半人半竜のヒーローアカデミア 作:十希
はじめに
何とかまた翌日に投稿する事ができました…基本的に仕事の移動中だったり、休憩中にもひたすら考えて打ち込んでいます。
お気に入り登録していただいた下記の方
なうぽん 塩茶 誘燚 りゅう。 稲羽の勾玉 孤独雑技団 aaaaaat ポンコtwo
本当にありがとうございます!
そして、ありがたい事にお気に入りが50人を突破しました!本作品は破竜君と同じく進み始めたばかりですが、一緒に頑張って成長していくので楽しみにしていてください!
それでは本編をどうぞ!
破竜&蛙吹サイド
戦闘訓練、第5戦目の開始を待つ間、俺と蛙吹さんはお互いの個性と作戦について話し合っていた。
『個性把握テストで見てるとは思うけど念の為ね。俺の個性は竜変身。各種属性、増強を司るジーンを媒介にした竜に変身したり一部の力を通常状態で引き出したりする事ができる。』
『私の個性は蛙よ。
蛙っぽい事は大体何でもできるわ。』
『大体何でも…具体的には?』
そういうと蛙吹さんはわかりやすく羅列してくれた。
まとめると…
1.最長約20mまで伸縮自在の『舌』
2.吸着能力があって壁に張り付く事が出来る『手足』
3.大跳躍、強烈な蹴りを可能とする強靭な『脚力』
4.吐き出して洗浄や物を飲み込んで収納できる『胃』
5.ピリッとする程度の『毒性粘液』
6.周囲の色と溶け込む『保護色』
改めて聞くと地上でも強いが…なにより水場で圧倒的な力を発揮する個性だな。ここが水場だったら蛙吹さんの独壇場だったろうに。
『今回の作戦の要は蛙吹さんだ。そうなるように作戦組んだから何かあったら指摘してくれ』
『わかったわ。破竜ちゃんの作戦楽しみにしてるわ』
耳郎&上鳴サイド
『正直にウチらが破竜と蛙吹さん相手に正面戦闘はマズイと思う。蛙吹さんも強いし、何より破竜が規格外過ぎる』
『だよなぁ…正直竜変身なんかされたら手がつけられないぜ?『それはないから安心して』なんで?』
『アイツはこの狭い屋内で変身はしない。いや出来ない。そうすればアイツ自身の機動力が下がるし、なにより変身するメリットがないから』
『でもよ…竜変身しなくても何だっけ…シェーザ?ババル?とかいう力引き出して相殺する可能性もあるぜ?』
『それを利用しよう。アンタが無差別放電しようとすればアイツは必ず相殺する。そうせざるを得ないんだ。ウチらは今、ヴィラン役。やけを起こして核を爆発させるって言う演技だけでも実戦を意識してるアイツなら止めに来るはず…』
『でも万が一止めに来ない可能性もあるだろ?その時はどうする?』
『その時はこれ使うよ』
『これって…』
『実はさ、アンタとのチームが決まった時に八百万に頼んで作ってもらったんだ。事前準備しちゃいけないなんて言われてないからね!』
『なるほど……それなら……これならどうだ??』
『OK!それで行こう。蛙吹さんはどうする?』
耳郎と上鳴は破竜そして蛙吹の2人を完全に押さえ込むために打ち合わせを続ける。
(『アンタには負けないよ?破竜』)
必ず勝ちたい。その想いだけを胸に。
もうそろそろ始まるか……蛙吹さんとの打ち合わせは済んだ。あとは実戦でどこまでやれるかだけど…
『まさか耳郎と上鳴と戦う事になるとはな…』
『2人とは仲が良いから複雑かしら?』
『もちろん複雑だけど、それとこれとは話が別だ。手加減する気なんてないし、そんなことしたらあの2人に失礼だ』
『私、破竜ちゃんのそういうとこ結構好きよ』
中々に嬉しいこと言ってくれる……
『……ありがとう。梅雨ちゃん。』
『!?!?』
『それでは第5戦目!開始!!』
『いくぞ!梅雨ちゃん!』『えぇ、破竜ちゃん!』
そう言うと俺はドラゴンに竜変身して梅雨ちゃんを背中に乗せる!さて、掻き乱してやるよ!耳郎、上鳴!
