半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!

今回は神野編の入口のような部分なのでいつもよりも短めです。その分、次話を早く投稿できるように頑張りたいです!

お気に入りしてくれた下記の方


人猪 けん2791 ♡kagura♡ 暁の使徒 giallar タマネギデスヨー アスシ アイヴィ I Loveゼルダ 納豆伯爵 緋神 零弥


本作品を評価していただいた方


シマノ


本当にありがとうございます!


よろしければまだまだ感想や評価もいただければ幸いです!


それでは本編をお楽しみ下さい!



悪夢の神野編
『今度こそ!緑谷と耳郎の決意!』


 

 

敵連合襲撃の翌日

 

 

 

夏休み中の雄英高校

 

 

『敵の襲撃に備える為の合宿中での襲来…恥を承知でのたまおう。"(ヴィラン)活性化の恐れ"…という我々の認識が甘すぎた…奴らは既に戦争を始めている。ヒーロー社会を壊す戦争をさ』

 

『仮に認識できていたとしても対応できたかどうか…これほど執拗で矢継ぎ早な展開…"オールマイト"以降、目立った組織犯罪は淘汰されてきましたから…』

 

責任を感じる校長に対し、ミッドナイトがフォローを入れるが結果は何も変わらない。

 

『要は知らず知らずのうちに平和ボケしてたんだよ俺らは…"備える時間がある"っつー認識だった時点で。』

 

それを聞いてオールマイトが頭を抱えながら呟く。顔には怒りが満ちており、こめかみには青筋が立っていた。

 

『己の不甲斐なさに心底腹が立つ…彼らが必死で戦っていた頃、私は呑気に半身浴に興じていた…!!』

 

『襲撃直後に体育祭を行うなどの『屈さぬ姿勢』はもう使えません。生徒の拉致…雄英最大の失態だ。奴らは2人の拉致と同時にヒーローの信頼も一緒に奪い取ったんだ。』

 

スナイプが現状を顧みてそう話す。

 

『現にメディアは雄英の非難で持ちきりさ。爆豪君を狙ったのは体育祭で少なからず彼の粗暴な面が周知されていたに他ならない。』

 

『実はそれについて一つ気になっている事がある。』

 

『どうしたのかな?』

 

『爆豪が攫われた事についてはある程度、推測がつきます。問題なのは何故、破竜まで攫われる対象に入ったのかという点です。』

 

『確かに…。破竜君と爆豪君はハッキリ言って正反対…。懐柔するにしたって破竜君は根っからのヒーロー資質の人間よ。懐柔するのなんて不可能に近いわ。』

 

『俺もそれが気になってたぜ。生徒側から何か情報はないのか?』

 

『………実はね、蛙吹さんと麗日さんからある証言をもらってる。彼が攫われてしまった最大の理由とも言える事をね。』

 

『それは一体…』

 

(ヴィラン)連合幹部の1人、Mr.コンプレスが言っていたらしいんだよ。破竜君は元々攫うつもりはなかったけど、()のご指名だからとね。』

 

『『『 彼? 』』』

 

ガタッ!!

 

それを聞いて急にオールマイトが立ち上がる。その顔はいつも以上に青ざめているように見えた…。

 

『オールマイト?』

 

『あ…あぁ、すまない…』

 

そう言うとまた席に座り込んでしまう。それを見届けて校長は話を元に戻す。

 

『……事情はわからないけど、攫われた爆豪君、破竜君が敵に懐柔でもされようものなら教育機関としての雄英の信頼は地に落ちる…』

 

 

『信頼云々って事だから、この際言わせてもらうがよ…

 

 

 

 

いるだろ?内通者』

 

 

プレゼントマイク曰く、今回の合宿は生徒の親は勿論の事、現地にいたプッシーキャッツと相澤、ブラドキング、雄英教師陣以外は誰も知らないはず。内通者がいると言うのは至極当然の考えだった。

 

だが、その意見にミッドナイトが待ったをかける。

 

『マイクやめてよ』

 

『やめてたまるか。てってー的に洗い出そうぜ。この際に!』

 

『お前は自分がシロだと100%証明できるか?ここにいるものがシロだと断言できるか?お互いが疑心暗鬼になり、内側から崩壊していく。内通者探しは慎重に行うべきだ』

 

