「はぁっ…とうとうこの日が来ちゃったか。…拓海をどうやって秋名に連れて行かせようかなぁ」
ナイトキッズの中里が拓海と勝負をするであろう土曜の夕方、タケルはバイトを終えては自宅に戻っては拓海をどう連れて行こうか考えている真っ只中である。
「拓海は依然としてやる気はないって言ってたし。僕がやろうにもスイスポとR32じゃまともな勝負はできないっておじさんが断言してたからなぁ…」
タケルはあらかじめ拓海が来ない時の保険として自分が出ては中里とどう決着をつけようか考えるも、車の性能があまりにも段違いな為答えを導き出すのに苦労するしかなかった。
「僕一人考えたってまともな答えなんて出るわけないし、とりあえずおじさんのとこへ行くか」
自分一人で考えても答えが見つからないからかタケルは車の整備を任せている政志の整備工場へと足を伸ばすことに。
鈴木自動車整備工場
「おじさん。ちょっと相談したいことが…あれ?」
「おぉタケルか。悪いが今こいつを整備してる最中でな。お前のスイスポを弄るのはまた今度にしてくれ」
「それはいいけど、どうして拓海のハチロクがここにあるか聞かせてくれる?」
タケルが政志の経営する整備工場のガレージへ入るやそこには拓海が使っているハチロクが整備している状態で、ジャッキを上げてはタイヤが外され、政志による調整を受けていた。
「あぁこいつか。文太がハチロクを対GT-R用にセッティングをしたいと言ってはうちに持ってきたんだよ」
「へ?それって今夜戦うナイトキッズのR32に向けてじゃないよね。拓海は今夜バトルには参加しないって言ってたんだけど」
「そうなのか?文太が何を考えて持ってきたのかは俺にもさっぱりだが頼まれたからには完璧にこなしておかないとな」
「ふぅん。でもあの人が態々持ってきたってことはきっとR32に勝つ策があるに違いないよね。きっと」
「政志。後どれくらい掛かるか聞かせてくれ」
タケルは政志が整備しているハチロクを近くで見ていると後ろから声が聞こえたので振り向くや。文太がタバコを口に咥えては政志にハチロクの確認をしに来た。
「おー文太か。悪いがもう少し待っといてくれないか…。お前のリクエスト通りにするのに大分手間が掛かるからな」
「そうか、すまねえがこいつを今晩までには間に合わなせな拓海がうるさいだろうからできるだけ早く済ましてくれ」
「無茶な注文してくれるな。少しはこっちの苦労も知れってのに…」
「ははっ、人使いが荒いんですね拓海の親父さんって…」
「ん?なんだ勝の息子か。お前さんもここにいるってことは政志に車の整備を頼みに来たのか」
タケルがここに来てるのに気付いた文太は咥えていたタバコを手に取るや近くの灰皿に捨ててはタケルの方に振り向く。
「いえ、僕はどうやったらスイスポでR32に勝てるのか相談しにきただけです。まあ普通に考えてNAのスイスポでハイパワーターボのR32に勝つなんて不可能ですけど…」
「そうでもねえぞ坊主、GT-Rは速いとはいえ弱点があるんだからな」
「へ、弱点?そんなものあったんですか?」
文太がR32には弱点があると聞いてはタケルは耳を傾ける。
「すみません。今言ったことが本当ならばR32の弱点とやらを教えてください。きっと何かしらヒントになるかと」
「はぁ…そうやってすぐさま聞こうとするなお前さんは。自分で考えてみろ。ごく単純なことだぞ…」
タケルがR32の弱点を聞こうとするが文太は自分で考ろと返してはタケルに思いつかせる。
「単純って、R32は軽く踏むだけで物凄いパワーが出るRB26っていう強力なエンジンを載せてはアテーサE-TSという日産独自の駆動システムが備わっているでしょ。それのどこに弱点が…」
「いいか坊主。GT-Rは300馬力以上ものパワーを出すために6気筒のエンジンを積んでは安定性をとる為に4WDという駆動方式を使ってるんだ。そんなことをしたら車はどうなると思う?」