『倒すよ!上鳴!』『任せろ!耳郎!』
ウチはすぐにプラグを地面に刺して索敵を開始する!まずはアイツの動向をすぐに掴まないと!先手取られたら負ける!
モニタールーム
『みんなはこの戦い、どう見る?』
オールマイトが全員に質問を投げると
『やはり俺はヒーローチームが勝つと思う』
『右に同じく』
『チッ!ムカつくが……同感だ』
やはり破竜少年側を支持する者は多い。戦闘力・精神力も高く観察眼、作戦立案力も高い。今年首席合格したのは伊達ではないと皆が気付き始めている。そんな中
『私はそうは思いません』
八百万さんが反対意見を出す。
『耳郎さんも上鳴さんも考えに考えてこの戦いに臨んでいます。私は何となくまでしか理解できませんが、彼らの作戦は破竜さんの想像を上回ると思っています』
全員がその言葉を聞き、モニターに改めて目を移すと
『『『いきなり竜変身した!?』』』
なるほど……屋上から侵入する気か。2人は現状、確実な遠距離攻撃が出来ない。仮に視認したとしても手は出せない。しっかり考えているが…確実に耳郎少女に動きは捕捉されるぞ?
『さて!行くぜ!』
破竜少年は素早く核のある部屋に向かう。先程屋上に向かう時にやけに旋回していたとは思ったが、ある程度目星をつけていたのか。だが…蛙吹少女の姿がない。ん?…………そう言うことか。
『上鳴!こっちに向かってきてる!
時間で言うとあと30秒!準備できてるよね!?』
『任せろよ!しっかり捕まえてやる!』
できるだけの準備はした!来なよ、破竜!
『ここか…こんなに狭くて核を守り切れるか?
一瞬で終わらせちまうぞ?』
破竜がトラッシュトークをぶつけてくる。
『アンタこそ大丈夫?ここならお得意の竜変身はできないよ?一旦引いた方が身の為じゃない?爆豪みたくなりたくないでしょ?』
爆豪ごめん、後で謝るから今は許して。
(『あぁ"ん"!?ざけんな!あの耳女!』)
(『『落ち着け!爆豪!!』』)
モニタールーム、切島を筆頭に暴れる爆豪を何人かで抑え付ける中、上鳴と耳郎はある事に気づく。
(『『蛙吹さんがいない…………どこに…?いや!でもここで破竜を抑える事ができればかなりでかい!』』)
『上鳴!』『おうよ!受けてみろよ!破竜!』
そう言うと上鳴は放電の体制に入る!
『マジか!?おまえら!!』
ヴィランの立場的に核を爆発させるのは有り得る話だが、ここでそれやるのか!?と内心で舌打ちする!しかも耳郎まで巻き添えにする気か!その瞬間、破竜は飛び上がってジーンの力を引き出す
(そうくると思ったぜ…お前、雷の力は引き出せてもその力自体はお前にも影響するんだろ!?だから必ず飛び上がってから使うと思ってた!)