『少なくても私は君たちを信用している。もっともその私がシロだとも証明出来ないわけだけど…とりあえず学校として行わなければならないのは生徒たちの安全保障さ。内通者の件とあわせて兼ねてから考えていたことがある。それは…『でーんーわーがきた!でーんーわーがきた!』

 

『すみません…電話が…』

 

『会議中っすよ!電源切っときましょうよ!』

 

『『((着信音ダサ…!!))』』

 

そう言ってオールマイトは会議室を出ると、自身の拳を力強く握りしめる。

 

『(教え子すら助けられず…何が平和の象徴か…!何がヒーローか…!!)』

 

怒りが支配する感情を無理やり押さえつけ、未だ鳴り続ける携帯に手を伸ばす。

 

『すまん。何だい?塚内くん』

 

『今、イレイザーヘッドとブラドキングから調書を取っていたんだが思わぬ進展があったぞ!!敵連合の居場所…突き止められるかもしれない!』

 

話を聞くと、2週間ほど前に塚内くんの部下がテナントが入っていないビルに出入りする不審な男を見たと言う…。その時はビルオーナーに確認して、隠れ家的なBARが入っているという事から見逃したようだが…

 

今回、生徒達を襲った敵とそのBARに出入りする男の特徴が合致した事から再捜査が始まり、今に至る。

 

『事態が事態だ。裏が取れ次第すぐにカチ込む!これは極秘事項!君だから話してる!今回の救出・掃討作戦、君の力を貸してくれ!………オールマイト?』

 

『————私は素晴らしい友を持った…。奴らに会ったらこう言ってやるぜ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が反撃にきたってね!! 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッスルフォームに変化したオールマイトは自身にとって大切な生徒である爆豪、破竜に手を出した敵連合を壊滅させる為、怒れる拳に想いを乗せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

林間合宿を終えた緑谷は合宿所の近くの病院に入院していた。マスキュラーと対峙した時に壊した腕の痛みによる気絶。その後に訪れた高熱にうなされながらリカバリーガールの治癒を施されたり警察が来たりしていたが、緑谷は何一つ覚えていなかった。

 

虚ろな目で病室の天井を眺めているとコンコンというノックの後にドアが開く。そこには数人を除いたA組が集合していた。

 

『あー緑谷!!目ぇ覚めてんじゃん』

 

『え?』

 

『テレビ見たか!?学校いまマスコミやべーぞ。春の時の比じゃねー』

 

『メロンあるぞ!皆で買ったんだ!デカメロン!』

 

『迷惑かけたな緑谷…』

 

上鳴、砂藤、峰田、常闇の順で緑谷に話しかける。言葉こそいつも通りだが、その表情に変化はなかった。

 

『ううん…僕の方こそ。A組、皆で来てくれたの?』

 

『いや…耳郎くんも誘ったんだがここには来ていない。葉隠くんはガスで昏睡、八百万くんは頭を酷くやられて2人ともここに入院している。八百万くんは昨日、丁度意識が戻ったそうだ。だから来ているのはその3人を除いた…』

 

『……15人だよ』

 

『爆豪と破竜がいねぇからな』

 

『ちょっと轟…』

 

轟の発言に芦戸が何かを言いかけるが、それを聞いた緑谷の目から涙が溢れる。

 

『オールマイトが…言ってたんだ。手の届かない場所には救けに行けないって…だから手の届く範囲は必ず救け出すんだ…僕は…手の届く場所にいた。必ず救けなきゃいけなかった…僕の個性は…その為の個性なんだ…相澤先生の言った通りになった…体…動かなかった…』

 

涙を流しながら自身の力不足、救えなかった後悔を吐き出す緑谷に切島がいつもとは違う表情で告げる。

 

『じゃあ今度は救けよう』

 

『『『 へ!? 』』』

 

切島がそう言うと轟以外の全員が驚いた。

 

『実は俺と轟さ昨日も来ててよォ…』

 

すると切島は話し出す。あの敵連合襲撃の日に八百万がB組の泡瀬の協力を貰って発信機を脳無に取り付けた事。それを使えば敵連合の居場所がわかる事。オールマイトを始めとするプロヒーロー達が二人の奪還の為に動いている事を盗み聞きしたと…。

