半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに


皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!

前回から約1ヶ月も開けてしまってほんとすみません。もう本当に色々あって執筆する時間が少なくなってしまった。

基本的に僕がストーリー考える時ってある程度の構想が固まってからキャラ何出そうかなーとかこうしたら面白いかなーとか考えだしてドツボにハマって地獄を見ることが多いです…

次は早く投稿できるようにします!


お気に入りしてくれた下記の方

来夢 832 guren 駄日 SHUN0503 ガイヤ1105 山本十郎左衛門 ちゃとらんらん ys9029

本当にありがとうございます!




それでは本編をお楽しみ下さい!





『日々精進!更なる強さを求めて』

 

 

 

 

破竜が新技の反動で寝込んでいた頃…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵連合サイド

 

 

 

 

とある廃倉庫に集まっていた死柄木達はトゥワイスからとある男が自分達と話をしたいという連絡を受け、彼の到着を待っていた。

 

『弔くん、仁くん誰連れてくるんだろうね。』

 

『まともな奴であることを願う』

 

『あら、私達は現代社会の爪弾き者よ?まともな奴が来るなんて到底思えないけど。』

 

『全くもってその通りだな。』

 

その場にいるのはトガヒミコ、死柄木弔、マグネ、コンプレスの4人だけ。

 

荼毘とスピナーは仲間集めの為、ロードと脳無は2人を途中まで護衛する為(荼毘は断ったが、スピナーの頼み)、文句を言いつつも一時的に別行動をとっていた。

 

すると…廃倉庫の扉が開くのと同時に2人の男が入ってくる。そのうちの一人は敵連合のムードメーカーでもあるトゥワイス。だが、彼が後ろから引き連れてきた男を見て死柄木は表情を変えた。

 

『話してみたら意外といいやつでよ!死柄木と話をさせろってよ!感じ悪いよな!』

 

『………………』

 

『…とんだ大物連れてきたな…トゥワイス。』

 

『大物とは…皮肉が効いてるな敵連合。』

 

『何!?大物って…有名人!?』

 

『昔、"先生"から写真を見せて貰った事がある。いわゆるスジ者さ、「死穢八斎會(しえはっさいかい)」その若頭さ。』

 

『ヤダ極道!私初めて見たわ!』

 

テンションが上がっているマグネを横目にトガヒミコは自分達と何が違うのかよくわからずにいた。そんな彼女を見兼ねて自称:おじさんのコンプレスが懇切丁寧に説明し出す。

 

『昔は裏社会を取り仕切る恐ーい団体がたくさんあったんだ。でもヒーローが台頭してからは摘発・解体が進みオールマイトの登場で時代を終えた。シッポ掴まれなかった生き残りは敵予備軍って扱いで監視されながら、細々生きてんのさ。ハッキリ言って時代遅れの天然記念物って感じかな。』

 

『ほぇー…』

 

『まぁ、概ね間違っちゃいない。』

 

『それでその細々ライフの極道くんがなぜ敵連合に?あなたもオールマイトが引退してハイになっちゃったタイプ?』

 

『(いや…違うな。)』

 

マグネの発言に死柄木は内心で否を唱える。コイツはそういうタイプじゃない。寧ろ、この出来事を好機としてみているように感じる。

 

『……オールマイトよりもオール・フォー・ワンの損失が大きい。裏社会の全てを支配していたという闇の帝王。俺達の世代じゃ都市伝説扱いだった。だが老人たちは確信をもって畏れてた。死亡説が囁かれても尚な…それが今回実体を現し…タルタロスへブチ込まれた。つまり今は日向にも日陰も支配者がいない』

 

そう言うとそいつは一息空けてこう答える。

 

『じゃあ次は誰が支配者になるか』

 

『ウチの先生が誰か知ってて言ってんならそりゃ…挑発でもしてんのか?