『『無差別放電130万ボルト!!!!!!』
『間に合うか!ババルっ!!』
ババルを発動させて相殺を狙った破竜だがここである事に気づく。それは核を覆う絶縁シートの存在。そして放電せずにババルを帯電して無効化する上鳴、そしてイヤホンジャックを伸ばして確保テープを俺に突き出す耳郎の姿だった。
『『貰った!!!』』
確保テープが俺に届く瞬間、俺は2人に問いかける。
『俺が最初に言ったこと覚えてるか?』
『!?』
『いったろ?相手は俺1人じゃねぇって』
『ヒーローチームぅぅぅ…WIN!!!!』
『『は……!?』』
そこには舌を伸ばして核をタッチしている梅雨ちゃんの姿が…
モニタールームでは………
『破竜が確保されたかと思ったらヒーローチームが勝ってる!?』『どういうこったよ!?』『どこで勝負を決めた?』『八百万さん、わかったか…?』『私にも…わかりませんわ…』
ヒーローチームの勝ち方について全員が疑問を持っていると轟が口を開く。
『蛙吹さんが鍵か…』
『『『『『 えっ????? 』』』』』
『轟少年の言うように、今回は蛙吹少女が鍵だった。蛙の個性の一つ、保護色を使ってずっと破竜少年の背中にくっついていたんだろう。竜変身した時からね。屋上に到着後も破竜少年は急いで核の部屋に向かっただろう?あれも耳郎少女達に考える隙を与えず、そして索敵の音を撹乱させる為だ。耳郎少女とのトラッシュトークも自身だけに注目を集める為だろう。変に全体を見られると気付かれる可能性があったからね。2人も途中まで蛙吹少女の動向は気にしていたが、目の前の釣り針の大きさに釣られてしまった結果、見事にやられてしまったと言うわけさ。』
『そこまで考えてたのかよ…アイツ……』
これに関しては耳郎少女、上鳴少年も良い作戦そして完璧な実行力を見せてくれたが…破竜少年、蛙吹少女の作戦が一歩だけ上回っていたか。
『うん!良い勝負だった!総評するからモニタールームに戻っておいで!4人とも!』
5分後、4人ともモニタールームに戻ってくる。そんな中、耳郎と上鳴はずっと浮かない顔してる。
『今回の戦いのMVPは…と言いたいがその前に…
破竜少年、蛙吹少女、耳郎少女、上鳴少年…本当にいい戦いだった。その上でMVPを選ぶのなら私は全員がMVPだと思っている。』
『『『『!?!?!?!?』』』』
『上鳴少年は帯電という個性を存分に発揮して、破竜少年の雷攻撃を無効化して隙を作った。そこに持っていくまでのプロセスも良かった!蛙吹少女も同様だ。蛙の個性の一つ、保護色を利用して最後は核に触れたんだろう?動き出すタイミングに気配の消し方、現段階で直す所がなくて素晴らしかったぞ!!』
『『ッ……ありがとうございます!』』
梅雨ちゃんと上鳴は褒められて大きな声で返事をする。あとは俺と耳郎だが…浮かない顔してるな…
『破竜少年、耳郎少女。2人が立てた作戦はかなり良かった。破竜少年は蛙吹少女の個性を最大限活かす為の作戦を立案し、見事にそれをやり遂げた。自身の個性の使い方や影響がどれだけあるのかまで作戦に組み込む部分は他の人にも見習って欲しい所だね!耳郎少女は自身と上鳴少年が現段階で破竜少年、蛙吹少女に劣っている事を自覚しながらもやれること全てを使って勝ちに行った姿勢、事前準備、そして破竜少年の個性を理解した作戦立案、どれをとっても素晴らしかった。次に戦ったらどちらが勝つかわからないほどにね。次はお互いに負けないように今以上に頑張りなさい。わかったかい?』
耳郎はここで顔を上げる…その顔は驚愕の表情でオールマイトを見つめており、俺にも目を向ける。俺は軽くだけ頷き、お互いに返事をする。
『『はい!!!』』
『さて!これで本日のヒーロー基礎学は終了だ!私は緑谷少年に本日の総評とお見舞いに行ってくるからここで失礼するよ!ではっ!』
