半人半竜のヒーローアカデミア 作:十希
はじめに
投稿が遅くなってしまって大変申し訳ございません!基本的には1日1話を想定して進めていますが文字の量が多くなってほんと大変です。本当に作者様達って凄いですよね。
お気に入り登録していただいた下記の方
オレンジレンジ 紅葉紫苑 フリテン 旅人 グデーリアン ジェネシック 遥0000 元くん 黒崎ゲンキ
本当にありがとうございます!
それでは本編をどうぞ!
『襲いかかる悪意!USJでの死闘!』
雄英高校へのマスコミ侵入事件の翌日
『今日のヒーロー基礎学は俺とオールマイト、そしてもう一人の3人体制で見ることになった』
相澤先生がいつものテンションで話を切り出す。なった…ってことは元々の予定から変更になったのか?
『ハーイ!今回はなにするんですか!?』
『災害水難なんでもござれ。人命救助訓練だ。』
各自の個性把握、クラスメイト同士の屋内戦闘、今度は人命救助か。救助は戦闘と並ぶヒーローの必須科目でお互いの協力が必要不可欠。なるほど、今までとは違って個人間だけではなく、クラス全体で協力する協調性も必要だから委員長の飯田、副委員長の八百万の手腕も問われるわけか。個性把握テストで能力を、屋内戦闘で性格を把握して、最後にヒーローの本質をここで見極めるってことか。
『レスキューね…今回も大変そうだな』
『そうだね…』
俺と緑谷が一抹の不安を抱えていると
『バカ、おめーらこれこそヒーローの本分だぜ!?
腕が鳴るぜ!腕が!!』
『水難なら私の独壇場だわ。ケロケロ』
『おいまだ説明の途中』
騒がしくなる教室を相澤先生が一睨みで黙らせた。
「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるのでバスに乗っていく。以上。各自準備開始」
相澤先生の合図で皆が一斉に用意を始める。
遅刻なんてしようもんなら『遅刻?除籍ね?』なんて言いかねない。そんな事しないだろうけど、気持ちの問題ね。
『緑谷の奴…体操服だぜ?』
『ほんとだ。デクくんコスチュームは?』
『あ、あの……戦闘訓練でボロボロに……』
『『『 あぁ……… 』』』
爆豪に爆破されまくってほとんど破損してたもんな。と当人に視線を向けると爆破犯人は素知らぬ顔で無言を貫いている。ホントいい性格してるね。
爆豪に軽く非難の目を向けていると飯田が
『みんな!バスの席順でスムーズにいくよう出席番号順に二列で並ぼう!』
『飯田くんフルスロットルだね……』
独特すぎる手の動きとどこから出した?と問いただしたくなるホイッスル(八百万に創造してもらったらしい)を駆使してクラスメイトをバスへ誘導する。飯田としては学級委員長に任命されたからにはどんな小さな事だろうと全力で取り組みたいのだろう。
でも―
『こういうタイプだった…くそっ!!』
『意味なかったなー』
バスは対面式だったので各々が好きな席に座る。
『まぁ、こういう所も飯田らしいよ。この調子でクラスのまとめ役頼むな?』
『破竜君………』
残念ながら飯田の奮闘は全く意味をなさなかったが、努力していたのは事実なので労ってやるとメガネ越しにキラキラした目で俺を見てくる。そんな目で俺を見るな。
そんな事より問題は俺の席が耳郎の隣だという事。
昨日の件があったからまだまともに顔を見て会話してない。というか、肩が触れるから昨日の事を嫌でも思い出してしまう…どうしよう…と悩んでいると梅雨ちゃんが突然
『私、思った事を何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん』
『あ、ハイ!蛙吹さん!!』
そのやりとりを珍しく思い、全員が注目する。頼む
梅雨ちゃん、この何とも言えない空気を壊してくれ!
