半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!


まさか1ヶ月も更新が遅くなるとは…本当にごめんなさい。言い訳をさせてもらえるならばヒロアカ完結によるヒロアカロスと資格取得の為の勉強が忙しくて全然執筆に時間が取れない状況が続いていました。

そんな中でも、本作品のお気に入りだったり評価してくださっていたのはみていたので頑張らなければと思い、何とかあげることができました。

引き続き、本作品を楽しみにしている方の為に頑張りたいので引き続き、宜しくお願いします!


お気に入りしてくれた下記の方


Hide&Seek 11p024 Orichi スペランツァ クロスケ 朱娜 神爪 勇人 スギト 霧雨隼人 祀綺 しろしろ。 sky-commander akihyu 狸王 モッチモチのこんそめ rusaia 暇人1110 青鳥時音 くれんざー 蒼矢 大樹2529 パーフェクトノックアウト


評価して頂いた方


狸王、神爪勇人


本当にありがとうございます!


それでは本編をお楽しみ下さい!



『嵐の前の静けさ』

 

 

 

破竜が夜嵐と対峙していた頃…

 

 

 

 

 

 

 

 

耳郎サイド

 

 

 

 

『障子さん、どうですか?』

 

『ダメだ…誰も見つからない。』

 

『流石にこの中から探すのは容易じゃないわね。』

 

『うん…ウチもそう思う。』

 

耳郎、八百万、蛙吹、障子の4人は真堂の必殺技『震天動地』を何とか躱した後に合流し、現在はビルの一角から他のメンバー達を捜索していた。

 

『ねぇ、ヤオモモ。このままだと時間も少なくなるし全員での合流は一旦諦めてウチらも狙いに行こう。』

 

『えぇ、私もそう思っていましたわ。』

 

そう言って動き出そうとした時

 

『ッ、待って!!誰か上がってくる!』

 

『みなさん!すぐに物陰に身を隠して!』

 

サッと動き出した3人は物陰に身を潜めながら耳郎の索敵を待つ。

 

『どうですか?耳郎さん』

 

『足音が8…2人は1階。他はこっちに向かってくる!』

 

『俺達を狙い撃ちしてるということか?』

 

『そうとしか思えないわ。このビルにいるのは私達だけ。つまり、私達がこのビルに入った時点で狙われていたと思うべきよ。』

 

すると

 

 

 

 

ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!

 

 

 

 

 

『ッ!ぅあ"ああああああ!!!!』

 

耳郎が叫び声を上げてのたうち回る!

 

『ど、どうしたの?響香ちゃん!』

 

すぐさま障子が壁に複製腕を当てる。

 

『これは…スピーカーの音だ。俺はともかく、いきなり耳郎がこの音を聞くのはダメージが…!』

 

『大丈夫ですか!?耳郎さん!』

 

『な…、なんとか…』

 

すると、

 

 

 

バリィンバリィン!!

 

 

 

今度は窓ガラスを何かが撃ち抜く音が響き渡る!

 

『狙撃!?』

 

『なんで窓ガラスを…』

 

『ハッ、障子さん!』

 

『やられた…俺の目も封じる気だ!』

 

索敵能力の高い耳郎さんのイヤホンジャックと障子さんの複製腕による目視を封じてきた?やはり敵は私達の個性を分かった上で狙いに来ている…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フフフ…第一段階終了。もっと追い込ませてもらいますわ。まずは索敵能力の高い2人をお願いね…朧気、初見。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『八百万、どうする?このままだと俺達はここに釘付けになってしまうぞ!』

 

『いえ、もう完全に包囲されていると思ったほうがいいわ。入口だけじゃなく、外への逃げ道も封じてられているわ。』

 

『なら、迎え撃たなきゃ!』

 

『ダメです耳郎さん!迂闊に飛び出しては!』

 

 

 

 

ギュオン!!

 

 

 

 

『がっ…ッ!』

 

 

 

 

ビギィン、ガキン!

 

 

 

 

飛び出した耳郎を3発の弾丸が襲いかかる!

