頭文字D 峠の弾丸   作:ペンギン太郎

23 / 101
 更新しました。
 ついこの間YouTubeを観た際、スイスポはスポーツカーじゃないみたいな動画がありましたのでアンケートを設けさせてもらいます。
 果たしてスイスポはスポーツカーとして当てはまるのでしょうか?皆様からのご意見もお伺いしたいと思います。



ACT.21 池谷に天使が舞い降りた

 

 ガソリンスタンド

 

 

 「ちーっす」

 

 「お、来たなタケル。ってなんだそいつは?ひょっとしてお前の新しい車か?」

 

 

 ナイトキッズの慎吾とのガムテープデスマッチの翌日、タケルは乗ってきた車にガソリンを入れようとスタンドに寄っては池谷に出迎えられ、タケルが軽自動車に乗ってきたのに池谷は意外だなといった顔を見せる。

 

 

 「いえ、スイスポを昨日のバトルで傷付けては今板金に出していまして。それが戻ってくるまでの間だけおじさんからこいつを借りては乗っているんですよ」

 

 「なるほどな。だとしても走り好きなお前が軽自動車に乗って来るとは以外だな」

 

 「まぁスイスポに乗り続けてる姿しか見てなかったんですから信じられないかもしれませんけど僕が何に乗ろうがそこは個人の自由だから別にいいじゃないですか。とりあえずレギュラー満タンでお願いできます?」

 

 「おう、今すぐ入れてやっからちょっと待ってろ」

 

 

 政志から借りている車にガソリンを給油してもらっては待っていると、池谷は途中何か思いついたかタケルの方を見ては尋ねる。

 

 

 「ところでタケル、お前確か拓海達と同じ夏休みの真っ最中だったよな?」

 

 「そうですよ。といってもその殆どがスイスポを走らせる費用を稼ぐ為のバイトに費やしてますから言うほど暇じゃありませんけどね」

 

 「そうか。もしバイトの休養日がわかったなら俺に連絡してくれないか?昨日のバトルであのEG6を負かしてはイツキの敵を取ってくれたお礼に昼飯の一つ奢ってやるからよ」

 

 「おぉ!ただで飯を食わせてくれるっていうのですか!?」

 

 「ここのところお前さんと拓海には世話をかけてばっかだったんだし。これくらいはしてやらな先輩として示しがつかねえからな」

 

 「ありがとうございます池谷さん。このご恩は一生忘れはしませんからね!!」

 

 

 池谷が昼飯を奢ってくれると聞いてすぐさまはしゃぎだし。その日が来るのをタケルは待ち遠しくすることに。

 

 

 「それじゃあガソリンも満タンになりましたので、僕は今から結衣さんを駅まで迎えに行ってはそのままイツキの見舞いに行きますね」

 

 「おう、イツキにはよろしく伝えといてくれよ!」

 

 

 乗ってきた車にガソリンを入れてもらってはスタンドを後にしたタケルはそのまま渋川駅へと直行する。

 

 

 

 

 

 渋川駅前

 

 

 「おまたせ〜」

 

 「ありがとね迎えに来てくれて。あれ?車変わってるみたいだけど何かあったの?」

 

 

 タケルは結衣と一緒に入院してるイツキの見舞いに行こうと待ち合わせをしては合流するや。結衣はタケルがスイスポではなく軽自動車に乗ってきたのに意外そうな顔をしては質問をする。

 

 

 「ああこれ?スイスポは今修理に出していてね、戻ってくるまでの間だけこの車に乗っているんだ」

 

 「へぇ〜そうだったの。この車、見た目が丸っこくて可愛らしいわね。なんて名前なの?」

 

 「この車はコペンって言って。見た目は小さいけど走りが気持ちいいし上も開けるようになっていてね、下りなら拓海のハチロクをブチ抜ける凄いヤツなんだ」

 

 「そうなんだ、じゃあ早速そのコペンちゃんに乗せてもらうわ」

 

 

 乗ってきたコペンについて軽く説明をするや、結衣を横に乗せてはイツキが入院している市立病院へと車を走らせることに。

 

 

 「タケル君、ちょっといい?」

 

 「ん?なんだい結衣さん」

 

 「この前、私がタケル君に勢いあまってビンタしてしまったの覚えてる?」

 

