頭文字D 峠の弾丸   作:ペンギン太郎

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 更新しました。
 いよいよ高橋啓介と中里毅によるヒルクライムへと入っていきますのでどうかよろしくお願いしますね。


ACT.34 激闘ヒルクライム!! 前編

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 

 「ふわァ~あ…。帰ったら寝よう…」

 

 

 交流戦当日の朝。登校日である為学校に来た拓海は吞気に欠伸をしては渡り廊下から見える景色を眺めており。その様子を渡り廊下から校舎に続く入り口に隠れては拓海を見ていく二人の男子生徒がいた。

 

 

 「拓海の奴、完全にボケまくってるなァ」

 

 「来週にはもうバトルするっていうのに緊張感がなさすぎるよ」

 

 

 眠たそうな顔をする拓海を見ていたのはタケルとイツキであり、二人は拓海を今夜行われる交流戦につれていこうか模索するのだった。

 

 

 「よーしここは一発作戦通りに…!!」

 

 「イツキ。やるのはいいがくれぐれもしくじるんじゃないよ」

 

 「ああ任せておきなって。んじゃ、行ってくるよ。おーい、拓海たくみィ~!!」

 

 

 イツキは平然を装っては拓海に近づき。タケルはイツキが拓海を誘うのを扉に隠れながら見ていく。

 

 

 「すっごいニュースだぜ、聞いて驚くな!!レッドサンズとナイトキッズが交流戦やるんだよ。それも今日!!」

 

 「はぁ?」

 

 「はぁじゃねえだろ、はぁじゃ!!お前とタケルは高橋涼介とやるんだからさ、これは絶対見ておかなくちゃ。なァ!?」

 

 「はぁ…」

 

 

 突然現れたイツキから交流戦があると言い出されては戸惑いを見せる拓海だが、イツキは唐突な話に疑問を浮かべる拓海を物ともせず一方的に話を進めていく。

 

 

 「よっしゃあ決まりだ!!でもって車三台出すのもガソリン勿体ないから、俺はお前のハチロクに乗っていくぞ」

 

 「えっ、俺のって…タケルの車じゃダメなのか?」

 

 「いいじゃんかよォ、だってタケルのスイスポはFFだろ。車乗るならやっぱFRじゃないとなァ。なんか燃えてくるぜくぅ~!!」

 

 「(イツキ、拓海を誘ったのはいいがその言い方だと僕のスイスポはダメみたいじゃないか。後で覚えてろよ…)」

 

 

 拓海を交流戦へ連れていく口実を作る為とはいえ、イツキがスイスポではなくハチロクじゃなきゃ嫌だと言っては拓海を強引に誘っていくが。自分が乗ってる車を否定されたタケルはイツキに仕返しをしてやろうと根に持つのであった。

 

 

 

 

 

 

 「おっす。待たせたな」

 

 「瀬那さん。僕も今来たばっかですので然程待ってはいませんけど…」

 

 「まあいいじゃねえかよそれくらい。後は拓海達が来るのをここで待てばいいんだな?」

 

 「ええ。池谷さんは健二さんと一緒に先に妙義へ行ってると電話がありましたので、向こうで合流する予定なんですよ」

 

 

 妙義で行われる交流戦へ向かおうとタケルは先日スタンドで知り合った瀬那と待ち合わせては合流し、後から来るであろう拓海とイツキが来るのを待つのであった。

 

 

 「後は拓海がハチロクを借りてくることができるかですね。一応あの車は親父さんの車ですし」

 

 「それなら心配ねえよ。あらかじめタケルから聞いた拓海の実家である豆腐屋に行ってきては車を今晩貸してくれるよう親父さんに話はつけといたぜ」

 

 「おおっ。あの頑固親父で有名な拓海の親父さんを説得させるだなんて苦労したんじゃないんですか?」

 

 「いや、車を息子に貸す代わりに豆腐と厚揚げを大量に買っていくと言ったら意外とオッケーしてくれてな。親父さんもここんとこの拓海は何考えてるか分からねえし、ボケが治るっていうのなら今晩だけ貸してやってもいいぞって言ってたから拓海はハチロクで来るとみて間違いないかもしれねえぞ」

 

 「そうでしたか。でも、拓海を連れて来させるとはいえ豆腐と厚揚げを爆買いするなんてのはやり過ぎじゃないすか…?」

 

