半人半竜のヒーローアカデミア   作:十希

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はじめに



皆様、いつも本作品をお読み頂き、誠にありがとうございます!
たくさんのお気に入りや登録や感想も嬉しいです!



ようやくここまで来れました。本編への合流まであと僅か!

頑張れ自分。ゴホゴホしてる場合じゃないぞ!←ちょっとだけ肺が痛いです。


それでは本編をお楽しみ下さい!






『因縁への決着!復讐の先にある道』

 

 

 

レイside

 

 

『俺が動きを見切れなくなる…だと?ふ、ふはははは!!!まさか貴様が冗談の上手いやつだとは思わなかった!久しぶり大笑いさせてもらったぞ!』

 

『…そうやって、自信たっぷりでいればいいさ。死にそうになった時、泣き喚いて命乞いしても俺は絶対に止まってやらねぇ。あの時、ババデルのおっさんやディーポを殺した時のようにな。』

 

ステップを踏み、淡々と話すレイの様子にミクバは何か違和感を覚えるが、先程と同じようにハルバートを振り回していく。

 

『なら…次はそんな戯言も言えないように体をバラバラに切り刻んでやる!喰らえ……

 

(らん)(ぷう)()(そう)!!!

 

 

小型の竜巻が5つ発生し、レイに迫る!

 

『まずは……一撃。』

『ん?』

 

 

バキャッ!!

 

 

『ぐぁっ!』

 

ミクバのこめかみに虎化したレイの蹴りがヒットする!それは今までのものより重くはないが、まるで神経を断ち切るような鋭い痛みだった。

 

『なっ…ば、ばかな。今、お前…なにを!?』

 

『二撃目……』

 

 

 

ドガッ!!!

 

 

 

『うぐぁぁ!!!』

 

今度は首の後ろを蹴り飛ばされ、地面に倒れ込んでしまう。その一撃でミクバあることに気づいた。

 

先ほどからレイが狙っている場所。

 

こめかみ、神経が通っている首の根元、いずれも普通の人間がこの威力で喰らえば即死真っしぐらな部位への攻撃。個性のおかげで強靭な体へ変化しているものの、ミクバの弱点自体は人間と全く同じだ。

 

まさか…それを狙って?

 

『……随分と滑稽な姿だな?』

 

『な、なに…?』

 

『自分の体勢、よく見てみろよ。』

 

レイに言われて改めて気づく。首を蹴り飛ばされたミクバは両手をついて地面への激突を回避したことで、まるで土下座しているような体勢になっていた。

 

『な…!! 』

 

『無様なもんだねぇ。自分がそんな体勢になるなんて想像もつかなかったろ?…もうテメェは俺に触れることもできねぇんだよ。』

 

『ふ、ふざけるなぁァァ!!!』

 

そう言って視線を上げたミクバだが、その瞬間レイは完全に視界から消えていた。

 

『なっ!?このッ…殺人虎が!どこにいる!?』

『後ろだよ、テメェのな。』

 

 

ゴギィッ!

 

 

『うぉぉぉぉぉ!!!!』

 

今度は肩口を強打され、ハルバートを地面に落としてしまう!

 

『ば、バカな…本当に動きが…どうやって…!さっきまで俺は確実にお前を追えていたはずなのに!』

 

そう…テメェは確実に俺を追えていた。だけどな、テメェはある失敗をした。最初から油断せずに俺を殺していればこんな事にはならなかったのにな。

 

俺のスピードは地上に限れば…自惚れでも何でもなくヒーロー達の中でもトップクラスだ。たぶん張り合える奴がいるとしたら…

 

兎の個性を持つラビットヒーロー:ミルコ、空中戦を得意とするウィングヒーロー:ホークス、ターボヒーロー:インゲニウムくらいだ。

 

 

だが…それだけじゃダメだった。

 

 

神野でロードに負けた時、俺は悔しさと同時にある決心したんだ。いつか必ず来る再戦の時に備えて、更に強くなりたいと。

 

そして、このままじゃロードどころかアイツらすら倒せないと。

 

だから…あの日以降、隙を見てはリューキュウさんに何度も頭を下げてお願いしていた。

 

『俺が強くなる為に…協力して欲しい』と。リューキュウさんもあの敗北に思う所があったようですぐに了承してくれた。

 