 

 

『じ、耳郎さん!』

 

『くっ、アンプがやられた…!左耳も…』

 

そう言った耳郎の左耳からは血が流れていた。

 

『くっ…なんて狙撃能力だ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近くのビル内

 

 

 

『あちゃ〜…アンプだけを狙ったのに左耳少し傷つけちゃった。なんか悪いことしちゃったな…』

 

『今更気にしてもしょうがないわ。それに想定していた以上に対応も早いし、さすが雄英って所ね。』

 

2人の女子生徒が薄暗いビルの中で話合っている。

 

『ねぇねぇ、(かすみ)ちゃん。私、才ちゃんに怒られたくなーい』

 

『なら、しっかり仕事をこなしましょ。私の個性で守ってあげるから。』

 

『わーい!私、霞ちゃん大好き〜!』

 

『まだ終わってないから抱きつくのは後でね、(ながれ)

 

『ぶー!』

 

流と呼ばれた女の子はもう1人の霞と呼ばれた女の子に抱きつこうとするが、あっさりとガードされ不服そうにする。

 

『…才子。第二段階終了。しっかりケリつけてよね。』

 

『フフフ…了解よ。さて次の仕掛けに参りましょう。』

 

その言葉と同時にシャッターが閉まり、4人は室内に完全に閉じ込められてしまう。

 

すると、障子が室内の異変を感じ取る。

 

『なぁ、なんか寒くなってないか?』

 

『え?』

 

そう言って視線を上に向けると冷房が全開になっており、室内の温度を冷気でどんどん下げていく。

 

『ちょっと、笑えないってこの寒さ!』

 

『くそ…この寒さは…』

 

しかし、なぜこのタイミングで冷房を…

 

『ま、まさかっ!』

 

耳郎と障子の後ろに視線を向けると

 

『ケ、ケロー……』

 

『蛙吹さん!』

 

そこには先ほどとは違って衰弱した蛙吹の姿。

 

『な、なんで!?』

 

『冬眠か…八百万、とりあえず毛布を!』

 

『えぇ!』

 

すぐさま毛布を創造して蛙吹を包み込むが、冷房のせいで十分な暖気を取れずにいた。

 

『ヤオモモ!電気ストーブって創造できる!?』

 

『ダメです…恐らく電源も掌握されて…』

 

『そ、そんな…』

 

 

 

 

 

ウィィィィィィィン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

『こ、今度は何!?』

 

『扉を溶接してるのか…!?』

 

先ほどからことごとく先手を打たれている…。

私達の脱出経路まで塞いでくるなんて…

 

『ヤオモモ!爆弾でなんとか…』

 

耳郎が現状を打開する作戦を提案するが、八百万は天井の冷房とその横にあるスプリンクラーを見つめる。

 

『……水蒸気爆発の危険があります』

 

『あー!どうすりゃいいっていうのさ!』

 

『(こんな時…彼らならどうするでしょうか。轟さんなら…緑谷さんなら…破竜さんなら…!)』

 

展望室に閉じ込められた耳郎、八百万、蛙吹、障子の4人。それらを扉の前で見張る6人の女性達。

 

『才様。第3段階も終了しました。』

 

『えぇ…しばし待ちましょう。あとは時間が解決してくれます。』

 

聖愛学院2年 印照 才子(いんてり さいこ)。個性は『IQ』。紅茶を飲んで目を閉じている間IQが倍増する。ただでさえ、彼女のIQは150!超シビィーだぜ!ちなみに飲んでる紅茶のブランドで能力に差が出るらしいぞ!

 

 

私の作戦…それは4段階からなる完璧な作戦。

 

 

第1段階

 

索敵が得意な個性持ちをスピーカーの大音量で封殺。

 

 

第2段階

 

(かすみ)(ながれ)のスナイパーコンビの狙撃で複製腕の目視も封殺。更に4人を展望室に釘付けに現状の打開に動こうとした方のアンプの破壊。

 

 

第3段階

 

空調を制御しつつ、シャッターで閉じ込め、冷房を使って展望室を一気に冷やす。これにより蛙の個性持ちを戦闘不能に。そして非常口を溶接して脱出口を限定。おまけで蛙の個性持ちだけでなく、全員の体温低下によるダメージ。

 

 

最後の第4段階。

 

それは不確定要素を持つ八百万の無力化。現状問題なのは展望室内の冷房。それをどうにかするには八百万の個性"創造"を使うしかない。ですが、彼女の個性を使う為には脂質が必要。ここで彼らを助ける為だけに貴重な脂質をどこまで使えるか…

 

『フフフ……さぁ、早く個性を使いなさい!その時があなた達の最後です!』

 

八百万が展望室のスプリンクラーを停止させる為に創造を使おうとするが途中でその動きを止める。

 

『八百万?』

 

『ど、どうしたの?』

 

『やはり、どれだけ考えてもこの考えに辿り着いてしまいます。敵は私の個性を使い切らせる事を目的にしてますわ。』

 

『八百万の!?』

 

『敵にとって私の創造は不確定要素が大きい。だからこそ早めに個性を使い切らせて万全な状態で私達を脱落させたい。』

 