 「心配いらねえよ。これでも俺は投資家をしていてな。株で儲けてはそれなりに持っているからどうってことはないよ」

 

 「さ、流石。スープラを持つだけのことはありますね…」

 

 

 金は沢山持っているから問題ないと自慢してはタケルを呆れさせる瀬那であったが、瀬那はタケルが乗ってきたスイスポを見ては感想を口にする。

 

 

 「それはそうとタケルのスイスポは見るからに速そうな仕上がりになっているな。これだけ弄っていれば下りでガンガン攻めていけるのも納得が行くよ」

 

 「そうですか?これでも一応ノーマルに近い状態にしたんですよ。ついこの間まで碓氷峠を走るのに合わせたセッティングをしてましたけど、今度は地元である秋名でバトルする以上戻さないといけませんでしたからね」

 

 「なるほどな。俺はメカに関しては他人に任せっきりだからそこまで詳しくはないんだ。なにせドイツにいた頃は走りでは誰にも負けなかったが、技術面(メカニック)においては全くだったからな」

 

 「えっ?ドイツにいたって、もしかして瀬那さんは俗に言う帰国子女って奴なんですか?」

 

 「そういやタケルには言ってなかったけか。俺は昔ドイツに住んでいたことがあって。レーシングスクールの講師をしていた親父から走りに関しては色々と叩き込まれてな。よく親父に連れられてはニュルブルクリンクを走ったこともあるんだよ」

 

 「ええ!?ドイツでモータースポーツをやっていて、しかもあの世界的に有名なニュルブルクリンクを走ったというんですか!?」

 

 

 瀬那がまさかのドイツ帰りの帰国子女で、しかもモータースポーツの界隈では過酷で有名なサーキット場であるニュルブルクリンクで車を走らせていたと聞いたタケルは瀬那のあまりにもの凄さに驚くしかなかった。

 

 

 「まあ、親父から走りを教わったはいいがその後色々とあってな。こうして日本に帰国しては母方の爺ちゃん家で厄介させてもらってるんだ。今じゃ投資家としてそれなりに人生を楽しんでいるんだが、爺ちゃんと婆ちゃんは危ない橋を渡るよりかはただひたすら汗水流して働いてくれるのを望んでいるってわけなんだよ」

 

 「そうでしたか。瀬那さんのおじいちゃん達がそう思うのも無理はありませんよ。投資なんて一歩間違えればすぐさま借金を抱えてしまうリスクがありますからね」

 

 「ま、積もる話はここまでとしてだ。この後に行われるレッドサンズとナイトキッズの交流戦に参加する方法について考えておかないとな」

 

 「それに関してですが、やはり両チームの沽券に関わる以上、後追いしては二人の走りを見ていくっていうやり方でいくしかないと僕は思いますよ」

 

 「やっぱそうなるかぁ…。流石に混ぜてって言ったところであの二人がすんなりとOKしてくれる筈がないんだし、現地へ行っては後追いで話をつける他ないか」

 

 

 瀬那が話を打ち切っては交流戦へと集中することにしては気を引き締めていくと、遅れてやってきた拓海がイツキを横に乗せてはハチロクで来てはタケル達と合流し。話しあった結果、タケル達は高速を使わずに下道を通っては妙義に向かおうと決めるのであった。

 

 

 

 

 

 妙義山 上り スタート地点

 

 

 今夜行われるレッドサンズとナイトキッズによる交流戦には多数のギャラリーが観戦に押し寄せ。スタート地点のすぐ横にある駐車場前にはレッドサンズのエース格である高橋啓介とナイトキッズのリーダーの中里毅がそれぞれケンタと慎吾を引き連れては対峙する。

 

 

 「待ってたぜ…」

 

 「ふっ、主役は後からって決まってるさ」

 

 「妙義の谷は深い。精々命だけは大切にしろよ」

 

 「吐かせー。そっちこそ震えてんじゃねえか?軽く捻ってやるぜ。ナイトキッズなんかにや俺の敵はいねえよ」

 

 「その自信過剰が命取りにならないようにな」

 

 「雨が降る前に始めるぞ」

 

 「おう」

 

 