 

次は俺だ。

 

今も勢力をかき集めてる。すぐに拡大していく。そしてその力で必ずこのヒーロー社会をドタマからブッ漬す』

 

『計画はあるのか?』

 

『計画?おまえ何なんださっきから...仲間になりに来たんだよな?』

 

『計画のない目標は妄想と言う。妄想をプレゼンされてもこっちが困る。勢力を増やしてどうする?そもそもどう操っていく?どういう組織図を目指してる?ヒーロー殺しステインをはじめ、快楽殺人のマスキュラー、脱獄死刑囚のムーンフィッシュ、どれも駒として一級品だがすぐに落としてるな?使い方がわからなかったか?イカレた人間十余人もまともに操れないのに勢力拡大?コントロール出来ない力を集めて何になる?目標を達成するには計画がいる。そして俺には計画がある。今日は別に仲間に入れてほしくて来たんじゃない。』

 

その発言を聞いてマグネとトガヒミコの表情が険しくなっていく。コンプレスは大人なだけあり冷静な態度を保っていたが、内心では彼に対する不信感が膨れ上がっていた。

 

『トゥワイス…ちゃんと意志確認してから連れてこい。』

 

『莫大な金が要る。だが今時、時代遅れの小さなヤクザ者に投資しようなんて物好きはなかなかいなくてな。ただ名の膨れ上がったおまえたちがいれば話は別だ

 

俺の傘下に入れ。俺がお前達を使ってみせよう。そして次の支配者は俺だ。』

 

ハナからこれが目的か…

なら、俺の回答はもう決まってる。

 

 

『帰れ』

 

 

『同感です。私、貴方の事嫌いです。』

 

『俺も1票。今、ここにいない荼毘やスピナーもお前の思想には合わないね。(恐らく…彼も。)』

 

この場にはいないオールフォーワンに並ぶ、凶悪そのものと言えるロードも彼とは合わないだろうとコンプレスは判断した。

 

『ごめんね極道くん。私達、誰かの下につくために集まってるんじゃあないの』

 

そう言うと個性を発動させたマグネが彼を引き寄せつつ、語り出す。自身が敵連合に入った理由。常識に縛られた社会を壊すためにここにいると言う事。そして、己の居場所は己で決めると宣言し、反発の個性で引き寄せた彼に一撃を加えると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァァァァン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マグネの上半身は消し飛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『先に手を出したのはお前らだからな。』

 

『マ、マグ姉ー!!!?!』

 

『あァ、汚いな!これだから嫌だ!』

 

ゴシゴシと服を擦る隙にコンプレスが飛び出す!

 

『待てコンプレス!』

 

『(コイツはやべぇ…!俺の圧縮で…!)』

 

 

 

 

 

プスン

 

 

 

 

 

 

『(個性が…出ない…!!!)』

 

『触るな…!!!!』

 

 

 

パァァァァァン!!!!!

 

 

 

今度はコンプレスの左腕が消し飛んだ。

 

『ってぇぇぇぇ!!!』

 

それを見て表情を変えた死柄木が飛び出す!死柄木の個性は崩壊。五指で触れたものを問答無用で崩壊させる!その異常ともいえる殺気と禍々しい気配を感じ取った男は身代わりを差し出した。

 

『盾!』

 

 

トン

 

 

ボロッ…!!

 

 

『ぐっ…!!』

 

盾と呼ばれた男は跡形もなくサラサラと崩れていく。

 

『危ない所でしたねオーバーホール。』

 

『なるほど……

 

 

 

 

DOGOOOOOM!!!

 

 

 

 

ハナからそうしてくれれば幾分わかりやすかったぜ』

 

廃倉庫に男と同じく特徴的な仮面をした人間が飛び込んでくる。

 

『待てどこから!?尾行はされてなかった!』

 

『大方、どいつかの個性だろう。』

 

『遅い…!』

 

『すいやせん、一発外しちゃいました。でも。即効性は十分に確認できました。』

 

『穏便に済ませたかったよ敵連合。こうなってしまってはお互いに冷静な判断を欠く。そうだな…お互い戦略を削り合うのは不毛だし、ちょうど死体は1つずつ。キリもいい…頭を冷やして後日また話そう。腕一本はまけてくれ。』

 

『テメェ!殺してやる!』

 

『弔くん、私刺せるよ。』

 

『…………ダメだ。』

 

 

『責任取らせろ!!!!!!!!!』

 

 

トゥワイスは自分のせいで仲間を一人殺されただけでなく、左腕まで失わせた責任を取らせろと叫ぶが、死柄木はそれを止める。

 

