原作通りに書いていこうか考えましたが、ハチゴーを馬鹿にした走り屋の行動があまりにも胸糞悪かったので走り屋の台詞はカットさせていただきました。
その代わりとは言ってはなんですが、タケルが走り屋に仕返しをするシーンをご覧ください。
秋名山 夜
「ぎゃあああ!!死ぬーっぶつかるーっ!!」
とある日の秋名山の夜。拓海が運転するイツキの車にて持ち主であるイツキはナビシートに座っては拓海の運転を体験するもあまりにもの速さに絶叫する。
「(信じらんねーっ。これが本当に俺の
拓海の運転でが思ってた以上の走りをするのにイツキは内心驚くも、やはり拓海の運転は恐ろしいのか度々叫んでは怖がるのだった。
「ちいっ、結構やるぜ後ろの車。コーナーが上手い」
「直線はあんまり速くねーけど食いついてくる!!」
「まさか…。暗くてよく分かんねーけど…、レビンじゃねーかあれ。さっき頂上で見たハチゴーレビン…?」
「バカ言ってんなよそんなわけねーだろ。第一ハチゴーが俺の走りについて来れるわけが…」
ギャアアア
「げえホントだァ!!さっきのレビンだァ…!?あのガキ共蒸しやがったなー。ハチゴーがこんな速く走れるわけねーぜ本当はハチロクなんだろう!?」
バックミラーを見るやそこにはハチゴーのレビンが写っており。中身ハチロクではないかと走り屋は疑うも、現実に相手してるのはハチゴーであることに変わりはなく。ハチゴーが自分達を追ってくるのに慌てふためくのであった。
「拓海の奴、いくらイツキの為とはいえ非力なハチゴーをあそこまで走らせるなんて常識を覆すにも程があるだろ…」
拓海達を追っては後ろから見ていたタケルは拓海の手によってハチゴーが速く走れる様に圧巻され。拓海の走り屋としてのポテンシャルの高さに度肝を抜かれつつあった。
「(あそこまで本気になってるのはやっぱりアレか…。ハチゴーをバカにされたのが相当頭に来てるんだね)」
そもそも拓海が何故イツキのハチゴーを運転しては走り屋を追い回してるかというと話は数時間前に遡る。
「「ああぁー!!」」
「へへっ。今日が納車だったんですよー」
「凄いじゃないかイツキ。本当にハチロクのレビンを買っちゃうなんてさ」
秋名でのナイトキッズの中里とのバトルから数日が経ち、タケルがスイスポの給油をしようとスタンドに寄った際見たのはイツキが持ってきたハチロクのレビンで。イツキは持ってきた愛車のレビンをその場にいる皆に自慢気に見せてはあっと驚かせるのだった。
「スゲーッ!!綺麗なレビンじゃんか」
「いくらしたんだこれ?結構高かったんじゃねーかぁーイツキー」
「それが結構良心的な店で程度の割には凄く安く買えたんですよ」
「マジで結構いいんじゃねーかぁ。掘り出しもんかもしんねーぞォ!!」
「ん?ちょっと待って。ハチロクのレビンをイツキでも買える値段で売るなんていくらなんでもおかしくないか…」
池谷と健二が興奮している中でタケルただ一人だけがイツキの話に疑問を浮かべる。
車の購入に関しては政志からある程度教わってきたからか、それなりの知識と経験が要されるのを知っていた為イツキがハチロクのレビンを安く買えたのを疑問に思うのだった。
「びっくりしたーホントに買っちゃったのかイツキ?」
「トーゼンだろー拓海。これ以上お前に差をつけさせるわけにはいかねぇからなァ!!ハチロクはやっぱレビンだぜ。今日から下り最速のハチロクコンビを俺は目指すぜ」
「はぁーっ」
「う〜ん。どうして安く買えたか益々気になるなぁ…」
未だにタケルはイツキがハチロクを安く購入できたことに疑問を浮かべては理由を考える。
「俺、嬉しくて嬉しくて昨日の夜も寝れなかったんだよ実はー」
「わかるわかるその気持ち…。俺もS13納車される前の夜は寝れなかったよ」
