半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!

暑くなってきました。残念な事に私は暑いのが本当にダメなんです。寒いのは大丈夫です。着込めばいいので。暑いのはどうしようもないのでこれからの季節本当に憂鬱です。


お気に入りしてくれた下記の方


JIN∞ Taichi。 Gentami ざきちん クロガネヤイバ 風流 発光 諒太郎 ルクエリシオン 革新



評価していただいた方



Gentami 



本当にありがとうございます!


また、いつも誤字報告してくださる方ありがとうございます!
感想や評価もお待ちしてます!


それでは本編をお楽しみ下さい!



『始まりの終わり。終わりの始まり。』

 

 

 

『……残念だが、今日はここまでだ』

 

そう言ってドラゴンロードの竜変身を解いたロードを見て、俺と耳郎は呆気に取られてしまう。

 

『……なんのつもりだ?』

 

警戒を緩めない俺に対してロードは呆れが混じった返しをする。

 

『今のお前程度なら退屈しのぎにもならねぇ。ならねぇが…カイザードラゴンになったお前となら本気で殺れる。その上であの力を完全に引き出したお前を殺す。』

 

『なんで…そこまで俺を殺す事に拘る?』

 

するとロードは表情こそ変わらなかったが、憎悪を剥き出しにして破竜を睨みつける。

 

『俺はお前の存在が許せねぇ。理由はそれだけだ。』

 

『ッ…!!』

 

『こんなの…怖すぎる…!!』

 

 

肌を焼くような威圧感が俺達を襲う。

 

 

『ふん、オール・フォー・ワン!俺はここで下りる。黒霧を使ってゲートを出せ。』

 

『そうかい、残念だねぇ…。それと僕からのお願いなんだけど、弔達も連れて行ってくれないかい?』

 

『あァ?チッ…しょうがねぇ。』

 

『助かるよ』

 

そう言ってオール・フォー・ワンは黒霧とマグネを弄って2人の個性を強制発動させる。

 

『やー、そんな急に来られてもぉ〜!』

 

『待て…ダメだ、先生!』

 

その言葉と共に死柄木達は黒霧のゲートの中に消えてしまう。

 

『逃すかよ!』

 

『邪魔すんじゃねぇよ…クソジジィ!』

 

 

ブンッ!

 

 

追い討ちをかけようとするグラントリノの蹴りを間に入ったロードが受け止め、カウンターが決まる!

 

『ごぁっ!!』

 

 

DOGOOOOM!!

 

 

『グラントリノ!?』

 

『さて、俺も帰らせて貰おうか…おい、行くぞ。』

 

『……………………』

 

ロードは自分に付き従う脳無と共に黒霧のゲートの中に消えていく。

 

『ま、待てッ…!?』

 

『破竜!?』

 

その言葉と共に膝から崩れ落ちてしまう。くそっ…ダメージと無茶な強制変身で体力が…。

 

『……ふん、次は俺をもっと楽しませろ。そうしないと今日生かしておいた意味がない。』

 

『ッ、覚悟しとけ…俺はお前を許さねぇ。次は必ず……テメェを()()!』

 

耳郎に支えられながら俺は去り行くロードに宣戦布告する。今の俺じゃ相手にもならねぇが…次こそ…!!

 

『……………』

 

俺の言葉に何も返す事なく、ロードと脳無は黒霧のゲートを潜ってその場から消える。

 

『破竜!』『破竜さん!』

 

その言葉と共に轟と八百万が廃倉庫の裏から出てくる。

 

『2人までここに来てたのか…!』

 

『詳しい話は後です!早くここから離脱しましょう!』

 

『あ…あぁ…、レイ兄さんとリューキュウさんを早く病院に連れて行かねぇと…。』

 

『私が担架を創造します!轟さんは氷結で素早く運べるように準備を!』

 

『任せてくれ』

 

そういうや否や八百万は担架を、轟は氷結を発現させて2人の体に負担がないように運び出す。その動きを見ながら俺は視界の端で戦闘態勢に入っているオールマイトの姿を捉える。

 

『オ、オールマイト…』

 

『破竜少年!早く行くんだ!!』

 

『……はい。』

 

何も言えなかった。いや、言いたくなかった。あれだけ力の使い方を…その意味を教えてくれたのに殺意だけで使おうとした俺に何も言う資格はない…。

 

『破竜少年!』

 

『…?』

 

『……私が帰ったらお説教だからな。』

 

『っ……負けないで…くださいね』

 

『私は負けないよ!さぁ、早く!』

 

そう言って俺達はレイ兄さんとリューキュウさんを連れて神野を後にする。

 

『ようやく…心置きなく戦える。覚悟しろ。』

 

『ンフフフ…彼を放っておいていいのかい?彼は個性を暴走させて神野をこんな有様にした張本人だよ?しかも2度目。世間が彼を糾弾するのも時間の問題だと思うけどねぇ。』

 

『黙れ…彼は後で私が説教するさ。お前をタルタロスに収監した後でな!!』

 

 

 

 

DETROIT SMASH!!!