『確かにそうだけどさ…この現状をいつまでも続けるわけにはいかないよ…梅雨ちゃんもそうだし、ウチらもこのままじゃ…』

 

『私に考えがあります!あと数分、このままで耐えてください!』

 

『えっ…?ちょっ!ヤオモモ!?』

 

そう言って八百万は胸元のコスチュームをはだけさせる!障子は咄嗟に後ろを振り向き、耳郎は目の前でわぁぁぁ!!とあたふたする。

 

すると、八百万は耳郎と同じヘッドホンを四つ創造する。

 

『これって…ウチのヘッドホン?』

 

『もう一つ作ります!』

 

そう言って八百万が創造し始めたものを見て耳郎の顔付きが変わっていく。

 

『これは……!』

 

『特大のアンプです!これを使用した高周波攻撃で彼らを気絶させ、その隙に脱出しましょう!』

 

『それしかないようだな…蛙吹、耐えられるか!?』

 

『ケ、ケロ……』

 

『さすがヤオモモだよ!これで一気に攻勢に出よう!』

 

『…………………………』

 

『ヤオモモ?』

 

『(この作戦には一つだけ…穴がある。それは外からの狙撃。どれだけ特大のアンプがあっても外からの狙撃エリアまではどうしても届かない…。そこだけは脱出した後も気をつけなければ…) すみません、考え事をしていました。耳郎さん、お願いします…!!』

 

『いくよ…!!』

 

 

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

 

 

耳郎のイヤホンジャックが特大のアンプを通して、高周波の音響攻撃で反撃に移る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破竜サイド

 

 

 

 

破竜は1人、ドラゴン状態で空を飛びながらビルが密集しているエリアを飛んでいた。

 

『グルルルルルルルルルルル…!!!』

 

チッ、誰もいねぇ…。さっきの夜嵐の無茶苦茶な攻撃のせいでこのあたりにいた奴らはほとんど脱落しちまったのか…?

 

破竜は竜変身を解いて近くのビルの頂上部分に降り立つ。

 

『さて…どうしたもんか…』

 

すると、聞き覚えのある音が聞こえる。

 

 

 

 

 

ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

 

 

 

 

『この音は……耳郎のイヤホンジャックか?』

 

なんで真下のビルの中から…ウィンドの力で上空に飛び出してビルを見てみると展望室のシャッター部分が閉じており、窓部分には何発か撃ったであろう狙撃の跡が残されていた。

 

『これは狙撃か……ッ!?』

 

 

 

 

ギュオン!

 

 

 

 

自身を狙ってきた弾丸をギリギリで躱す!

 

『………誰だ!?』

 

『…………………』

 

俺の声は周りのビルに反響して響き渡るが、返答は返ってこない。スナイパーか…

 

周囲を警戒する破竜を見つめる二つの影。

 

『誰あの子…あれ避けちゃうの……?』

 

『彼は…確か破竜真人。雄英体育祭一年生の部で今年優勝した男…だけど過去、個性暴走に伴う破壊活動で犯罪者扱いされているって雄英の謝罪会見で見たわ。』

 

『そんなにやばい人なの!?やばいよ霞ちゃん!早く逃げよ!』

 

そういって腕を引く流を霞は引き止める。

 

『大丈夫よ。彼は私達を視認できていない。それに私の個性"霞"のステルスフィールドは完璧に作用してる。』

 

聖愛学院2年 朧気 霞(おぼろげ かすみ)。個性は『霞』。空気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子を操り自身の周りに霞のようなステルスフィールドを生成することができる!範囲内であれば自身だけでなく味方にも効果は付与するが一点を見つめられれば視認できてしまう明確な弱点もあるぞ!

 

聖愛学院2年 初見 流(はつみ ながれ)。個性は『銃』。自身の両腕を銃に変形することができる。狙撃距離は流の身体能力に依存する為、無茶な狙撃は自身の体にもダメージを受けてしまう!また、催眠弾だけでなく、実弾も使用できる為、相手の殺傷率が高く、使うときには注意が必要な個性だぜ!