「そうですよねーなんたってマイカーだもんなマイカー。こうしていても夢みたいだよ俺…」
「なぁイツキ。自慢してるとこ悪いけど試しにエンジンをかけてみてくれないか」
「いいよ。えへへ」
イツキはレビンの運転席に座ってはエンジンをかけ始めるも、マフラーからはあまりにも情けない
「なんか冴えねぇ音だな」
「マフラーノーマルだとこんなもんなのかな…」
「手始めにマフラーだけは変えねーとな。拓海ン家のトレノみたいにいい音だして走りたいよーはやくぅ〜」
「はぁ、そういうことだったか」
「え?」
イツキが独特なポーズをとっては興奮しているが、タケルは排気音を聞いては疑問が確信に変わったか溜め息をついてはイツキに言う。
「イツキ。喜んでるとこ申しわけないけどさ、そのレビンはおそらくハチロクじゃないかもしれないよ」
「へ?」
「タケル。お前もそう思ってたか…」
「えぇっ。これは多分
祐一もイツキのレビンがおかしいことに気付いたのか、イツキを見ては言う。
「ちょっとボンネットを空けてみろイツキ」
「へっ、どうやるんですか?」
「イグニッションの下にレバーがあるからそこを引っ張れば上に空くよ」
イツキは二人に言われるがままボンネットを空け、タケルと祐一がボンネットを上にあげてはエンジンルームを確認する。
「「……」」
レビンのエンジンを見終えた二人はボンネットをそうっと閉め、再びため息をついてはイツキに残酷な事実を告げるのだった。
「やっぱりね。通りでイツキが安く買えたわけだ」
「お前間違えてるぞイツキ。このレビン、ハチロクじゃない…ハチゴーだ!!」
「は、ハチゴーって…まさか…」
「AE85?」
店長の口からハチゴーという言葉を聞いた池谷と健二はイツキのレビンがハチロクではなくハチゴーじゃないかと驚く。
「なぁタケル。ハチゴーって?」
拓海は車に関しては無知である為タケルがハチゴーについて説明をする。
「ハチゴーっていうのは通称AE85と言ってね。1600CC4バルブヘッドDOHCの4AGを搭載したAE86に対して1500CCSOHCの3AUを載せたオッチャン車があったんだ」
「そうなんだ…」
「でもハチゴーは人気絶頂のハチロクの影に隠れては不遇な扱いを受けていてね。回らないしフケも悪い、それでもってパワーも無いと三拍子揃ったSOHCエンジンはあまりにも遅く今時の軽自動車にも劣るとも優れないスーパーカメグルマと言われる程ヒドい出来だったんだ」
イツキはタケルの説明を聞いてはとんでもないパチモンを掴まされたと知ってはその場で崩れていく。
「知らなかったァ…そう言えば…レビンということだけにこだわって…ハチロクとは言ってなかったんだ…オレ…」
「イツキ。その様子じゃ車に関しては無知だったのを販売店に利用されてはハチゴーを掴まされたみたいだね。ご愁傷様…」
シ〜ン
「く…く…」
「ぶぶっ」
「「ぶわーはっはっはっ」」
池谷と健二はイツキの車がハチロクと間違えてハチゴーだと知るやその場で笑い始める。
「すまんイツキ…」
「笑っちゃ悪いと思ってんだけどこらえきれなくて…」
「よりによってハチゴーなんか…見つけてくんなよなォ…」
「そうだよなぁ…今時ハチゴーなんか探そうと思ったってなかなかないぞォ…希少価値だぞォ…」
「……」
ダッ
「イツキー待てよ!!」
イツキは池谷達に笑われたことにショックを受けたのか涙目になってはその場を走り去っていき、拓海は池谷達を睨んでは飛び出して行ったイツキを追いかけるのだった。
「拓海が睨んでたぞ…」
「まじい…」
「お前ら笑い過ぎだ。イツキの身にもなってみろ」
「あいつだって悪気があってハチゴーを選んだわけじゃないんですからせめて気遣ってくれてもよかったんじゃないですか?」
