄木に…ってそいつは!?』

 

『ッ!2人とも近づくな!』

 

そう言うと黒霧はワープゲートを潜って逃げる体制に入る。

 

『テメェ!彼って何者だ!?』

 

『…いずれ知る時が来るよ。またね、破竜君』

 

『チッ、逃がすか!』

 

俺はパワーの力を引き出して黒い靄に向かって蹴りを喰らわせるが、ブンッ!という音がその場に鳴り響くだけだった。チッ…間一髪で逃げられちまった。

 

『クソがっ!』

 

『ご、ごめん…、ウチらが無防備に話しかけちゃったから…。』

 

俺が悪態をつくと耳郎は責任を感じて、シュンとしてしまう。

 

『いや…、耳郎達のせいじゃない。俺が動揺して拘束するチャンスを逃しちゃっただけだ。むしろ怒鳴ってすまなかった。』

 

そう言って耳郎の頭をポンと撫でる。

 

『あ…うん…//、ありがとう。』

 

『本当にすみませんでした。まさか、黒霧までここにいるなんて…。』

 

『あぁ…。死柄木弔の付き添いとか言ってたが、実際は護衛も兼ねていただろう。俺が死柄木の方に向かおうとしたら問答無用でこのショッピングモールの人達を殺すつもりだったんだろうな。』

 

『……ゴクッ

 

八百万が息を呑む。

 

『それで緑谷は?』

 

『今、警察の人達が来てモール内を調査するって。ウチらも戻らない?流石にこの場に3人だけは危ない気がする』

 

『わかった。』

 

そう言って俺達も緑谷達に合流する為に歩き出す。黒霧の奴…、あの時何を言いかけた?あの両親のことなんか知る必要性なかったけど…

 

『……知る必要が出てきたかもな。』

 

『……え?』

 

『いや、何でもないよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は何度も選択を迫られてきた。

 

 

 

俺の両親について知る機会を。

 

 

 

そしてこの日を境に俺はあれだけ嫌っていたはずの両親の真相を知る事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カチッ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨悪と戦う事を定められた運命の歯車が廻り始める。

 

 

 

 





あとがきです。

ここで期末テスト編、そして怒涛の一学期編を終了とします!お疲れさまでしたー!




次回からは遂に劇場版第一作目!

「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)」

に移りたいと思います!!


破竜君がいる事で劇場版とはまた違った動きや掛け合い、そしてオリジナルヴィランの登場も考えています!

劇場版の執筆にという事に伴って少しだけ投稿が遅れるかもしれませんが、なるべく早く投稿できるように頑張ります!


皆様、いつもお気に入りや評価、感想等、本当にありがとうございます!皆様のお気に入りや評価、感想等がいつも励みになってます!『頑張れやコラァー』とかでも嬉しいです!待ってます!






次回予告




『なんだ?この手紙。』

『ここがIアイランドかぁ…』

『何でテメェまでここにいるんだ!?』






『あははははは…大集合だなこりゃ。』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア





『THE MOVIE 2人の英雄 前編!』





『初めまして、破竜真人君。俺が手紙の主さ。』








更に向こうへ!Plus ultra!!!
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