 

『あの体育祭を見た限り、戦闘能力だけなら私達よりも強い。でもね、私達2人なら勝てるよ。狙いに行こう、流』

 

『……うん、わかった!まずは無効化だね!』

 

そう言って流は両腕を銃に変形させ、狙いを定める!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破竜は周囲を警戒しながら狙撃してきた他校生の気配を感じ取ろうとしていたが…

 

『クソッタレ…気配を感じない。周りもビルだらけのせいで目視するのも難しい。』

 

どうする…このままだと狙い撃ちにされると悩んでいた破竜の脳裏に職場体験でレイやリューキュウと何気なく交わした会話が思い出される。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

それは職場体験2日目のことだった。

 

 

 

 

 

『地上と空中からの視点…それはなんとなく理解できましたけど、例えば気配や姿を消したりする相手の場合どうするんですか?』

 

『あー、どうなんすかね、リューキュウさん』

 

『レイ、答えてあげなさい。わからないフリしないで』

 

サラリと逃げようとしたレイさんをリューキュウさんが咎める。

 

『はいはい…じゃあ教えてやろっかな。リュウ。どんだけ気配や姿を消したって消えないものがある。それはなんだと思う?』

 

『消えないもの…ですか?』

 

なんだ…その食べられないパンはなーんだみたいななぞなぞは…黙っていた俺を見て、レイさんはニヤリとして答える。

 

『……答えは攻撃の跡だ。命中したら体には傷跡が。避けた場合は壁とかに攻撃した跡がつくだろ?』

 

『まぁ…そうですね。』

 

『そっから逆算するのさ。例を挙げれば銃を使う連中は隠れながら戦うだろ?けどな、狙撃する時はどうしても銃弾を消す事はできねぇし、跡を消す事もできない。撃たれた角度や壁へのめり込み具合からおおよその場所を特定することはできるんだぜ?』

 

『おおよそって…確実に補足しないと突撃しようがないじゃないですか』

 

『……答えをいきなり教えるのつまんねぇから俺からのヒントはここまで。あとは自分で考えなー』

 

『ちょっと!レイさん!?』

 

そう言ってレイさんは歩いて行ってしまった。すると、リューキュウさんが肩を竦めながらこちらに歩いてくる。

 

『全く。まぁ、レイの言うことも一理あるわ。私からのヒントは…そうね…もしリュウが相手を狙撃する立場なら何を気をつける?』

 

『え…そんなの相手に見つからない事ですよ。スナイパーなのに見つかったらおしまいですから』

 

『あら、そこまでわかってたら何にも問題ないわね。さっきのレイのヒントと合わせて考えてみなさい。』

 

『ちょっとリューキュウさんまで!?』

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

俺は2人との会話を思い出しながら周囲を警戒しつつ、狙撃してきた銃弾の跡を確認する。

 

『これはただの銃弾だな…。中を貫通してないってことはそれなりに距離がある。それにこの狙撃跡…正面からじゃない。少し斜め気味、んで、真下からじゃなくてほぼ俺と同じ高さ。なるほど…そんな事ができて俺の目視からも外れる狙撃場所は………』

 

俺はウィンドジーンで浮遊しつつ、パワージーンの力で身体能力を20倍に高め、あるビルに狙いをつける。

 

『そこしかねぇよな!!!!』

 

俺は壁を蹴って狙撃場所からほど近い同じ高さのビルに高速で移動しながらライトジーンの力を引き出す。

 

『爆豪、お前の技、少しだけ参考にさせてもらう!

 

 

   喰らえッ…太陽拳!!     』

 

 

その瞬間、破竜の周りを眩い光が包み込む!

 

 

『……何ッ!眩しい…!!』

 

『まずッ!霞ちゃん!眩しくて彼の事狙えない!一旦、引こ!』

 

『そうだね。早く逃げ『チェックメイトだ!』!?』

 

眩しさに悶えていた2人の背後に素早く移動した破竜は手に持っていたボールを当てる!すると、自身の体に付けていた3つのポイント部分が青白く光る。

 

『ど…どうして私達の場所が…』

 

『霞ちゃんの個性はちゃんと発動してたのに…』

 

突然の事に何が起こったのか全くわかっていない2人に破竜は屈んで何故場所が特定できたのか説明する。

 

『ふぅ…、確かにあなた達の言う通り、目視はしづらいわ影一つも見えないわで正直焦りました…。だけど狙撃跡から大まかに狙った位置を特定したんです。最初に俺を狙った時の動きから見てお2人は姿を隠した上で相手を倒すスナイパーコンビ。このビル群の中から俺を狙いながら隠れられる場所は…』

 

そう言って破竜は指でビルを指差す。

 

『ここしかないって事です。』

 

『あの一瞬でそこまで…』

 

『むー!悔しいけど完敗だよ〜…』

 

そう言って2人は項垂れてしまう。

 

『…今回は俺にたまたま運が向いてただけです。』

 

『『  へっ?  』』

 

2人は俺があっさりと見つけたから完敗だって勘違いしてるみたいだけど、本音を言えば紙一重の戦いだ。

 

『正直に言って、最初の狙撃の後に移動されてたりなんかしたら俺はお二人を見つけることはできなかったと思います。あの弾丸速度なら当たる事はなくても時間を使わせられてタイムオーバー。たったそれだけの事で俺の勝ちはあっさり揺らいでしまう。その位の差ですから。』

 

俺がそう言うと2人はポカンとした表情で俺を見つめる。な、なんだ、変なことでも言ったか?