 

 

 

 

その場に先程以上の大きな衝撃波が巻き起こる!

 

『心置きなく戦わせないよ…!ヒーローは多いよなぁ…守るものが!』

 

『黙れ…!!』

 

『!』

 

 

GRAP!!!

 

 

『貴様はそうやって人を弄ぶ!壊し!奪い!つけ入り支配する!日々暮らす方々を理不尽が嘲り嗤う!!

 

私はそれが許せない!!!』

 

 

 

 

DOGOOOOM!!!

 

 

 

 

『と、俊典……!』

 

グラントリノの視線の先には活動限界で体が萎み始めているオールマイト、そして拳が顔面にめり込んだオール・フォー・ワンの姿があった。

 

『いやに感情的じゃないかオールマイト…』

 

シュコォー…シュコー…というマスク音が鳴り響く。

 

『同じような台詞を前にも聞いたなぁ…ワンフォーオール先代継承者。志村菜奈から』

 

オールマイトの顔は更なる怒りに包まれていた。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

オールマイトと別れた俺達は神野総合病院に来ていた。

 

『お願いします…2人を…助けてください…!』

 

懇願する破竜の傍らには全身ズタボロのレイとリューキュウの姿があった。

 

『……これは酷い…早く手術室に!』

 

『君も早く治療を!』

 

そう言って俺の手を引こうとする看護師がいたが、それを制して俺は全力で頭を下げる。

 

『俺の事はどうでもいい!あの2人をなんとか助けてください…もう何も…失いたくない…!!』

 

『……君の気持ちは無碍にしない。私達の力で必ず助けてみせるから。』

 

そのまま2人は手術室に入るとランプがつく。

 

『ッ…』

 

『破竜……』

 

耳郎が俺に話しかけようとした時に不意に携帯の着信音がその場に鳴り響く。それは轟の携帯だった。恐らく相手は…

 

『緑谷だろ…?』

 

『!? 見えてるのか…?』

 

『このタイミングでかけてくるのは緑谷しかいない。早く出てやってくれ。心配してるだろうから…』

 

『あぁ…』

 

轟は現状報告の為、その場を離れる。

 

『…………………………』

 

『…………………………』

 

『………すまなかった…』

 

静寂が支配するその空気を切り裂いたのは俺の謝罪だった。

 

『……え?』

 

『なんの……事ですか…?』

 

『全部だ……。林間合宿の時、判断を間違えてみんなに心配をかけちまった事。無様に捕まった上、みんなをここに()()()()()()()()()。犯罪者だった過去を隠していた事。そして……』

 

俺の独白を耳郎と八百万は黙って聞いていた。その姿を見て、俺は目を瞑って口を開く。

 

『ジーンの力に飲み込まれて…みんなを…耳郎を殺しかけた事だ…。』

 

決して大袈裟な言い分じゃない。あの時、耳郎が飛び出してくれなかったら…ライトや他のジーン達が俺を助けてくれなかったら…俺は暴走したカイザードラゴンの力でロード諸共、みんなを殺していた。

 

『謝って済む問題じゃないのはわかってる…。それでも『ごめん、先に謝っとく。』え?』

 

 

 

パァン!

 

 

 

『耳郎さん!?』

 

頬に痛みが走る。顔を向けると耳郎が平手打ちで俺の頬を叩いたみたいだった。

 

『じ…耳郎?』

 

『何ッふざけたこと言ってんの!ウチはアンタをあの時1人で戦わせた事をずっと後悔してた!!ウチじゃ力が足りないのはわかってる!それでも残れば何かできたかもしれないって!それを後悔して助けに来た!お母さんやお父さんにも背中を押してもらってここまできた!!それなのに…ウチらを巻き込まなかったらよかったみたいな言い方すんな!!』

 

息継ぎもしないまま全力で話す耳郎の顔は真っ赤になっていた。それだけ先程の俺の発言に怒っていたのが伝わった。

 

『その…ごめ…ん。』

 

『破竜さん。』

 

今度は八百万が耳郎と入れ替わりで出てくる。

 

『確かに私達を巻き込まない方が良かったというあなたの優しさはわかります。ですが、私達はみんなが自分で考え、この戦場であなたや爆豪さんを助けに来ました。その決意を…想いを無碍にするような言い方は…私も許せませんわ。』