 「勿論覚えてるさ。僕が躍起になってはイツキを責めていたのを結衣さんが強烈な一発を見舞ってくれたヤツでしょ。あれは本当滅茶苦茶痛かったなぁ…」

 

 「そう、覚えてくれていたんだ。あの時は本当にごめんね」

 

 「別に謝らなくてもいいよ。結衣さんが怒りで我を忘れた僕を止めるためにしたんでしょ?。おかげで目が覚めたんだし気にしなくていいよ」

 

 「タケル君…」

 

 

 結衣は先日タケルにビンタしたことを謝るも、タケルはそれを全く気にしておらず、運転しては話題を変える。

 

 

 「だからさ結衣さん。もうこのことは忘れてまた今度どっか遊びに行こうっか」

 

 「うん、そうだね。そうしましょう」

 

 

 また今度デートをしようと約束した二人は気持ちを切り替えては走りを楽しむことに。

 コペンは軽自動車である為馬力はスイスポに劣るが軽やかな運転をしては気持ちのいい走りを堪能できる一台である為二人は軽快な走りをしつつほんの少しだが二人はドライブデートを堪能するのであった。

 

 

 

 

 

 市立病院

 

 

 「イツキ。見舞いに来てやったぞ」

 

 「あ、タケルそれに結衣ちゃんも。来てくれたんだな」

 

 

 イツキの見舞いに来たタケルはイツキの様子を伺うも、当のイツキは元気にしておりすぐそばには先に来てたであろう拓海となつきが来ていた。

 

 

 「大丈夫イツキ君、そんなことして?」

 

 「バッチリ!!検査の結果は異常なし。じきに退院さ」

 

 「それは良かったじゃないかイツキ。お前の相棒(ハチゴー)も後もう少しで元通りになるっておじさんが言ってたぞ」

 

 「本当か!?くぅ~だったら尚更俺も早く復帰できるようにしておかないとな!!」

 

 「ちょっとイツキ君。張り切るのはいいけどあまり無理しないでよね」

 

 

 イツキのハチゴーは事故を起こした後、政志の元に運ばれては修理を受け完全に元通りになるのに然程時間を要さなかった。ハチゴーも戻ってくると知ったイツキは喜びの顔を見せるのだった。

 

 

 「これお見舞いの花、飾っとくね」

 

 「サンキュー」

 

 「あ、待ってなつき。私も手伝うわ」

 

 

 なつきと結衣は持ってきた花束を花瓶に移す為に一旦病室を後にし。イツキは二人が出たのを見計らってはタケルに昨日のことを聞く。

 

 

 「あ、そうそう聞いたぜタケル、ガムテープデスマッチに勝ったんだってな。くぅ~やっぱすげえよタケルは、EG6と同じFFとはいえパワーの劣るスイスポで勝っちまうとは恐れ入るよ」

 

 「いやぁ、あれはなんていうかその…。お前がやられたのもそうだけど、バトルしてる際向こうがぶつけてきて。その際、ついキレてしまってはあのEG6に追いつこうとがむしゃらに飛ばしてしまったんだ…」

 

 「そうだったのか…。でもお前、段々走り屋っぽくなってきたんじゃねえか?」

 

 「え、そうか?僕はまだ走り屋としての境地には達してないと思うけど」

 

 「よぉーし!!退院したら俺も技術(テク)磨こう。拓海と同じハチロクに乗ってるんだ。秋名のレビトレコンビの相棒として恥ずかしくないようにな!!」

 

 「お、その調子じゃ大丈夫みたいだね。拓海、お前もなんか言って…」

 

 

 タケルが拓海の方を見てみると、拓海は物凄く不機嫌そうな顔をしてはタケルを睨み付けるのだった。

 

 

 「なぁ拓海。お前ひょっとして…昨日のことをまだ根に持ってるのか?」

 

 「当たり前だろ。今回ばっかしは勝ったから良かったけどもしそれで負けてたりしたらお前をぶん殴るとこだったんだぞ。ただでさえ俺をあんな目に合わせておいてよ」

 

 「あははっ。その件に関しては本当に悪かったってっば。おかげで拓海は谷底へ落ちずに済んだんだしさ」

 

 「そうだぜ拓海、ガムテープデスマッチはFRには荷が重たかったんだし、許してやれよ?」

 

 「はぁ、わかったよ…。貸しにしといてやるからな」

 

 「サンキュー拓海。このお礼はいつか精神的に返してあげるからね」

 

 