『梅雨ちゃんと呼んで?破竜ちゃんもそう呼んでるから。あなたの個性、オールマイトに似てる』
梅雨ちゃんの言葉で緑谷はフリーズしてしまう。確かにオールマイトに似てはいるし、俺自身も前に何か関係性があると踏んでいたからそう思う奴が他にいても当然だ。
『待てよ梅雨ちゃん、オールマイトはケガしねぇぞ?似て非なるアレだぜ』
切島の言う通りだ。ただ、これについてオールマイトから直接聞くまで俺は何も調べるつもりはない。そういう約束だからな。
『しっかし増強型のシンプルな個性はいいな!派手で出来る事が多い! 俺の硬化は対人じゃ強ぇけど、いかんせん地味なんだよなー』
『僕はすごくかっこいいと思うよ。プロにも十分通用する個性だよ』
『同感だ。切島みたいに真っ直ぐでブレない奴がそういう個性を持っているってだけで相手からしたら脅威だ。』
『……へへっ、ありがとな2人とも!でもプロかぁ…ヒーローも人気商売みてえなとこあるぜ!?』
人気商売ね……個人的な意見だが、ヒーローにそういうのって必要じゃない気がするな。ヒーローの本質から逸脱しそうな考え方だ。あくまで俺個人の意見だから特に話したりする必要ないけど
『派手で強えのはやっぱり破竜と轟と爆豪か』
『ケッ』『そうか?』『よくわかんねぇけど』
『爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なそ』
梅雨ちゃん…本当に思った事何でも言っちゃうんだね…爆豪相手にそんなバッサリ…まぁ…事実だけど。
『んだとコラァ!出すわ!!』
『ほら』
『この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ』
『てめェのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!』
『上鳴のボキャブラリ―が貧相でアホなのは今更だとして『なんで!?』爆豪が一般の人相手に笑顔で手振ってる姿がまず想像できねぇなぁ…仮に見かけたとしたら、爆豪の皮被った別人を疑う』
あまりの言い分に流石の爆豪も爆発寸前だ。
『んだとドラゴン野郎!』
『誰がドラゴン野郎だ。破竜真人って名前あるんだからどっちかで呼びなよ。頭良いんだから』
『オイ、もう着くぞ…いい加減にしとけ…』
『『『 はい!!』』』
相澤先生の鶴の一声で車内は静かになった。しばらくして俺達1年A組を乗せたバスは訓練場に到着した。
入口で宇宙服?のようなものを着た人が俺達を出迎えてくれた。そうか…この人が3人目の…
『皆さん、待ってましたよ。それでは、中に……』
『スペースヒーロー13号だ!災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!』
『わぁぁぁぁ!!私好きなの13号!』
緑谷はいつも通りだとして珍しく麗日もテンションが高い。よっぽど好きなんだろう。13号先生に連れられ訓練場の中に入ると
『『『すっげー!!!USJかよ!!?』』』
想像以上だ…山に湖、火災が起こってる現場もある。それにあっちは倒壊した街か?教えられなきゃ、ただのテーマパークにしか見えない。
『水難事故、土砂災害、火事、地震での倒壊……あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も……ウソの災害や事故ルーム!!』
『『『ほんとにUSJだった!?!?!?』』』
悪いことは言わない。今のうちに名称変更するべきだろう。昨今、著作権の権利関係が厳しいから場合によっては多方面の方々から相当なお叱りを受けるのでは?…ここでは関係ない?さいですか…
『えー始める前にお小言を
一つ…二つ…三つ…四つ…。』
どんどん増えていくなぁ…大事なことだろうけど。
『皆さんご存じだとは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます』
『その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!』
逆に敵に向けたらと考えるとゾッとするがな…
『ええ……しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう個性がいるでしょう。超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。』
『…………………………………………』
わかっている。それはこの中の誰よりも俺が一番わかっている。そう思って俺は自分の右手を見る。すると……
俺の右手は血で汚れていた………………………
『ッ!?』
ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…!
違う!これは俺のこの力に対する前までの見方だ!
今は違う…よく見ろ。俺の手は普通の手じゃないか…
落ち着け…落ち着け……落ち着け……!!!
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン…!!