 

『じゃあ…なんて言えばいいんだよ…』

 

そう言って頭を抱える俺に耳郎は答える。

 

『簡単、助けてくれてありがとうでいい。それだけでウチらは十分だから。』

 

『……殺しかけたのにか?』

 

『うん…怖かった。けど、生きてる。』

 

『また…ああなるかもしれねぇんだぞ?』

 

『その時はまたウチが助ける。』

 

『……犯罪者だぞ?』

 

『そんな言葉だけじゃ信じないよ。今までのアンタをみて、そんな酷い事しないってわかってるから。』

 

俺の意地の悪い答えにも耳郎は優しく返してくれた。

 

『……本当頭が上がんないよ。耳郎、八百万』

 

『なに?』『はい。』

 

『……助けてくれてありがとう。』

 

俺は最大限の気持ちを込めて感謝を伝える。

 

『どういたしましてですわ。』

 

『うん。それとさ、頬叩いてごめん…痛かったよね?』

 

そう言って俺の頬に手を伸ばす耳郎。その手は労わるように俺の頬を優しく撫でてくれた。

 

『気にしないで。大丈夫だからさ…』

 

『そっか…』

 

すると、轟が電話を終えたのか戻ってくる。

 

『悪りぃ、時間がかかっちまった。』

 

『いや、大丈夫。それとさ轟、助けに来てくれてありがとな。』

 

『あ、あぁ…当たり前だろ。』

 

俺がお礼を伝えると轟は何故か俺の顔を見て動揺していた。

 

『な、なんで驚いてるの?』

 

『いや、頬が赤くなってるから。この病院内で(ヴィラン)にでも襲われたのか?』

 

『ぶはっ!』『くすっ』

 

見当違いな発言に俺と八百万は吹き出してしまう。

 

『ん?2人ともどうしたんだ?』

 

『いや…ックク…違うから平気……』

 

『だ、大丈夫ですわ…轟さん…。フフ…』

 

俺と八百万が爆笑してる横で耳郎は先程の申し訳なさが勝っているのか顔を抑える。先程までとは違った明るい雰囲気がその場に流れる。

 

『おい!!みんなテレビ見ろよ!!やべーことなってるぞ!』

 

『なになに!?』

 

『今、神野でオールマイトが戦ってんだよ!』

 

『テレビ中継されてるから見に行こうぜ!』

 

『皆さん、走らないでください!』

 

俺らの横を病院内の患者が通り過ぎていく。

 

『オールマイトの戦いがテレビ中継されてるの!?』

 

『みたいですわ…』

 

『……なぁ、破竜』

 

『ん?なに?』

 

『オールマイトは…あの(ヴィラン)に勝てると思うか?』

 

珍しいな。轟がそんなこと言うなんて。

 

『……信じられないか?』

 

『そういうわけじゃない。オールマイトは強ぇ。それでもあの場所でアイツの威圧感を喰らった側からすればそう思いたくもなっちまう。それほどにあの(ヴィラン)やお前が戦ったロードとかいう奴は規格外に感じた。』

 

『なら、見にいこう。病院の受付あたりで見れるはずだ…それにオールマイトは俺に負けないって言ってくれた。俺はそれを信じてるから』

 

『そうか…わかった。見に行こう。』

 

俺達4人は連れ立って病院の受付近くにあるテレビに移動する。そこには先程までいた廃倉庫の映像が映し出されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

『ワン・フォー・オール先代継承者。志村菜奈から…』

 

『貴様の穢れた口でお師匠の名前を出すな!』

 

怒れるオールマイトの殺気に怯む事なくオール・フォー・ワンはニヤけた表情を隠す事なく続ける。

 

『理想ばかりが先行し、実力の伴わない女だった…!ワン・フォー・オール生みの親として恥ずかしくなったよ。実にみっともない死に様だった。どこから話そうかな…!』

 

『Enough!!』

 

 

 

 

ドコォッ!!!

 

 

 

 

オール・フォー・ワンは拳を振り上げたオールマイトに転送と衝撃反転の個性を発動させ、上空に吹き飛ばす!

 

『ごほっ…!』

 

『俊典!!』

 

上空を飛んでいたヘリに衝突しかけたオールマイトをギリギリでグラントリノが回収する。

 

『ゴホッ…邪魔を…!!』

 

『6年前と同じだ!落ち着け!そうやって挑発に乗って奴を捕り損ねた!腹に穴を開けられた!』

 

 

 

ガシャッ!!!