「「すいません」」
「とりあえず僕はイツキの後を追っていきますから後でちゃんと謝っといてくださいよ」
タケルは拓海の後を追ってはイツキの元へ向かっていった。
「イツキ!!おい待てってば!!」
「ほっといてくれ…俺に構うなよ拓海」
「…そんなこと言ったって…」
「皆をびっくりさせようと思って一人で車探したのが間違いだったなぁ…どうりでハチロクにしては安いと思ったよー。そうとも知らずに一人で舞い上がって死ぬほど恥ずかしかったよ…」
イツキはハチゴーを買わされたことにかなりショックを受けていた。
「お前だって…俺のこと心の中では笑ってんだろ」
「違うよ!!俺本当は羨ましいんだよお前のこと…」
「いい加減なこと言うなよ。俺のどこが羨ましいってんだよ?間違えて変な車買っちまったって言うのによー。お前の方がずっと羨ましいよ。家に帰れば本物のハチロクあるじゃねーかよ」
「あれは俺の車じゃねぇもん。好きな時に乗れるわけじゃないしさ。でもお前のは自分だけの車じゃないかよ。その方がずっといいよ別にいいじゃねーかよ…。エンジンがその…何だっけその…DO…?」
「DOHCだよ拓海」
「タケル…」
拓海がエンジンの名称を言おうにも覚えていなかったからか後から駆けつけたタケルが代わりに答える。
「そうそうそれだ…。別にDOHCのエンジンじゃなくたっていいじゃんか。パワーなくたって下りならスピード出るし。いっぱい走り込んでテクニック付けてからもっといい車買えばいいじゃないかよ」
「拓海の言う通りだよイツキ。まだ免許を取って間もないイツキじゃいきなりハチロクに乗るのは危ないからハチゴーでドラテクを身につけてからでも遅くはないよ」
「……」
「中古とはいえ高校生の内から自分の車持ってるなんて凄いじゃん。俺本当に羨ましいと思ってるんだ…やっぱ自分の車欲しいから…」
「お前…本当に自分の車欲しいと思ってるのか?拓海。あんないい車家にあるのにか?」
「それは違うよイツキ。拓海のハチロクは親父さんの車だから正式には拓海のじゃないんだ」
「俺思ったんだけどさ。ちょっとぐらい運転上手く立ってやっぱ自分の車もない奴は走り屋とは言えないよな…。池谷先輩も健二先輩もそれにタケルも…。皆自分の車持ってて凄い大事にしてるじゃんまるで自分の分身みたいにさ…。ああいうの見てるとやっぱ自分の車欲しくなるよ…。だから俺もイツキみたいに車買う為の貯金始めるんだ」
「良いこと言うじゃないか拓海。僕も姉ちゃんの名義でスイスポ乗っているから拓海となんら変わらないけどね」
「お前…。なんかこの頃変わったな拓海…。前は凄く冷めてたのになー」
イツキは拓海の変化に違和感を感じつつも徐々に調子を取り戻していく。
「車って…。やっぱそういうもんだよなァ。俺なんかあのハチゴーが好きになれそうな気がしてきたなァ。どうせ俺まだ下手っぴなんだしさ…。早速今夜秋名山走ってみようかな…。拓海、タケル付き合えよ」
「いいよ。ちょっと怖えーけど…」
「別に構わないよ。イツキの走り屋デビューどうなるか楽しみだしね」
そんなわけで三人は一緒に秋名山を走ろうと決めたタケル達はバイトをお終えてはイツキの走り屋デビューに付き合うことになったのだが、タケル達が秋名の頂上に着いた途端ガラの悪い走り屋に絡まれては罵倒されるだけに空きたらず乗ってきたイツキの車を蹴飛ばされ、しかもそれがハチゴーだと知るや走り屋はゲラゲラと笑ってはイツキのハチゴーを侮辱したのだ。
当然それにぶちギレた拓海はイツキにハチゴーの凄さを見せようと自ら乗り込んでは走り屋を追い、タケルもスイスポに乗ってはハチゴーの後ろについては今に至るというわけだ。