 両者共に一歩も引かずに口論しては緊張感を漂わせていくが、空模様は曇りで雷鳴が鳴り響いては雲行きが怪しくなり。

 空を見上げた啓介は一雨降る前にバトルを開始するよう中里に言い。それに同調したか中里は準備を始めようとしたその時だ、

 

 

 『ハチロクだ!!秋名のハチロクが来たぞ!!』

 

 『それだけじゃねえ、後ろからはスイスポに赤いスープラがついて来てるぞ!!』

 

 『すげえ、今日はレッドサンズとナイトキッズの交流戦だってのに秋名の下り最速を誇る車が二人揃って来るなんざヤバすぎるぜ!!』

 

 

 ギャラリーは妙義にやってきたハチロクとスイスポ、そして後から続いてくるスープラに注目していっては興奮していくのだった。

 ハチロクはギャラリーからの視線を浴びながらも、先に向かっていった池谷達と合流するために頂上へと車を走らせていくが、ギャラリーは皆ハチロクを見入っては注目し。

 スイスポは一緒に来たスープラと共にレッドサンズとナイトキッズがいる駐車場へと入っていっては適当なとこに車を停め、スイスポから降りたタケルは啓介と中里のところへ向かっては挨拶をしに行く。

 

 

 「お久しぶりです啓介さん」

 

 「やっぱりお前もここへ来やがったか。ハチロクと共に来られちゃあ嫌でも気合いが入るぜ」

 

 「いやぁ〜僕はただ啓介さんと中里さんの熱いバトルを観に来ただけなんですけどね…」

 

 「ふっ、お前が何を考えてるかは知らねえが妙義に来たからには前にハチロクとバトルした時の俺とは違うってことを見せてやるからな」

 

 

 中里は闘争心を剥き出しにしては腕を上げてきたとタケルに言うが、一人で熱くなっている中里を他所にしては提案を持ち掛ける。

 

 

 「あ~熱くなってるとこ申し訳ないんですけど、実は今からやる二人のバトルに加わりたいって方がおりまして…。もしよろしければその人も含めてバトルしてもらえないでしょうか?」

 

 「なんだと?レッドサンズとナイトキッズの交流戦に介入しようと考えてるバカがいるって言いたいのか?」

 

 「まあそんなとこですかね。でも、あくまで主役はあなた方ですから決して二人の邪魔をしませんのでバトルへの参加を認めてくれますか?」

 

 「…いいだろう。俺達の後に続こうっていうのなら、それなりの走りをする奴だってのは確かなんだろうな?」

 

 「勿論ですとも、じゃあ早速そのお方をお呼びしますのでここで待っていてくださいね」

 

 

 タケルは言葉を言い繕ってはヒルクライムに参加する許可をしてくれるよう二人にお願いをし。啓介は何を思ったかその提案に乗ってはバトルに介入する許可を与えてくれた。

 ヒルクライムに参加する許可を得るや、タケルは一緒に来た瀬那を呼び出そうと一旦その場を離れることに。

 

 

 「啓介さんいいのですか?これは俺達レッドサンズとナイトキッズの交流戦なんですよ。それに割って入るなんざレッドサンズが秋名の走り屋に舐められているとしか…」

 

 「心配いらねえよ。あいつがいうからにはあくまで俺達のバトルを後追いするだけだと言ってるんだ。邪魔は入らないと見て間違いはねえだろうよ」

 

 「そうだな。だが、俺達の後をついて来るっていうのならそれなりのパワーがなきゃついて来れるわけがねえんだがな」

 

 

 啓介と中里はどんな奴が加わろうとしてるか待っていると、タケルがバトルに加わりたいと言ってきた瀬那を連れてきては自己紹介をしていくのである。

 

 

 「お待たせしました。こちらがお二人のバトルに混ぜていただきたいという方で、名前は…」

 

 「風間っ!?あたしらの交流戦に混ざろうっていうバカはお前だったのか!!」

 

 「ん?よぉ真希久しぶり。元気してたか?」

 

 「うるさい!馴れ馴れしく名前で呼ぶんじゃねえよ!!そもそも赤城の走り屋であるお前が何故秋名の走り屋と仲良くしてるんだ!?まさか地元を裏切ったとでも言うのか!?」

 

 「まさか、俺はただ秋名の走り屋であるタケルと一緒に来ただけで、決して赤城の走り屋達を裏切ったわけじゃないから安心しろ」

 

 