『破竜……??』『ッ!?』
俺の隣で耳郎が心配そうに話しかけてきた。
『もしかして体調悪くなった?なんか息切らしてるし…もし具合悪かったら休んでもいいよ?無理しないのが一番だし…』
昨日の気まずさなんてなかったみたいに話しかけてくる耳郎を見て.さっきまで早鐘を打っていた心臓は落ち着きを取り戻す。そして耳郎にいつも向けていた笑みを浮かべてお礼を言う。
『いや…大丈夫。ありがとう耳郎。』
『え?あ…うん。どいたしまして』
そんなやり取りを俺達がしてる間も話は続く。
『相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転!人命のために個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君達の力は人を傷つける為にあるのではない、救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。以上、ご清聴ありがとうございました』
少し長いお小言を終え、お辞儀をする13号。彼女の言葉は俺達にヒーローとして心を教えてくれたような気がした。そんな先生に拍手や歓声が生まれるのも当然だ。
「よし、それじゃ……」
相澤先生が次の指示を出そうとしたその時…俺は異様とも言える圧迫感と気持ち悪さを感じた。
なんだこれ…こんなの初めてだ…こんな禍々しいの…
雄英高校内にあるはずがない…!!!
例えるなら…何人もの死人が悲鳴を上げているようなそんな気持ち悪さが背中を這いずり回る…!!!!!!!!!
『ぁ…あ、相澤先生!『どうした破…!?』
何かくる!!得体の知れないやつが!!!!』
俺がそう言い終えると噴水前に黒い靄が生じた。
その中から顔に手を付けたような明らかに様子のおかしい青年が出てくる。コイツだ…あの禍々しい気配は……
すると相澤先生が生徒全員に叫ぶ!
『全員ひとかたまりになって動くな!』
その声にみんなはまともな反応ができない。
『13号!!生徒を守れ』
いつの間にか大きく広がった靄の中から、
武器を持った大勢の人達が出てくる。
『何だありゃ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?』
『動くな!あれはヴィランだ!!!』
『『『はぁぁ!?』』』
あれが本物のヴィランか……実力がヤバそうなのは正面奥にいる3人だけど他の奴も悪意に満ち満ちている。
『おや…13号にイレイザーヘッドですか…?先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが…」
頂いたって…なるほどそう言うことね
『つまり昨日あったマスコミの雄英侵入はお前らが手引きしてたのか。もっと言うと侵入したのは黒い靄のお前だな?恐らく移動系の個性。さっき大人数を一瞬で引き連れていた所を考えるとワープ系か?』
『そう言うことさ。それにしても随分と頭が回る生徒のようだ。しかも、さっきここに来る時に私たちの気配を感じ取っていたね…状況把握のスピードといい、本当に生徒かい?君』
『表情の見えない黒い靄に褒められたって嬉しくも何ともねぇな。せめて顔くらい見せたらどうだ?』
黒い靄と俺はお互いに舌戦を交わすと、顔全体に手をつけた異常者が口を開く。
『どこだよ……………
せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…
オールマイト……平和の象徴がいないなんて……
子供を殺せば来るのかな?』
そう独り言をこぼす。
『バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!』
『先生、侵入者用センサーは!』
『もちろんありますが…』
『反応がないってことは相手にジャミング持ちの個性がいるな。侵入者用のセンサーは勿論、通信機器は使えないと思ったほうがいい』
『破竜の言う通りだ…奴らはバカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ』
轟がそう言うと全員の顔が曇る。現状は俺たちが完全に不利。だからって…このままでいいはずねぇよな!
『13号避難開始!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にあるヴィランだ。電波系のやつが妨害している可能性もある。上鳴!お前も個性で連絡試せ!』
『っス!』
そう相澤先生が指示を出すと、たまらず緑谷が
『先生は!?一人で戦うんですか!あの数じゃいくら個性を消すって言っても……イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛術だ、正面戦闘は…』
『一芸だけじゃヒーローは務まらん。』
そう言うと相澤先生は飛び出した!抹消の個性、そして捕縛布を駆使した戦闘術でヴィランを瞬く間に殲滅していく。
『すごい…!多対一こそ先生の得意分野だったんだ』
『分析してる場合か!さっさと逃げるぞ!』
分析している緑谷を強引に引っ張ると目の前に先ほどの黒い靄が現れる。
「させませんよ」
『でやがったな。表情不明野郎め』
さすがの相澤先生もあれだけの数相手にしながらコイツらまで抑えるっていうのは都合の良すぎる話か!