そう言ってまるで風のように消えていった。
その日の放課後。
今日の戦闘訓練の反省会をすることになった。ちなみに用事がある人を除き、緑谷は保健室から戻らず。爆豪は『くだらねぇ!』の一言で帰って行った。一応、俺と耳郎の謝罪は受け取ってくれたから嫌われてはいないだろう。たぶん
反省会といってもほとんどは自己紹介の為の時間だった。考えてみたら緑谷、麗日、飯田、耳郎、上鳴、爆豪以外は名前以外あんまり知らない。って言っても爆豪とはほぼ喧嘩しかしてない気がするが…
『私、葉隠透って言うのー!竜変身だっけ!?カッコ良くて人目を惹く個性だから羨ましいよぉ〜!』
『あ…あぁ、まぁ、確かに目立つ個性ではあるが…』
「私は芦戸三奈だよ!雷とか風とか以外も操れたりするのかな!?そこんとこどうなの!?』
『それ以外にも操れるが、同時は難しい』
「俺ぁ切島鋭児郎だ!最後の戦い熱かったぜ!今度は俺と真正面から勝負しねぇか!?』
『機会があればな。俺もそう言うのは嫌いじゃねぇ』
クラスのみんなと交流を深めていると教室のドアが開いて緑谷が戻ってきた。
『おお緑谷来た!お疲れ!』
切島が声をかける。入ってきた緑谷は腕にギプスを巻いていたので俺は気になっていたことを聞く。
『なぁ?それ治してもらえなかったのか?』
『え?あぁ、うん…今の体力的な問題で…』
『そっか、あまり無理するなよ?』
『ありがとね。破竜くん』
そう言うと緑谷はごめん!と話して外に出て行った。
『ってあれ、緑谷は?』
『デクくんなら破竜くんと話した後に爆豪くんを追いかけて行っちゃったよ』
そうなのか。まぁ、俺もそろそろ帰るか
『じゃあ、みんなまた明日な?』
『『『ばいばーい!!』』』
その後、教室に残ったメルバーのうち、耳郎はある事を蛙吹さんに質問していた。
『ね…ねぇ?蛙吹さん?一つ聞いていい?』
『どうしたの?耳郎ちゃん。何か今日の試験の事で気になる事でもあるのかしら?それと梅雨ちゃんでいいわ』
『ありがとね。その…破竜が名前呼びなのってアイツから呼んだの?アイツだいたい苗字呼びだからさ…』
『私からお願いしたのよ。最初は渋ってたけど、最終的には諦めたのかそう呼んでくれたから助かったわ』
『ホッ…そ、そうなんだ…ありがとね。
ごめん、私も帰るね。また明日』
そのやりとりをした蛙吹、そしてそれを聞いていた芦戸、葉隠の目が何かを察したようになる。
(『『『ふーん……もしかして!?!?』』』)
次の日。
No.1ヒーローであるオールマイトが教鞭を執るというニュースは全国を驚かせ連日マスコミが押し寄せる騒ぎになった。特に直接授業を受けるヒーロー科。昨日授業があった1年A組は登校中にマスコミの毒牙にかかる事に…
『オールマイトの授業はどうですか!?』
「あ……あの…すみません!!!僕、保健室行かなきゃいけなくて…」
緑谷。怪我の治療のため取材拒否。
「平和の象徴が教壇に立っているということで様子など聞かせて下さい!」
『様子!?って……えーっと……筋骨隆々です!』
麗日。何故か四字熟語で回答。
『教師オールマイトについてどう思っていますか?』
『最高峰の教育機関に自分は在籍しているという事実を殊更意識させられますね。威厳や風格はもちろんですが…他にもユーモラスな部分等我々学生は常に……………………』
飯田。真面目が祟り、テレビ側から取材拒否。
といった風に各々がテレビ取材を受けて大なり小なり心労を感じていた。俺?そんなのくる前に登校するかガン無視して通るに決まってる。
当然と言えば当然だが先生方にも取材が来る為、その対応に追われる先生方の疲労も半端ではない。いつも通り席に着く相澤先生からは疲労の色とマスコミに対する憎悪が見え隠れする。あなたプロヒーローなのにそれで大丈夫?