 タケルが瀬那を紹介しようとした矢先にレッドサンズ側の駐車場にいた真希が声を荒げては瀬那に声を掛け。それに気付いた瀬那も真希を見ていっては親しげに会話をするのであった。

 

 

 「あの~つかぬ事をお聞きしますが、瀬那さんはあそこにいる女性の走り屋とはお知り合いなのですか?」

 

 「そうさ。俺は前橋に住んでは地元にある赤城を主に走っていてな。あそこにいる真希とはそこで知り合っては仲良くしてるってわけなんだよ」

 

 「へえ~そうでしたか」

 

 「真希、奴はお前のことを知っているみたいだがどういう関係なんだ?」

 

 

 啓介が瀬那について真希に聞こうとしたが真希は苦々し気な顔をしながら説明をする。

 

 

 「あいつは風間瀬那っていってあたしらと同じ赤城の走り屋でな。あそこに停まってる赤いスープラに乗っては赤城を攻め込んでいるんだよ」

 

 「そうか。腕に関してはどうなんだ?」

 

 「これは啓介にはあまり言いたくないんだが、あたしは過去に風間から車の走らせ方を教わってな。あいつから走りのいろはを教わったからこそ今のあたしがあるんだよ」

 

 「なんだと!?じゃあ秋名の弾丸の隣にいるあいつは下手したら啓介さんとほぼ互角に渡り合えるほどの腕だというのか…!?そんな話信じられるわけが…」

 

 「いや、真希がそこまで言うなら腕は確かと見て間違いはないな。しかもそいつがあのスープラで俺と中里の後に続くというのなら尚更負けるわけにはいかねえな」

 

 

 真希から瀬那との関係を聞いた啓介は瀬那が乗ってきたスープラを見ては走り屋としての血が騒いだか、ボルテージを高めていってはバトルに期待するのだった。

 

 

 

 

 

 「オーライもっと前!!オーライオーライ!!」

 

 

 ヒルクライムのスターターを務める慎吾が二台の車を誘導していき、両台が同じスペースに並んだのを確認してはその場で待機し。瀬那が乗っているスープラは啓介のFDの後ろに来ては後に続こうとしていたのであった。

 

 

 「瀬那さん、バトルが終わり次第僕も上に行きますから、先に上へ上がっていった拓海達と合流しては待っといてくださいね」

 

 「ああ。タケルには今回のバトルに参加できるよう話をつけて貰った礼があるからな。しっかりと楽しませてもらうぜ」

 

 

 瀬那は待ちに待った啓介達とのバトルに加わることができたのが嬉しかったのか、前方にいるFDと32を見ていっては熱くなるのであった。

 

 

 「啓介。やるからには風間に抜かれたりするんじゃねえぞ」

 

 「言われなくても抜かれるつもりはねえよ。俺は兄貴に言われた通りの走りをすればいいだけだからな」

 

 「へぇ〜言うようになったじゃねえか啓介。なら、あんたがバトルに勝つのをここで待っているけど、やるからには負けるんじゃないよ」

 

 「そういうお前こそ、この後やる予定のダウンヒルに負けないよう今のうちに気を引き締めておくことだな」

 

 

 スープラの前で待機してたFDにて、瀬那に越されないよう忠告をしていく真希。しかし啓介はそれを物ともせず、自分の走りを忠実に行うと言っては安心させるのであった。

 

 

 

 

 

 「OK。対向車来ません!」

 

 「カウント行くぞォ!!」

 

 

 計測区間で待機してるマーシャルから対向車が来てないと連絡を受けた慎吾は三台の前でカウントを開始する。

 

 

 「5…4…3…2…1…GO!!」

 

 

 

 カウントがゼロに切られると同時に慎吾が腕を振り下ろすと、R32とFDがスタートダッシュを開始しては駆け出していき。それに続けては瀬那のスープラが二台の後を追うように走り始めるのだった。

 

 

 『すんげーロケットスタートだ!!』

 

 『スタートダッシュは4WDの32が絶対有利だからな!!』

 

 『高橋啓介のクラッチミートもめっちゃ上手いんだけど駆動方式の違いはどうにもならないぜ!!』

 

 『あの二人のスタートダッシュが速いのは確かだけどよォ、あの二台の後に続いていったスープラもスタートに関しては滅茶苦茶上手かったぞ!!』

 