 

『…つまりその受信デバイスを八百万くんに創ってもらう……と?』

 

飯田は唇を噛み締めて何かを思い出すように下を向く。職場体験の時にマニュアルや様々な人を巻き込んだ過ち。そしてそれを諭し、咎めてくれた友達の姿。

 

『オールマイトの仰る通りだ!プロに任せるべき案件だ!俺達の出ていい舞台ではないんだ!馬鹿者!!』

 

飯田の発言に切島も感情を爆発させて反論する。

 

『んなもん分かってるよ!でもさァ!何っも出来なかったんだ!ダチが狙われてるって聞いてさァ!なんっっも出来なかった!しなかった!ここで動けなきゃ俺ァヒーローでも男でもなくなっちまうんだよ!!」』

 

『切島!落ち着けって!こだわりは良いと思うけど今回だけは…』

 

『飯田ちゃんが正しいわ』

 

『飯田が皆が正しいよ!!でも!!なァ緑谷!!まだ手は届くんだよ!!』

 

上鳴と蛙吹が切島を落ち着かせようとするが切島が緑谷にそう言った。

 

『ヤオモモから発信機のヤツ貰って…それ辿って…自分らで爆豪と破竜の救出に行くってこと…!?』

 

『敵は俺らを殺害対象と言い爆豪を殺さずに攫った。破竜も同じだ。敵連合の中にアイツを指定してまで会おうとした奴がいる以上、すぐには殺されねぇが…殺されないとも言い切れねぇ。俺と切島は行く』

 

『ふっ…ふざけるのも大概にしたまえ!!』

 

『待て落ち着け』

 

轟の発言が飯田の怒りに更に火をつける。そんな様子を見て障子が制止した。

 

『切島の何も出来なかった悔しさも…轟の眼前で奪われた悔しさも分かる…俺だって悔しい…だがこれは感情で動いていい話じゃない』

 

障子の一言で何人かは冷静さを取り戻す。そんな中、破竜に助けられた青山が自身の思いを吐露する。

 

「僕は破竜くんに助けられたから今ここで無事に過ごせてる…僕だって出来る事なら自分で助けに行きたい…でも、ここはオールマイト達に任せようよ…戦闘許可は解除されてるし…』

 

『青山の言うとおりだ…救けられてばかりだった俺には強く言えんが…』

 

『皆、爆豪ちゃんと破竜ちゃんが攫われてショックなのよ。でも冷静になりましょう。どれほど正当な感情であろうとまた戦闘を行うというのならルールを破るというのならその行為は(ヴィラン)のそれと同じなのよ』

 

蛙吹の言葉に全員が黙っていると開いていたドアからノック音が聞こえた。

 

『お話し中ごめんね…緑谷くんの診察時間なんだが…』

 

『い、行こっか…葉隠と八百万の方も気になっし…』

 

医師がそう言うと全員が緑谷の病室から退出しだすが退出する直前、切島が緑谷にコソッと伝える。

 

『八百万には昨日、話をした。行くなら即行…今晩だ。重症のおめーが動けるかは知らねえ。それでも誘ってんのはおめーと…今ここにはいない耳郎が一番悔しいと思うからだ。耳郎には俺から連絡する。今晩…病院前で待つ』

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

切島達が緑谷に爆豪と破竜の奪還作戦について話しているのと同時刻。唯一、お見舞いに行かなかった耳郎は自室で膝を抱え、後悔の渦に苛まされていた。

 

『破竜…ごめん…ウチが弱いせいで…アンタを…』

 

耳郎の頭に思い浮かぶのはトゥワイスに破竜を取られてしまったあの瞬間。

 

自分が少しでも早く動けていれば…

 

ナイフに気を取られなければ…

 

自分があの時、一緒に残っていれば…

 

どれだけ考えても思い出すのはその事ばかりだった。するとドアをコンコンとノックする音が…

 

『響香?入ってもいい?』

 

『お母さん…?ごめん…今は…』

 

『入るわよ』

 

断りを入れたにも関わらず耳郎の母親はドアを開けて自室に入ってきた。

 