「どうってそりゃあ車が重くなるに決まって…あっ!!」
文太が言うR32の弱点がわかったかタケルは答えを導き出しては攻略法を思い付く。
「そうか、R32に勝つにはその手があったんだ。パワーばかり気にしてたからそのことに全く気付かなかったよぉ」
秋名山 夜
「すげー数のギャラリーが出てるな。この前よりも更に増えてるんじゃないのか?」
「それだけここにいる人達は拓海のドリフトを生で観てみたいということですよ。交流戦以降拓海は群馬じゃ注目されてますしね」
秋名にはギャラリーが詰めかけては今夜のバトルを待ち構えており。スピードスターズの三人は健二の180に乗っては頂上を目指していた。
「どうしよう。とてもじゃないけど拓海は来ねぇって言えそうにないよー」
「健二…そこらで止めてくれ頂上まで行くのはやめた…」
池谷が急遽頂上に行くのは止めようと健二に申し出る。
「えぇ!?なんでですか池谷先輩。…ナイトキッズの中里が来るかもしれないのに…」
「そのつもりだったけど、こりゃどう考えても今更来ねぇって言って済むムードじゃねーぞォ」
池谷は拓海が来ないにも関わらず今夜のバトルを待ち構えているであろう中里になんと言えばいいか返答に困る。
「そんなこと言ったって…このままばっくれる気か?」
「そうじゃないけど…何かいい作戦がないか考えよう…」
この場をどう凌ぐか池谷は考えるも引き受けてしまった以上引き返すわけにはいかないからかどう返すべきか頭を悩ます。
ガアァァーッ
プシュー
『真っ先に現れたのはナイトキッズだ!!』
『先頭のR32が中里毅だぞ!!』
『迫力満点だぜ黒いGT-Rは。公道の王者の風格充分ってとこかァ…』
池谷達が着いてすぐさまにナイトキッズの車が詰めかけては上っており。先頭を行く黒のR32が威圧感を出してはギャラリーの前を通り過ぎていく。
「ナイトキッズかこいつら…!!随分と大所帯で来やがったなァ…」
「池谷先輩。これはもう謝ったほうがいいんじゃ…」
「俺はまだ望みを捨てちゃあいないぜ…。もう一度拓海を説得に行ってみよう…!!」
イツキがビビりながらもナイトキッズに謝罪をしたほうがいいのではと意見するが池谷はまだ諦めてないのか拓海を説得しに行こうとするのだった。
「気が進まないけどなー勝ち目のないバトルに拓海を無理矢理引っ張り出すのは」
「わかんねーじゃないか…。勝負事はやってみなけりゃ…」
「無理に決まってるよー。冷静に考えてみりゃわかるだろーがァ。相手は中里のR32だぞォ」
「そりゃサーキットみたいなところならそうかもしんねーけど…。ここは峠だぞ…しかも拓海が5年も走り続けてる秋名の峠なら何が起こるかわかんねーよォ。拓海がドライブすればハチロクは普通のハチロクじゃなくなる!!それこそ無限の戦闘力を秘めたスーパーマシンに化けるんだ!!拓海の隣に乗った俺とそれを間近で見たタケルだからこそ感じるものはある…。拓海のドライビングは俺らの常識を遥かに超えてる!!それくらい異常なんだよあいつのダウンヒルは!!」
池谷は自身が味わった体験を元に拓海の走りの凄さを二人に力説し、それを聞いたイツキと健二は押し黙るしかなかった。
「それに俺やタケルと同じことを感じてる奴がもう一人いるはずだ…」
「誰ですかそれ?池谷先輩…」
「拓海の走りを間近でたっぷりと見せつけられた奴がもう一人いるだろ。レッドサンズの高橋啓介だ!!」
ドァギャァァァ
池谷が啓介の名前を上げてすぐさま下から激しい
『高橋兄弟が来たっ!!』
『役者が揃って来たぜっゾクゾクするよォー!!』
高橋兄弟の登場にギャラリーは更に盛り上がりを見せ秋名の峠は一種のお祭り状態へと高まっていく。