 

『ぷっ…あはは!君、結構真面目だね!』

 

『負けて悔しいはずなのになーんか、納得しちゃうね。破竜くんが私達に勝ったの。』

 

あれ…俺、自己紹介してないのになんで名前…そんなふうに思ったのが顔に出てたのか霞さんと呼ばれていた人が

 

『君、有名だからね。』

 

『あ、あぁ…謝罪会見見てたって事ですか?』

 

『うん。話を聞いた時は凄く怖い人だと思ってたけど…今は…実際会ってみて印象変わったよ。』

 

『なんで…ですか?』

 

すると、2人はニコニコしながら話す。

 

『だって、私達の事を本当に最低限の動きだけで制圧してたからね。』

 

『今だから気づいたけど、ここに飛び込んできた時もわざわざスピード殺してたもんね?あのスピードで来てたら普通は余波で吹っ飛ばされちゃうもん。』

 

バレてたのか……なんか恥ずかしい。

 

『流、他の様子見てこよ。私達は破竜くんに負けちゃったし、恐らく才子の方も失敗してる…。あの雄英4人組も君と同じで強そうだったからね。』

 

『うん!それとね、左耳傷つけてごめんねって耳がイヤホンになった人に謝ってくれると嬉しいな!』

 

やっぱり、あのビル群の中で戦ってたのは耳郎達か…すると、霞さんと呼ばれていた人が俺の背中を押す。

 

『ほら!合格者は早く行った行った!』

 

『頼んだよ〜、破竜くん!』

 

『ちょっとまってください!俺、貴方達の名前聞いてないんですけど!』

 

『それもそっか、私は朧気霞』

 

『私は初見流だよ!聖愛高校の2年生だからまた会う機会あるかもしれないから覚えておいてね!』

 

そう言って俺の背をずんずんと押してくる先輩達から逃れる為に俺はドラゴンに竜変身しようとすると…

 

『私達に勝ったんだからちゃんと仮免取得しないと怒るからね!破竜くん!』

 

『私達も来年取るからね〜!今度は同じチームになれれば嬉しいよー!』

 

俺にエールを送ってくれた他校の先輩2人に対し、

 

『ははっ、俺も2人と競い合えてよかったです!ありがとうございました!』

 

2人に礼を返して俺は待機場所まで竜変身して移動する。振り向く直前、2人が泣いていた事に()()()()()()()をしながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見事一次試験を通過した破竜は合格者が集まる待機場所に向かっていると…

 

『あ、破竜!』

 

『耳郎!』

 

『破竜ちゃんよ!』

 

『破竜さん!』

 

『やはり合格していたか…!』

 

前方には耳郎、梅雨ちゃん、八百万、障子の4人が俺と同じように待機場所に向かっている途中だった。

 

『みんな無事だったんだな。耳郎は左耳大丈夫だったか?』

 

『あれ…なんでウチが左耳怪我してるの知ってるの?』

 

『さっき、戦った2人の先輩のうちの1人が耳郎の左耳を撃った事謝ってくれって言われたからな。聖愛学園の朧気さんと初見さんって人だ。』

 

『もしかして…破竜さん、その人達は狙撃を得意としていた人でしたか?』

 

『ん?あぁ…1人は両腕を銃に、もう1人はステルスフィールドを展開する個性だったからな。正直苦労したよ。』

 

『すみません…私のせいで、破竜さんに迷惑をかけてしまいましたわ』

 

『…どういうことだ。』

 

 話を聞いてみるとスナイパーコンビを除いた聖愛学園の人達の作戦でビル内に閉じ込められた4人は八百万のオペレーション、耳郎、障子、梅雨ちゃんの奮闘で何とかその場を切り抜けられたらしい。

 だが、八百万曰く、自身の作戦では外にいた朧気さんと初見さんの対策まで手が回らなかった事を悔いていたようだった。

 

『私がもう少し上手くできれば良かったのですが…結果として破竜のお手を煩わせる形になってしまいましたわ。申し訳ございませんでした。』

 