『………………』

 

『なに…?なにか用でもあるの?』

 

今は1人でいたい…そう思う気持ちから自然と言葉にも棘が出てしまう。

 

『……いつまでそうしてる気?』

 

『どういう意味…?』

 

母親が何を言いたいか理解できず思わず聞き返してしまう。

 

『出来なかった事をうじうじと後悔して、いつまで部屋に引きこもってる気?って聞いたの』

 

『ッ!お母さんに何がわかるの!?』

 

その言い分に耳郎は完全に頭に血が上って母親を睨みつけるが、母親はあくまで冷静に告げる。

 

『破竜君が攫われちゃったんでしょ?』

 

『な…何でその事…』

 

『テレビでね…、爆豪君と破竜君の2人をみすみす攫われてしまった雄英を非難するニュースばかり報道されてる。そんなのみたら響香が何で悩んでるかなんて手に取るようにわかるわ。』

 

『だったら、尚のことわかるでしょ…?ウチに出来ることなんて何も無い。アイツを目の前で救う事ができなかったウチには…』

 

『……響香は今まで破竜君から何を学んできたの?』

 

『…え?』

 

そう言ったお母さんの目は強くて…真っ直ぐで…まるでいつもの破竜を思い出させる目をしていた。

 

『破竜君は一回失敗したくらいで諦めるようなそんな子なの?自分の力が足りないからって全部を他人に任せるような子なの?』

 

『違う!アイツはそんな奴じゃ無い!アイツはいつだって自分の力で乗り越えようとしてきた!どんなに辛い現実が待っててもアイツはいつも…』

 

いつも…いつも…

 

 

雄英試験の時も…

 

個性把握テストの時も…

 

USJで初めて敵と対峙した時も…

 

体育祭で一年生全員を捩じ伏せて優勝した時も…

 

職場体験でヒーロー殺しと遭遇した時も…

 

期末テストでプロヒーロー2人を相手にした時も…

 

I・アイランドで起こった(ヴィラン)の野望を阻止した時も…

 

今回の襲撃の時も…

 

 

『破竜はいつもクラスメイトを…ウチを助けてくれた…』

 

『うん…。響香はどうしたいの?』

 

耳郎は心の奥底にある想いを吐露する。

 

『破竜を助けたい…助けたいよ…』

 

『だったら、今度はしっかりと助けてきなさい。』

 

そう言って会話に入ってきたのは耳郎の父親だった。

 

『あなた…』

 

『お父さん……』

 

『彼は以前言ってたよ。響香は時々は悔しい思いをしたり、悩んだりする事もあるけど、それでも乗り越えようといつも頑張っていると。』

 

『…………………』

 

『だから悔しいのも…辛いのも…乗り越えなさい。響香がやりたいと思った事を俺達は応援する。

 

雄英の校訓は…Puls ultra(プルス ウルトラ)なんだろ?』

 

ウチがやりたい事……。すると、突然携帯が鳴る。両親には悪いが、内容を確認してみる。

 

『これって……』

 

それは切島からの連絡。今日の夜、爆豪と破竜を助ける為に動く旨の連絡が入っていた。夜に病院で待ち合わせ…。

 

『お父さん、お母さん、ごめん!』

 

そう言って耳郎は下に降りていく。それを見届けた後、耳郎の母親が不安を見せる。

 

『ねぇ、本当にこれでよかったの…?』

 

『何が?』

 

『響香が危険な目に合うのをわかってて、行かせるなんて親失格かしらね…』

 

『そんな事ないさ。それに響香なら私達が言わなくても同じような判断したと思う。だったら私達から送り出してあげた方が余計な憂いも無くなる。』

 

『そうね。……それにしてもヒーローを目指す事であれだけ悩んでいた響香をあそこまで変えるなんてね。やっぱりそれだけ破竜君の事が…』

 

『俺はまだ複雑だけどね!!!』

 

『あら…認めたんじゃなかったの?』

 

『………そう…だけど……』

 

歯切れが悪くなったのを見て耳郎の母親は笑い出す。耳郎に破竜…無事に2人が戻ってくる事を祈って…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、切島と轟は病院の前で今回のことを伝えた八百万と緑谷を待っていた。