 『ああ、まるでワイルドスピードの世界観に陥っちまうような感じがしたからな!!これは見応えのある名勝負になるかもしれないぜ!!』

 

 

 ギャラリーがそれぞれ感想を口にしては三台のハイパワーマシンによる三つ巴のバトルに興奮していくのであった。

 

 

 「(凄い、スープラが持つ大排気量のトルクの太さを上手く使っては先を行く二台にも引けを取らない程のスタートダッシュを決めちゃったよ。ゼロヨンからの加速ならR32とFDの間に入るくらいの馬力があると見たほうがいいかもね)」

 

 「(啓介さんは勝つ。俺にはわかってるんだ…!!)」

 

 「(負けんなよ。ナイトキッズが地元で舐められちゃあ溜まんねーからな!!)」

 

 

 タケルが瀬那のドラテクの高さに感心を示す一方、ケンタと慎吾はそれぞれのエースが負けないよう祈るのであった。

 

 

 

 

 

妙義山 上り ゴール地点 付近

 

 

 「なぁ拓海、妙義の峠はさ…。ちょっと秋名に感じが似てねえか?」

 

 「そうか?どっちかっていうと碓氷に似てると思ったけどな…」

 

 「えぇっ!?全然似てねえよ…(ダメだこりゃ、拓海の女ボケはマリアナ海溝より深いよ)」

 

 

 午後10時にヒルクライムが開始したその頃、ゴール地点の近くに車を停めた拓海はイツキと一緒にバトルを見物するのに最適なスポットを探している真っ最中で。

 未だに女ボケしている拓海にイツキは呆れるしかなかったが、拓海の腕をガッチリ掴んではある方向へ指を指しては拓海に言う。

 

 

 「いいか拓海。よおく見ろ。碓氷みたいに狭くないし、ダイナミックに上がってくるとこなんて秋名にそっくりじゃないか…」

 

 「そうじゃなくて、リズムが似てるんだよ」

 

 「えっ、リズム?どういうことだそれ?」

 

 

 「ほぉ、中々見る目あるじゃないか拓海君は。流石に秋名最速のハチロク使いと呼ばれてるだけはあるね」

 

 

 「「え?」」

 

 

 拓海が言ってることがわからないのかイツキは困惑するしかなかった。しかし、二人の間に割って入ってきた人がいたので声のする方に振り向くと、そこにいた坊主頭の中年が拓海達に話しかけてきたのだった。

 

 

 「あの…すいません。今あなた、拓海のことを秋名のハチロクって言いましたよね?」

 

 「ああ言ったさ。そこにいる彼、藤原拓海君がスイスポ乗りで有名な秋名の弾丸こと斎藤丈瑠君と並んでは秋名山最速の走り屋だってことは知っているからね」

 

 「ええっ!?タケルのことも知ってるって、あなたは一体何者なんすか!?」

 

 「僕かい?僕は車を走らせるのが好きなただのおじさんだよ。今日はたまたま娘を連れて妙義に来たつもりだったんだが、まさか文太の息子である君とここで会えるとは微塵にも思わなかったからね」

 

 「!? どうしてウチの親父を知ってるのですか…?」

 

 

 中年の男から自分の父親の名前が出てきては驚いた表情を見せる拓海、しかしその男は拓海が驚いた顔をしているにも関わらず話をし続ける。

 

 

 「それはね。昔、君の父藤原文太とタケル君の父である斎藤勝とは付き合いがあってね。あの二人とはライバル関係だったんだなこれが」

 

 「……!!」

 

 

 突如として拓海達に話しかけてきては文太と知り合いだと発言した謎の男。彼は一体何者なのだろうか。




 次回からは三つ巴によるヒルクライムをやりますのでよろしくお願い致しますね。

 ヒルクライムにリクエストキャラのスープラを混ぜようと思ったのも、スープラはハチロクやスイスポとバトルするより同じハイパワーマシンであるR32GT-RやFD3S型RX-7とやらせた方が面白いかなと思ったからであります。

 最後に、ヒルクライムでバトルする三台の中からどれが好きなのかアンケートを設けましたので宜しければ協力してくださいね。

 評価・感想をお願いします。

90年代を代表する高性能ハイパワーマシン。好きなのは?

  • R32 スカイラインGT-R
  • FD3S アンフィニRX-7
  • A80 スープラ
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