そう2人で決めてからは早かった。仕事が終わればすぐさま訓練室に篭って特訓。プロヒーロー同士、しかも事務所のNo.1とNo.2が訓練などと他のメンバーが気にならないはずがないが、そんな目線も何もかも無視した。

 

『お互い、今度は負けないように強くなりましょう。』

『うっす…』

 

リューキュウさんは俺がロードとの決戦の為に鍛えてると思ってるみたいだった。

 

けど、本当は違う。

 

俺は自分の復讐の為に力をつけたかった。それを隠す為にリューキュウさんもリュウも利用してた。

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は完成させた…。人を殺す為の技を。

 

 

 

 

 

 

 

独特なステップから視線が外れやすい斜めに動く事で一瞬だけ相手の目の前から消える。その瞬間、超スピードで相手の視野の外に出る事で目の前から消失したように見せる影の歩法。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『シャドウウォーク』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクバの目の前から再び消えたレイはワープしたと錯覚するほどの超移動で今度は膝を蹴り飛ばすとパキンと膝が折れる音がした。

 

『うぁぁぁぁぁ!!俺の膝が…!!』

 

『痛ェか?その痛みは…ババデルのおっさんやディーポが過去にテメェらから受けていた痛みだ!!』

 

『こ、この……ッ!乱風斧槍!!!』

 

小型の竜巻が5つ発生し、レイを追尾するが…

 

『さっきテメェはこう言ったな。俺が視認できてるうちは消えないんだっけ?だったら…』

 

またもや視界から一瞬だけ消えたレイをミクバは捉えられず、生み出された竜巻は数秒の間に綺麗さっぱり消えてしまった。

 

『また……消えやがった…!』

 

『今度は目ェいくか?』

 

 

ザシュッ!!

 

 

レイのナイフはミクバの片目を斜めに切り裂くと

ブシャッ!と血飛沫が舞い上がる。

 

『これで…より俺を捉えきれなくなったな。』

 

『お、俺の目を…貴様ァァァァ!!!!』

 

『さっきまでの余裕が崩れてきてるぜ?ミクバ。』

 

『(なんだ…なんなんだ…なぜ、この個性で俺の体は何者も寄せ付けないほどの強度を誇っているはずなのに…なぜ!!)』

 

『知りてぇか?さっきまで何にも効かなかった虎野郎の攻撃が効くようになった理由をよ。テメェの体は確かに硬ェけどな、どんなに強靭な体を持っていても()()()()()()()()()()()()()なんて、たかが知れてる。シャドウウォークでテメェの意識から消えた俺の()()()()()()()()に耐えられるわけねぇんだよ。』

 

ミクバ自身も気づかなかった…いや、気づけなかった個性の弱点。正面戦闘を繰り返し、真っ向から弾き返してきたミクバだからこそ、意識外から仕掛けてくる攻撃に対して耐性が全くなかった。

 

『貴様如きが…!!』

 

デーモンの個性による強靭な体を持つ故、ここまでの傷を負う事がなかった。それが今は何の変哲もないナイフで体は切り裂かれ、ただの蹴りで骨が砕かれてしまう。

 

『さて…そろそろ終わりにするか?』

 

『俺は……ミクバだぞ。闇市で財を成し、日本にいるヒーローや警察共を手玉に取るほどの情報網と実力を持った男だ…こ、こんなところで…』

 

『うるせぇ。テメェはさっさと死ね。』

 

淡々と冷徹に己に死を与えようとするレイに次第に恐怖を覚えていくミクバ。

 

初めて体験する殺される者の…死の恐怖。

こんな経験…ミクバには初めてだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破竜side

 

 

 

ミクバがレイに追い詰められる数分前…

 

 

『全ての能力が急上昇するだと?だとしたら漫画の読みすぎだ。そんな都合のいい技がこの世に存在するわけがなかろう!』

 

『ふん……そうやって現実逃避して、俺に倒されてから気づけばいいさ。世の中にはテメェが知らない技がたくさん存在するんだぜ?』

 

破竜はあくまで余裕の態度を崩さず、集中力を高めていく。

 

この技を使うのは通形先輩との模擬戦以来か…。あの時はどのくらいで俺の集中力が限界になるかわからなかった。けれど、一度体験すれば体は自然に限界点を覚える。

 