「でもまあ、拓海が怒るのは当然か。人の車を蹴飛ばしてはバカにするなんざ走り屋どころか車を運転するドライバーとして失格だからね。もし拓海があのカス共を抜かしたのなら、僕も
タケルも走り屋がしたことが許せなかったか、ある方法を思いついては拓海が走り屋を負かした後で仕返しをしようと考えるのであった。
「(おーし、ここだっ!!)」
拓海は
ブエエエ
「(何これー?下りなのにちっとも加速していかねー」
「あちゃ~ここでハチゴーの悪いところが出ちゃったかぁ…。あの様子じゃ勝てるかどうか少々雲行きが怪しくなってきたね」
直線で踏み込んでも加速しないハチゴーの遅さに拓海は拍子抜けし。駆動ロスを抑える為に必要なLSDを付けていないからか、タイヤがうまく食いつかず滑り出しては止まらないでいた。拓海はそれを利用してはガードレール擦れ擦れにドリフトで横切っては前を行く二台を追い掛けまわす。
「振り切れない。後ろのガキものすげー上手いっ!!」
「「めちゃくちゃ
「(死ぬほど遅い…)」
走り屋がハチゴーの速さに驚くのに対し、拓海はあまりにもの遅さに愚痴をこぼすのだった…。
「まぁ拓海の腕をもってしてもあそこまで行けたらいい方か。
ハチゴーの走りを分析したタケルは拓海がどう攻めていくのか予測するも、それが当たったのかハチゴーの走りに変化が生じ。拓海はお得意の溝落としを使ってはインベタに入ってはS13を横切る。
「うわああーっ!!」
ハチゴーはそのまま勢いをつけてはコーナーのインを取っては先を行く180を鮮やかに抜き去る。
「どわっ!!」
「お先に失礼」
拓海は180の走り屋に茶化すように合図を送ってはそのまま追い越しては二台との差を拡げていく。
「なんだァアアア今のは!?何で抜かれたのかさっぱりわかんねぇ!!」
180に乗っている走り屋は何故抜かれたのか困惑する。
「ありゃ絶対ハチゴーなんかじゃねえ。ハチロクに決まってる、それも凄くチューニングしたハチロクだ!!」
ギャアアア
「…と思ったけど…。物凄いひでーサスだなー。スカスカでうわっロールアンダーが出てるっ!!」
あまりにもの足回りの酷さに自分を抜かしたのがハチゴーだと気付くも、距離の差が拡がってはやる気をなくしてはアクセルを緩めていくのであった。
「さてと、ハチゴーの勝ちは決まったことだしこっちも行くとしますか」
タケルはアクセルを目一杯踏み込んではギアを2速から3速に上げ。スイスポに加速力をつけては目の前にいる走り屋を抜こうとする。
「お、おい…あのスイスポはさっきハチゴーと一緒にいた奴じゃねえか?まさかあいつハチゴーに続けて俺らを抜こうとしてんじゃ…!!」
「バカ言うな!!俺があんなガキ相手に負けるわけねえだろうが!!」
「ま、いくらそっちの車がパワーで勝っていようが、下りとなれば車重が軽いスイスポが有利だってんだよ」
走り屋はスイスポを振り切ろうとするも、既にスイスポはS13の後ろに張り付いては煽られるのであった。
「う、嘘だろ。秋名の走り屋に追いつかれるなんざ一体どうなって…」
「ま、まさかあのスイスポ、あの有名な『秋名の弾丸』じゃないよな…。だとしたら俺らが適わないのも頷ける…」
走り屋は漸く相手が格上だと気付くも時すでに遅く、タケルはS13の後ろに食いついては仕返しをしようと行動に移る。
「さっきはよくもイツキのハチゴーを蹴飛ばしてくれたなぁ。これはその仕返しだ」
ドン
「ぎゃあああ!!」
スイスポをS13の横に並べたタケルはそのまま近づいては軽くぶつけ。その場で姿勢を崩したS13は立ち直らせることができず、スピンさせてしまうのだった。
「あ~らら、軽くぶつけただけで車を立ち直らせられないとか下手くそとしか言いようがないね(笑)」