『賢明だ…手だらけおとこ…ん?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コツン…コツン……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃倉庫の外からこちらに向かって歩いてくる音が聞こえる。独特な音色を響かせるその二つの足音は倉庫前に着くと中の惨状を見て、クククと特徴的な笑い声をその場に響かせる。

 

『ククク…なんだこりゃ。なぁ、死柄木ィ。』

 

『……厄介な奴が帰ってきやがったな。』

 

その場に現れたのは荼毘とスピナーを送り届けたロードと脳無の二人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ククク…なんだこりゃ。なぁ、死柄木ィ。』

 

『誰だお前…』

 

『……………………………』

 

『………おいおい、俺を無視とは随分偉くなっちまったな。オールフォーワンの頼みとはいえ、俺相手にはもう少し敬意を持って欲しいもんだぜ。』

 

『おい………貴様…!』

 

 

 

『黙れ……ミンチにされたいか?』

 

 

 

ゾワリと一瞬にしてその場に広がるロードの異常な威圧感と殺意に「死穢八斎會」の人間だけでなく、味方であるはずの敵連合すらその圧に当てられてしまい、一言も発せなくなってしまう。

 

『ふんっ…おい、あのオカマ野郎はどこに行った?それに不気味仮面、お前その腕どうした?』

 

『うぅ…マグネなら…そこに…』

 

痛みを我慢しながらコンプレスが指を指した場所に視線を移すと、そこには上半身が弾け飛んだマグネの死体があった。

 

『……なるほどな。』

 

『お前……何者だ。』

 

『あぁ"ん?テメェがこいつらのボスか?お前の質問に答える前に一つだけ教えておいてやる。』

 

『なんだ?』

 

するとロードはニヤニヤしながらこう告げる。

 

『最下層のゴミが最上位の俺と話す時は口の聞き方に気をつけろ。次はねぇと思え。』

 

天上天下唯我独尊を地でいくロードの謙虚不遜な発言に「死穢八斎會」の一人が彼に向かって歩き出す!

 

『なんだとテメェ『まずはお前か』へぁ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポタボタボタボタボタ………ベシャッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬だった。

 

 自身に対して攻撃的な意思を見せた相手をサイコロステーキのようにバラバラにしたロードはニヤリと笑って片腕を顔の前に上げる。そこには首から上を切断された人間の顔だったものがあった。

 

『ククク…汚ねえゴミでも血の色は赤なんだなぁ…。くっくっくっ…はーっはっはっは!!!』

 

 反対の腕に付着した血を振り払いながら「死穢八斎會」のメンバー達を見ながら高笑いする。その姿を見て、その場にいた何人かはロードの異常性に恐怖する。

 

『それで…お前らもこうなりたいか?』

 

『なっ……』

 

『一体…何者なんだ。』

 

『…………………ッ!』

 

オーバーホールと呼ばれた男はたった少しの間にこの場の空気を変えたその男を凝視する。

 

紫色の髪、口から首や顔全体にかけて傷跡のある特徴的な男。

 

それは爺さん世代達が口を揃え、闇の帝王:最恐のオール・フォー・ワンと並び立つ、生きる天災とまで呼ばれた最凶の敵。

 

『まさか……ロード……なのか?』

 

『ほぉ…俺の名前を知ってるとはな。別に有名人を気取ってるわけじゃねぇが俺の事を知ってるなら…どうすればわかるよな?』

 

オーバーホールはただ睨まれているだけなのにまるで命を握られているような不思議な感覚に陥ってしまう。

 

『………帰るぞ。』

 

『な…待ってください!あんな風に言われっぱなしでいいんですか!?私に任せてくれればあんな奴…』

 

『ククク……お子ちゃまが生意気言うのは100年はえーんじゃねぇのか?』

 

ロードは玄野に標的を変えようと視線を向ける。

 

『よせ玄野…。敵連合、すぐには言わないがなるべく早めがいい。色々考えるといい。自分達の組織の事とか…な。冷静になったら電話してくれ。』

 

名刺をその場に置き、踵を返す。

 

『あんな風に言われて黙るなんて廻らしくない…なんだったら、あの3人を引き連れてでも今、殺せば良かったのでは?』

 

『何度でも言うぞ…奴には決して手を出すな。例え、あの3人がいたところで生き永らえる時間がほんの数秒伸びるだけだ。』

 