 

 

 

『お前のダメなトコだ!奴と言葉を交わすな!』

 

『…………はい……』

 

『前とは戦法も使う個性も何もかもが違うぞ!正面からは有効打にならん!まずは虚をつくしかねぇ…!まだ動けるだろ!限界を超えろ!正念場だぞ!』

 

『はい…!!』

 

気合いを入れ直したオールマイトを見て、オール・フォー・ワンは個性を発現させながら話しかける。

 

『弔がせっせと崩してきたヒーローへの信頼。僕が崩してしまって良いものか…でもね、オールマイト。君が僕を憎いように僕も君が憎いんだぜ?僕は君の師を殺したが、君は僕が築き上げてきた沢山のものを奪っただろう?だから君には可能な限り醜く惨たらしい死を迎えて欲しいんだ。』

 

その言葉と共に左腕が肥大化する。

 

『デケェのが来るぞ!避けて反撃を…!』

 

『避けていいのかい?』

 

オール・フォー・ワンはオールマイトの背後に視線を向けた。すると

 

 

 

ガラッ…

 

 

 

 

背後から瓦礫が崩れる音がする。

 

『!?』

 

『おいっ!』

 

『君が守ってきたものを奪う…』

 

 

 

 

 

ドォォォォォォ!!!

 

 

 

 

 

『ぐっ…!!!』

 

オール・フォー・ワンからとてつもないほどの衝撃波が発せられるがオールマイトの拳がそれを相殺する。

 

『まずは怪我を押し通し続けてきたその矜持。惨めな姿を世間に晒せ。平和の象徴。』

 

その代償は大きく……筋骨隆々だったオールマイトの姿はガイコツのような姿に変わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

『ど、どうなってんだ…』

 

病院で一連の流れをみていた破竜達はその姿を見て驚愕してしまう。

 

『あれって…オールマイト…だよね…?』

 

『さ、さっきまで戦っていたのは確かにそうですわ!で、でも…』

 

『まるで…別人だ……。』

 

あまりの変わりように破竜たちだけでなく、その場で見ていた全員が口々に話出す。

 

『え……』

 

『お…………』

 

『なんだ…あのガイコツ…』

 

『えっと…お…み、皆さん、見てますでしょうか?オ、オールマイトが…しぼんでしまっています…。』

 

テレビ中継されているアナウンサーの絶望した声が聞こえる。かくいう俺も何が起こってるのか全くわからない…。だが、この時USJで緑谷がつぶやいたある言葉を思い出した。

 

『(オールマイト…だってもう時間が……)』

 

まさか…、緑谷が懸念してた事ってこれの事かよ…!

 

テレビでは真の姿を晒されてなお、闘志が衰えないオールマイトは構えてオール・フォー・ワンに相対する。だが、奴が何かを呟いたその瞬間、俺は信じられない光景を目にする。

 

『オールマイトが……笑ってねぇ………』

 

そこに映るオールマイトは絶望した表情でオール・フォー・ワンを見つめていた。いつも…どんな敵と対峙していても笑顔を絶やさずに戦い抜いてきたオールマイトが今、絶望してしまっている…。

 

負けないって…言ったじゃないですか…

 

『破竜…?』

 

 

 

あんな奴に負けんなよ!オールマイト!

 

 

 

破竜の大声が病院内に響き渡る。その声に呼応するように様々なところからオールマイトへの応援が飛ぶ!

 

『オールマイト!!!』

 

『オールマイト負けないで!!』

 

『アンタが勝てなかったら誰が…!!』

 

『頑張れ!頑張れ!オールマイト!』

 

『いつだってアンタならやってのけただろ!』

 

『頑張れえええぇ!!!』

 

その時、画面に映るオールマイトは助けを求めた人に笑顔を見せ、右腕を肥大化させる。

 

その目はいつも以上に燃え盛るNo.1ヒーロー…

そして平和の象徴の姿。

 

『お嬢さん、もちろんさ。あぁ…多いよヒーローは!守るものが多いんだよ…オール・フォー・ワン!!

 

 

 

 

だから…負けないんだよ!!!!

 

 

その言葉と共にオールマイトは拳を構える。それを見てオール・フォー・ワンも個性を最大まで解放する!

 

『筋力発条(バネ)化、瞬発力✖︎4、膂力増強✖︎3、増殖、肥大化、鋲、エアウォーク、槍骨、今までのような衝撃破では体力を削るだけで確実性がない。確実に殺すために…今僕ができる最高・最適の個性達で…

 

 

 

 

君を殴る

 

 

その異形とも言える腕を携えてオール・フォー・ワンはオールマイトに飛び込む!

 

 

 

 

 

DOGOOOOOOOOOOOOM!!!!