『初めまして、我々はヴィラン連合。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
『お前らの目的はオールマイトを殺す事だってのか?』
『そうです。我々の目的は平和の象徴の抹殺です』
俺は表情不明野郎と話しながら奴らの目的を聞き、驚愕する。あのオールマイトを殺す?確かにコイツらはつえぇが、オールマイトに匹敵するとは到底思えねぇ…なにか策があるのか?
『本来、ここにオールマイトがいらっしゃるはずですが何か変更あったのでしょうか?正直に教えて頂ければ命だけは助けてあげますが?』
『冗談よせよ。俺がそんな要求受けると思うか?』
『残念だ。少しは頭がいいと思ったんだがね……』
そういうとコイツは何か行動を起こそうとする。その瞬間、後方から爆豪と切島が動く。
『その前に俺達にやられることは考えなかったか!?』
「危ない危ない…。そう、生徒と言えど優秀な金の卵』
しかし、ヴィランの体には傷一つついていなかったが
なんか変だ…何故避けようとするそぶりを見せた?
『ダメだ!退きなさい二人とも!』
俺が思案している間に13号が焦ったように叫ぶ。
あの二人がいる場所は個性の射程圏内か!
二人があそこにいる状況では13号は動けない…。
『私のやるべき事は…散らして……嬲り殺す』
そう言うと黒い靄が拡散し、俺達を包み込む。
『耳郎……!くそったれがぁ!!!!』
俺の叫びを最後に全員が闇に飲まれる。
USJ 火災ゾーン
『いってぇぇぇ……アイツ覚えてろよ…』
そう毒づくと俺は辺りを見渡す。
『ここは…………火災ゾーンか!?』
俺の周りを一通り見渡すが…クソ…最悪だ。
『全員と逸れたか……』
助けを呼ぶにしてもまずはここを抜けてセントラル広場を抜けた先にある出口に向かわないと……
他のみんなは大丈夫か?耳郎は………と考えていると俺の周りにはいつの間にか武器を持ったヴィラン達が取り囲んでいた。
『何だテメェらは?』『黒霧さんからの指示でな、お前は最優先で殺せとの指令だ。悪く思うなよイケメン君。お前を殺した後は他の生徒を順番に殺してやるから寂しくないぜ?』
黒霧…それがあの表情不明野郎の名前か…それに俺を最優先って事はあのやり取りだけで厄介なやつだと認識したって事か。
でも、2つ間違えてることがあるぞ。
『この程度の数で俺を殺せると思っていたのか?随分と舐められたもんだぜ。それにみんなは強い。お前らが思ってるよりもずっと…な』
そう言うと、俺はジーン『ウィンド』の力を引き出して上空に移動する。そして雷の力を解放する!ヴィランとはいえ、殺しはしない。でも容赦はしない。覚悟しろよ。
そう、心の中で唱えて腕を振り下ろし叫ぶ!
『喰らえぇぇぇ!ババル!!!!!』
稲妻が収束してヴィラン達に降り注ぐ。
『ぐぁっ!』『がっ!』『ギエッ』『ぐぎゃっ!』
一瞬でヴィラン達を制圧する。
さて、ここからどうす『尾空旋舞!』この声は!
俺は先ほどの声を頼りに近くを走り回ると…1人でヴィラン5人と戦っていた尾白を発見した!すぐさま尾白に向かってこう叫ぶ!