『何故です?そもそも奴は何者?』

 

『闇の帝王:オール・フォー・ワン。その存在はお前も知ってるだろう?』

 

『まぁ…、裏社会じゃ有名ですからね。』

 

玄野の言う通り、オール・フォー・ワンが個性を奪い与える存在である事、優れた人身掌握術を持つ事、そして規格外の実力で裏社会を支配した事はそこに属する人間でもあれば知らない人間がいないほどに有名な話だ。

 

『奴は…そのオール・フォー・ワンが個性を奪おうとして奪えなかった男。生きる天災と呼ばれた凶悪な敵だ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

 

 

 

 

破竜サイド

 

 

『1年生の校外活動ですが昨日協議した結果、校長先生をはじめ多くの先生が「やめとけ」という意見でした』

 

『えーあんな説明会までして!?』

 

『でも全寮制になった経緯から考えたらそうなるか…』

 

 上鳴の言う事に内心、同意する。今回のインターンでも問題が起こった場合は本当に責任が取れない事になりかねない。

 例え、ヒーロー活動がそういった危険に巻き込まれる事が多いとしても…な。

 

『ざまア!!』

 

『自分が参加できないからって』

 

『ほんと残念なとこだよね、爆豪のこういうとこ。』

 

『誰が残念野郎だ!』

 

『が!』

 

相澤先生の声が葉隠、俺、爆豪の会話を遮る。

 

『今の保護下方針では強いヒーローは育たないという意見もあり、特例としてインターン受け入れの実績が多い事務所に限り1年生の実施を許可する」という結論に至りました。』

 

『ガンヘッドさんとこどうなんやろ…』

 

『セルキーさん連絡してみようかしら』

 

『クソが!』

 

リューキュウさんのところは問題ないだろうな。波動先輩を受け入れてくれてるし、インターンの時に来てくれって言ってた事から受け入れの件数もそこそこに多いはず。

 

そんなこんなで授業が終わった後、レイ兄さんに近況報告も含めて電話をする事に。

 

 

prrrrrrr

 

 

ガチャ

 

 

『もしもし』

 

『はいはいー?おー、リュウか。久しぶりじゃん。元気だったか?』

 

『お久しぶりです、レイ兄さん。実はリューキュウさんに用事があって電話したいんですけど…』

 

『おいおい…俺、一応事務所のNo.2って事忘れてないか?こう見えても忙しいんだぜ?』

 

そういうが、俺が電話をかけて2コールで出る時点でめちゃくちゃ忙しいは無理があるのでは?それに…

 

『リューキュウさんからはなんだかんだでレイ兄さんは仕事早いって聞いてますから。』

 

『嬉しいねぇ…ま、そんなリュウに朗報だぜ。リューキュウさんなら俺の隣で作業してるから電話変わるぜ。ちょっと待ってな。』

 

『ありがとうございます!』

 

少しだけ待っていると、携帯越しにガチャガチャガッシャーンというとてつもない音が聞こえてきた。何だ今の音?

 

『もしもし…?』

 

『あ、リューキュウさん、お久しぶりです。今、お時間大丈夫でしょうか?』

 

『えぇ…問題ないわ。』

 

電話越しのリューキュウさんが疲れ切っていることから何かあったのかと推測するが、それなりの付き合いから察する。これは聞かないほうがいい。

 

『そうだ、リュウ。仮免取得おめでとう。』

 

『あ、ありがとうございます!』

 

『これであなたも一人のヒーローとして活動できるわ。まだまだ学ぶ事は多いと思うけど、現場に出た際は私達も頼らせてもらうし、間違いがあったら厳しく指導するつもりよ。楽しみにしてなさい。』

 

『はい!』

 

破竜の仮免取得に対して労いの言葉をかけるリューキュウにできる大人だ…と密かに尊敬している破竜はさておき

 

『それで、あなたが電話してきたのはインターンの件ね。まぁ、大体予想はついてるけど。』

 

流石話が早い。忙しいだろうからこちらも手短に…

 

『お察しの通りです。リューキュウさん、俺をインターンで使ってくれませんか?必ず役に立ってみせます。』

 

『ふふっ…はい、勿論よ。』

 

俺のインターン先があっさり決まり、俺は内心でガッツポーズする。

 