『はぁ…みんなも疲れてるようだがHRを始める』
『はじめに昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績、見させてもらった。爆豪、おまえもうガキみてえなマネするな。能力あるんだから』
爆豪はいつも通り『……わかってる』とだけ呟く。
『緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か。個性の制御…いつまでも「できないから仕方ない」じゃ通させねえぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷』
『っはい!』
『それと破竜、耳郎、蛙吹、上鳴。お前らの戦闘…かなり面白かったぞ。クラス全員次回はもっとレベルアップした姿を見せてくれる事を期待する』
『『『『『『『 はい!!! 』』』』』』』
『さて次の本題だ……。急で悪いが今日は君らに……』
(((『何だ……!?またテストか!?』))
『学級委員長を決めてもらう』
『『『学校っぽいの来たー!!』』』
その瞬間、各々手を上げてアピールを始める。
『委員長!!やりたいです俺!!』
『ウチもやりたいス』
『オイラのマニフェストは女子全員膝上30センチ!』
『☆ボクの為にあるヤツ☆』
『リーダー!!やるやるー!!』
『俺に!!やらせろ!!』
後で候補理由を問い詰める必要性があるバカが1人いたが…まさか爆豪まで立候補しているのが少し意外だな。こういうの絶対めんどくさがりそうなのに。
『耳郎もこういうの興味あるんだ?意外だな』
『だってヒーロー科の学級委員長とかリーダーシップ磨くのにうってつけじゃん』
俺はあんまりこういうの興味ねぇからなぁ…
『静粛にしたまえ!!』
騒がしくなった教室が飯田の一声で静まる。
『多を牽引する重大な仕事だぞ…!やりたい者がやれるモノではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる聖職…!民主主義に則り、真のリーダーを皆で決めるというのなら、これは投票で決めるべき議案!!!』
おー、さすが飯田。
理由も自己中心的じゃなくて何よ…
『『『そびえたってんじゃねーか!なぜ発案した!!』』』
前言撤回。おめぇもかよ。
『日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん』
『そんなん皆自分に入れらぁ!』
『だからこそ、ここで複数票を獲った者こそが真にふさわしい人間という事にならないか!?どうでしょうか先生!』
『時間内に決めりゃなんでも良いよ』との事。一応、自分のクラスの事なんだからもう少し興味持って欲しいんですが…。それと授業中なんで寝袋に入らないでください。後で誰か来て怒られても知りませんよ?
『僕3票ー!!!???』
投票結果は緑谷が3票、八百万が2票、麗日と轟と俺が0票、他が1票。委員長は緑谷、副委員長は八百万に決まった。
『なんでデクに……!! 誰が……!!』
『まぁ…自分の入学からの行動振り返るこった』
緑谷に票が入っていたことに憤る爆豪に対して容赦のない事実を浴びせる。自業自得だバカ。
『1票…!?誰かが俺に入れてくれたのか!だが流石に聖職といったところか……!!』
『他に入れたのね……』
『お前もやりたがってたのに…何がしたいんだ飯田…』
(『一応、入れたの俺なのに。勿体無い事を』)
地面に手をついて項垂れる飯田に的確なツッコミを入れる八百万と砂藤。飯田に入れた俺の1票が実質無効票になってるが、気にしないでおこう。過ぎた事だ。
そうして午前の授業が終わった後
『ランチラッシュも大変だなこりゃ』
『ヒーロー科の他にサポート科や経営科の生徒も一堂に会するからな』
俺は耳郎、緑谷、飯田、麗日の五人で食堂で一緒に昼食をとっていた。
『やっぱここの生姜焼きは絶品だな!今までの中でダントツのうまさだ!』
俺が生姜焼き定食に舌鼓を打っている隣で
『いざ委員長やるとなると、務まるか不安だ…』
委員長職に対する不安を口にする緑谷。
『務まるよ!』
「大丈夫さ!緑谷くんのここぞという時の胆力や判断力は多を牽引するに値する。だから俺は君に投票したんだ。』
麗日と飯田が緑谷を励ます。というか緑谷に入った3票のうち1票は飯田なのか。俺の無効票の行き先がわかってちょっと安心。
『飯田もやりたかったのにいいの?』
『メガネだし!』
麗日‥偏見が過ぎる。
メガネ=委員長にはならんぞ?