 

『八百万…考えさせてっつってくれた…どうだろうな…』

 

『まァ…いくら逸っても結局あいつ次第…』

 

すると、病院から八百万と緑谷が出てきた。

 

『緑谷…』

 

『八百万…答え…』

 

『ッ、私は…』

 

『待て』

 

切島の後ろから声が聞こえる。そこには最後までこの奪還作戦に反対していた飯田が立ち塞がっていた。

 

『飯田…』

 

『飯田君…』

 

『…何で、よりによって君達なんだ…!俺の私的暴走を咎めてくれた…共に特赦を受けたハズの君達二人が…っ!何で俺と同じ過ちを犯そうとしている!?そんなの…あんまりじゃないか…!』

 

『何の話してんだよ…』

 

切島が話に割り込んできたが轟が制止した。

 

『俺達はまだ保護下にいる…ただでさえ雄英が大変な時だぞ…君らの行動の責任は誰が取るのか分かっているのか!?』

 

『飯田くん違うんだよ…僕らだってルールを破って良いなんて……』

 

緑谷がそう言いかけると飯田は右拳で歩み寄ってきた緑谷を殴る。突然の事にその場にいた全員が驚く。

 

『俺だって悔しいさ!心配さ!当然だ!俺は学級委員長だ!!クラスメイトを心配するんだ!!破竜くんは君達と同じで暴走した俺を諭して、また憧れのヒーローを目指してもいいと言ってくれた大切な友人で…恩人なんだ!!爆豪くんや破竜くんだけじゃない!!君の怪我を見て床に伏せる兄の姿を重ねた!!君達が暴走した挙句、兄のように取り返しのつかない事態になったら…っ!

 

僕の心配はどうでもいいっていうのか!!

 

僕の気持ちは…どうでもいいっていうのか……!』

 

『飯田くん…』

 

飯田の言葉に緑谷は黙ってしまっていると轟が言った。

 

『飯田。俺達だって何も正面きってカチ込む気なんざねえよ。戦闘無しで救けだす』

 

『ようは隠密活動!それが俺ら卵の出来る…ルールにギリ触れねえ戦い方だろ』

 

『私は轟さんを信頼しています…が!万が一を考え私がストッパーになれるよう…同行するつもりで参りました』

 

『八百万くん!?』

 

『八百万!』

 

『僕も…自分でも分からないんだ…手が届くと言われて…いてもたってもいられなくなって…救けたいと思っちゃうんだ』

 

『………平行線か…ならば俺も連れて行け』

 

『待って!』

 

『!?』

 

飯田が覚悟を決めて緑谷達にそう伝えるのと同時に後ろから声が聞こえる。そこには肩で息をしている耳郎の姿が…。

 

『ハァ…ハァ…その奪還作戦…ウチも行く』

 

『耳郎さん!?』

 

『耳郎くん!?』

 

『……行くのか?耳郎…』

 

切島がそう問いかけると耳郎は強い目で答える。

 

『うん…もう、うじうじ悩んだりなんかしない!今度こそ破竜を助ける!』

 

耳郎がそう言うと全員が笑顔を浮かべる。

 

『よっしゃ!行くぜ神野へ!!!』

 

切島の号令で全員が神野へ向かう。大切な友達と想い人を助ける為に…

 

 

 

 

 






あとがきです。

爆豪君と破竜君の奪還作戦に本作品では耳郎さんが参戦します!原作ではスニーク活動ができる1人として名前が挙げられてた彼女をどこまで活躍させられるか…

実はこの後の展開を2つ考えていて、元々どちらにしようか悩んでいたんですが、『くっつけちゃえば面白いんじゃね?』の精神でくっつけたら思ったよりも上手くいったので早く皆さんにお披露目できればと思ってます。

本作のお気に入り、感想、評価等、いつもありがとうございます!次話もお楽しみに!




次回予告




『後戻りなんて出来ない!』

『君も勝つのは好きだろ?』

『俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた!』





『突破するぞ爆豪!』『命令すんな!』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア





『反撃の狼煙を上げろ!逆襲のヒーロー!』





『いい判断だよ弔…』








更に向こうへ!Plus ultra!!!
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