またリューキュウ事務所のみんなと出会える事や今の強くなった自分でみんなの助けになれる事が…

 

『詳しい日程はレイから連絡させるわ。それじゃ、私達は次の仕事があるから切るわね。』

 

『はい!宜しくお願いします!』

 

そのまま電話を切り終えた破竜はその足で相澤先生がいるであろう職員室に向かう。

 

 

 

インターン先が決まった報告しないと…

 

 

 

『失礼します。相澤先生いらっしゃいますか?』

 

『……ん?なんだお前がくるなんて珍しいじゃないか。なんか俺に用事か?』

 

『はい。インターンの件で…』

 

『生憎だが場所を移してまで話せる時間の余裕がない。ここで話すが問題ないか?』

 

『もちろんです。』

 

相澤先生の横にある椅子を使い、正対する形でしばらく待っていると…

 

『待たせたな。それで?』

 

『はい。俺のインターン先の件で…先程、ドラグーンヒーロー:リューキュウから正式な許可を頂いたのでその報告です。』

 

『やっぱりお前はリューキュウのところに行くつもりだったか。まぁ、職場体験、期末テストの後もお前だけは必ずインターンでよこせって連絡はちょくちょくきてたからな。こちらにとっても想定内だ。』

 

何してんだあの人達は…

 

なんともいえない気分になって苦笑した俺の様子を見て相澤先生はため息を吐きながら書類に印鑑を押した。

 

『とりあえずお前のインターンの件、しっかりと受理させてもらった。うちのクラス第一号だからな。他にも受理した奴がいたらお前が教えてやれ。』

 

『了解です。お忙しい中、ありがとうございました。』

 

押印された書類を持って職員室を退出すると、3年生の教室側に向かおうとしている麗日と梅雨ちゃんの姿が見えた。

 

『あれ…何してるの2人して…そっち3年生の教室だよね?』

 

『あ、破竜くん!ちょうどいいところに!』

 

『さっき教室にいなかったら探してたのよ。』

 

『俺に?なんか用事でもあるの?』

 

 

すると、2人は頭を下げて

 

 

『破竜くん(ちゃん)!お願いがあるんだけど…私達をリューキュウ事務所のインターンに連れて行ってくれませんか!?』

 

『へ?』

 

いきなり頭を下げてお願いをしてきた2人に面食らってしまい、なんとも間抜けな声が出てしまう。

 

言いたいことはわかる。わかるが…

 

『その…なんで俺?』

 

すると2人はぽつりぽつりと切り出した。

 

元々、入学した時から破竜のレベルの高さは知っていたが、職場体験から今までの経験を通して飛躍的にレベルが高くなっている事。そんな彼に置いていかれない為に日々訓練を続けていたが、より高い環境で自分を鍛えたいという気持ちから彼と同じ職場体験先に行きたいようだった。

 

 俺個人としてはぶっちゃけ嬉しい話ではある。同じように切磋琢磨するライバルがいれば気持ちの入りようも違う。

 

『えっと…それじゃリューキュウさんかレイ兄さんに一回連絡してみるからちょっと待っ…』

 

『あれー!破竜くんー!』

 

そんな会話をしていると、遠くからこちらにトコトコと歩いてくる青髪の先輩の姿が見える。

 

『何してるの〜?』

 

『あ、波動先輩、ちょうどいいところに。』

 

『ん〜?私に用事?』

 

どうにも慣れねぇなぁ…この間延びした口調。

 

『はい、実は……』

 

波動先輩特有の間延びした口調を受け止めつつ、麗日と梅雨ちゃんのインターンの件を切り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なるほどね。うん!私からリューキュウに2人のことは頼んでみるよ!いくら付き合いがあるとは言え、そんな大事な事は破竜くんからは言いづらいだろうしね!』

 

 

 

『『『  ありがとうございます!!  』』』

 

 

 

『にしても…もし、そうなったらウチの事務所は凄いねぇ〜。だって私と破竜くんだけじゃなくて麗日ちゃん、梅雨ちゃんを含めた計4人を同じ所のインターンで雇ってくれるんだから。』

 

 確かに…とその場にいるメンバーは同意する。いくら実績があるとはいえ、BIG3以外のヒーロー候補生を3人も受け入れてくれるなんて相当懐が深い。

 