「高橋兄弟!!やっぱ出て来やがったなァーッ!!」
池谷は高橋兄弟が来たことに焦りを見せては再び健二の車に乗り込もうとする。
「何が何でも拓海を説得しに行くぞォ!!Uターンしてくれ健二、行き先は藤原とうふ店だ!!」
「池谷先輩。俺はどうしたら…」
「タケルが後で秋名に来るって言っていたからお前はここでタケルを待っていろ」
池谷は健二と一緒に拓海を説得しに行こうと車に乗っては拓海がいるであろう藤原とうふ店へと車を走らせていった。
藤原とうふ店
「(何でだ…死ぬほどイライラする。秋名山行きたくて堪んねーや…)」
拓海はハチロクが無いことに絶望感を漂わせてはどうしたらいいかわからずベッドに横になっては途方に暮れていた。
「走ることがそんなに好きなのかどうか自分でも良くわかんねーけど…。5年間一人で走り続けて積み重ねた技術にはプライドあるんだ…。そんな気がする。その技術がどこまで通用するのか試してみたい…。皆が速い速いって言うGT-Rに俺が今できる全てをぶつけて挑戦してみたい…。こんな気分になったの初めてだ…。車がないのに諦めがつかない…。逆に走りたい気持ちがどんどん強くなる。バカ親父ーどこほっつき歩いてんだよ!?」
拓海がハチロクがない事にもどかしさを感じているや外からエンジン音が聞こえたのでもしやと思い窓を開ける。
「池谷先輩」
「拓海!!」
外にいたのは父親ではなく秋名から駆け付けてきた池谷と健二で、二人は拓海を説得しに拓海ん家に来たのだが拓海は車がないことを説明する。
「なんだって?親父さん車乗ってどっか出かけたまま帰ってきてないー?どこへ行ったかわかんないのか?」
「飲み屋じゃねーかと思って心当たりは全部電話してみたんですけどねー」
「捕まんないのか?」
「(コクリ)」
「なんてこったー予想もしてない事態だったなーこりゃ…。ハチロクがなくちゃー説得のしようがないよー」
「先輩…。俺のこと説得しに来たんですかー」
「まーな…。
「ナイトキッズの中里や高橋兄弟のRX-7もギャラリー沸かしてるけど、なんたって今日の主役はお前だぜ拓海ィ…」
「ちょっとタンマ。止めて下さいよ言われても困っちゃいますよー」
「やっぱり、気持ちは変わんないのか…」
「そうじゃないんですよ。俺行く気になってたんですよ実は…」
「「なにーっ!?」」
「でも車ないんじゃあどうしようもないじゃないですか…。さっきまで一人で落ち込んでましたよー」
「それならさ拓海。健二の180SXで走るってのはどうだ!?同じFRだしターボ付いてっからパワーあるし、お前が乗れば速いぞォ?」
「ダメですよ先輩。
「それもそうだよな」
「他人の車で攻めるってのは走り屋の世界では良いことじゃないんだよなー」
「とにかくギリギリまで待ってみますよ…。うちの親父飲みに出ると大体朝帰りだから、もう99%諦めてっけど…」
「俺達も…ここで一緒に待ってみるよ…」
そう言っては池谷達も文太がここに戻ってくるのを待っているやどこからか車の走っている音が響いては拓海が立ち上がる。
「帰ってきた…。国道から曲がる時の二回吹かすあのリズムあの音…。親父が帰って来る!!」
「
「わかりますよ。絶対間違いない!!」
秋名山
拓海が父親の帰りを待っているその頃、一台の黄色い車が独自の存在感を放っては秋名の峠を駆け上がっていく。
『おおっ!!あれが秋名の弾丸って言われてるスイスポか!!』
『見た目からしてとても速そうには見えねえがその実力は折り紙付きだって話だ』
『しかも乗ってる奴はハチロクのドライバーと同じまだ免許を取ったばっかしみたいだぞ!!』
スイスポの登場にギャラリーは騒ぐも、スイスポは頂上である旧料金所跡に着いては近くの駐車場に停めては中からドライバーが降りる。
「タケル!!来てくれたか!!」
「やっほーイツキ。聞くまでもないけど拓海はまだ来てないよね?」