ぶつけては走り屋を嘲笑うタケルであったが決して本気でぶつけたわけではなく、相手の姿勢を少し崩す程度にプッシュしただけで。腕のあるドライバーならすぐに軌道修正が可能であるためタケルがしたのは比較的マトモな方ではあった。
「あいつらへの仕返しは済ませたことだし。ちゃっちゃと拓海達と合流でもするか」
S13に仕返しをしたタケルはそのまま勢いに乗ってはコーナーからの立ち上がりで180をあっさりと抜きさり。車を飛ばしては拓海達の元へ向かうのだった。
「な、何なんだあいつらは…。スイスポといいハチゴーに抜かれるなんざ走り屋として恥さらしもいいとこだぜ…」
呆気なく抜かれたことに余程ショックを受けたのか。この日以降走り屋は秋名に来ることはなかったのであった。
秋名山 麓
「コーヒーいいか?」
「サンキュー」
「拓海、僕にもなんか奢って頂戴」
「いいけど後で金返せよな。タケルはコーラで良いか」
「いいよ。僕はコーヒーより炭酸が好きだからね」
タケルは先に麓に降りていた拓海達と合流しては自販機で飲み物を買っては一息つき。さっきの走りを振り返るのであった。
「にしてもさっきは凄かったなぁ拓海…。ハチゴーであのカス共をぶっちぎるなんて凄すぎるとしか言いようがないよ」
「俺は別にあいつらがやったことが頭に来たからちょっくら本気出しただけだよ。まあ途中で思い通りに走らなかったのは気になったけど…」
「それはそうと俺、池谷先輩が言ってた意味がやっと分かったよォ。拓海のダウンヒルは異常だって…」
「そうかよ…。そうでもねーと思うけど」
「バーカお前自分で気付いてねーだけだ。車があんな風に走るなんて俺は考えたことも想像したこともなかったヨォ…」
「そうだね。後ろから見てた僕からしてもあれだけ走らせるなんざイかれてるとしか言いようがないしね」
「俺人生観変わったァ…。物凄い衝撃だった異次元空間体験だよー」
「そんな怖かったか…。悪かったな…」
「謝ることないよー拓海。俺嬉しくて嬉しくてしょうがないんだからサ…」
拓海の走りは普通じゃないと言うイツキではあったが、とてつもない体験ができたのかその顔は先程とは違って満足気な顔を見せるのであった。
「車の性能じゃないんだって良く分かった…。腕さえ良けりゃハチゴーでもあんなに凄い走りができるって分かったからな…」
「それは良かったじゃないかイツキ。車を走らせるのに大切なのは車に対する愛だからね」
「俺この車凄い好きになったよ。大事に乗るよ一生懸命練習するんだ。誰かに笑われたってちっとも気になんねーや。やっぱ最高だよ俺のハチゴー…」
「そうだな…。
「ま、好きになるのはいいけどちゃんと大切に扱えよイツキ」
イツキはとてつもない体験をすることができ、車を大切にするとその場で誓うのであった。
「あ、そうだ。今度このハチゴーで女の子でも誘ってさ、ドライブでも行こうぜ」
「あぁ…」
「いや…いくら調子を取り戻したとはいえ、ハチゴーでドライブってのはちょっと…」
「別にいいじゃんかよタケル。今度こそ抜け駆けなしだぞ。いいな絶対だぞ拓海!!」
「わかってるって…」
「はぁ…先が思いやられるよ。まったく…」
「くぅ~海、ギャル、ビキニ!!待っててねー!!」
「(拓海、お前の方から茂木さんに女の子を紹介してもらうよう頼めないか?)」
「(別にいいけど、茂木がそれに乗じるかどうかはわかんねえぞ)」
イツキが元通りなったまでは良かったものの、調子に乗ってはハチゴーで女の子とドライブしようと無謀な案を出しては二人を困らせ。あまりにもハイテンションなイツキを再び落ち込ませるのは可哀想だと思ったか、なつきを通じて知り合いの女子を誘ってもらうよう拓海に頼むのであった。
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