 とりあえず話してみるからねー!と手を元気よくブンブンと振りながら波動先輩はその場から立ち去る。

 とても失礼なのはわかっているが…その姿はどう見ても元気の良い犬が尻尾を振っているようにしか見えず、3人はなんとも言えない感想を抱いていた。

 

『とりあえず戻ろっか…』

 

『『  そうだね…… 』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

 

 

 

部屋で1人くつろいでいた俺の携帯に着信が入った。

 

 

 

PRRRRRRRR

 

ピッ

 

 

 

『はい?』

 

『おー!リュウ、悪いなこんな夜遅くに。やっとこさ仕事が落ち着いてな、お前が寝る前に伝えておきたいことがあって連絡したんだわ。』

 

『俺に?』

 

こんな夜遅くになってまで伝えたい事ってなんだろ。

 

『要件は2つ。1つはさっき、ねじれから紹介されたウラビティにフロッピーのインターンが無事受理された。明日伝えといてくれよ。』

 

『あ、ありがとうございます!それともう一つは?』

 

すると、レイの声が緊張感を帯びたものに変わる。

 

『……今回のインターンの件についてだ。リューキュウさんからは許可取ってるが誰にもいうなよ。』

 

『っ…はい。』

 

破竜の体にも自然と力が入る。

 

『俺達、リューキュウ事務所は今、ある大仕事を追ってる。リューキュウさんが主導で今後、他事務所とチームアップを組む予定の案件が一つ。もう一つは俺が主導になって追ってる案件。リュウ、闇市って聞いたことあるか?』

 

『闇市ですか…?』

 

聞きなれない単語に破竜は首を傾げる。

 

『いや…わかんないです。』

 

『まぁ、普通に生きてればあまり聞かない単語だからしゃあねぇな。簡単に言えば表に出回らない薬物や人権を無視した人身売買を主とした違法な取引を行う場所の事だ。』

 

 そんなものが…いや、こんな世の中だからこそこういった闇に紛れた人間達が暗躍しやすいのか。

 常闇あたりが聞いたら闇の風上にも置けない所業とか言い出して速攻で解決に動き出しそうだ。

 

『本来なら片方を片付けてから取り掛かりたい所なんだが、どっちも厄介そうでリューキュウ事務所内の人数だけじゃ少し心許ない。』

 

『なるほど…だから俺達のインターンを受け入れてくれたんですね。経験を積ませるだけじゃなく、戦力としてカウントする為に。』

 

『…そういう事。だが、一個問題が出ちまった。リューキュウさんの方はそれでいいんだが、俺の方は仕事の内容的に索敵が重要な鍵になる。んで、残念な事に今の事務所内で動ける奴に索敵能力が高いのがあんまりいなくてよ。リューキュウさんに相談したら、()()()()()()()()()()()()()()()()で連れてきていいってことになってる。』

 

『…なんでそれを俺に? ま、まさかっ!』

 

破竜の脳裏に浮かんだ予感は現実のものになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前の想像通りさ。

 

リューキュウ事務所 No.2からの指名だ。

 

雄英高校 1年A組 耳郎響香

ヒーロー名:イヤホン=ジャック

 

お前と一緒に俺の仕事を手伝ってもらう。いいな?』

 

 

 

 

 






あとがきです。


前回の話からさらっと取ってたアンケート結果をもとに、今回耳郎ちゃんもインターン編に参加させます!今回の彼女はしっかり活躍できるかな?

それと今後の展開は原作をなぞりながらあるキャラ達の深掘り、それに伴うオリジナル話を少しだけ展開しちゃいます。あくまで本作のみでの設定なので悪しからず。

そしてブレスオブファイア3からまたキャラ設定をお借りします。誰を借りるのか勘の良い方ならわかっちゃったかな?








皆様の感想や評価など、お待ちしてます!
これからも頑張るのでお付き合いください!


ではでは、次話もお楽しみに!




次回予告




『ウチがリューキュウ事務所に!?』

『宜しくお願いします!』

『今回の任務を説明しとくぞ。』











『これが…闇市!!』











次回!
半人半竜のヒーローアカデミア





『闇市への潜入任務!インターン開始!』





『おい……テメェいまなんつった?』








更に向こうへ!Plus ultra!!!

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