「今さっき池谷先輩が拓海を説得しに拓海の家へ向かっていったよ。けど、どうするんだよこの状況を…とても拓海がここには来ねえと言えそうにないよォ…」
「そうだね。向こうにはナイトキッズの中里さんが、それでもってあっちには高橋兄弟の二人が今日のバトルを楽しみにしているみたいだからとりあえず待つほかないか…」
二人は拓海が来るのを待っている中、スタート地点手前にて車を停めてはハチロクを待ち構える中里がタケルとすぐそばにいる高橋兄弟を見ては闘志を燃やす。
「毅さん。来てますよレッドサンズの高橋兄弟と前に毅さんが言ってた秋名の弾丸が…」
「そうだな…気になってしょうがねえんだろ大見栄きった手前…キッパリと俺が負けるって面と向かって断言しやがったからな…高橋涼介め…。奴が見てる前でハチロクを負かして大恥かかしてやる…」
中里は前にここで涼介に言われたことを根に持っては見返してやろうとする。
「いい機会だからこんだけ集まったギャラリーとあのスイスポの走り屋にも思い知らせてやりてえことがあるぜ…。ドリフト走行はグリップ走行には絶対勝てねえってことをな…」
「でたぞォ…それは毅さんの口癖みたいなもんですからね…」
「当然だろ。ドリフトなんてギャラリー沸かすだけのパフォーマンスじゃねーかよ。あんなのは速く走る為の技とは違うぜ。俺もS13乗ってる頃ひと通りドリフトやってたから言えることなんだ。ドリフトを卒業した走り屋がグリップで走るのが一番速いのさ!!速さをトコトン追求しないで何が走り屋だよ。猫も杓子もドリフトドリフトともてはやすのは我慢できねーぜ…。」
かなりの自信を持ってはドリフトよりもグリップで走らせた方が速いと中里は断言するや更に続けては心の中で言う。
「(出てこい秋名のハチロク…。FRでドリフト決める時代は終わったんだよこの俺が引導渡してやらァ!!)」
「うわぁ…あれはもう拓海がここに来てもらわないとどうしようもないなぁ…」
中里が目をギラギラとさせてはバトルを待ち望んでいる様子を見たタケルは一刻も早く拓海がここに来ることを願うしかなかった。
藤原とうふ店
「じゃあそういうわけだから車使うぜ親父!!」
「急いだ方がいいぞ拓海もうギリギリだぞ時間!!」
ギリギリ開始時刻寸前までに帰ってきた父親からハチロクを借りた拓海は池谷達と共にバトルの舞台となる秋名山へと車を走らせていった。
「(いつもとは目付きが違ってたな…。どうなってんだ…)」
場所は再び秋名山
「また会ったな斎藤。やはり地元に関わるからなのかここに来ていたとはな…」
「あ、涼介さん。この間はどうも」
バトル開始時刻まで来るのを待っていたタケルに声を掛けてきたのは高橋兄弟の兄の涼介で、先週の交流戦でタケルと拓海が弟の啓介を負かした腕を評価しているからかまるで強敵を見ているかのような目をしては話しかけてくるのだった。
「聞いておくがホントに秋名のハチロクはここには来ねえのか?この前会った時に必ずここに来いと言ってやったんだが」
「どうですかねぇ…。拓海は根っからの走り屋じゃありませんから僕からは何とも言えませんね」
啓介は拓海がここに来るのか尋ねるや拓海の性格上来るのは難しいのではとタケルは言葉を返す。
「そうか。それよりもお前、スイスポにスーチャーを取り付けたのは秋名に合わせてのセッティングにしたからで合ってるよな?」
「ええ、そうですよ。スーチャーならターボラグの発生もありませんし、低速トルクからの立ち上がりが良くなりますからね。単純な馬力アップを目指すならターボにした方がいいかもしれないですけど、それはあくまでサーキットみたいなところに適したセッティングですから秋名のようなヘアピンが続く場所だとデカすぎるパワーが返ってデメリットになりますので敢えてスーパーチャージャーを取り付けたってわけです」