俺が使える時間は……30秒。

あまりにも短い切り札の使用時間。

 

だが、破竜にとってはそれで十分だった。

 

『耳郎、頼みがある。』

 

『ん、何?』

 

『スタリオンがウペシウム光線を放つ瞬間、アイツの位置だけ俺に教えて欲しい。こればっかりは耳郎にしかできない。』

 

『いや、それは構わないんだけどさ…ホントにそれだけでいいの?』

 

破竜の自信満々な態度に反して耳郎はほんの少しの不安がよぎる。ウォリア以上のパワーとスピードを持つスタリオン相手に真っ向勝負。普通なら送り出すことなどできないが…

 

『でも…アンタのことだからなんかあるんでしょ?』

 

『もちろん。』

 

『うん…わかった。信じてあげる。』

 

『ありがとな。さぁて…俺達に倒される準備はできたかよ?スタリオン。』

 

『ふ、ふざけるな!貴様らこそ覚悟はできたか!我らのウペシウム光線で今度こそ消し炭にしてやる!!』

 

その瞬間、スタリオンの姿が消えた。すぐさま耳郎はイヤホンジャックを地面に突き刺し、相手の動きを捕捉しに行く。

 

『すぅ…ふぅ……すぅ……ふぅー……』

 

それに対して破竜は何度か深呼吸を繰り返す。

 

 

ダンッ!ダンッ!!ダンッ!!!

 

 

と地面を蹴り飛ばす音が周囲に木霊する。

 

『(バカめ…既に動きを読まれたウペシウム光線を放つなんぞ嘘に決まってる。それを囮に接近戦でまずはあの厄介な女を始末する。その次が貴様だ竜の男!)』

 

破竜と耳郎を完璧に殺す為、スタリオンが考えついた作戦。索敵していた耳郎はそれを違和感という形で感じ取る。

 

『(おかしい…鳴り響く音が少しずつこっちに近づいているような…まさかさっきの言葉は…ブラフ!?) は、破…』

 

そう考えついた時にはもうスタリオンが耳郎の真後ろに移動していた!

 

『よく気づいたな!だが、もう終わりだァァ!!』

 

ヤバい…し、死ぬッ…!!

 

拳が振り下ろされ、死を覚悟した耳郎だったがその瞬間、自分とスタリオンの間にとてつもないスピードの風が割り込み、巨大な拳をパシッ!と受け止めた。

 

 

 

『 !? 』

 

 

      

『は、破竜…!! 』

 

『させねぇよスタリオン。』

 

その風の正体は破竜。比較的距離があったはずの耳郎との間合いを一気に詰め、スタリオンの拳を後ろ向きで受け止めていた。

 

『ば、ばかな…我らの動きを読んだ…とでもいうのか!?』

 

『……動きは読めてねぇけど…()()()()()()()()()。ただそれだけさ』

 

『そ、そんなバカみたいな理由で…!貴様のいう全能力向上なんて技…聞いたこともないぞ!』

 

『だろうね。でも、これは俺だけの話じゃねぇし、みんなも同じ。俺はただ…そのストッパーを外してるに過ぎない。』

 

なんかの本で見たけど、人間は自分本来の実力を7〜8割しか出せてねぇ。理由は至極単純。10割のフルパワーを出したら、あまりの威力と情報処理能力の向上に体と頭が耐えきれないから、自分でも無意識にセーブをかけてる。だけど、それと同時にこうも思った。

 

 

 

もし…そのストッパーを()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

俺はそれに近い事を経験している。

 

USJ脳無との戦い…俺は何とか脳無の攻撃を回避できていた。あの時は一発喰らえば死に直結するギリギリの戦いだったが、それが結果的に集中力の底上げに繋がった。

 

なら、やる事は一つ。

 

普段、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。この技は集中力を全開にする事で体にセーブをかけているストッパーを外し、火事場の馬鹿力を強制的に引き出す。

 

『これが俺の切り札…セブンセンシズ!!』

 

 

 

ドゴォン!!!!!