『ハァ…八百万、前に耳郎と八百万に言われた事そっくりそのまま返すぞ?こう言う時は助けてくれてありがとうじゃなかったっけ?』

 

俺がニヤリとしてそう言うと八百万も神野でのやりとりを思い出した様子だった。

 

『そうでしたわね…破竜さん、助けて頂き、ありがとうございました。』

 

『…どういたしまして!』

 

そんな会話をしながら、待機場所に着くと1人ポツンと席に着いていた轟がいた。

 

『さすが轟。やっぱ早かったね。』

 

『破竜か…お前は思ったよりも遅かったな』

 

『ま、色々あったんだよ。他は?』

 

『雄英じゃ俺が1番最初だったみたいだ。』

 

てことはまだみんな戦ってるのか…

 

『やっぱりみんな苦戦してるようね。』

 

『俺達もなんとか突破できたって感じだったからな…』

 

『みんな…大丈夫だよね?』

 

耳郎が未だ合格していない他のメンバーの事を憂いているが問題ないだろう。

 

『大丈夫。みんなそんなやわじゃないよ。』

 

『……だよね!!』

 

一足先に合格した俺達がモニターを見つめているとふと、俺を見つめる視線に気づく。後ろを振り向いてみると夜嵐が俺と隣にいた轟を睨みつけていた。

 

『…………………』

 

『なぁ、轟。』

 

『なんだ?』

 

『夜嵐の奴、やっぱ俺達となんかあったんじゃないか?アイツ隠してるつもりだけどここまで敵意向けられるって相当だぞ?』

 

『さっきも言ったんだが、どうも覚えてない…。会うとしたら推薦の時なんだが…』

 

 俺と轟は未だ睨みつけてくる夜嵐の冷たい視線を気にしながらも視線をモニターに戻す。

 

 

 

 

 

 

その間も試験は続き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『3…2……1…………0名!100名通過!ハァ!やっと終わった!これより残念ながら脱落した方の回収に移ります。』

 

目良さんの声がアナウンスされるのと同時に俺達一年A組は一箇所に集まっていた。

 

 

 

『しゃああぁぁ!!!』

 

『すげぇ!』

 

『こんなんあんのか!』

 

 

 

『『 雄英全員一次通っちゃった! 』』

 

 

 

『ったく…ラストのラストまで残ってて本当に心配した…。でも、良かったな』

 

わあ!と喜ぶみんなと共に俺も喜びを分かち合う。最後の青山と飯田を含めた合格者争いは柄にもなく声を上げた。何にせよ、1人も欠けずに一次を突破出来たことは誇って良いだろう。

 

俺達が喜びを分かち合っているとスピーカーからジジジ…と目良さんのアナウンスが響く。

 

『えー…突破した100名の方、こちらをご覧下さい。』

 

そこに映し出されたのは先程までみんなと合格を競い合った戦っていたフィールド。

 

『これは…さっきまでいた…』

 

『フィールドだよね?なんで…』

 

 

 

BAGOOM!!!

 

 

 

BOOOM!

 

 

 

BOOOM!

 

 

 

いきなり各所に起きた爆発によって先程までいたフィールドは完全に倒壊してしまった。

 

 

 

 

 

 

—————何故!!!!

 

 

 

 

 

 

『皆さんにはこの被災現場でバイスタンダーとして救助に当たってもらいます。』

 

『パイスライダー…ってなんだ?』

 

首を傾げて俺に答えを求める上鳴。

 

『上鳴、お前は後で相澤先生の追加補修受けとけ。

 

 

『それは勘弁して!』

 

 

つーかこの前、授業でやったろ。バイスタンダー、主に現場に居合わせた人を指す言葉だが、被災現場においては大体がその場に居合わせた一般人と言う意味が正しい。』

 

『む…誰かいるぞ!?』

 

障子の声で皆がモニターを見つめる。

 

そこにいたのは多数の老若男女。試験に更なる緊張感を持たせる為の要救助者のプロ。help us company 通称:Hucの方々だった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

合格者全員が救出活動に関する説明を受けている中、俺と緑谷と飯田はこの現状を見て神野区の事を思い出していた。

 

『緑谷君、破竜君、これはやはり…』

 

『うん…神野区を想定してるよね…』

 

『………設定としては強力な敵の襲撃で一般人の退避がままならなかったっていう想定だろう。』

 

俺の両親が死んだ時の状況と少し似てるな…

 

『あの時の俺達は爆豪君と破竜君を助け出す事を念頭に動きながら、結果プロの邪魔にならない事に徹した。だが…その裏で多数の死傷者がいた事は事実だ。』

 

『———頑張ろうね。』

 

『あぁ…』

 

『おーい、いい話聞かせてやるからお前らこっちに来いよー!』

 

瀬呂と上鳴、峰田の三人が集まって何かを話している。何か嫌な予感がしたが、とりあえずは話を聞く為に3人のもとに集まる。

 

『何の話?』

 

『フッ…R18の話だ。』

 

『わり、俺パス。』

 

『逃げんな破竜!』

 

 

 

ガシッ!