 「ねえ何の話?」

 

 

 拓海はタケルに殴られ自宅に監禁されたことを未だに根に持っており。今にも暴走しそうな状態になるのをイツキがフォローを入れては落ち着かせ。拓海は観念したのか渋々納得するのであった。

 話がひと段落したところでなつきが花束を花瓶に移し終えては病室に戻ってはベッドの横の棚に置くやイツキに何を話してたのか尋ねる。

 

 

 「え?あ、いやなんでもない。ところで沙織ちゃんは元気?大丈夫かなァ…?」

 

 「!? う、うん…。イツキ君によろしく言ってたよ…。」

 

 「……」

 

 

 なつきがイツキの言葉に返事を返していくも一瞬気まずそうな顔を見せ、なつきの表情を見ては何かを察するタケル。

 

 

 「そ、そっか…。よぉーし、退院したらまた皆でドライブに行こうな!!」

 

 「うん」

 

 

 なつきは心中では気まずいような雰囲気をちらつかせるもイツキの提案に賛同してはイツキを必死に元気づけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 市立病院 入り口

 

 

 「イツキ君。元気そうで良かったね…」

 

 「あぁ。ハチゴーもすぐに戻ってきそうだし」

 

 「あいつがいつも通りになるのも時間の問題か」

 

 「そうだね、きっとすぐに良くなるわ」

 

 「うん…でもね。なつき、ちょっと嘘ついちゃった」

 

 「え?嘘ついたって…」

 

 「やっぱり、さっきイツキと話してる途中おかしいなとは思っていたけどイツキに何か隠してたんだね?」

 

 

 なつきがイツキに隠し事をしていたことに気付いてはなつきに尋ねるタケル。なつきは気まずそうな顔をしてはタケルからの質問に応える。

 

 

 「沙織ね、事故が起こった時物凄く怖かったんだって…。もうあの日のことを思い出したくもないんだって」

 

 「ふ〜ん」

 

 「まぁ無理もないか。僕でさえ自分が死ぬかもしれないと思うと恐怖を抱くしね」

 

 「だから、イツキ君がいい人だっていうのはわかるんだけど…。もう忘れたいんだって…」

 

 「え…」

 

 「そうか。イツキには可哀想だけどこればっかしは仕方ないよ」

 

 「うん…。沙織の言うことにも一理あるしね」

 

 

 なつきの口から沙織がイツキとは関わりたくないと聞いては何とも言い切れない気持ちになったかこの場にいる四人は明日からイツキにどう声をかけたらいいのか言葉に息詰まるしかなかった。

 

 

 

 

 

 「沙織ちゃん…やっぱり…来てくれないのかな…」

 

 

 ほんの一時とはいえ、沙織と過ごした時間を思い出してはますます悲しみが溢れ出すイツキ。

 

 

 「畜生…!走り屋に…女は要らねえ!!」

 

 

 沙織がもう来てくれないと察したのか、イツキは強がりを言ってはただ一人、泣きじゃくるしかなかったのであった。

 

 

 

 

 

 群馬県安中市

 

 

 「すいません池谷さん。昼飯をご馳走してもらって」

 

 「別に構わねえよ。このくらい大したことじゃねえからな」

 

 

 ガムテープデスマッチから数日経ち、タケルは池谷に連れられては群馬と長野の県境にある安中市へ訪れ。そこの名物である『峠の釜めし』をご馳走になるのだった。

 

 

 

 「でも池谷さん。奢ってもらった僕が言うのもなんですけど本当に良かったのですか?只でさえ車のガス代やらパーツ代で懐がカツカツじゃ…」

 

 「まあな、実際のとこお金に関しちゃあんま余裕はねえがせめてこれぐらいの礼はしないと俺の気が済まねえんだよ」

 

 「そうですか。じゃあ、このお礼はいつか精神的に返しますから覚えといてくださいね」

 

 

 池谷に昼飯を奢ってもらった礼を言っては車に乗り。特に寄るところもないのでそのまま渋川市へと帰路につこうとするが、タケルが横川の釜めしの看板下であるものを見かけては池谷に呼びかける。

 

 

 「ん?すみません池谷さん、ちょっと車止めてもらえますか?」

 

 「いいぜ」

 

 

 タケルの言葉を聞いた池谷はブレーキを踏み車を止める。

 

 

 「どうしたんだタケル、一体何を見たっていうんだ?」

 