 

 

 

 

 

衝撃波が広がる中、2人は中心で押し合いを続ける!

 

『君は沢山のミスを犯した。緑谷出久…ワン・フォー・オールの譲渡先は彼だね。資格もなしにここに来てしまってまるで制御できてないじゃないか。それと破竜真人、彼もまた身に宿る力の全てを制御できていない。そんなんじゃ、いつかロードに殺される。それが彼の宿命。先生としても君の負けさ。』

 

『そうだよ…だから私が叱らなきゃ…いかんのだよ!

私が彼らを叱らなきゃ…導かなきゃいかんのだよ!』

 

『なる程…醜い。ここまで醜く抗っているとは』

 

 

 

SMASH!!!!

 

 

 

オールマイトは左腕でオール・フォー・ワンの右頬を撃ち抜くが、その顔には大したダメージが入っていなかった。

 

『らしくない小細工だ…誰の影響かな?』

 

『そりゃあ…腰が入ってなかったからなァ!』

 

オールマイトの左腕は捨て駒だった。本命は右腕での全身全霊のスマッシュ!

 

『(さらばだ…オール・フォー・ワン!

さらばだ…ワン・フォー・オール!!!)』

 

 

 

 

『おおおおおおおお!!UMITED STATEOF……

 

 

 

 

 

 

 

 

SMASH!!!!!!!!! 』

 

 

 

 

 

 

DOOOOOGOOOOOM!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

その一撃は神野の街を中心に台風のような渦を発生させる。その渦が晴れた先にはたった1人のしょうしなが左腕を空に掲げて立っていた。

 

『オ、オールマイト……!!』

 

 

 

 

 

わああああああ!!!!!

 

 

 

 

 

勝利のスタンディング。オール・フォー・ワンを倒し、決して折れないNo. 1ヒーローの姿を…平和の象徴としての姿を世間に見せつけたオールマイトに全ての人間が感動し、声援を送る。

 

『あれが…平和の象徴なんですね…』

 

『すげぇ…って言葉しか出てこねぇ』

 

『破竜、凄かったね』

 

『あぁ…』

 

皆は口々に凄いと褒め称える。俺も勿論そう思っているが、何故かもうこの姿を二度とみれないような気がしてその勇姿を…いつか超えるべき人の姿を目に焼き付ける。

 

すると、報道カメラに向かって指を向けるオールマイトの姿が見える。

 

『次は君の…いや、君達の番だ…!』

 

 

 

 

ドクンッ!

 

 

 

 

『ッ!くっ…うぅ…ぐすっ』

 

『破竜…!?』

 

『どうしたんですの!?』

 

『どうした?』

 

急に涙を流し始めた破竜の姿に驚く3人。

 

『いや…なん…でも…ない…。』

 

オールマイトが最後に呟いたあの言葉。それはまだ見ぬ(ヴィラン)への警鐘なんだとみんなは感じ取っていたが俺と()()1()()は違った。その言葉は誰かと俺に向けられたもの…そしてその誰かを俺は察してしまった。

 

『(次は俺と…()()の番だな)』

 

涙を拭いて俺はテレビに映るオールマイトを見つめる。

 

やってやる…!

 

破竜は恩師からのメッセージを受け取り、誰にも聞こえない小さな声で強く宣言する。

 

 

 

 

 

 

 





あとがきです。


ようやく神野編の大事な部分は書ききることができました!新しい敵、その目的、破竜君の変化、色々書きたい事はまだまだあります。

次回はあの凄惨な事件から一夜明けた世間状況や破竜君とオールマイトの事、色々と書いて仮免編へと移って行きたいと思います!

そしてそして!
ここでアンケートを取りたいと思います!

本作もありがたい事にそろそろ50話に近づいてきました。そして、各キャラクターたちの性格も立って来たということもあり、どこかのタイミングで小話及びプロフィール紹介のようなものをやるべきかなと思ってます。具体的に言うと、学校生活や日常生活で破竜君がどんな風にみんなと絡んでいるのか、破竜君から見たみんなの印象、逆にみんなから見た破竜君の印象などなど。

それについてみなさんの意見を聞いておきたいです。

もしこういうのやって見て欲しいというのがあれば是非感想等でご意見お願いします!


本作のお気に入り、感想、評価等、いつもありがとうございます!次話もお楽しみに!




次回予告




『お二人にはご迷惑をおかけしました…!』

『俺らだってやられっぱなしは嫌だからな』

『あなたの事を教えてくれるかしら?』





『君が無事で本当によかった。』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア





『No.1からのバトン!受け継がれる意志!』





『俺は必ず貴方を超える。そして…』








更に向こうへ!Plus ultra!!!

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