 

 

 

『グォッハッ!!!!!!!!!』

 

破竜の裏拳を受けたスタリオンはあまりの威力にそのまま吹っ飛んでいってしまう!すぐさま立ち上がるが、その顔には血が流れていた。

 

『な、なんて一撃だ……さ、先ほどの攻撃とはてんで比べ物にならん!』

 

『…時間がねぇんだ。30秒でケリつけてやる。』

 

その宣告に怒りを覚えかけたが、先程の一撃をくらったスタリオンは本能的に理解した。この状態の男ならば…それを可能にする強さを持っていると。

 

『ふん!き、近接戦がダメなら……距離を空けて攻撃するまで!!』

 

またスタリオンは高速移動してウペシウム光線を放つタイミングを狙う!

 

『耳郎…頼んだぜ?』

 

『……う、うん!任せて!』

 

次で決めてやる……。

 

『(わ、我らは闇市を支配してきたミクバの兄貴の右腕…そ、それが、こ、こんなぽっと出のヒーローコンビに負けるわけには…負けるわけに…いかん!き、貴様らは我らに…殺されなければいけないんだ!!

 

死ねぇ!クソガキ共ォォォ!!

 

虹色の光線が破竜達に向かって放たれる!

 

『っ、捉えた!破竜、右斜め後ろの住宅街!!!』

 

『あぁ。俺も……ッ、捉えた!!!』

 

その瞬間、先程以上の速さで動いた破竜はスタリオンとの距離を0にし、拳を固く握り込む!

 

『な、なんなんだ…なんなんだ貴様らは!!』

 

『俺達はリューキュウ事務所所属のヒーロー。リュウとイヤホンジャックだ…覚えとけ。これで……………

 

 

 

最後だァァァァァァァ!!!

 

 

 

 

ズドォォォォォォン!!!!

 

 

 

『ごっ…は……く、くそ……が…き…ども。』

 

破竜渾身の拳が突き刺さったスタリオンは腹を抑えながら何歩か歩いていくとやがて膝をつき、地面に倒れてしまう。

 

『か、勝ったの……?』

 

『……うん。俺達の勝ちだ!!』

 

すると、奴らの体がシュゥゥゥゥゥゥと音を立てて崩れていく。しばらくして現れたのは最初に対峙した2人の馬人間「バリオとサント」だった。

 

『破竜、コイツら…』

 

『あぁ…個性による合体を維持できなくなったんだろう。もうコイツらに抵抗する力はねぇ。』

 

そう言って破竜はセブンセンシズによる全能力強化を解除する。

 

『っ…ハァ…ハァ…すぅーー、ふぅ。』

 

『だ、大丈夫? 前使った時めっちゃ具合悪くなってたよね…?』

 

『うん、大丈夫。一回使ったらどこまでが限界点か分かったからな。前みたいな事にはならないよ。』

 

『あははは…アンタやっぱ凄いね。』

 

いや…凄いのは俺じゃない。今回の戦い…耳郎がいなかったら負けてた。それほどの強敵だ。今回の戦いで俺も耳郎も自分の限界をまた一つ超えれた気がする。

 

でも、俺は…いや、俺達はまだこんなところで満足するわけにはいかない。俺達が目指す先は最高の……

 

『さ、早くメイデンで拘束してレイ兄さんの応援に行こう!』

 

『りょーかい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

破竜&耳郎のヒーローコンビ

ミクバの右腕『敵:スタリオン』との激闘に勝利!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイside

 

 

 

破竜と耳郎がスタリオンを捕縛したのを見たレイとミクバは対照的な表情を浮かべていた。

 

『やりやがったな。アイツら…』

 

『そ、そんな…ば、バカな。スタリオンになったバリオとサントを…()()()()()()()()()…ごときが!!』

 

ちげぇんだよ。アイツらが目指してる先はただのプロヒーローなんかじゃない。リュウはオールマイトを超える最強で最高のヒーローに。イヤホンジャックはそんなリュウの隣に並び立てるようなヒーローに。

 

『(本当に…本当に強くなった…でもその先には…)』

 

レイは破竜が見据える先にいるヒーローの事を考える。彼が目指す先にいるのは彼自身が憧れるオールマイトのようなヒーローだ。

 

 

恐らく…そこ(憧れ)に自分はいない。

 

 

なんとも言えない寂しさが心を支配するが、そんな想いを思考の海に放り投げる。

 

 

いや…今はいいか。

どうせ、俺は…ここでいなくなる運命。

 

そんな俺の最後の仕事は…コイツを殺す事だ!