 「あれを見てください。あそこにいる女性なんですけど何かエンジンがトラブっては困ってるみたいですよ」

 

 

 タケルが指差す方向を見た池谷が目にしたのは軽自動車が故障しては立ち往生している女性が誰の手も借りれずにボンネットを開けてはエンジンルームを見ては困り果てていた。

 

 

 「あの人を放ってそのまま行くのは忍びないですし、とりあえず助けましょうか」

 

 「お、おう。下心があるわけじゃねーけど車のトラブルで困ってるんじゃほっとけねーしな」

 

 

 二人は車から降りては立ち往生している女性の元に駆け寄っては声を掛ける。

 

 

 「すみません、どうかなされましたか?」

 

 

 タケルが女性に車がどうなっているのか尋ねるや女性はタケルのいる方を振り向く。

 

 

 「あ…」

 

 「(な、なんて綺麗な人なんだ。下手したら結衣さんよりも美人かもしれないよこの人…)」

 

 

 その女性は髪を後ろに結んた状態で涙目になっており、スタイルがモデル並みで顔立ちも整ってはとてつもない美人であるからか、二人は女性を見るや顔を赤らめては緊張が走る。

 

 

 「あ…あの、俺達別に怪しいもんじゃないから…」

 

 「僕達はただあなたが困っているのを見かけては助けようと思って声を掛けただけです」

 

 

 タケルは緊張しながらも変に思われないよう言い繕っては女性に話しかけ、タケル達が悪い人じゃないと理解したか女性は助けを請うような目で見つめる。

 

 

 「車、動かなさそうですしよろしければ見てあげましょうか?」

 

 「あ…はい…お願いします。あたしメカのこと全然ダメだから」

 

 「それじゃあ、どこが故障してるか分かりますか?」

 

 「はい。いくらセル回してもエンジン掛かんなくなっちゃったんです…。ムキになって回してたら段々バッテリーが弱くなってきて…」

 

 「電装系に異常が出ては立ち往生ってところですね…。池谷さん、ちょっくらおじさんに対処の仕方を聞いてみますのでエンジンルームを見てもらえますか?」

 

 「いいぜ、ちょっと見てみるけどいいよな…?」

 

 「すみません、お願いします」

 

 

 池谷は女性の車のエンジンルームを見てはチェックをすることに。

 

 

 「もしもしおじさん。ちょっと車が故障しては立ち往生してる人がいてね、その人を助けようと思って電話したんだ。うん、その人の話じゃ電装系がトラブってるって話みたいだけど…」

 

 

 タケルが政志に対処の仕方を聞いている最中、池谷はエンジンルームを弄っては必死に直していく。

 

 

 「直ります?」

 

 「あ…いや…」

 

 

 「(だあーこんなに顔が近づいたのは俺の人生で初めてだあ。やべえー心臓壊れる近くで見ると半端じゃなく可愛い〜〜っ!!)」

 

 

 エンジンルームを覗きに間近に近づいてきた女性を見た池谷は女性の可憐な容姿に益々見惚れていく。

 

 

 「(ああ…しかもいい匂いがする。生まれて初めて嗅ぐ可愛いギャルの体臭だァ…)」

 

 

 「(…池谷さん、童貞っぽい雰囲気丸出しで見てられないよ…)」

 

 

 政志から対処の仕方を教っては池谷に話そうとしたタケルであったが、当の池谷は女性の匂いを嗅いでは興奮しており、あまりにもの気色悪い笑みを浮かべてる様にドン引きする。

 

 

 「(いかん。俺の体汗臭かったらどうしよう…。ヤバい…汗臭い不潔な男だと思われたら嫌われる…)」

 

 

 自分がしてたことを自覚したか池谷はすぐさま女性から距離を取っては再びエンジンルームに目をやっては集中し直し。それを見たタケルは先程政志から聞いた対処の仕方を池谷に言う。

 

 

 「池谷さーん、さっきおじさんから聞いた話だとバッテリーが上がってるのが原因かもしれないと言ってましたよ」

 

 「そうか。そうなると俺の車のバッテリーからジャンピングスタート(他の車から電気を供給すること)しては動かすしかないんだな」

 

 「そうなりますね、とりあえず試しに池谷さんの車を隣に持ってきてはケーブルを繋げてみましょうか」

 

 「わかった。とりあえず俺の車をこっちに持ってくるからここで待っていてくれ」

 