 

 

 

『『 お前だけは逃がさん! 』』

 

レイ兄さんもビックリのスピードで俺を拘束する峰田と上鳴。

 

『あー!もう!聞くから離せ!暑苦しい!』

 

それを聞いた峰田と上鳴は俺を解放するが、いつでもまた拘束できるように準備していた。その集中力をもっと現場で活かせよ…

 

『んで…なに?』

 

『実はよ…あそこにいる士傑の女の人いるだろ?』

 

視線の先には俺が何か嫌な予感を感じ取った女の人がいた。

まさか…瀬呂も気づいたのか?あの人のヤバさに…

 

『さっき素っ裸で緑谷と岩陰でなんかしてた』

 

 

 

『『 緑谷ァ!!!!! 』』

 

 

 

 

上鳴と峰田は俺の事などなかったかのように緑谷の元へ向かう。悪い緑谷、お前の犠牲は忘れないよ。

 

すると士傑高校の人達がこちらにきて何か話しているのが見えた。その中には当然、夜嵐もいたが、その表情は固い。すると、轟が夜嵐に話しかけに行く。

 

『なぁ、坊主の奴。俺と破竜、お前になんかしたか?さっきからやけに敵意を向けてくるが何のつもりだ?』

 

『ほほぉ…、いやぁ、申し訳ないっスけど、エンデヴァーの息子さん、俺はアンタらが嫌いだ。あの時とはいくらか雰囲気が変わったみたいスけど、アンタの目はエンデヴァーと同じだ。それに…破竜真人、俺はアンタも気に食わないんスよ。』

 

そう言って俺にも視線を向ける夜嵐。

 

『さっきも言ったが、敵視するのは勝手だ。だが、何でそこまで言われなきゃいけないのか理由くらいは教えてくれてもいいんじゃねぇの?』

 

『……………………』

 

『だんまりか。ま、無理に聞き出す気もねぇよ。』

 

『何をやっている夜嵐!』

 

夜嵐の異常な雰囲気を察知したのか髪の毛がフサフサしている人が夜嵐を諌めにくる。

 

『何でもないっス!!』

 

そう言って夜嵐は士傑高校の方は戻っていく。

 

『何なんだろうな、なぁ、轟…』

 

そう言いかけた言葉が止まってしまう。

 

なぜなら一瞬…ほんの一瞬だけ、轟の目が体育祭の時のような冷たい目に変わっていたからだった。

 

『轟!』

 

『ッ、な、なんだ破竜?』

 

『あんま…気にすんなよ。』

 

『あぁ…わかってる。』

 

 

 

ジリリリリリリリリ!!!!

 

 

『うるさッ!何この音!』

 

『これは……緊急速報の音に似てるな。』

 

『と言うことは…2次試験の始まりね!』

 

建物が一次試験と同じように展開していく!

 

『敵による大規模破壊が発生!〇〇市全域で建物が倒壊し傷病者多数!道路の損壊が激しく、救急先着隊に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーローが取り仕切ること!

 

 

1人でも多くの命を救い出せ!!

 

 

そのアナウンスと同時に全員が都市部に向けて動き出していく!俺達もさっさと動かねぇとな!!

 

『とりあえず僕達もチームで動いていこう!まずは1番近い都市部へ!』

 

『ぴぇぇぇぇんん!!!!痛いよぉ!!!』

 

『早速子供が!!』

 

『痛い"よ!!!おじいちゃぁぁぁん!!!』

 

『た、たいへんだ…はやく!』

 

『(なぁんだよそれ!減点!俺達の状態をよく見ろよ!歩行可能なのか、呼吸の数とか明らかにおかしいだろ!)』

 

緑谷が助けようとした人は子供に扮したHUCの人間。現場での一人一人の対応を見て、減点方式で採点していた。

 

『緑谷待て。』

 

『破竜くん?』

 

『かける言葉が違う。』

 

俺はその子供?の下に駆け寄って地面に膝をつき、目線を合わせ、少しでも優しく声をかける。

 

『大丈夫?俺の手につかまって!』

 

『(悪くない対応だ…)痛いよぉぉ!!!立ち"上がれ"ないよ!!!!!』

 

『任せてくれ!俺が必ず助けるからな!』

 

そう言って俺は抱き抱えて全員を見つめる。

 

『みんな。これは試験だけど、自分がこの一般の人達の立場になって想像してみようぜ。』

 

『立場になって…』

 

『あぁ、俺達が戦う術がなかった時…痛くて、怖くて、誰かの助けを求めていた時、現れたヒーローはいつもなんて言ってくれてた?』

 

全員、その一言であるヒーローが脳裏に浮かぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もう大丈夫!!なぜって…!?