 

 

 

 

 

『覚悟しろ…ミクバぁぁぁぁ!!!』

 

 

 

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

 

 

再度、シャドウウォークによる意識外からの攻撃を繰り返すレイはミクバの体を何度も何度も痛めつけて行く。その都度、ミクバのくぐもった声が何度も何度も木霊するが、レイはその手を止めない。その所業は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはやヒーローのものではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぐぁっ…!が…っ!こ、この…っ、俺が‥』

 

『死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!クソ野郎が!!!テメェらが今まで殺してきた人間の痛みを…悔しさを…怨みを…憎悪を…一心に受けて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地獄へ落ちろ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう叫び続け、敵を痛めつけるレイ。その一方的な暴力が5分ほど続き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………………』

 

『ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…!!!!』

 

バキッ!バキッッ!!バキッッッ!!!

と骨を砕く音が響き渡る。その場にいたヒーローも敵も…その異常さに戦闘を止めて呆然としてしまう。

 

『レ、レイ…や、やめ…』

 

『止めんなよ…リューキュウ。これは…俺の復讐だ。手ェ出したら…例え、アンタでもぶち殺すぞ?』

 

『ッ…!!』

 

止められない…。分かってる、私がレイを止めなきゃいけない…。ねじれちゃんだっていつまでも1人で敵を相手してられない。

 

でも…足が…手が震える…。

 

私が過去にやらかした失敗が…真っ直ぐで優しくなれたはずのヒーローを1人の復讐鬼に変えてしまった。

 

『(それで…いい。俺のやらかしをアンタがフォローする必要は何もない。これが終わったら俺はタルタロスにでも収監されれば……いや、最悪死んでもいい!!その覚悟もある!その代わり…コイツとバリオとサントだけは俺の手で殺す。)』

 

そしてレイは遂にナイフに手を掛けた。目の前で転がるミクバを見据え、心臓部分に狙いを定める。

 

 

『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

 

 

覚悟を決めたレイが絶叫しながらナイフを振り下ろそうとした瞬間、

 

 

 

『……待ってくれレイ兄さん…ッ!!!』

 

 

 

2人の間に一つの影が割り込んだ。

 

『リュウ……』

 

復讐鬼となったレイの前に現れたのは彼が心を許す…

たった1人の弟のような存在

 

 

『リュウ…お願い…レイを…止めて。』

 

 

 

 

 

 

 

怨嗟の炎を抱える復讐鬼に破竜の手は届くのか?

 

 

 

 





あとがきです。



破竜とレイの新技でようやくスタリオンとミクバを撃破!!2人の必殺技の元ネタはブレスオブファイア3でも確認できます。

個人的にRPGの技を現実的に落とし込むのってかなり大変ですね。個性社会とはいえ、ある程度は理屈がしっかりしてないと『この技、いくらなんでもご都合主義すぎ』とか思われるのちょっとショックなので…





1.シャドウウォーク
(使用者:レイ)

独特なステップから相手の視界外に消えるレイの必殺技。そこからの攻撃は全て意識外の攻撃になる為、例え、頑丈な相手であろうと人体の弱点を狙えば、全てが必殺の一撃になる。個性による高い殺傷力、無防備な人体の弱点を的確につけるレイの技量あってこその技でその性質上、相手を必ず殺す事前提の技。

2.セブンセンシズ
(使用者:破竜真人)

集中力を全開にする事で普段、人間が壊れないように抑えられているリミッターを強制的に外し、本人が持つ身体能力や情報処理能力をはじめとする全ての能力を急上昇(フルパワー使用)させる技。
俗にいう『ゾーン』と呼ばれるもの。使用時間は30秒でそれ以上使用すると、体というよりも処理能力が追いつかず、脳が焼け落ちてしまうほどの危険を伴う。破竜曰く、『1日1回が限界』で乱発ができない正真正銘の切り札。


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評価も宜しくお願いします!




ではでは、次話もお楽しみに!
※頑張って早めに投稿します。









次回予告






『…そんな事、俺が絶対にさせない。』


『テメェに何がわかる?』


『破竜の過去知っててそんな事言うとか、ウチは絶対に許さない!!』















『だから止めるんです…』





















次回!
半人半竜のヒーローアカデミア















『兄として、弟として』



























『俺は…俺はッ…うぉぉぉぉ!!!!』















更に向こうへ!Plus ultra!!!
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