 

 池谷は乗ってきたS13を動しにその場から離れる。

 

 

 「あの…私の車、直りますか?」

 

 「大丈夫ですよ。さっき知り合いの整備士さんから対処の仕方を教えてもらってはそれを試してみますのでご安心を。もしそれがダメでしたら最悪ロードサービスを呼んでは近くの整備工場に持っていきますね」

 

 

 女性は不安そうな顔をしてはタケルに直るのか聞いてきたので問題ないと応える。

 

 

 「そうですか…。色々と迷惑をおかけしてなんと言ったらいいか」

 

 「いえ、これくらいどうってことはありませんよ。困っている人を助けるのは当然じゃないですか」

 

 「タケル、話してる途中申し訳ないが俺の車のバッテリーを繋げるのを手伝ってくれ」

 

 「あ、すみません。後もう少し掛かりますからここで待っていてくださいね」

 

 

 タケルは池谷の指示に従ってはS13のバッテリーに端子を繋げてはバッテリーが上がった女性の軽自動車に繋げる。

 

 

 「よし、これで掛かる筈だ。タケル、ちょっとセルを回してみてくれないか」

 

 「了解」

 

 

 タケルが車の運転席に乗り込み、女性からお借りしたキーをシリンダーに差し込んでは早速回す。

 

 

 ヒュルルル

 

 

 「池谷さん。無事にセルが回りましたよ」

 

 「っしゃあ。上手くいったみたいだな」

 

 

 セルがしっかりと回ってはエンジンが始動し排気音(エキゾースト)が鳴り響いてはようやく車を動かすことができるようになった。

 

 

 「まぁっ、掛かっちゃったあーっ。すごーいっ、ありがとうございます」

 

 「いやぁこんなの…大したことじゃないからー。それに、殆どがタケルと知り合いの整備士さんのお陰ですし」

 

 「そんなことないです、凄いですよーあたしメカに弱いから。メカに強い男性(ヒト)って凄い尊敬しちゃいます」

 

 

 池谷は謙虚に振る舞うが女性は池谷とタケルのお陰だと言っては礼を言う。

 

 

 「あの…後でお礼しますからお二人の連絡先教えてくれませんか?」

 

 「「え?」」

 

 

 なんと女性の方から連絡先を教えてくれないかと頼まれるが池谷は首を振り回しては気を取り戻しては返す。

 

 

 「いいよそんなこと…。きっ、気にしなくていいから…」

 

 「僕達はあなたからお礼を貰うつもりで助けたわけじゃありませんので別にいいですよ」

 

 「そうですか」

 

 

 二人は女性からのお礼の件は丁寧に断るも、池谷は何故断ってしまったんだと内心後悔していた。

 

 

 「それじゃあ僕らはここで失礼しますけどその車は一度工場に持っていって見てもらった方がいいかもしれないですよ。場合によってはどっか故障してるかもしれませんので」

 

 「わかりました。あの…すみません…ちょっと待ってもらってもいいですか」

 

 

 女性は車からメモ帳を取り出し、そこに文字を書いてはタケル達の方に振り向く。

 

 

 「これあたしの携帯の番号と名前です…」

 

 

 そう言ってメモを二人に手渡すや、去り際に結んでいた髪を振り解いては言う。

 

 

 「あたし佐藤真子。電話してね…」

 

 

 そう言って車に乗り込むや真子は走り去っていっていき。この場に残されていたのはタケルと池谷だけとなる。

 

 

 「さっきの女性…真子さんでしたっけ。綺麗な人でしたね。あの人から連絡先貰いましたし、今度はこっちから連絡をしてみましょうか…。あれ?」

 

 

 池谷がいる方向を見てみると、池谷はとてつもない経験をしたからか真子から貰ったメモを片手に意識が飛んでいた。

 

 

 「池谷さ〜ん!もうそろそろ行かないと日が暮れてしまいますよ。いい加減目を覚ましてくださ〜い!」

 

 

 タケルは必死になっては池谷に呼びかけるも、池谷が意識を取り戻すのに30分も掛かってしまい。池谷が気が付いた時には手に渡されたメモだけが残されていたのだった。




 評価・感想をお願いします。

アンケート質問 スイスポはスポーツカーに当てはまるでしょうか?

  • スイスポは立派なスポーツカーだ!!
  • スイスポはスポーツカーとは呼べないな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。