『尾白!俺の斜線上から外れろ!』
尾白は尻尾を使って器用に空中に避難する。
それを見届けた俺はウィンドの力でスピードを上昇させ、その勢いのまま尾白を襲っていた敵に木刀を叩き込み、気絶させる。当たり前だが殺してない。
『大丈夫か?』
『あぁ…助けられたな。ありがとう』
『他にこの火災ゾーンに来ている奴はいるのか?』
『いやそれはない。さっき俺と戦っていた奴らの1人が口を滑らせた。ここには俺ら2人。そして近くの山岳ゾーンには上鳴、八百万、耳郎の3人がいるらしい!そこには………』
………!? 耳郎…ッ!
『俺は山岳ゾーンに行く!尾白、悪いが山岳ゾーンに一緒に来てくれるか…?アイツらを助けたいんだ』
『聞くまでもない!すぐに行こう!』
『助かる!行くぜ!』
そう言って俺はドラゴンに竜変身して尾白と共に山岳ゾーンに向かう!待ってろよ3人とも!!
USJ 山岳ゾーン
『耳郎さん、上鳴さん!まだ行けますか…!?』
『と…当然!』『ウ…ウェーイ…』
ウチらは多数のヴィラン相手に3人で何とか戦っていた。でも、ヤオモモの個性、上鳴の個性で少しずつ減らしているけど数が多すぎる……残りは4人くらいだけど…ヤオモモとウチは体力の限界、上鳴は帯電しすぎて頭がショートしてる。
『ハッ!良くやったけどもう終わりだなお前ら!男は殺して女は生かして犯す!楽しみにしてろよ笑』
ニヤニヤした男がウチに近づいてくる…ヤオモモにも。そして上鳴には槍を突き立て今にも殺そうとしている…ウチと八百万は背筋が凍る。上鳴が殺されるのも…ヤオモモもウチも犯されるのなんて嫌だ…その時…ウチは何でかわかんないけどアイツの顔が浮かんだ。そんな時
『尾空旋舞!!』
尾白が尻尾を回転させてヤオモモと上鳴を拘束していた3人のヴィランを瞬く間に吹き飛ばす。そして空に向かって叫んだ
『今だ破竜!ぶちかませぇぇ!!!!』
破竜は空中から滑空してこちらに向かってくる!
数分前
『いやそれはない。さっき俺と戦っていた奴らの1人が口を滑らせた。ここには俺ら2人。そして近くの山岳ゾーンには上鳴、八百万、耳郎の3人がいるらしい!そこには男は殺して女だけを生かして犯すクソ野郎がいるって…』
!?!?
『………………ギリッ!!!!!』
『破竜??ッッ!!!!!』
『許さねえ…急ぐぞ!尾白!!!!』
『今だ破竜!ぶちかませぇぇ!!!!』
破竜は空中から滑空してこちらに向かってくる
『そいつらに…耳郎に触れんなぁ!!!!!』
『は…、テメ……』バキャッッ!!!!
そう言ってアイツはウチに近づいてきたヴィランに強烈な蹴りを顔面にお見舞いする。滑空速度をプラスした破竜全力の蹴りを受けたヴィランは山岳の一部に体ごと叩きつけられて完全に気絶した。
『はぁ…はぁ…耳郎…大丈夫か…?』
『ッ…//////////』
コイツはずるい。いつもいつもウチが危ない時に現れて……必ず助けてくれて、今も優しい口調でウチの事を心配してる…その強さに…優しさに泣きそうになる……でも今は抑えろ。
『う…うん……平気だから。ヤオモモと上鳴は!?』
『尾白、2人はどうだ?』
『八百万は激戦の影響でかなり体力が持ってかれてる。でも、少し休めば大丈夫だと思う…上鳴はショートしてんのか?これ。八百万と同じで体力面は不安だけど、まだマシって感じだ!』
『そっか…とりあえず全員で出口方面まで向かおう。
行こう耳郎。歩けるか?』
『平気だってば。その代わり、上鳴頼んだ』
『了解』
そういってアイツは上鳴の方に向かう。
………ウチは弱い。アイツに助けられてばっかだ。アイツだけじゃない。尾白にもヤオモモにも上鳴にもみんなに助けられて…ようやく生きてる。
強くなりたい…今度はアイツを助けられるように。
そう誓って、耳郎も破竜達を追いかける。
山岳エリアを出て移動を始めた俺達はセントラル広場まで到達するが、そこで信じられない光景を目にする。
『13号先生ェ!』『相澤先生!』
13号は既に倒され、相澤先生も黒いヴィランによって両手両足を地面に押さえつけられている状況だった。
『まさか先生達がやられているなんて…』
『信じられねぇよ…こんな状況どうすれば…』
『落ち着け!出口の方を良く見ろ。生徒達が何人か集まっている。その中に飯田がいない。上手く逃げて助けを呼んでるはずだ。』
『そっか…でも、どうする?