 

私が来た!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……!!!!』

 

こうしている間に他の場所では他校の生徒達が俺達よりもスムーズで的確な救助活動をしている。悔しいけど、技術や経験値って言う面では俺達はこの中で誰よりも劣ってるかもしれない。でも…

 

『俺達は俺達に出来ることをしよう。難しい事じゃない。これだけのヒーローがいるんだ。出来る中で最善の行動でみんなを救けていこう!』

 

みんなが俺の言葉にコクリと頷くと、HUCの人が俺の腕の中からみんなに語りかける。

 

『やれやれ…俺が言いたい事全部言われちまったな。この子の言う通りだ。1人で全部できるのが理想だが、現実はそう上手くはいかない。ここにはお前らを含む100人のヒーローがいる。自分に出来る事、みんなと協力してできる事、それらを上手く見極めながら沢山の人間を助けていけ。わかったか?』

 

 

 

 

『『『   はい!!!!  』』』

 

 

 

 

すると緑谷が

 

『破竜くん、この子は僕が連れて行くよ。』

 

『いいのか?』

 

『うん。君の方が空から沢山の人を探せるし、どんな状況でも的確な対応ができる。』

 

『そっか、任せた!』

 

『ありがとう!……待たせてごめんね!僕がすぐに救護所まで連れて行くから大丈夫だよ!!!』

 

 そう言って緑谷は大丈夫!必ず助けるからと連呼しながら救護所まで走って行く。

 レパートリーが少ないって怒られてるけど…

 

『みんな、俺達も動こう!少数精鋭で動いた方がより多くの人を助けられそうだ!』

 

飯田がこの後の方向性を決めると八百万が動く!

 

『ならば、私の方は砂藤さん!麗日さん!瀬呂さん!尾白さん!着いてきてください!』

 

『任せろ!』

 

『やってやる!!』

 

『へへっ!俺の出番だな!』

 

『やれる事をやってやるさ!』

 

八百万がメンバーを選定して瓦礫で機能停止している都市部の方へ動いていく!

 

『なら、俺は水辺にいく。そっちの方が個性を活かせるからな』

 

『私も行くわ。轟ちゃん!』

 

『俺もそっちに行く!救護者を運ぶ時は俺が足になろう!』

 

『僕も!』

 

『わたしもそっちに行くよ!』

 

『俺もそっちに行こう!』

 

飯田、轟、梅雨ちゃん、口田、葉隠、障子を中心とした水辺を観察できるメンバーも続々と動き出す!

 

『破竜!ウチらも行こう!』

 

『あぁ!俺が指揮をとってもいいか?』

 

『アンタに任せる。頼んだよ?』

 

『よしっ…なら、耳郎!峰田!常闇!青山!芦戸!ついてきてくれ!』

 

『うん!』

 

『オイラの出番だな!』

 

『全力を尽くす所存…!』

 

『僕のキラメキで輝かせるよ⭐︎!』

 

『任せてよ!破竜!』

 

その場にいるメンバーを三班に分けて各自行動に移る!

 

 

 

 

 

 

 

 

だが誰も気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さて…行くぞ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受験生達を襲う受難を!!

 

 

 

 








あとがきです。

色々とぶっ込みすぎた一次試験です!

新たに出たオリジナルキャラクターの設定を考えたり、各個人のセリフとか考えたら、これでいいのかな?状態が続いてこんなことに…

次はもうちょっと早く投稿できるように頑張ります…


皆様の感想や評価など、お待ちしてます!
これからも頑張るのでお付き合いください!


ではでは、次話もお楽しみに!




次回予告




『見ていられないな…』

『悪い!俺と一緒に来てくれ!』

『何を…やってんだよ!!!!』



『アンタはもしかして…あのヒーローの…』




次回!
半人半竜のヒーローアカデミア





『新たな力…戦況を覆せ!』





『見せてやる…俺の…新たな竜変身を!』








更に向こうへ!Plus ultra!!!
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