「けっ、そこまで言われちゃあますます耳が痛いな」
啓介は過去にタケルに負かされた理由が秋名の峠をハイパワーありきで突っ走ってはタイヤを酷使したのが原因であるのを涼介から散々聞かされた為、タケルの合理的なセッティングを聞いては苦々しくしては納得するしかなかった。
「で、この勝負に関してなんだがお前はどう見る?」
「そりゃあ勿論、この勝負は拓海が勝つに決まってますよ。何せR32には…」
「来たぞォ!!ハチロクだァ!!」
タケルがR32の弱点を言おうとしたところでまるでタイミングを狙っていたかのようにハチロクが秋名にたどり着くのだった。
「なんだよ、人が折角R32の弱点を言おうとしてたとこを邪魔しやがって」
「仕方ねえだろ。それよりも折角ハチロクが来たんだ。あいつのとこへ行ってやったらどうだ」
「そうですね。じゃあまた後で」
タケルは漸く秋名に着いた拓海の元へ行き、合流しては話を聞くことに。
「拓海、一体どういう風の吹き回しなんだ?あれほどバトルするのを嫌がってたお前が来るなんて明日には台風でも来るのか?」
「なんだよ俺がここに来るのがそんなに変なのかよ。理由はなんだっていいだろ。ただ…」
「ただ?」
「
「……」
ついこの間まで車を走らせることが好きではなかった拓海の口から思いも寄らない言葉が出てきたのかタケルは口をあんぐりと開けては驚くのだった。
「なんだよタケル。俺なんか変なことでも言ったか?」
「いやぁ別に。お前の口からそんな台詞が出たことにびっくりしただけさ」
「拓海、来て早々すまないが車をスタート地点に並べてくれないか。もうそろそろ開始時刻になるからな」
「わかりました」
拓海がバトルをする為に車をスタート地点に持っていくやタケルは先程話をしていた啓介達の元に戻っては先程の話を再開する。
「本当に来たなハチロク。お前の言った通りじゃないか」
「へえ~啓介さんは拓海が来ると最初からわかってたのですか。案外ツンデレな一面があるのですね」
「うるせえ。それよりもお前、さっきR32には弱点があるって言っただろ。それが何なのか今ここで言ってみろよ」
啓介は話題を変えてはタケルに先程まで話してたR32の弱点について聞く。
「それはやはりあれですよ。R32は力強い走りをする反面その車体の重さから出るアンダーステアが弱点ですからね」
「ご名答だ。足回りのチューニングやドラテクで誤魔化しても基本特性は変わらない…。ハードなダウンヒルを続ければ必ずフロントタイヤとブレーキが垂れてくるからな」
「もしそんな状態で攻め続ければアンダー気味になってはタイヤが保たないですし、もし勝負を決めるとしたら僕なら後半からの突っ込みで決めるとこですね。最もハチロクがそこまで食いついていけるかどうかは不明ですけど」
「そこまで知っていたとは意外だな。少しは車に詳しくなったみたいだな」
「いやぁ僕はある人からアドバイスを聞いては知っただけですよ。何せ言われるまでR32のパワーばかり目にしては気付かなかったですしね」
涼介はタケルが車について多少の知識を得ていたことを評価するも。タケルは文太のアドバイスがあったからこそ知り得たと言う。
「それよりもお前、この後どうするつもりだ?」
「どうって、今からハチロクとR32のバトルが開始されますからその結果をここで待とうかと」
「なら話は早い。お前に一つ頼みたいことがあるのだが聞いてくれるか?」
「なんですか?」
もうすぐ拓海と中里による秋名のダウンヒルが開始される前に涼介はタケルにあるお願いをする。
「啓介をお前のスイスポのナビシートに乗せてはあの二台を追ってくれないかな?」
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