いつまでもこのままってわけには…』
耳郎の言う事はもっともだ。この状態でいても現状は変わらないし、好転する気配がない。くっそ、どうするどうする!
破竜がこの状況を打破しようと考えている中、手をつけたヴィラン、黒霧が一瞬で水難ゾーンに移動した。
『緑谷!?それに峰田に梅雨ちゃんも!?』
上鳴が水難ゾーンにいる3人を視認する!
緑谷のやつ応戦しようとしてるが…怒りで攻撃が単調で直線的すぎる!あれじゃ受け止められる!このままじゃ
『アイツらが………危ない』
そう判断して俺はジーンの力を最大限引き出してアイツらに近づく。そして雷の力を引き出してヴィラン達を牽制する!
『ババル!!!!!』 『おっと…危ないね』
『『『破竜君(ちゃん)!』』』
『耳郎!上鳴!八百万!尾白!!13号先生を早くこの場から離脱させろ!緑谷!梅雨ちゃん!峰田も4人と一緒にこの場を離れろ!』
それに対して緑谷が
『何言ってるんだよ!君も早く…』
『いいからいけ!今の冷静さを欠いてるお前じゃ邪魔だ!人命救助も立派なヒーローの仕事だ!早く!!』
『破竜…みんな行こう!アイツを信じるしかない』
『ッ…すぐに戻ってくるから!!』
そう言って全員この場を離れる。残ったのは俺、手の男、黒霧、相澤先生、それを抑えつける黒いヴィランだけだ。
『くっっ…早く逃げろ破竜。お前でもコイツらはどうしようもできない…早く逃げるんだ…『黙ってろ、イレイザーヘッド』ガハッ…』
『健気じゃないか…仲間を逃がすために自分が犠牲になる気かい?脳無相手じゃ何の意味もないがね』
『脳無?そいつのことか。コイツは一体何なんだ?さっき現れた時に手のお前からは禍々しい気配を感じた。でも、コイツからはまるで死人が悲鳴をあげているような異常な気配を感じた。コイツは何者なんだ?』
『いい感性持ってるじゃないか。まぁ…ほとん『黒霧、しゃべりすぎだ』すまないね』
『お前に答える義理はねぇよ。それと俺の名前は死柄木弔だ。イレイザーヘッド、お前の目の前でジワジワとコイツを殺してやるよ。一生の傷が残るよぉ〜になぁ!!! 脳無、一気に殺すな。ジワジワとなぶり殺しにしてやれ!』
あとがきです。
ついにUSJにヴィラン連合が襲来!ここから戦闘描写が続きますが…正直にうまく書けるか不安です。なるべくは見やすいように楽しめるように頑張りますが、皆さんの方でもこうした方がいいよ!ってアドバイスがあればどんと来い!って感じです。
そして、本作品を評価していただいた皆様のおかげでついに評価バーに色がつきました
本当にありがとうございます!!!!!!!
これからも頑張って投稿していくので皆様の感想や評価、お気に入り等お待ちしております!
次回予告
『君だけを見捨てて逃げれないよ!』
『負けんな!破竜』
『なんであの一撃を喰らって効いてねぇ!?』
『脳無…まずはあの緑髪から殺れ…!』
次回!
半人半竜のヒーローアカデミア
『限界を超えろ!荒れ狂うドラゴンパワー!』
『俺が…俺が………みんなを守るんだ!!!!!』
更に向こうへ!Plus ultra!!!