『やりたいとふさわしいか否かはまた別の問題さ……。僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ』
『『『 僕?? 』』』
飯田ってもしかして…
『飯田くんて、お坊っちゃん!?』
『言い方ァ!?』
麗日…またぶった斬ったな…
悪気はないと思いたいが、バッサリ行き過ぎだ。
『…そう言われるのが嫌で一人称を変えてたんだが…。俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男なんだ。』
飯田のヒーローとしての原点を聞きながら…俺は自分の原点を思い出す。あの日の事を…
そんな和やかな談笑は唐突に打ち切られる!学生生活を送っている中で中々聞く事がないサイレン音が学校中に響き渡る。
『騒がしいな。なんかあったのか?』
『セキュリティ3が突破されました。
生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください』
警報についての放送がなった瞬間、周りの人が波のように動き出す。そのせいで俺らは全員がバラバラになるが…
そんな中、手が届く範囲で耳郎が周りに押し潰されそうなのが見える。かなり苦しそうだったから手を伸ばしてこっちに引き寄せる。
『耳郎…!俺の手掴んでこっちに!』
『きゃあっ!』
何とか耳郎を引き寄せる事に成功したが別の問題が発生する。
『耳郎…ごめん…動きたいけど…流石に無理かも』
『う…うん…。大丈夫だから……///』
耳郎を抱きしめた状態のままになってしまった。
身長差があるから多少マシだと思ったが…逆にまずい。耳郎が俺を見るたびに上目遣いになって何とも言えない気分になる…ていうか、耳郎の顔…初めてこんなに近くで見る。まつ毛長いし…髪の毛サラサラだな…それになんかいい匂いする……今まで意識した事なかったけど…
『(耳郎ってこんなに可愛かったっけ…なんかドキドキするんだけど……////)』
『(破竜…なんかいい匂いする…それにここにいたら凄く安心する気分になる…ってなに考えてんのウチは///』)
耳郎も俺と同じ気持ちなのか耳の先のプラグまで真っ赤にして俺の胸に顔を埋める。そんな可愛らしい姿を見て俺の顔にまたどんどん熱が集まってくる…
ヤバイ!心臓おかしくなる……
「大丈ー夫!!」
と遠くに聞こえる飯田の声で我に返る。声のする方向を見れば、飯田が非常口のピクトグラムのようなポーズで、パニックを起こした生徒たちに対して呼びかける。
「ただのマスコミです!何もパニックになることはありません大丈ー夫!!ここは雄英!!最高峰の人間にふさわしい行動をとりましょう!!」
ハッ…やっぱ俺の目は間違ってなかった。
お前に委員長の投票して正解だったと思うよ。
そんなことを考えていると、胸の中から耳郎が
『は、破竜…//も、もう大丈夫だよ…??』
『え…あ!ご、ごめん…//』
胸の中にいた耳郎を解放してお互いに教室に戻る。クラスに戻っても暫くお互いに赤く染まった顔色は戻らずに俺と耳郎はどうにも気まずい時間を過ごす事になった。
あの後、他の委員を決める前に、緑谷が飯田に委員長の職を譲渡した。あの時現場にいたらしい上鳴や切島も賛成したことでこの学級委員長については一件落着した。
…俺ってもしかして耳郎のこと気になってるのか…?
あとがきです。
私としては最後の耳郎さんと破竜くんの絡みを上手くかけたかどうかが気になります。ヒロインにしてるけど自分の力不足でヒロインらしくてできないのでは…原作キャラ崩してないかが気になってしょうがありません。
そして、この話の中で一番時間を費やしたのは戦闘描写でした。言うほど描写してはいませんけど…どうやって耳郎と上鳴が2人相手に競り合えるかをかなり考えました。だってよくよく考えたら2人強すぎるんだもん。そのおかげで3時間くらい戦闘シーンから動けない事件が発生してしまいました…ここ上手く描写できる人本当に凄いですよね…
また感想や評価、お気に入り等お待ちしております!
次回予告
『一芸だけでヒーローは務まらん』
『全員と逸れたか……』
『我々の目的は平和の象徴の抹殺です』
『アイツらが………危ない』
次回!
半人半竜のヒーローアカデミア
『襲いかかる悪意!USJでの死闘!』
『子供を殺せば来るのかな?』
更に向こうへ!Plus ultra!!!